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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP-A及びSCP-XXX-JP-Bは、サイト-8141の異常生物オブジェクト収容房の同房内にて2体とも収容されます。SCP-XXX-JP-Aには霊長類用の食事を1日2回、SCP-XXX-JP-Bにはヒト用の食事を1日3回提供してください。SCP-XXX-JPの収容房は、最低限1日に2回の清掃を行う必要があります。SCP-XXX-JP-Bから何らかの要望があった場合、サイト管理官との協議を行ってください。
説明: SCP-XXX-JPは後述するSCP-XXX-A及びSCP-XXX-Bを統合したナンバーです。
SCP-XXX-JP-Aは雄のニホンザル(Macaca fuscata)の成体です。SCP-XXX-JP-Aに一般的なニホンザルとの外見的差異は見受けられませんが、現在まで老化の兆候が見られないことが指摘されています。またSCP-XXX-JP-Aの特異な行動として、首を噛み千切る等の非異常の手法によるSCP-XXX-JP-Aの執拗な殺害が挙げられます。この際、SCP-XXX-JP-B以外の人物に危害を加えた事例は確認されていません。
SCP-XXX-JP-Bは現在41歳の日本人男性です。SCP-XXX-JP-Bに同年代の日本人男性との外見的差異は見受けられません。SCP-XXX-JP-BはSCP-XXX-JP-Aに殺害された場合、損傷個所が即座に治癒し、蘇生します。SCP-XXX-JP-Bは殺害以前から殺害後までの連続的な記憶を保持しているのにも関わらず、後遺症等の身体及び精神の変化が見受けられません。
発見経緯: 2023/05/03、███県にある食品工場より「同僚が猿に殺された」という旨の通報があり、それを傍受した財団エージェントにより発見されました。
映像記録: 以下はSCP-XXX-JPの収容房内の監視カメラより得られた映像記録の転写です。
08:01 SCP-XXX-JP-Bの起床時、SCP-XXX-JP-Aが首に噛みつき、頸動脈を切断する。SCP-XXX-JP-Bは死亡し、即座に蘇生する。SCP-XXX-JP-Bはあくびをし、上半身を起こす。SCP-XXX-JP-Aが首に噛みつき、SCP-XXX-JP-Bが死亡し、即座に蘇生する。
08:30 朝食が運び込まれる。SCP-XXX-JP-Bは摂食を始める。SCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JP-Bの耳を噛み千切り、それとともに自身の食事を咀嚼する。
09:02 SCP-XXX-JP-Bが食事を終える。SCP-XXX-JP-Aが首に噛みつき、SCP-XXX-JP-Bは死亡し、即座に蘇生する。その際に千切れた耳部位も修復される。
10:00 午前の清掃が行われる。SCP-XXX-JP-A及びSCP-XXX-JP-Bは担当職員が清掃を終えるまで収容房の隅に待機する。SCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JP-Bの腹部を食い破り、小腸と思われる内臓を体外に引きずり出しながら遊ぶような仕草をする。その最中、SCP-XXX-JP-Bは吐血しながら鼻歌をうたうような仕草をする。死亡後、即座に腹部が治癒し、蘇生する。
12:00 SCP-XXX-JP-B用のみの昼食が運び込まれる。SCP-XXX-JP-Aは摂食中のSCP-XXX-JP-Bを通常通り殺害する。SCP-XXX-JP-Bは死亡と同時に食事を中断されるが、蘇生した瞬間から食事を再開する。時折SCP-XXX-JP-Bが自身の食事をSCP-XXX-JP-Aに分け与える様子が確認される。
15:00 午後の清掃が行われる。午前時と同様。
17:00 夕食が運び込まれる。朝食時と同様。
21:00 消灯。就寝時、SCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JP-Bの首に噛みつき、就寝後も常に咀嚼を続け、SCP-XXX-JP-Bを随時殺害する。SCP-XXX-JP-Bは死亡と蘇生を繰り返しながら就寝する。
インタビュー記録: 以下はSCP-XXX-JP-Bに対して行われたインタビュー記録です。
補遺: 2023/12/12、長尾研究員の提案により、SCP-XXX-JP-A及びSCP-XXX-JP-Bの隔離収容計画が立てられました。SCP-XXX-JP-Aに麻酔薬を打ち込み隔離するという計画でしたが、SCP-XXX-JP-Bが激しい抵抗を示したため、急遽SCP-XXX-JP-Bにも麻酔薬が打たれました。SCP-XXX-JP-Aを隔離収容後、意識を回復させたSCP-XXX-JP-Bは著しい動揺を示しました。それに伴い体調の悪化がみられ、以下の症状及び異常を呈しました。
