SCP-XXXX-JP

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 低危険物収容ロッカーにて厳重に保管し、実験の際はSCP-XXXX-JP-2となる人物の精神的特徴を正確に記した書類を担当職員に提出してください。

説明: SCP-XXXX-JPは、0.5mmのHBの芯に対応している、青色の、一般的な形状のシャープペンシルです。

SCP-XXXX-JPは、ある傷害事件により頭部に重傷を負った被害者が、凶器が他にあるにも関わらず「自分をこんな目に合わせたのは、このシャープペンシルだ」という不可思議な発言をしたことから発見されました。

SCP-XXXX-JPを用いて人名を記述した際、記述された人物(以下SCP-XXXX-JP-1)は、記述した人物(以下SCP-XXXX-JP-2)が持つ精神的特徴の中で最も大きな特徴を3日間付与されることが確認されています。(例として、SCP-XXXX-JP-2が親切な人物だった場合、SCP-XXXX-JP-1は3日間親切な人間になる)また、SCP-XXXX-JP-1は自らの性格などが変化したことには気付かず、この状態が普通だと考えます。異常性が終了した後も、その間の記憶はあるものの自らの性格が変化したことに対しては懐疑的な反応を示します。

SCP-XXXX-JPは自我を有しており、一般的な成人と同程度の知能を持っています。性格は気難しく、自分が気に入った相手でないと会話すらしようとしません。また、原理は不明ですが視覚を有しており、音声を発することも可能です。

補遺:

+ SCP-XXXX-JPへのインタビュー記録

> **対象:** SCP-XXXX-JP
> 
> **インタビュアー:** ██博士
> 
> <録音開始>
> 
> **SCP-XXXX-JP:** それで、今回は何について聞きたいんだ？
> 
> **██博士:** ███氏の不可解な発言についてです。
> 
> **SCP-XXXX-JP:** ああ、アイツのことか。
> 
> **██博士:** そうです。彼の傷はあなたが原因というのはどういうことですか？あなた
> には人に攻撃する手段がないでしょう。
> 
> **SCP-XXXX-JP:** ああ、そうだな。
> 
> **██博士:** 本当にあなたが原因なんですか？
> 
> **SCP-XXXX-JP:** 勿論。
> 
> **██博士:** どういうことか説明してくれませんか？
> 
> **SCP-XXXX-JP:** [数秒沈黙] わかった。
> 
> **██博士:** ありがとうございます。
> 
> **SCP-XXXX-JP:** まず、アイツと私の馴れ初めについて話そう。物心ついた時には、私は
> アイツの父親に使ってもらっていた。
> 
> **██博士:** 使われていた？その人はあなたの能力を知っていたんですか？
> 
> **SCP-XXXX-JP:** そうだろうな。意識が出来る前のことは詳しくは知らん。彼も話してく
> れなかった。
> 
> **██博士:** なるほど。それで、その人はあなたを使って何をしていたんです？
> 
> **SCP-XXXX-JP:** 多くの人に希望を分け与えていた。想い人に告白できていない部下や、
> 職を失った友人の名前を書いていたのは今でも覚えている。私の話や意見だって優しく聞いて
> くれた。[数秒沈黙] 良いやつだった。
> 
> **██博士:** それで、何があって███氏があなたを持つことになったんです？
> 
> **SCP-XXXX-JP:** [数秒沈黙] あの男が癌で息を引き取った。最後の最後まで病人に
> 希望を分け与えていた。最後に、彼の息子、要するに███だな。アイツに私のことを説明
> して、「お前なら上手に使えるはずだ」と説明して息を引き取った。それで、アイツが私を
> 使うことになった。あの頃はまだアイツは高校生だった。
> 
> **██博士:** ███氏はあなたのことを知らなかったんですか？
> 
> **SCP-XXXX-JP:** ああ。彼は私のことを誰にも言っていなかった。アイツに私を渡す時
> も、「必ず人には言うな」と念を押していた。
> 
> **██博士:** なるほど。それで、███氏のことを最初はどう思っていたんです？
> 
> **SCP-XXXX-JP:** アイツのことは知っていた。彼から自慢話として何度も聞いていたし、
> 使われない時は筆箱の中に居たんだが、その時に何度かアイツの話を聞いた。親譲りの立派な
> 人間だったよ。[数秒沈黙] あの時はな。
> 
> **██博士:** それで、███氏は、あなたを使って何をしたんです？
> 
> **SCP-XXXX-JP:** 父親と同じように、困った人間に勇気を与えていた。何人もの人を助け
> ていた。私達は良い友人だった。
> 
> **██博士:** それがどうしてそこまで憎むようになったんです？
> 
> **SCP-XXXX-JP:** 人を助けるうちに、アイツは調子に乗り始めた。これだけ人を助けてい
> るのだから、自分は特別な人間だと思いこむようになったんだ。最初のうちは私がなだめてな
> んとかしていたが、その内、アイツの思いこみは更に強くなった。
> 
> **██博士:** それで、███氏は何をしたんです？
> 
> **SCP-XXXX-JP:** 何を血迷ったか、自分は誰かから豪華な褒美をもらうべきだと考えて、
> 前に助けた同級生の名前を書いたんだ。
> 
> **██博士:** それで、何ができるんです？
> 
> **SCP-XXXX-JP:** その同級生に勇気を与え、持ち前の話術で悪い方へ向かわせたんだ。万
> 引きをするように促したんだよ。
> 
> **██博士:** その時、あなたは何をしたんです？
> 
> **SCP-XXXX-JP:** 私は何度も説得した。が、アイツは聞く耳を持たず、自分が正しいん
> だ、お前は黙って言うことを聞いていろと言ってきたよ。良くも悪くもアイツは頭が良かっ
> た。私の能力もあるからその子は簡単に丸め込まるだろうと思いながら、何もできずにその場
> に居たんだ。しかし、予想とは違うことが起きた。
> 
> **██博士:** 何が起きたんです？
> 
> **SCP-XXXX-JP:** その同級生がアイツをを殴り飛ばし、その後も馬乗りになってアイツが
> 気絶するまで痛めつけたんだよ。
> 
> **██博士:** 何故ですか？
> 
> **SCP-XXXX-JP:** 私にも詳しい事は分からん。多分、名前を書かれた時点でアイツの心は
> 汚れていたから、その影響を受けた同級生も悪い方向へ向かって、「特別な俺に指図してくる
> 気に食わないやつなんて殴り飛ばしてしまえ。俺は正しんだから誰も俺を責めないだろう。」
> とでも考えたんじゃないか？
> 
> **██博士:** なるほど。
> 
> **SCP-XXXX-JP:** そこからはお前らが知っている通りだ。上の階の騒ぎを聞きつけた彼の
> 妻が現場を見て警察を呼び、その同級生は取り押さえられた。んで、意識を取り戻したアイツ
> も気づいたんだろうな。あの子が凶行に走ったのは私の影響だろうってことに。それか単純に
> 自分が悪いと思いたくなかったのかもしれない。まあ、知ったことじゃないがな。
> 
> **██博士:** 以上ですか？
> 
> **SCP-XXXX-JP:** ああ。
> 
> **██博士:** お話いただきありがとうございます。
> 
> **SCP-XXXX-JP:** どうも。
> 
> **<録音終了>

