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特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-██の標準収容ロッカーに保管されます。SCP-XXX-JPへの接触はセキュリティクリアランス-レベル5の職員に限定されます。
SCP-XXX-JP
説明: SCP-XXX-JPは1901年にパーカー・ブラザーズ社によって製造されたウィジャ盤(Ouija board)です。通常の手段では破壊不可能であり、SCP-XXX-JPを視認した人物(以下、対象)は遊戯欲求が刺激され、SCP-XXX-JPを用いて遊戯しようと試みる認識災害に曝露します1。対象がSCP-XXX-JPに接触した場合、後述するSCP-XXX-JP-2が出現します。
SCP-XXX-JP-2は一般的にプランシェット(planchette)と呼称される樹脂製のハート形の物質です。SCP-XXX-JP-2出現時、対象はSCP-XXX-JPとSCP-XXX-JP-2を用いて遊戯を開始します。この事象は以降イベントXXX-JP-Aと定義されます。
イベントXXX-JP-A発生中、対象の怪奇信仰率2が2.0Fh未満であった場合、イベントはその段階で終了します。2.0Fh以上であった場合、イベントは続行します。
イベント中、対象の指はSCP-XXX-JP-2と接触しており、また通常の手段では引き剥がす事は不可能です。対象はSCP-XXX-JPに対する質問を開始し、発言が終了すると同時にSCP-XXX-JP-2が移動を行います。
SCP-XXX-JP-2がSCP-XXX-JP上の「K」「I」「L」「L」の文字を指し示した段階でイベントは終了し、同時に対象は後述するSCP-XXX-JP-3に変化します。
SCP-XXX-JP-3はクラス4Cの現実改変者であり、周囲の生物に対し極めて敵対的です。SCP-XXX-JP-3は脳の50%以上を喪失するか、SCP-XXX-JPから20m以上離れた段階で消滅します。
補遺1: 発見経緯、及びインシデントXXX-JPについて
SCP-XXX-JPはアラスカ州アンカレッジ市の廃屋で発見されました。当時の捜索部隊はゴーグルを装備していたため異常性には曝露せず、サイト-██に収容後、研究員4名が異常性に曝露、SCP-XXX-JP-3-A~Dの発生に伴うインシデントXXX-JPに至りました。結果的にサイト-██に勤務する14名が死亡、57名が負傷する事態となり、一時的に当該オブジェクトはKeterクラスのオブジェクトに指定されました。
補遺2: 異常性解明の経緯について
SCP-XXX-JPの収容から3週間後、厳重な警備の下にSCP-XXX-JPに対する実験が開始されました。34回目の実験にて偶然イベントXXX-JP-Aを回避することに成功し、その手段から現在の特別収容プロトコルが制定されました。以下はその音声ログです。
実験記録XXX-JP-34 - 1915/01/10
被験者: D-982
対象: SCP-XXX-JP
実験監督: ドゥーフェンシュマーツ博士
[ログ開始]
ドゥーフェンシュマーツ博士: では、SCP-XXX-JPに接触してくれ。異常があれば逐一報告するように。
D-982: はいよ。ん、これ……ウィジャ盤じゃねえか。触ったらどっからか知らねぇがプランシェットまで湧いてきやがった。
ドゥーフェンシュマーツ博士: 精神状態に異常はないか、D-982?
D-982: お、面白れぇ、勝手に動きやがる。
ドゥーフェンシュマーツ博士: クソ。実験を中止しろ、今すぐに。
D-982の腕が静止する。
ドゥーフェンシュマーツ博士: ……何?何故止まった?
D-982: 何だ、大したことないな。
ドゥーフェンシュマーツ博士: 何をした?詳細に答えろ。
D-982: 物の頼み方を知らねぇのか、ああ?まぁいい、教えてやるよ。
D-982: そもそもウィジャ盤なんていうオモチャを信用するお前らはやっぱりどこかオカシイ。よく考えろよ、コイツはただのオモチャさ。
ドゥーフェンシュマーツ博士: だが、ソイツに触れると勝手に動き出す異常性が……
D-982: アンタも頭が固いな。いい加減理解しろ。
D-982: 信じないこと、ただそれだけだ。
[ログ終了]
この実験記録より、当該オブジェクトの異常性は対象の潜在意識に起因するものであることが判明しました。
- portal:6759963 ( 24 Aug 2020 05:02 )

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