- バイタルサインの著しい低下。
- 異常な発汗。
- 過呼吸。
- 手足の震え。痙攣。
- 錯乱。自傷行為を行った。
- SCP-XXX-JP-B周辺のヒューム値の急激な低下。それに伴う、ニホンザルを模した多数の出処不明のぬいぐるみ及び置物の出現。
同時刻、隔離収容房内にてSCP-XXX-JP-Aが意識を回復させ、仕切りに壁を引っ掻く、威嚇と類似した声で鳴く等の行動を示す様子が確認されました。SCP-XXX-JP-Bの容態は悪化し続け、比例するようにぬいぐるみ及び置物の出現が増加しました。現状では重大な事態が発生する恐れが危惧されたため、隔離収容計画は中止され、SCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JP-Bの収容房に戻されました。SCP-XXX-JP-Aは収容房に入ると同時にSCP-XXX-JP-Bに駆け寄り、即座に首を噛み千切って殺害しました。その後、SCP-XXX-JP-Bは通常通り蘇生し、身体及び精神は良好な状態になり、周辺ヒューム値は平常値に変動しました。また、出現したぬいぐるみ及び置物等の物品は残留しました。物品の総数は546品でした。この事案により、現在SCP-XXX-JP-A及びSCP-XXX-JP-Bの隔離収容措置は禁止されています。
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:6765147 (24 Aug 2020 12:24)
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異常性の方向性は面白いと思いましたが、全体的な構成が異常性を活かし切れていないように思います。具体的には発見経緯以降からは別段つまらないわけではないもののよくある構成になっているように感じました。殺されながらインタビューを受けるシーンの狂気はすごくいいのでそこに特化できたらいいと思います。
極力情報を削りつつ奇怪な感じに再構成するのが良いと思います。「殺す猿」と「殺される男」の役割を明確化してさらに尖らせるため、猿が体毛を凶器にできるとか男が蘇生に1時間かかるとかの設定は削りましょう。猿は男を殺し続けていて、死んでも秒単位で生き返るぐらいにすると鳴き声で昏倒の設定も省けます。
改稿の方向性としては2パターンあります。
まず1つが関係性を重視してインタビュー主体とする方向です。この場合は現状に近いですが、構成としてはゲーマーズ・アゲインスト・ウィードのミスターズ記事(異常性→実験記録群→インタビュー)に寄せた方が話の流れが分かりやすくなると思います。ただし今のところ過去の話が比率として多いので、襲われている現段階での心情に文量を割り振った方がいいでしょう。
もう1つは「襲われている男」という先入観を利用してギミックにしてしまう方向です。「殺す猿」と「殺されている男」でいうと異常なのは当然猿ですが、これは実は逆だったというふうにもできます。「殺される男」が猿に執着し猿は回避するために殺し続けているというパターンですね。情報の出し方を工夫すれば読者を裏切れる嫌な話になります。心情語りの記事に自信がなければこのパターンで書くこともできますよ。
批評ありがとうございます。参考にさせていただきます。
当人たちにしか分からない共依存関係という目の付け所が非常に面白いと思います。特に映像記録の部分が短い割に滅茶苦茶感があって好きですね。
ただ、その後のインタビュー部分がやや語りすぎというか一人語りになりすぎている感があります。男の感情がぶっ壊れているのはここまでしつこくやらなくても十分わかるので、もう少しあっさり、やや淡々と描くほうがバランスが取れると思います。特に、[笑う]という感情描写がちょっとしつこすぎます。そういった直接的な感情の説明は、インタビュー中の殺し文句というか特に重点を置いて感情を表したいところ数か所に絞ったほうが、かえってインパクトがあると思います1。
またオチの補遺の部分ですが、男の「つまらない」という感情は切り捨てて、冒頭で言ったような「共依存関係→AとBが引き離されたことによるパニック」という部分にスポットを当てて描写したほうが良いかなと感じました。狂った人間が面白くないと感じるのは割とある展開ですが、人間と動物がパニックになるレベルで依存しあっているという「関係性の狂気」に焦点を当てれば、差別化ができるように思います。
あとは細かいですが文章に違和感を感じる部分がありました。
強い異常性ではないですが、パンチはきちんと利かせられています。男と猿の日常感と狂気のバランスをうまく取れれば、より面白くなると思いますので頑張ってください。
批評ありがとうございます。もうちょっと推敲するってことを覚えるよう努力したいと思います。