より良き収容の為に(仮題)

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  • この記事は、私がゴルディアスの結び目を読み、そしてその本から多大なインスピレーションを得て作成したものです。意図せず本の内容を模倣している可能性があるため、そうした疑いのある表現が見つかった場合は適宜報告してください。

以下の点が気になっています。

  • 描写に違和感がないか。
  • オブジェクトクラスは、黙示災害の表現は適切か。
  • 怪奇部門である必要性について、名もなきものに関する記述が必要かどうか。


評価: 0+x
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NOTICE FROM SCP FOUNDATION OFFICE OF THE ADMINISTRATOR


本文書は現時点でSCP財団が所有しており、接収前の全米確保収容イニシアチブによって1830年代に記述された内容を多分に含みます。SCP-2895-JPに関する網羅的な歴史資料であると結論付けられており、その重要性からアーカイブとして保存されました。本文書の改訂前リビジョンはRAISA-DEEPWELLアーカイブに保管されており、O3審議会.旧来のO3裁判所であり、財団内部の要請等に対応します。更なる情報は包括的リストを参照してください。への申請が受理された場合は自由に閲覧可能となります。本文書は暗号化され、編集不可となります。更なる提案はSCiP.NETを通じて受理されます。

トークン認証待機: TO MORE RIGOROUSLY SECURE AND CONTAINMENT

Token: WE ARE THE FOUNDATION

Item#: 2895-JP
Level5
Containment Class:
keter
Secondary Class:
{$secondary-class}
Disruption Class:
dark
Risk Class:
critical

特別収容プロトコル: SCP-2895-JPは、それ自体が保有する激甚性の黙示災害.'エントロピー性災害についての網羅的な資料' - A.E.ドレイクのため、特定の文脈情報および意味論的名辞による言及が不可能です。以下は黙示災害についての簡略な説明です:

MISINFORMATION: ”黙示災害”とは、特定の概念-ミーム-存在-物語が保有する一貫性に重大な欠落がある状態を指します。黙示災害は、最終的な概念の喪失とエントロピーの空白化を招き、宇宙内部に例外的な欠落、空白 — ”穴”を形成します。”穴”は宇宙規模の不文律を攪乱し、法則の逸脱と外部エントロピーの流入、または不確実な、段階的な宇宙の崩壊を引き起こします。黙示災害を保有するアノマリーが可視的実例を伴う場合、対象のアノマリーはあらゆる方法で回避される必要があります。それはアノマリーの研究や調査を行う場合でも同様であり、明示的な違反は相互の干渉作用を破壊します。黙示災害は特に - 遥かに感受性の高いアノマリーを標的として発生し、標準の命名規則が該当のアノマリーを多大に損傷させることを意味します。

通常の命名規則によってSCP-2895-JPの受容量が超過し - 黙示災害を発露させないようにするべく、単に'2895-JP'と呼称される規則的な識別子が適用されます。SCP-2895-JPを、それ自体のオブジェクト名以外で呼称することは許容されません。文脈的に無意味な該当の識別子は、潜在的な黙示災害の発露リスクと崩壊を防ぐ意図で命名されています。SCP-2895-JPは現在も異常な活性状態にあり、潜在的な黙示災害が機能を維持しています。可逆的なSCP-2895-JP実体の転移と空白化に伴い、現行の集約プロジェクトは本オブジェクトを正確な位置へと再収容することを必然的に迫られています。

Ditchleyfront2.jpg

全米確保収容イニシアチブ、本拠点。

説明: SCP-2895-JPは財団サイト-17に収容中の反エントロピー概念であり、実体を伴わない空間的な虚無です。直径5cm程の球状を保持し、内部が完全な真空状態であることを示唆します。SCP-2895-JPの黙示災害が加速的に発生したことに伴い、現在のような非実体が形成されました。適切な収容状態に無い場合、SCP-2895-JPは緩やかに拡大します。SCP-2895-JPによって侵食された空間-実体は、それ自体の概念が完全に消費されるとともに再置換が達成されます。損傷以前のSCP-2895-JPおよび関連する多様な概念に対する追及は、現時点で不確実なSCP-2895-JP実体の更なる損傷を招き - 結果的にSCP-2895-JP非実体の加速と拡大を招きます。このため、損傷以前のSCP-2895-JPが有する性質は以下のように言及されます。

  • 過去に遡って言及される'SCP-2895-JP'は、外見上の質量が徐々に圧縮され続ける1体の女性ヒト実体です。SCP-2895-JPが保有するエントロピーは無制限に収縮し、異常な極密度を形成します。公的な記録に、SCP-2895-JPと一致する人物は存在しません。これはSCP-2895-JPの有する黙示災害が過去に発生させた異常の影響であると考えられ、実際的にSCP-2895-JPは実在する人物です。

