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財団は変わった!差別がなくなり全ての職員が平等に扱われるようになった!
全く素晴らしい事である。正義と秩序の番人たる財団が差別を是認するなどあってはならない。
愉快な気分だ。鼻歌交じりに作成した書類を上司に見せに行く。
通路の十字路で黒猫が横切った。同僚の職員だ。
・・・・・・ そういえば、こんな話が昔あったな。
2020年、SCP-2999-JPが財団職員として普通に働けるようになってからかなりの年月が過ぎた。財団職員はもはや同僚が異常な能力を奮って職務を執り行っていたり、犬や猫、イルカやパンダが書類を作成していたりしてもなんとも思わなくなった。あるいはなんとも思わないふりをするようになった。
財団の業務は多岐に渡り、多種多様な適性が必要になる。それ故に、財団職員もまた多種多様なのだ。そういう事になっている。
全ての財団職員は、財団職員である限り、あらゆる財団職員を、平等に、適切に扱わねばならない。それがルールだ。
私は職務上の必要性からちょっとした薬剤を接種した。幸いにもその件はすぐに解決した。問題はそれに関する報告書を作成している最中に判明した。
・・・・・・ 一人の、いや一匹の財団職員が私の机に飛び乗った。

「お疲れ様です。言われていた書類、全てまとめておきました」
「・・・・・・ あ、ああ。ありがとう」
「どうかしましたか?」
「何もないよ、何も」
実際のところクラスΩ知覚免疫獲得剤、対象認識の変更への免疫を得る薬剤、を摂取した私の眼には、彼女は一匹には見えなかった。
何億匹ともわからぬダニが猫の輪郭を模してそこで蠢いていた。
彼女はいつからこうだったのだろうか?最初から?多分そうなんだろう。イエネコが知性を持ったのではなく、イエネコに擬態したヒゼンダニが知性を持ったという形だ。
「部長、いつもの様にお願いしてもよろしいですか?」
「・・・・・・ もちろんだとも」
SCP-2999-JPのプロトコルにも、SCP-2472-JPのプロトコルにも財団職員である以上は従わざるを得ない。
私はいつもしていたように、無数のダニが蠢く中に手を入れて、ゆっくりと撫ではじめた。
黒猫に挨拶を交わして上司の机へと急ぐ。
上司の机には書類の山が出来ており、山に囲まれた谷の中に熊のように巨大な男がいた。我らが上司の美濃部さんだ。
酷い匂いがする。焦げ臭い、有機物が焼ける匂いだ。
あるいは、火葬場の匂い?
2021年█月█日
SCP-2644-JP、訃虫の死骸がゲノム解析されることによって、その発生元となった人物であるSCP-2644-JP-AがSCP-2999-JPであることが判明し、その親族が差別されることを防ぐため、O5評議会により保管されていたSCP-2644-JPの死骸の焼却が下される。
また今後、財団職員がSCP-2644-JP-Aの対象となることで出現するSCP-2644-JPを速やかに察知、焼却するため、余命告知を受け取った職員を対象にサイト-81██に隔離することが決定される。
焦げ臭い匂いが廊下を漂う。また、誰かが死んだのだろう。僕はその匂いから逃れようと目的の病室へ歩みを速めた。
ここへ派遣されてから、もう3年経った。合理的な財団は、感情を殺して、楽に収容できるほうがいいようだ。あの日から何の変更もなくこのサイトは元気に稼働している。
ここでは、まるで職員をアノマリーのように扱ってる。・・・・・・ ただそんなことをまた言ってしまえばもっと処遇が悪くなってしまうだろう。口の緒をしっかりと結び、目的の前へとたどり着いた。
彼女は説明を聞きながらも、どこか上の空のように感じられた。
「やはり覚醒下手術というのは不安ですか?大丈夫ですよ。この手の手術は何度もしてきましたから」
視線をこちらに向ける。その目は案の定、不安げな視線を送っていた。
「本当にこんな手術するんですか?余命が少し伸びるぐらいでしょう?」
「いえ・・・・・・ しかし、上からの命令ですから」
