SCP-XXXX-JP - どこかで見たスポンジ(2023/12/03改稿)

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kurimanju

SCP-XXXX-JPの一例

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid Neutralized

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JP自然生息域への立ち入りを制限し、個体数を含めた生態環境調査を定期的に行ってください。研究のため財団施設での収容を行う場合、80MPa以上の水圧を与えられる耐圧水槽で飼育してください。SCP-XXXX-JPの絶滅が確認されたため収容は不要です。

説明: SCP-XXXX-JPは日本海溝に生息する海綿動物に似た生態を持つ生物の一種です。SCP-XXXX-JPは異常性として和菓子の栗饅頭に極めて類似した形状と色彩、食味、栄養素を持ちます。

SCP-XXXX-JPは1958年1月10日に発見され、財団の研究員により仮の学名としてSpongia castaneaと名付けられました。SCP-XXXX-JPは当初Anomalousアイテムとして報告されましたが、一般社会に知られた際に予測される混乱と生物種であるが故の自己複製能力を含む収容困難性を鑑み、オブジェクトクラスEuclidに指定されました。

SCP-XXXX-JPは通常の海綿動物同様、海底に固着し、海水を濾過し有機物微粒子や微生物を栄養とします。濾過を行う開口部及び体内腔は非常に小さいものの、機能面に問題は見られません。一定の大きさに達すると性成熟を迎えて成長を停止し、芽球を体外に排出して繁殖します。死骸は体内外の微生物や環境中の捕食者により速やかに分解されます。栗饅頭に類似するというその異常な特徴は進化生物学上の常識では考えられないものであり、人為的な操作が強く示唆されますがその証拠は現状確認されていません。

SCP-XXXX-JPの摂食実験では概ね市販の栗饅頭と同様の食味が確認され成分分析においても同等の栄養価が確認されましたが、海水中で死亡したSCP-XXXX-JPは浸透圧により海水が体内に浸み込み食用に適しませんでした。

SCP-XXXX-JPの細胞単位での研究では、核も含めた細胞構造のほぼ全てが炭水化物で構築されていることがわかりました。細胞小器官の構造は動物細胞に対応していますが、それを機能させるべきタンパク質の代わりに未知のものも含む炭水化物で成り立っており、それらによる代わりの生化学反応により細胞活動を行っています。核酸があるべき箇所は二重らせん構造の多糖1で構成されており、構成する単糖の種類こそ特定できたもののその遺伝暗号は2011年現在解読されていません。

SCP-XXXX-JPは生息地の度重なる調査による環境攪乱の影響で個体数が急減し、1958年10月20日の調査以降生態活動の痕跡が確認できていません。財団施設内で飼育されていたSCP-XXXX-JP個体は繁殖行為を行わず、同年12月20日、SCP-XXXX-JPの飼育下での絶滅が確認されました。1988年、SCP-XXXX-JPは30年間再発見が無かったことから野生絶滅と判断され、オブジェクトクラスはNeutralizedに再指定されました。

補遺: SCP-XXXX-JPのNeutralized指定後、関連文書の整理中に似た異常性を持つアノマリーが複数種発見されました。それらの便宜上総称をSCP-XXXX-JP-N、それぞれのアノマリーをSCP-XXXX-JP-1、SCP-XXXX-JP-2と分類しています。これらの分類は特筆すべき性質を持ったアノマリーと判断され次第新たにナンバリングし、項目分けします。

以下にSCP-XXXX-JP-Nの例とその特徴について記述します。

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SCP-XXXX-JP-1の一例

名称: SCP-XXXX-JP-1

発見日時: 1959年5月6日

形状: エクレアに類似

生態的分類: イソギンチャク目と推測されている。

生息地: 東シナ海海底

生物学的特徴: 触手は長さ0.3mm程度のものが表面を覆っている。

異常性: エクレアに類似するSCP-XXXX-JPと同様の異常性の他、強力な再生能力がある。資料ではおよそ10%ほどの肉片から24時間で元の大きさまで戻ったとある。

補足: 超常現象記録としてLoE-3742と分類されていた。保管されていたサンプルを再検査したところ生体器官の痕跡が認められた。

備考: 海底火山の噴火により生息地の環境が破壊され1962年に絶滅したと推測される。

Madeleines

SCP-XXXX-JP-2の一例

名称: SCP-XXXX-JP-2

発見日時: 1963年1月19日

形状: マドレーヌに類似

生態的分類: フネガイ科と推測されている。

生息地: 黄河流域

生物学的特徴: 貝殻は柔らかく、捕食者にそのまま食べられる。

異常性: SCP-XXXX-JPと同様の異常性の他、孵化後24時間で繁殖可能となる。一般的なフネガイ科の場合数週間から数か月は必要である。なお繁殖に交尾は必要なく無性生殖で卵を産む。

補足: 要注意団体、住血吸虫保護協会から入手した文章により、その存在が財団の知るところとなった。文章には1963年に突然SCP-XXXX-JP-2は発生したと記されていた。

備考: 中華人民共和国の工業化に伴う汚染により生息地の環境が破壊され1970年に絶滅したと考えられている。

Taiyaki

SCP-XXXX-JP-3の一例

名称: SCP-XXXX-JP-3

発見日時: 1971年9月2日

形状: たい焼きに類似

生態的分類: 硬骨魚類と推測されている。

生息地: 瀬戸内海

生物学的特徴: 肉食だが遊泳能力は低く、最大速度でも時速6km/h程度である。上位の捕食者が近づいても逃避行動をとらない。また、人間に対しては近づいてくる性質も確認された。