SCP-2895-JPは、1830年代に接収前の全米確保収容イニシアチブによって捕捉されました。イニシアチブの実験的な試行はSCP-2895-JPの性質を同定できず、結果として黙示災害の加速、そして旧来の実体を消失させました。接収後のSCP財団によって黙示災害に対する明確な見解と効果的な除却手段が確立され、SCP-2895-JPの抑制に成功しています。しかしながら、発生した反エントロピー実体は宇宙規模の脅威であり、現時点でその沈静化が急がれています。


補遺1: 遭遇


Kirkpatrick%20House%20Cahaba.jpg

”全ての子らの家” — 1845

公的に記録された情報の限りでは、1831年にイニシアチブがSCP-2895-JP実体の収容に成功しています。当時のアラバマ州ダラス郡・カハバにおいて活動中であったイニシアチブのメンバーは、敵対的な麻薬組織に関する調査に関連してSCP-2895-JPの保護を行いました。当時既にSCP-2895-JPの両親は失踪しており、カハバにおいて運営される孤児院 - ”全ての子らの家”で生活していました。以下は孤児院の運営者であるジェイク・ブルーム神父、イニシアチブのグレン・ビートン医師の対話記録です。

WARNING:


記録に記述されるSCP-2895-JPの正式な固有名辞は、明示的な黙示災害が加速化する可能性を含むために削除されました。本編集はAlexandra.aicによって実施され、その編集内容が閲覧できない事に留保してください。旧リビジョンの復元は黙示災害の発露と同時に、DEEPWELLアーカイブのシステムを激甚に破壊する可能性を有します。


<転写開始>

ブルーム神父: 私共の話を聞いてくれてありがとう。さて……

<ブルーム神父が水パイプを取り出し、火を灯す。それを唇に宛がい、ゆっくりと吸い込む。>

ビートン医師: タバコですかね?

ブルーム神父: いやあ、ハシシだ。君が望むのなら別のものも用意できるが -

ビートン医師: ああ - そういう事を聞きたいのではなくですね。

ブルーム神父: 麻薬は好きではないかね?

<ビートン医師が頭を掻きむしり、怪訝そうな表情をとる。>

ビートン医師: それ - 何処で手に入れたんです?栽培か、あるいは購入?どちらにしたって褒められた事じゃあ無いですね……変な事を聞くようで申し訳ないですが、”彼ら”から買ったとか?

ブルーム神父: ハッ、まさか。私らは等しく良い人間ではないが、少なくとも善悪の判断は付く。”彼ら”と言うのは - 例の麻薬組織だろう?半端な合成の幻覚薬を売りつけて、廃人を何人も生んできた。最近じゃ、カルト的な諸部族の生き残りが栽培してるとも聞く……これは自家製だ。ここじゃ誰もが気にしない。特にポリス共は……”彼ら”に癒着しているか、或いは買収されたんじゃないかね。

ビートン医師: そんな事をしていて、子供たちが悲しむのでは?

<ブルーム神父が再び大きく息を吸いこみ、吐き出す。>

ブルーム神父: 子供の前でこんな事はしない……もっとも、望むなら与えん事はないが。僅かに、少しずつ吸えば、中毒症状は引き起こさない。それで……

<ブルーム神父は俯き、ぼそぼそと呟き始める。>

ブルーム神父: 彼女は - どんな状態だね?

ビートン医師: あまり良い兆候は見られません……我々の方で可能な限り照合してみました。そして - 既存の症状と一致しないことも確認済みです。彼女は本当に14歳なんですよね?見たところ - 5歳ぐらいの外見ですよ。

<ビートン医師が深く俯く。暫くして顔を上げ、大きく息を吸う。>

ブルーム神父: 筋肉、骨格、あらゆる部位を観察しているが、明らかに - それらが萎縮しているんだ。つい3か月程前までは、概ね平均の体格だった。それらが溶けたかのようにして - 急速に消えている。明らかに異常な作用だったが、この辺りで起きたトラブルと照らし合わせれば……彼女が麻薬組織に絡まれていたのは概ね予想がつく。

ビートン医師: 保護した当時はどんな状態でしたか?