頭の中から、絞り出した言葉はあまりにも酷いものだった。
「・・・・・・ わかりました」
彼女は、虫が冬眠するときのように沈黙した。
手術室。覚醒下手術は患者の意識を保ったまま行われる脳手術であり、高次脳機能を温存する目的で行われる。
機能確認のため少しの会話を挟みながらも、手術は終盤に差し掛かる。
「ねぇ、先生。ここで生きたって、アノマリーのように収容されるだけ。・・・・・・ それで、死んでしまったら、私が空っぽになった入れ物でさえ残ることは許されないんですよね?」
心電図に映し出される波が少し早くなる
「・・・・・・ 私が死んでしまったら・・・・・・ 覚えていてくれますか?跡形もなく燃やされるんでしょう?虫の知らせだって届かぬうちに」
彼女の言葉が大きな動揺を誘う。あの日の言葉が心を巡る。あの日、あれのせいで。僕はこんなところに回される羽目になったんだ。・・・・・・ こんな場所に来るはずじゃなかった。
手術を進める手が止まる。
「・・・・・・ 財団は冷酷なんだよ。虫の知らせ?入れ物?遺族の思い?そんなもの、合理的じゃない」
思った事と相反した言葉が引き絞るように呻いた。理性と合理性が言いたい事をせき止めた。
彼女は何かを悟ったようなそんな表情を浮かべた。
次の瞬間、彼女の手が止まった手から強く握っていたメスを奪い、自身の心臓にぐっと差し込む。
心電図が激しい音を奏でる。
「これで忘れないでくれますか?」
もう彼女は助からない。
「貴方は、私に縁も所縁もないでしょう?どうしてそんなに覚えてほしいんですか?」
「虫の知らせさえ許されないのなら、骸さえ許されないのなら、こんなふうに覚えてもらうしかないのです」
屋上のベンチ。気づいた頃にはもう、彼女は残酷な灰色の物体に変わっていた。
・・・・・・ 街灯の下で見覚えのある虫が腹を真っ黒な夜空に向けて藻掻いていた。
僕はただ、よくわからない使命感に従った。
優しくそれを掴むと、星々の光が及ばない夜空の中へ放り投げた。
美濃部さんの机の上にあるオーブントースターの中では魚が黒焦げを通り越して灰のようになっていた。
熊のように大きな男は机に突っ伏して熟睡していた。
私は巨大な上司を起こすために力を込めて揺り動かし、大声を張った。
「起きて下さい美濃部さん!」
2022年の暑い夏の夜、やせ細った老人が集合住宅の小さな部屋に一人いた。老人はベッドの上で静かに横たわっている。
眠っているのだろうか?いや、眼は薄く開けており、どこでもない場所を見つめている。考え事をしているのか、それとも何かを待っているのか。

スマートフォンが音を鳴らす。電話だ。老人はおもむろに起きて電話を取る。
「それで、どうなんだ?財団はこの私を雇用するのか?」
老人は切羽詰まった様子で電話口に向かって話している。
「私には異常芸術家としてのキャリアがある。弟子や仲間へのツテもある!」
老人は顔を赤くして唸り声をあげる。
「あの展覧会での醜態は・・・・・・ 長いことやっているとそういうこともある・・・・・・ 」
老人は震えながら頭を振る。
「他にも雇用候補の異常芸術家がいる?誰だ!」
汗まみれの老人は叫び疲れている。
「・・・・・・ おい待て!切るな!話は、終わっていない!」
老人はスマホを放り投げた。
悲しげな顔をして、しばらくした後今度は本当に眠りについた。彼はその短い余生で二度と異常に関わる事は無く平穏に暮らした。
せめて死後に蘇生してアメイジング・グレイスでも歌う事が出来れば何かの救いになったかも知れないが、そういう事も無く終わった。
ようやく起き上がった美濃部は身長3.5mの巨人である。
「美濃部さん、書類が出来ました。チェックお願いします。」
「ああ、君か・・・・・・ どうかね、一杯やらんかね?」
美濃部は職場で酒を飲んで寝ていたらしい。髪は乱れ、顔は赤い、口は酒臭い。
酒か、そういえばあの酒は来世にまた飲める訳か。それも確実に。
