SCP-XXX-JP "死は救済"

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Pending

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの収容の必要はありません。

説明: SCP-XXX-JPは神智学的に「デヴァチャン」と称される高位次元です。SCP-XXX-JPへ侵入した場合、その人物は肉体及び精神の大半を構成する物質1を喪失するとされています。これは一般的に「死亡」と呼称される現象です。SCP-XXX-JP内部については一切の情報が不明であり、またその異常性より調査不可能と断定されています。

2020年3月31日の霊的実体発生事象によって財団に発見され、SCP-XXX-JPとして指定されました。SCP-XXX-JPはGoI-8126("協会")、GoI-8127("神秘追及協会")、他複数の団体によって過去100年以上にわたり提唱され続けていますが、その詳細については明言されていません。

SCP-XXX-JPは一般に露見したことよりその情報の開示を現在各国政府から要求されています。各国政府からの更なる情報開示請求などの結果、5月にSCP-XXX-JPに関する詳細なメカニズム、及びSCP-1169-JPに関する部分的な情報の一般公開が監督評議会によって決定されました。SCP-XXX-JPについての情報はカバーストーリー「天国」が流布された上で公開されています。全ての情報の閲覧にはセキュリティクリアランスレベル4が要求されます。

以下はSCP-XXX-JPの情報を閲覧した職員に対するインタビュー記録です。

対象: 華博士

インタビュアー: 一了博士

付記: 華博士は一時的なトランス状態にあります。

<録音開始, 2020/03/05>

一了博士: こんにちは、赤坂さん。少し興奮されているように思えますが、大丈夫でしょうか?

華博士: あ、はい!大丈夫ですよ。

一了博士: 貴方は例の事件以降、報告書への記録の過程でSCP-XXX-JPについての情報も閲覧したと聞きました。それ以降、変わったことはありませんでしたか?

華博士: 変わったことですか?特にないですね。……そんなことより、久しぶりに皆さんと外食しません?私いい店知ってるんですよ。あ、店って言ってもサイト内の食堂ですけど……

一了博士: ……あー、赤坂さん?

華博士: あ!ごめんなさい、インタビューの途中でしたね。……何ていうか、こんなこと聞くのもどうかと思うんですが、一了さんはずっとこんな仕事してて楽しいんですか?

一了博士: どういう意味です?

華博士: いえ、気にしないでください。とにかく私は大丈夫です。

一了博士: やはり、報告書に何か異常性があるのですか?

華博士: いえいえ!そんなことないですって。まあ、あれを見てから晴れやかな気分になったっていうのは、決して汚染とかじゃなくて、その……

華博士: これで、死ぬことへの不安はないな、って。

<録音終了>

終了報告書: SCP-XXX-JPの報告書に異常性はありません。

一了博士

補遺: 2020/06/30

現時点で確認されているインターネットミームについて

2020年6月現在、Webクローラー上で特定のハッシュタグがインターネットミームとして拡散されています。また、日本国内における自殺者数が増加傾向にあります。以下はその推移です。

  1月     2月     3月     4月     5月     6月  
総数

1680

1454

1751

1504

1880

2110

男性

1185

1026

1244

1062

1342

1498

女性

495

428

507

442

538

612

自殺率の増加は経済危機と治安の悪化、また就職率の低下及び犯罪率の増加などが原因だと考えられていますが、SCP-XXX-JPに関する情報の開示が起因しているのではないかという懐疑的な意見も出ています。

補遺: 2020/09/03

GoI-8126分派の活動について

2020年9月現在、GoI-8126("協会")の分派とみられる組織による勧誘活動及び自殺の幇助活動が行われていることが確認されています。警視庁のデータでは今年6月以降から同意殺人罪の逮捕のケースが増加しており、この分派が関与しているとして調査が進められています。

補遺: 2020/12/28

2020年12月までの国内における自殺率について

2020年12月時点で、日本国内では例年と比較し凡そ1.7倍以上の自殺者数を記録しています。以下は12月までにインターネット上に掲載されたテキストの抜粋です。

へー、死んでも天国?デヴァチャン?ってのがあるみたい。まー私そういうのに詳しくないけど、天国のほうがずっと良いところなのは私でもわかるよ。 #死は救済

マジ、生きてる意味ねーわwまーた上司に怒られたしボーナスカットだし、妻には別れようって言われたしw

天国があるとかこの前ニュースで言ってたな、まあ実際にバケモンみたし、信用できないことはないわ。特に生きてる意味ないと思うし、いっそ心中するかw #死は救済

またあのクソ野郎が俺のこと虐めてきた。陰でネチネチやられるから先生に言えないし、先生に迷惑もかけたくないし。ごめんよ、お母さん。俺もう嫌なんだわ、学校行くの。本当に辛い。今までは死ぬのが怖かった。

でも、財団?っていうところが天国はあるって証明してくれた。化物見てきたし、今ならそんなこと嘘だとは思わない。背中を押された気分だ。

ホントにごめんよ、母さん。でも、もう生きることにはウンザリなんだ。

さよなら。#死は救済

この前の災害で、私の家は無くなりました。お婆ちゃんは瓦礫に埋もれて死にました。友達は私を幽霊呼ばわりして虐めます。国は何もしてくれません。お金は親戚に騙し取られました。お母さんはおかしくなったし、お父さんはお金稼ぎに危険な工事をしてる。

死にたい。皆であの世に行きたい。 #死は救済

また、財団サイト内部での職員自殺率の上昇、及び士気の低下が確認されています。以下は職員に対するインタビュー記録です。

対象: 華博士

インタビュアー: 一了博士

<録音開始, 2020/12/21>

一了博士: 現在、国内の自殺率が増加していることはご存じですか?

華博士: ええ。素晴らしいことですよね。

一了博士: ……はい?今なんと?

華博士: え、自殺する方が増えるのは素晴らしいことですよね、と。ああ、一了さんはそんなこと思ってないですか。職務に忠実で素晴らしいです。

華博士: この前の事件で、天国、もしくはそれに似た何かが存在することが証明されました。これって、死後の世界が存在するっていうことですよね?

一了博士: ……何を、考えているのです?

華博士: 私は、今まで多数のオブジェクトを見てきて、ここにいたくない、と、楽園を追い求めていました。それで、気づいたんです。

[10秒間の沈黙]

華博士: 死は救済なんですよ。それも、生きることに疲れた人々にとっては。

<記録終了>

終了報告書: 華博士には深刻な自殺念慮が確認されました。後日カウンセラーによるカウンセリングが行われましたが、その翌日、華博士は自室で縊死しているのが確認されました。

この事態を受け、報告書SCP-1169-JPにおけるSCP-XXX-JPに関する情報が一時的に規制されました。現在、評議会では対応策が検討されています。
 
 
 


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