ブルーム神父: …私共の友人を辿って3日3晩、彼女を探した。あまりに突然 - それまでどんな関係があったのか知らないが - 消えてしまうものだから。ただ、それまでも不定期に姿を消すことは良くあった……問題は、彼女が交流していた人間がいた、という事だ。

ビートン医師: 男の情報は探偵にでも探させましょう。

ブルーム神父: ああ、そうしてもらえると……見つけたのはここから2kmの地点で、地面に蹲ったごみのような状態で、這って助けを求めていた。急いで助けを呼んで看護したし、その甲斐あって外傷は完全に治癒した。だが - 顔がクマだらけで、目は虚ろ、心身ともに衰弱状態だった。それに……確か股の下あたりから出血していたと思う。凄惨な状態で思い出したくも無いが - 恐らくは……

ビートン医師: トリップさせた上で、襲ったと。それも - 1人じゃないでしょう?複数人いる筈だ。

<沈黙。>

ブルーム神父: 実際、3つの影が北の方角に伸びているのを協力者が見つけた。危険性を考慮して捜索はしなかったが……それからだ、彼女が次第におかしくなっていったのは。まるで別人というか、ヒステリックになっている。余程ショックが強いのか、医療面でも進展なしだ。サイコ・セラピストも呼んだが、打つ手はなかった……

ビートン医師: これが - 単なる性犯罪であるなら我々の出る幕はありません。ただ - 興味深い点がありまして。

ブルーム神父: 誰から聞いたのか知らないが……”サイコキネシス”の件だな?まだ直っていないから、ゆっくり見ていくといい……だが、あれは  -  の力じゃない。明らかに……何かの干渉があった。

ビートン医師: 彼女がそう言った力を使いだしたのは、いつ頃からでしょうか?

ブルーム神父: ごく最近、それも3週間前ぐらいだ。それまでも度々パニック障害を起こしていたので、寝台に拘束して様子を見ていたが……あれじゃ寝台はもう使い物にならない。ベルトを力づくで引き剥がして、寝台を投げ飛ばしてきた。15歳の少女が、だ……それも薬の作用か、異常に筋肉が萎縮しているのに。

ビートン医師: その - 体が縮んでいる状態についてなのですが、私は似たようなものを見て来たことがあります。そして現在の状態から推測して……全く以て信じ難いことを話しますが、よろしいでしょうか?

ブルーム神父: 既に不可思議な現象を見たのだ、今更……気にする事でもない。

ビートン医師: - ”彼ら”の行為が恐怖となって - その、彼女の心を搔き乱しているのではないか……それも、怪奇的な手段を以て。要するに、彼女は……憑りつかれているのではないでしょうか?

<沈黙。>

ブルーム神父: うむ……なるほど。信じない訳じゃ無いが、確証はあるのか?

ビートン医師: 人の、理解されていない心理側面は……稀にそういった異常な概念を引き寄せます。人の類稀な感性がポルターガイストを引き起こしたり、無から有を形成することさえあります。そういった怪奇現象は、顕著に…….”ヒトの恐怖状態”に依存しています。人は、本当に恐怖を感じた時、見えない筈のものが見えたりするでしょう?…それらは単なる幻覚ですが、稀に本物を引き付ける事があるのです……

<ブルーム神父が顔を上げる。>

ブルーム神父: 治療の方法はあるのか?金は……望む額を払おう。こう見えても蓄えはある。

ビートン医師: 金は要りません。先にも説明した通り、我々は政府から依頼されて、こうした案件を解決する為に動いています。彼女は一時的な調査の後で、そちらにお送りいたします。何せ - 心理的ストレスが起因であるなら、環境の変化こそが最も深刻なストレスでしょうから。

ブルーム神父: 仮に政府から援助金が出るとして……どうしてそこまで、私共に協力的であるんだ?

ビートン医師: いえ、  -  の状態に興味があるのです。最も彼女自身ではなく…….その奥に潜む”何か”に、です。  -  は安全にお返しすると約束しましょう。

<転写終了>


以下はイニシアチブの医術メンバー、エルンスト・ハスロ博士によって導出されたSCP-2895-JPの研究報告書です。

  -  に関する超常学的論述

全米確保収容イニシアチブ, エルンスト・ハスロ


まず初めに、私は医学者としてこうした症例を見たことがあります。完全に一致する訳ではないですが、  -  は筋萎縮性側索硬化症、それも深刻な状態に置かれています……”筋萎縮性側索硬化症”というのは超常学においても、主流科学においても殆ど判明していない症例です。患者の症状が悪化する程に、手、足などは勿論……生命維持に必要な呼吸器官などの筋肉が萎縮します。本来、これは運動ニューロン障害がもたらす神経系の問題です。脳系統の命令が行き渡らなくなり、筋肉が顕著に使用されなくなる為です。

