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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8134の標準Safeクラスオブジェクト収容ロッカーにて収容されます。実験を行う際は、クリアランスレベル3以上の職員3名以上の許可が必要です。被験者には、実験後に財団の心理カウンセリングプログラムを受けることが推奨されています。
説明: SCP-XXX-JPは2008年にエックス社1より発表された、『ドラゴンナイトテール』2というタイトルのテレビゲーム作品のソフトです。非異常の『ドラゴンナイトテール』のソフトとの差異は見受けられません。
『ドラゴンナイトテール』はマルチエンディング3という表現技法を採用しており、5つのエンディングによって構成されています。しかし、SCP-XXX-JPには5つのエンディングの他に6つ目のエンディング(便宜上SCP-XXX-JP-Sと指定)が存在しています。
SCP-XXX-JP-Sは一般的に”ハッピーエンド”4と呼称される類のエンディングに見受けられる特徴を多分に含んでいます。以下はSCP-XXX-JP-Sの簡易的な描写です。
主人公とヒロインは邪神の神殿を突き止め、戦い、邪神を打ち倒す。神殿は燃え、主人公とヒロインは逃げ遅れる。しかし、何らかの(作中での説明はない)力によって光に包まれ、帰還する。死亡していた登場キャラクターがすべて蘇生し、帰還した2人を祝福する。2人は笑顔を浮かべ、キスを交わす。暗転し、「Happy Ending!」と表示され、エンドロールに突入し、終了する。
なお、これは『ドラゴンナイトテール』内でBエンド5と呼称されているエンディングの改変であると推定されています。
SCP-XXX-JP-Sをエンドロール開始時点まで視聴した場合、その人物(以下、対象)は急激に体調と精神状態が悪化し、以下の症状を呈します。
- 悪心。それに伴う嘔吐。
- 心拍数の急激な上昇。異常な発汗。
- 過呼吸。
- 錯乱。パラノイア的な傾向が強い。大抵のケースで対象はその場で暴れ、近くに存在する物体や人物を攻撃する。
これらの症状は最短で32分、最長で10時間ほど持続します。症状発生中の対象に治療等を施さず放置した場合、対象は通常通り衰弱、死亡します。症状が治まった後、対象には心的外傷後ストレス障害が見受けられます。これは一般的な治療方法によって治癒可能です。
収容経緯: 2014/4/24、██県██市より「息子が嘔吐しながら暴れ回っている。」という旨の通報が消防に入りました。当時、地元消防署内に潜入していたエージェントが対応し、報告の中で「何らかのオブジェクトが関わっている可能性」について言及したことによって、調査が行われました。対象の飯島隆氏の所持品の中からSCP-XXX-JPが発見され、複数回の実験を経たのちにオブジェクトとして指定、収容されました。飯島隆氏はインタビューにおいて、錯乱直前にSCP-XXX-JP-Sを視聴したことを明言しています。
インタビュー記録-1: 以下は飯島隆氏に対して行われたインタビュー記録です。
インタビュー記録-2: 以下は大野雅史氏に対して行われたインタビュー記録です。
補遺: 2014/05/02、SCP-XXX-JPを解析した結果、SCP-XXX-JP-Sのエンドロール中に不自然な映像の乱れが確認されました。さらなる解析の結果、1枚の画像が挿入されていることが判明しました。画像にはコンクリートで囲われた室内らしき場所が写されており、以下のものが観測されました。
- 積み重ねられた大量のヒト(Homo sapiens)の死体。50体以上はあると思われる。
- 西洋的な装飾が施された剣のような刃物が多数。多くが壁に立てかけられているか、床に刺さっているように見える状態。『ドラゴンナイトテール』の作中に登場する武器類と外見が一致するという指摘あり。
- 画像から見て正面の壁に、血液と思わしき液体で書かれた「Thank you for playing!」という文字。
また、画像内で確認される死体のうち判別可能なものについて、尾形春生氏との外見的特徴の一致が指摘されています。
尾形春生氏及び画像内の場所についての調査は継続されています。
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- portal:6765147 (24 Aug 2020 12:24)
拝読しました。
全体的に全角数字が目立つ(例:「1枚の画像」「約8秒間沈黙」)ので半角数字に統一することをお勧めします。「Happy Ending!」などの台詞も、アルファベットが半角であるのに対しエクスクラメーションマークが全角であるため、不釣り合いになっています。
また段落分けを伴わない改行が見られます。この手の改行は記事のテンプレートにもあるように推奨されていないので、段落を1つに纏めるなどして避ける方が無難かと思います。
その他のクリニカル・トーンなどの面には特に問題が無いように思います。
また内容に関しては、物語も見たところ成立しており、DV相当ではないように思えます。
一方で、UVするかと言われると疑問符が付きます。最初からゲームソフトの不穏さは主張されていますので、ゲームの脚本家がキャラクターの反撃に遭って死亡していたとしても、そこまで強いインパクトがあったわけではありません。何かもっと強い捻りが効いていると良いかなと思います。
具体的な捻りの例として今思いついたのは、プレイヤーに幸福感を抱かせるようなプラスの内容から脚本家抹殺というマイナスの内容に一気に落としてみるという手法、あるいは、ゲームのキャラクターが明確に自我を持っていて(脚本家に限らず)自分たちを操作したプレイヤーや現実世界に干渉を始めるというものです。もし手を加えた方が良さそうだとお思いになれば、参考になさってはいかがでしょうか。
また、構文も含めてですが報告書全体の字数が約8000字もあり、やや長い部類に入るのではないかなと思います。現状では字数の割に起伏が小さいですので、余分な部分を削って読者の負担を減らす、という試みもUV数の増加に寄与できるのではないかと考えます。『暗殺教室』『魔人探偵脳噛ネウロ』作者の松井先生は「作品の防御力を高める」ことを意識されていて、時間や労力など読者にとってのコストを削減するように努めていらっしゃいます(参考)。
今回のケースですと、SCP-XXX-JP-Sのストーリーラインは本作の理解に必要不可欠ではないため、削っても良いかも知れません。また、飯島氏とのインタビュー記録も要点だけ掻い摘んで報告書に載せる……などの簡略化が出来そうだと感じました(体調不良などの面はインタビュー記録以前の説明欄にも記載されていますので、そっちに纏めることもできそうです)。
以上です。参考にしていただけると幸いです。
執筆のほど応援しております。
Tutu-sh
はい、ご拝読ありがとうございます。思い付きで書いたので「伝わるのかな?」って思ってたんですが、意図自体は伝わっているようで良かったです。
ご意見は参考にさせていただきます。