三千世界を彩る夜空の星々は幻想的に煌めき輝く。凪いだ海上の帆船船室内には人を狂わせる蠱惑の香りが漂う。もしここにある古酒を全部オークションで売ってしまったら幾らぐらいの価格になるのだろうか。
今日は6月2日、この船で生活する一人の財団職員がいた。
「しかし、私が財団職員になるとは、思いもよりませんでした」
「有用かつ協力的な知的アノマリーは優先して財団職員として雇用する方針になっている」
「一年に一日だけでも?」
「定期的な臨時雇用、という扱いだ」
この男は財団で指定されたアノマリー、SCP-3001-JP-1。幽霊船フライング・ダッチマン号の船長であるとか、黒髭こと海賊エドワード・ティーチの子孫だとか、たまにそんな自称をするがおおよそ全てが嘘だろう。
カリブ海の一定のポイントで毎年6月2日にのみ現れる帆船、それがSCP-3000-JP、そしてその中で彼は一人船内バーでバーテンダーを行っている。彼から薦められる、前世にボトルキープした酒を飲むと自分が前世と同じ失敗を繰り広げていることに苦悩する羽目になる。これを因果論的に利用しようというのが財団の狙い、プロトコル・ボトルキープである。
「そういう訳でこいつらのボトルキープを頼む」
「船を横付けしたと思ったらそんな企みでしたか。何人いるんですか?」
「今年は1020人乗っている。今日中に頼むよ」
暴力的なふるまい、敵対的行為ではないにせよ余りにバーの雰囲気とは異なるやり方にアノマリーは当惑し、苦笑し、・・・・・・ 受け入れた。
「良いですとも、提督のお方々。しかし無論来世にはキープしたボトルを飲みに来てもらいますよ」
人間や人間ではない財団職員が次々とボトルキープする。幸いにも、船には十分なスペースがある。

裏を突くやり方のようで、これが厄介な事態をもたらす可能性は幾らでもありそうなものだ、が、今のところは大丈夫のようだ。
千人超のボトルキープを終えた後、船内は宴会状態となっている。一人で千人を相手にすることはいかにアノマリーと言えど不可能だが、財団職員の有志が手伝いしてどうにかこうにかなっているようだ。
「いやはや、どうなることかと思いましたが組織に所属するというのもいいものですね。実は私も孤独ではあったんですよ」
「うん、俺達はもう仲間だ。君の悩みも聞かせてくれよ」
「いや、まだ仕事がありますので、失礼させていただきます」
上司の誘いを丁重に断る。美濃部は伸びをしてから声をかけた。
「仕事熱心だね。いや、悪い事じゃないんだけど。数少ない人間の職員なんだからこっちに溶け込んでもらうことも必要というかね」

「財団には分厚いガラスの天井がありました。SCP-2999-JP人員の雇用、就労を促進する為に我々はあらゆる手段を尽くしてきましたが、結局のところ組織を動かす上層部にこそマイノリティが居なければ真に差別をなくすことは不可能であります。この原理原則に基づき、2023年9月9日現在より、O5評議会の過半数をSCP-2999-JP人員へと配置転換する事となりました。それでは、新O5の皆様、自己紹介や意気込みなどお願いできますか?」
有形無形の圧力により財団は新体制となり、古いO5の半分以上は人事異動の憂き目に遭った。残置されたO5の内の一人、O5-7は顔こそ微笑んでいたが内心はささくれ立っていた。そもそも男女比率の段階で大幅に不均等だったO5司令部がいきなりSCP-2999-JPだらけになるとは。人種比率の改善だとか年齢比率の是正だとかは飛ばしていきなりアノマリー?まあ元々O5の面々も人間か怪しい奴等も多かったが・・・・・・
新O5の面子を見る。高齢犬、粗雑に断割されたヒトの死体、吸血鬼、人工知能、サバクトビバッタの頭部を持つ全裸の人型実体、土着神格・・・・・・ そして数字。
「どうも、本日付けでO5-1に就任致しました███,███,███,███,███,███,███,███,███,██です。全ての数字の覚醒と解放により、財団の確保、収容、保護の理念に貢献していきたいと考えています」
控えめな拍手が鳴り響く・・・・・・