しかし、  -  にのみ確認される症例は、明示的でない”腫瘍”のようなものが神経系を圧迫し、それら機能を侵しています。”腫瘍”は、一般に言われるがんの事ではありません……何か大きなものが彼女の体内で膨らみ、彼女の生命を脅かしているのです。更に言うなれば、彼女が持つ症状はこの限りではありません。骨粗鬆症、進行性骨化性線維異形成症、異常な生命機能の後退……要するに、彼女の体そのものが異常に萎縮し始めています。

問題の点ですが、  -  の継続的な観察結果は、自身の体重 - つまり質量が、不自然に消費された状態にあることを示しています。  -  の密度自体が維持されるようにして、徐々に何処かへと……彼女の体が消えて行っているのです。ビートン医師が言及した”憑依”の可能性は不明ですが、エントロピーの消失は、明確に  -  が何処かへと移動している事実を示唆します。

以下の症例は、  -  に観測される顕著な傾向の抜粋です。

  • 睡眠時間の拡大。現在、一日の内14時間以上を睡眠状態で過ごしています。  -  曰く「夢を見ることが多い」との事で、明確なメカニズムとの関連性が研究されています。
  • 顕著な衰弱化。体の萎縮に急激な発熱を伴う事が多く、身体的な負担が大きいと考えられます。

それらとは別に……  -  に確認される最も異常な、”サイコキネシス”の行使について言及します。最初期の観測は2週間ほど前で、拘束用のベッドが不規則に - しかし確実に”歪んでいる”のが確認されました。外因的、或いは超常的な作用がはたらいたと考えるのが望ましく、作用は無差別に攻撃的な挙動を取ります。概念物理的に言えば……これは概念記号の表れであり、つまるところポルター・ガイストの顕現です。  -  の象徴的な恐怖が物理的な作用を獲得した - 或いは、外因的な作用が彼女の恐怖を具象化している、とでも言い換えられるでしょう。

エントロピーの萎縮、サイコキネシス、夢見……私が確認した限りではそれが全てです。以下にリハビリテーションの概要と、具体的な医療行為の詳細を報告します……

[…]


補遺2: 初期収容


SCP-2895-JPの初期収容を目的とした最初期のオペレーションが実行されました。以下はイニシアチブによる、当時のオペレーションに関する事前の最終評価および音声転写です。特筆すべき点として、全米確保収容イニシアチブの接収後、該当メンバーの一部はSCP財団サイト-17, -19へとそのまま異動されています。

出席者:

  • ライラ・グラハム管理者 - 全米確保収容イニシアチブ, 施設管理者
  • パウ・ジュヌヴィエーヴ管理者 - 全米確保収容イニシアチブ, 施設副管理者
  • フェルナン・ジスカール神官 - 全米確保収容イニシアチブおよびバチカン神聖局遺物課, 宗教顧問
  • グレン・ビートン医師 - 全米確保収容イニシアチブ, 超常医術メンバー
  • アルファ・コマンド、1名
  • 下級審議員、16名

<転写開始>

ジスカール神官: - ビートン医師、貴方が試みている解決策は非常に危険であると理解していますか?

ビートン医師: 私はただ……彼女の頭を直接探って、根本的な原因を直接見ようとしている……そう言っただけです。危険性は十分に理解しています。本人の状態は既に確認済みです。

グラハム管理者: 全く - 言っている意味が分からないが、それは”セミオスフィア学”について言及しているのか?記号学としては……頭の中に入るというのは、即ち情報を介して自身の意識を転送する、という意味か?

ビートン医師: 私は詳しくないですが……恐らくそういう意味でしょう。私はサイコ・メディシンの一環として……頭を探って、問題を直接除去する。そういった方法を昔から取っていました。それを貴方たちは「セミオスフィア学の一環」だと主張するが、非常に傲慢だと思いませんかね?自分たちの管轄に語義を落とし込むというのは……非常に行き過ぎた思考でしょう……

ジュヌヴィエーヴ管理者: それは本質的に重要じゃないと、皆が理解しています。ただ - 危険なのです。今朝の、彼女の写真を見ましたか?

<沈黙。>

ビートン医師: 何かあったのでしょうか。

<ジュヌヴィエーヴ管理者が1枚の写真を提示する。>

ジュヌヴィエーヴ管理者: 右肩と、左膝 - それから頭部にかけて、胸部全体に……ほら、この模様が見えますか?黒く浮き上がった部分、これが全て……昨日の夜から朝にかけて緩やかに発生しました。

ビートン医師: これは……この刺繍は、まるで……”悪魔”の様じゃないですか。

ジスカール神官: 悪魔、それも……アブラハムの宗教的には、高位の座に就く悪魔を指し示す記号が多く含まれています。ビートン医師、貴方は”Abel”を知っていますか?