異常性: SCP-XXXX-JPと同様の異常性の他、SCP-XXXX-JP-2と同様孵化後24時間で繁殖可能となる。更に捕食以外の形で死亡した場合、近傍の有機物から新たな個体が発生する。

補足: マナによる慈善財団によって発見された。

備考: 飢餓の解決策として捕獲・養殖されるが繁殖が十分に成功せず1985年に起きた大規模な事故の余波を受け全滅したと見られている。

追記: 形状が大きく違い類縁性が少なそうに見えるが、SCP-XXXX-JP-2に近い異常性を持つ。

gingerbreadman

SCP-XXXX-JP-4の一例

名称: SCP-XXXX-JP-4

発見日時: 1985年12月1日

形状: ジンジャーブレッドマン2に類似

生態的分類: 霊長類と推測されている。

生息地: 北海道北東部の森林地帯

生物学的特徴: 堅焼き菓子のような体は移動する際柔軟に動く。木の洞や土の中に巣を作る。

異常性: SCP-XXXX-JP-3と同様の様々な異常性の他、様々な模様のジンジャーブレッドマンの模様に類似し、同じクローンではない。またSCP-XXXX-JP-1と同様の再生能力も有する。有機物からだけでなく無機物からの再生も見られそのエネルギー源は不明。

補足: 世界オカルト連合によって発見された。

備考: 発見当初から根絶作戦が行われ2010年に絶滅したと推測される。

追記: 根絶作戦に関与した世界オカルト連合構成員の肥満率は約60%増加した。

補遺2: 考古学部門による共和政ローマ時代の遺物調査により、原始的なSCP-XXXX-JP-N細胞の増殖痕と考えられるものが発見されました。更に同様のSCP-XXXX-JP-Nの間接的な存在を示唆する証拠が多数発見され、最も古いものでは紀元前22世紀の古代メソポタミア文明の遺物から発見されました。

こうした原始的なSCP-XXXX-JP-Nの生息域はそれらの痕跡から都市など人類の密集地に限定されており、また時代が下るにつれて増え、都市から辺境、原野へと広がっていくことがわかりました。

そうした研究から、財団はSCP-XXXX-JP-Nの進化の過程を結論づけました。

SCP-XXXX-JP-Nの起源は人類が小麦や大麦といった穀物、蜂蜜のような糖を多量に利用し始めた時代において、偶発的に化学進化して発生した、あるいはアノマリーとの相互作用により発生した、人為的な魔術や奇跡術などの影響で作られた、と言った仮説が立てられています。原始生命のような自己増殖能力を得た起源型SCP-XXXX-JP-Nは周囲の穀物粉や糖を材料として繁殖し、偶然にも団子状になりました。人類がそれを持ち運び、食べこぼしたものがまた増えることでその生息域を広げていきました。人類に食べられることが適応に繋がるため、SCP-XXXX-JP-Nはより人間が好む味・食感・形態へと進化を遂げました。

SCP-XXXX-JP-Nは遺伝物質が多糖であるため、核酸を遺伝物質とする通常の生物と比べ変異が多く発生し、種としての進化速度も急速であり、加えてSCP-XXXX-JP-Nは歴史的にその類似する菓子に先行して出現する場合があります。これはSCP-XXXX-JP-Nが菓子の模倣・擬態をしているだけではなく、人類がそれぞれのSCP-XXXX-JP-Nに影響され、その模倣物を作ったということです。SCP-XXXX-JP-Nは人類の菓子文化に対し、お互い模倣し合い高度な構造を作り上げる共進化をしていたと考えられます。しかし、次第に脆弱な生体構造を持つSCP-XXXX-JP-Nよりもそれを模倣した菓子の方が人類社会でより多く見られるようになりました。

SCP-XXXX-JP-Nは分裂繁殖のみが見られ、有性生殖は確認されていません。しかし高頻度の遺伝子変異と遺伝子の水平伝播により種内での遺伝的多様性は核酸遺伝子生物と同レベルを保っています。また原始的なSCP-XXXX-JP-Nは動物のような運動能力摂食能力は存在せず、ただ体を構成する炭水化物に近い組成の穀物と糖類がある場合のみ繁殖を開始しました。しかし近代に至り、SCP-XXXX-JP-Nはデオキシリボ核酸を遺伝多糖に翻訳・変換して取り込む能力を身につけたものが現れます。その結果環境中に存在する動物細胞由来のデオキシリボ核酸を取り入れ、現れた一つの例がSCP-XXXX-JPであり、これまでに生体で確認された現代型のSCP-XXXX-JP-Nであると考えられています。また、多くのSCP-XXXX-JP-Nはその過程で発生した様々な異常性を環境中の他のSCP-XXXX-JP-N遺伝子の水平伝播により獲得し、その脅威度を増大しています。

財団は今後現れうるSCP-XXXX-JP-Nの性質の予想とそれへの対策を研究しています。

補遺3: 新たにSCP-XXXX-JP-Nが発見されました。しかし細胞構造は、遺伝多糖に関しては既知のSCP-XXXX-JP-Nと類似する配列を見出せるものの、その他の構造は大きく異なり既存の動物細胞に対応していません。あるいは別個のアノマリーである可能性まで念頭に入れ、その性質の詳細が確認できるまで仮称としてSCP-XXXX-JP-Xと指定します。

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SCP-XXXX-JP-Xの一例

名称: SCP-XXXX-JP-X

発見日時: 2011年8月12日

形状: ケーキに類似

生態的分類: 不明

生息地:

生物学的特徴:

異常性:

補足:

備考: 追って性質の詳細を記述する。

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