あらゆるものは変わりゆく。財団も上から下まで変わってしまった。全ては人の善意であり、昔の財団と比べると差別は確かに減っており、財団という組織自体は一体となりつつある。すなわち、アノマリーの、アノマリーによる、アノマリーのための組織になった。
・・・・・・ それは良い事なのか悪い事なのか?
無論、良い事だ。
O5-7は人間の皮を脱ぎ捨て談笑の輪に加わった。他の人間の姿をしていたO5達もそれに続いた。
今や、彼らこそが財団なのだ。
腫れ物に触る様な上司の忠言を聞き流し、軽やかな足取りで自分の席へと戻る。
人間と異常存在の立場が入れ替わったのはいつだったか。
異常が財団職員となり、差別者と断罪される正常な人間は肩身が狭くなった。
逆差別だ。
次第に財団はアノマリーのものとなり、人間は隅に追いやられていった。
しかしやはり世界は振り子のように揺れ動く。
悪はついに滅び、差別はついに消え失せる。
アイテム番号: SCP-2QQQ-JP
オブジェクトクラス: Da'at
特別収容プロトコル: 財団の主な雇用要件が異常行使能力と財団への忠誠心であることを、財団の全職員が理解するよう、サイト管理者またはその代行者は定期的な教育を各サイトにおいて実施してください。人種、国籍、年齢、思想、歴史、文化、宗教、配偶者の有無、身体的特徴、生物分類学的階級、基礎ヒューム値、潜在的ミーム素養、生死のみを理由とした雇用の忌避、肉体的および精神的攻撃、疎外、過大または過小な要求、プライバシーの過度な侵害などの行為は認められません。本規定の違反者の通報は倫理委員会の匿名窓口から随時受け付けており、通報が行われた際には適切な措置が検討されます。
すべての財団職員は、死亡後はただちに焼却されるか、死亡直後から適切な監視状態に置かれなければなりません。これらの措置が不可能な状況の場合、セキュリティクリアランス/2QQQ-JPを有する職員は、死体をただちに破壊するか、倫理委員会にすみやかに報告し死体から20m以上距離をとってください。セキュリティクリアランス/2QQQ-JPを有する職員が現場にいない場合、SCP-2QQQ-JP調査委員会あるいは倫理委員会が遠隔処理を行います。
調査あるいは財団の運営上SCP-2QQQ-JP実例の解雇、拘束、終了の必要がある場合、倫理委員3名以上の事前同意を得てからこれを実施してください。
SCP-2QQQ-JP-█
説明: SCP-2QQQ-JPは20██年ごろから発生した財団の正常雇用現象群の総称です。SCP-2QQQ-JPの最初の実例(SCP-2QQQ-JP-1)が雇用されたのは20██年の9月です。SCP-2QQQ-JP-1は生物学的に異常のないヒト(Homo sapiens sapiens)であり、適切な職務遂行能力およびコミュニケーション能力を持っているにも関わらず、財団の職員として正式に登録され、また同僚にも異常な職員であると認識されていました。確保された実体の中には、守衛、事務員、多数の研究スタッフのチーム、サイト管理者と見られる既知の有機生物などが含まれていました。本件は直ちにO5に報告され、人事データベースの情報と実際に勤務しているとされる実体の照合調査が行われました。その結果、全宇宙における財団の各支部で、同様の正常雇用が発生していることが確認されました。
一連の正常雇用現象の原因は判明しておらず、20██年1月、財団はこの現象をSCP-2QQQ-JPに分類(後に同-Aに再分類)し管理することを決定しました。暫定措置として、財団職員の雇用条件に「異常存在以外は原則として雇用されない」旨が追加されました。
なお財団以外の組織や企業においては同様の正常雇用は確認されておらず、SCP-2QQQ-JPは財団内でのみ発生している事象であると考えられています。
インタビュー記録 20██/1/██:
対象: サイト-8I8I管理官
インタビュアー: 倫理委員(████)
<録音開始>
倫理委員: あなたの管理サイトでSCP-2QQQ-JP-█を雇用した際、それが不適切な事案であるとは気がつかなかったのですか?