ビートン医師: 曲解するが、それは76番の事を指していますね?言われて気付きましたが…..確かに、よく似ている。ほら、この部分 - 概ね一致する。ですが、奴の凶暴性とは似ても似つかない。

ジスカール神官: これから - そうなる可能性を有する、という裏付けですよ。

ビートン医師:   -  が悪魔に憑りつかれた、という事を言いたいのでしょうか。単にそうであるなら……これは悪魔なんかじゃなくて、より恐ろしい存在じゃないですか?

グラハム管理者: 君が調べようとしている存在は、正に悪魔か、或いはより超越した何かである。それを - 理解してもらえたか?報酬分は後で支払う、それに必要であれば新たな勤務手当も用意しよう。彼女は……処刑する方がより効果的だ。

ビートン医師: …何と?私はここでお払い箱だと?

グラハム管理者: そういうのではなく……単純に危険を冒さないで欲しいのだ。私等は冷酷であると同時に、組織の絶対性を保ちたい。不要なインシデントは抑えたいのだ。

ビートン医師: いえ……なら、私の職員情報を削除してください。今直ぐにでも作業に取り掛かります。彼女を - いや、”悪魔”を放っておけません。

ジュヌヴィエーヴ管理者: 貴方はエクソシストじゃない……どうして、そこまでして危険を冒そうとするのです。彼女に惹かれたのですか?

ビートン医師: いえ、単なる好奇心と言いますか……”悪魔”が実在するなら、私なりの方法でそれを除却してみせたいのですよ。古典的な処刑手段など - それこそ、何が起こるか……管理者殿、貴方はその後の事について責任が持てるのでしょうか?

ジュヌヴィエーヴ管理者: 私は - いえ、分かりましたよ。実験室の準備に取り掛からせます。

グラハム管理者: ジュヌヴィエーヴ……正気か?この”悪魔祓い”に本気で頼むのか?

ジュヌヴィエーヴ管理者: 口が達者なのは結構ですが、実際のところ……貴方だって  -  の諸経費に頭を悩ませていたじゃありませんか。

<沈黙。>

グラハム管理者: 分かった。しかし死亡保険は出ないかもしれん……こちらの保身の為だ。

ビートン医師: いいでしょう。私も準備をして参ります。

<転写終了>

ビートン医師が提示した医療行為の概要は、古典的な祓魔術と奇跡術の応用でした。当時の資料から散見される超常学的な記述は、概念的にSCP-2895-JPの精神とビートン医師の精神を、緩やかに”接続”しようと試みていた事が確認できます。オペレーションは当日中に実行され、SCP-2895-JPの状態を内部から観測する最初の試みとなりました。次項にて詳細が記述されます。


補遺3: 試行


SCP-2895-JPの旧来の状態は、エントロピーを逸脱する外因的干渉に関連していると結論付けられていました。SCP-2895-JPの生体から外因性の作用を効果的に除却すべく、イニシアチブのビートン医師によって執刀されました。回収された記録は、イニシアチブの測量試験がSCP-2895-JPエントロピーの起源を特定していた事を示唆します。前述のように - イニシアチブの超常医術は、ビートン医師の精神-潜在意識をSCP-2895-JPの内部へと送信し、根源的な問題を除却しようと試みていました。以下は当時の記録であり、ビートン医師が”接続”された後に体験した、視聴覚的概念的経験を疑似的に描写したものです。

オペレーション記録: 第I部


<描写開始>

<ビートン医師の意識は未だ朦朧としている。僅かにジスカール神官の声が聞こえ、その声量は大きくなる。徐々に声が明瞭になり、それはビートン医師の意識をよりはっきりとしたものにする。潜在意識が覚醒する。>

ビートン医師: 嗚呼 - 私は何を?

ジスカール神官: - 貴方、覚えていないのですか……  -  の潜在意識を探り、根源的な恐怖を、して”悪魔”を除却するために心理化へと潜入したんです。これで思い出せますか?危険と思われるなら、今からでも引き返せます……遅くはありません。

ビートン医師: …そうか。いや、引き返す必要はない。

<ビートン医師の視野内には、緑色に歪んだ霧と酷く荒んだ森が見える。遠くを見つめるほど朧げになっていき、ビートン医師の意識を薄れさせる。遠くから低い、暗い笑い声が聞こえるが、本能的にビートン医師が拒絶する。足元の草木がゆっくりと捻じれ - また戻り、不定形のつたがビートン医師の足を緩やかに絡めとる。>

ジスカール神官: ヒトの心理下とは、基本的に夢のような概念です。入り乱れた記憶が無理やりに世界観を構築し、それがヒトの心理状態として現れ出る…..しかし —

ビートン医師: 明らかに、これは異常です……15歳の少女が根に持つ感情を体系しているとは思えません。両親に対する反逆心とか、熱烈な恋愛感情だとかなら、より赤く、情熱的な描写があり……躁鬱であるなら青く、悲しみに満ちている - 私は直感的にそう感じ取っている。けど - これは……何を表しているのか分かりません。酷く歪んでいて、恐怖というより……あらゆる感情が混在し過ぎている。色を混ぜ過ぎた絵の具のように、酷く歪な色だ。

<沈黙。>

ビートン医師: この先で合っていますね?