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  ご批評していただけると嬉しいです

  Namako0827 29 Jan 2021 13:04

  SCP記事の下書きが完成したので、ご批評いただけると嬉しいです

  tazen 15 Feb 2021 03:48

  シンプルイズベストなSCPですね。ただ、シンプル過ぎてインパクトに欠けるので、あえて奇天烈なデザインのシャープペンシルの画像を用意したり、予想も付かない使用方法による重大インシデント発生などの工夫が必要だと思います。

  以下は表記的なアドバイスです。
  1:補遺が正しく表示されていません。
  構文リスト(http://scp-jp.wikidot.com/how-to-write:format) を参考に修正してみて下さい。

  2:(例として、SCP-XXXX-JP-2が親切な人物だった場合、SCP-XXXX-JP-1は3日間親切な人間になる)の部分は[[footnote]と[[/footnote]¹で囲い、備考欄に表示する方がスマートに見えます。

  Footnotes

  1. 最後に]を補完して使用してください。

  最後の編集 15 Feb 2021 03:49 by tazen さらに表示

  Hoojiro_san 22 Feb 2021 05:27

  拝読しました。

  率直な感想
  概ねtazen氏と同意見です。異常性がシンプル過ぎてフックに成りきれてない印象を得ました。
  シャープペンシルの異常性を活かしてフックを付ける方法は既に述べられているので細かい所を指摘します。

  細かい所
  説明や言葉遣いが気になりました。

  SCP-XXXX-JPは、0.5mmのHBの芯に対応している、青色の、一般的な形状のシャープペンシルです。

  説明が少し煩雑に思えます。
  「SCP-XXXX-JPは、一般的な形状をした青色のシャープペンシルです。0.5mmのHBの芯に対応しています。」と説明した方が良いと思います。

  ██博士: ███氏の不可解な発言についてです。

  ███氏が直前の文章に登場した「傷害事件により頭部に重傷を負った被害者」と推測できますが読者にとって少々不親切かと思います。
  注釈で███氏に関する説明を入れた方が読者にとっても分かりやすくて良いでしょう。

  ██博士: 本当にあなたが原因なんですか？

  インタビュー対象は、あくまでも異常存在です。「あなた」ではなく「SCP-XXXX-JP」と呼称すべきでしょう。

  以上、参考になれば幸いです。

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