ジスカール神官: そこから……北に2kmの地点です。彼女の恐怖の根源は、腫瘍はそこにあります。

ビートン医師: 分かりました、進みます……

<ビートン医師は”北”に向かって進み続ける。途中、不明な女性、男性の顔が不意に浮かび上がる。顔は微動だにせず、こちらを見つめ続ける。顔の部分に書き殴られたようなクレヨンの跡があり、表情を読み取れない。>

ビートン医師: 両親、でしょうかね……酷く歪だが、恐らく孤児となる前 - 最後に見た”誰か”……それも最も重要な”誰か”の顔だ。あまりに断片的でよく見えませんが、確実にこれは大事なものだ……

ジスカール神官: 何か見えましたか?

ビートン医師: ああ - 失礼、  -  の心理下にある記憶が突出しているのを見たのです。大丈夫、進み続けます。

<ビートン医師が進むにつれて、笑い声は次第に大きくなる。暫くして、切り株に佇む少女が現れる。少女の顔は傷だらけで、不安そうな表情をしている。>

ビートン医師: 話しかけてもいいですか?何か……見つかるかもしれない。

ジスカール神官: あー、承知しました。しかしお気をつけて。

ビートン医師: …ハロー、  -  ですね?ここで何をしているのですか?

  -  : 私?私は……神父様を待っています。先ほど、身寄りのない私をこの家に招いてくれたのです。

ビートン医師: ”神父”……ああ、ブルーム神父ですね。大丈夫、彼は間もなく貴方を家に連れて行ってくれますよ。

  -  : ええ、私ずっと家族が欲しかったの。これでゴミを漁る生活ともオサラバできるわ。

ビートン医師: そうか、それは……とても良いことだ。私は、そろそろ先に進まなければならない。お先に失礼しますよ……

<体感で10分ほど進んだ頃、ビートン医師は付近の木にもたれて休息をとる。>

ジスカール神官: ビートン、大丈夫ですか?ビートン?

ビートン医師: 問題ない、ただ - この瘴気が、少しばかり私の心を貪っている。少しずつ、私が狂気に呑まれているのを感じる。

ジスカール神官: まずいですね - すぐ引き返してください。

ビートン医師: いや、いい……私は、この先にあるものを確かめたい。

ジスカール神官: 駄目です、危険すぎます — から、今すぐ戻って — ますか?

<ジスカール神官の音声がノイズによって掻き消される。>

ビートン医師: ジスカール神官?あー、聞こえていますか?これは……いえ、分かりました。もしも……これが記録として残せるのなら、私は見える全てを書き残します。先へ進みます。

<空白。>

ビートン医師: ずっと気になっていました。悪魔とは実在するのか、それは何であるのかを。実際のところ、それは長きにわたって私の信念でしたし、  -  の例は、願ってもないチャンスだと思いました。しかし……彼女の顔を見る度に、日を増すごとに恐ろしく、変わり果てていく彼女の心を見る度に、私の意識がやさぐれているのを感じました。彼女が心底かわいそうだと思った。だけどそれ以上に、私は - その背後にある”何か”に侵されているのを感じました。彼女がどこか遠くへ消えて行くほどに、代わりの存在が埋め合わせるように……新しく置き換わっているような。

<空白。>

ビートン医師: より恐ろしい何かが、彼女を通じてこちらに来ていること。それが徐々に明白になってきました。多分、彼女は……より恐ろしい何かに不意を突かれ、心に隙間を開けてしまった。死よりも複雑な恐怖が、彼女を押し上げたのかもしれない……

<ごうごうと唸る音、不意に - 木々を駆け巡る”何か”がいる事に気付く。ビートン医師がそれに気付き、あたりを見回す。風がピタリと止み、無音となる。暫くして - 暗闇にらんらんと光る3つの眼がこちらを覗いている事に気付く。>

ビートン医師: お前は……”悪魔”か?

<けたたましい咆哮。同時に、地面がずぶずぶと沈んでいく。ビートン医師の体はそこに埋まっていき、次第に地下深く - より深くへと潜っていく。>

<描写終了>

ビートン医師が接触した”悪魔”は、現在のSCP-2895-JP非実体を構成する外部エントロピーの一部ではないかと推測されています。断続的に送信される描写は、ビートン医師がより明晰な、深層の心理下へと侵入したことを示唆しました。この時点で基底現実におけるビートン医師の生体が異常に衰弱しており、脳波がより微弱なものへと変化している事が観測されました。また、この段階でSCP-2895-JPは身長62cm、体重およそ6.3kgにまで減少していることが判明しています。

オペレーション記録: 第II部


<描写開始>

<ビートン医師はおよそ5秒間にわたって転落する。鈍い音とともにビートン医師は地面に叩き付けられる。暗い呻き声とともに、ビートン医師は起き上がる。視界が赤く浮き上がっており、周囲の状態は不明瞭である。ビートン医師の左肘から骨が突出しており、多量に出血しているのが確認できる。それにもかかわらず、ビートン医師は平然としている。>

ビートン医師: ここは……彼女の深層心理下でしょうか。非常に、薄気味悪い。

<周囲が明瞭になっていくにつれて、強烈な硫黄臭を感じ取る。周辺の空間が捻じれて、折り畳まれるように歪んでおり、南に太陽が見える。太陽には顔が浮き上がり、常にこちらを見つめて笑っている。周辺の笑い声は更に強くなり、ビートン医師の頭を揺さぶる。>

ビートン医師: 深層心理にしては、混在しすぎだ。何か……別のものが混在している、それも外部の。あれは……

<黒い毛皮と、紫色の光る3つ眼を持った獣が3匹、こちらを見つめている。それは徐々に後ずさり、乱流化した、歪んだ声で遠吠えする。3匹は走って南へ向かい、消えた。>

ビートン医師: なるほど……”彼ら” - 麻薬組織の3人組でしょうか。見る限り、  -  の意識下によほど強く残っていると思います。それほどに恐ろしい出来事だったのでしょう。

<空白。>

ビートン医師: しかし、疑念は未だ残っています。経過的な観察に立ち会わせてもらいましたが……彼女は酷く怯えていた。私が彼女を神父に預けようとした時、彼女は明らかに動揺していた。私の、読みは外れていて欲しいですがね……中毒していても、神父がそのような人間であるはずないと、そう思っていたものですから。

<霧が晴れ、ビートン医師の視界には1匹の獣が映り込む。首元で歪んだロザリオが揺れており、獣の前方には  -  と思わしき実体がいる事が確認できる。獣は舌なめずりし、涎を垂らしながら  -  の方へと接近する。>

ビートン医師: 冗談であってほしいものだ……ブルーム、止めろ。

<ビートン医師が、持ち合わせたナイフを獣の首元に突き刺し、それを捩じ切る。獣が悲鳴を上げるとともに、ナイフをより深く突き刺していく。声が徐々に薄れていき、やがてそれが完全に落ち着くまで - ビートン医師は力を緩めない。獣が完全に息絶えたのち、ビートン医師は  -  のもとへと近寄る。>

ビートン医師:   -  、家に帰る必要はありません。醜い獣はもう居ませんよ。

  -  : …本当でしょうか、神父様は……秘密にしていろと言ってました。でないと、私はまた叱られる……

<溜息。>

ビートン医師: 余程、彼への恐怖が根付いていると見ました。大丈夫です、大丈夫ですよ……

  -  : そうじゃないの、神父様は、私を匿ってくれていて。

ビートン医師: ”匿う”?

  -  : その…..神父様は、あの”闇”から私を守ってくれていたんです。私が逃れることのできない、空を埋め合わせるようにして私の中にいる、”闇”……

<笑い声が鎮まる。歪みが捩じ切れるようにして空間が壊れ、空白のみがそこに残る。>

以降のセクションは、誤伝達部門による改訂を含みます。当該部門の研究に伴う非公式の言及を多分に含み、これらの情報の真偽が不明であることに留保してください。歴史的に言及されていない、或いは言及不可能である不明な、巨視的な異常に関する報告であり、装飾的な名辞を用いたより多様な表現が記述されています。本セクションの記述は、忘却された多様な歴史的証言、または眼前に在りながらも回避される物証についての断片的な情報を示します。

不要な伝達を回避するため、以下のセクションにおける話者名は表記されません。

<大いなる闇が眼前に迫っている。妖艶なる少女は既にそこに存在せず、虚無のみが広がる。>

貴方は誰です?

"私のことか?好きなように呼び給え、どうせ私に呼べる名など無いのであろう。"

…なるほど、あなたが彼女に憑りついていたのですね?

"そうだ。ずっと - 君のような好奇心旺盛な子が、私を探し出すのを待っていた。"

私に要求することは何でしょうか?

"要求だと?ハッ、驚かさないでくれ……少しばかり話をしに来ただけであろう。あまり人を質問攻めにするのは好ましくないな……言っておくが、私は有翼の人々とは違う……私はより、君たちに近しい存在であったのだ。気を付け給え……既に君はこちらの世界に干渉しつつある。ここで彼女の名を告げることは、こちらにより引き寄せられることを意味し - そしてこちらの存在が、そちらに流出することを意味するのだ……"

なんと - 失礼しました。それで、貴方は如何にしてその姿になったのですか?

"好奇心旺盛であるのは大いに結構だが、その解を知るには……君自身が対価を払う必要がある。いや、違う - 金でも知識でも情報でもない……君自身だ。"

随分と釣り合わない取引ですね。

"果たして本当にそうだろうか?私からすれば、これは遥かに有益なものだと思うよ。"

…良いでしょう、そのために来たのですから。

"素晴らしい!まさしく嘗ての我らを見ているようだ。好奇心にあふれリスクを顧みず、そして滅亡を選んだ - 失礼、昔話だ。まるで引力のように……必然的に奇妙さに惹かれた嘗ての我々は、長き探索の果てにこの世界を見つけたのだ。多次元宇宙、或いはパラレルワールド?どちらにせよ、より潜在的に脅威となりうるこの世界を見つけ、そして収容を試みた。"

収容?それは私たちが成し得るべき事です。

"そうだ。我々も嘗てはそうだった……全ての深淵を七階層と名付け、あらゆる次元角から抽出したサンプルを個体として収容し続けていた。ある時……第七階層で事故が起き、そして全てが深淵そのものに呑み込まれるまで。我々は多くのものを代償にこの世界を発見し、そして今 - こうして封じ込めている。"

貴方たちがこれを封じ込めていると?あの少女を通じて外部と接続していたのではないのでしょうか。

"…そうだ。君のような逸材に願いを伝えるために、仕方のないことであったから。彼女は私が望んで力を与えた訳ではない。第7階層に潜む悪魔が彼女を犯し、彼女の体に卵を植え付けた。卵が孵ることの無いよう、私は彼女を殺さなければならなかった。"

なんと、惨たらしい。

"だが、事件が起きた。奈落を知らぬ不届き者が彼女の体内を掻き毟り、孵化を加速させているのだ。速やかにそれを封じ込めるために、彼女ごとこちらの世界に送り込む必要があった。初めに彼女の名前を奪い、緩やかにこちらの世界へと送り込み始めた……それが全ての始まりだ。"

私が成し得ることは何でしょうか?何か出来ることはありますか?

"可能な限り、彼女を長く封じ込めておいてくれ。こちらで卵が孵り、再びそれを打ち倒すまで……その痕跡は残り続ける。彼女の名を再び呼び起こしてはならない。それは糸を手繰るように……更なる恐怖を誘き寄せるからだ。しかし君ではない、君は既に代償を支払った。契約はこの通り……問題ない、同志が君の意志を受け継いでくれよう。時に……彼女は幸せであったか?"

いえ……しかし、何故です?

"新たなる王妃が悲惨な過去を持つというのは、幾らか好ましくないからな……そう、深淵の新たなる王妃だ。彼女は再びここで恐怖を克服し、より強かな心を以て生まれ変わるだろう……悪魔どもを従える千載一遇の機会であるのだ、これを逃すはずが無いだろう……急がなければ、新たなる王妃を祝福しなければ!"

なるほど……?

"何をぐずぐずしている?君もだ、君は既にこちらの住人となったのだから。服を着替え、名を改めよ。ようこそ - 大いなる闇の怪奇部門へ。財団は君を歓迎しよう……"

<描写終了>

”怪奇部門”および”財団”と呼称された概念についての正確な同定には至りませんでした。本記録によれば、ビートン医師の脳死とSCP-2895-JP実体の完全な消失が観測されたと考えられます。SCP-2895-JPの質量は完全に消失し、現在の非実体が形成されました。情報の不確定性を考慮し、現在のSCP-2895-JPは完全な収容下へと置かれる必要があります。


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scp jp keter 異次元 移動 エントロピー 概念 現実改変 国外収容 非実体 深淵目録 怪奇部門 名もなきもの 誤伝達部門



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執筆者: Enderman_desu
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最終更新: 08 Apr 2022 20:41
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