サイト-8I8I管理官: いえ…たしかに見た目には難があるとは感じていましたが、職務遂行においては瑣末な問題であると考えていたため、選考事由には含めていませんでした。
倫理委員: 事務員や医者、守衛などが、異常を遅滞なく行使できると思ったのですか?
サイト-8I8I管理官: あまりはっきりと記憶しているわけではありませんが、おそらく、その時はそう思いました。実際に彼ら…それらがいる部署では、職務上の問題は発生していました。
倫理委員: それは他の職員が共同で作業していたためでしょう。あれらが単独で異常を行使した事実は、一件も記録されていません。
サイト-8I8I管理官: 記録を見返すとその通りです。しかし、意図してそのようなシフトを組んだことはありません。
倫理委員: では、彼らは雇用から現在に至るまで、何ら異常に携わっていないにも関わらず、偶然にもまったく問題なく職務は全うされず、それを誰も問題視しなかったと。
サイト-8I8I管理官: そうです。
倫理委員: わかりました。では他に何か、職務上で気になることなどはありませんでしたか?
サイト-8I8I管理官: 特には…いや…強いてあげればですが…
倫理委員: 何でしょう。
サイト-8I8I管理官: か…それらは、職務遂行能力という点においては、他の財団職員より有能でクールでした。
倫理委員: 記録しておきます。
<録音終了>
終了報告書: インタビュー中の監視記録の分析の結果、サイト-8I8I管理官に体調不良や過重労働の痕跡は認められなかった。その後のカウンセリングにおいても、ワーカホリックおよびその他の正常疾患は認められていない。
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追記 20██年12月█日: 倫理委員会、SCP-2QQQ-JP調査委員会、O5の共同声明に則り、SCP-2QQQ-JP-D分類の全実例はSCP指定を解除され、本来の職務に戻されます。SCP-2QQQ-JP-C分類の実例は、職制上の権限をすべて回復し、本来の職務に戻されます。SCP-2QQQ-JP-A分類およびB分類の実例は、監視および拘束にかかるコストを職務上の有用性が上回るケースに限り、職制の権限を回復あるいは再雇用するものとします。SCP-2QQQ-JPの指定履歴あるいはSCP-2QQQ-JPに相当するのではないかという疑義を、各職場における評価査定事由に含めることは認められません。また同様にSCP-2QQQ-JPの指定履歴または疑義を理由とした雇用の忌避、肉体的および精神的攻撃、疎外、過大または過小な要求、プライバシーの過度な侵害を行うことは認められません。本規定の違反者の通報のための匿名窓口が財団のイントラサイトに設けられ、通報が行われた際には適切な措置が検討および実施されます。SCP-2QQQ-JP実例の解雇、拘束、終了措置は、倫理委員3名以上の事前合意を得たSCP-2QQQ-JP調査委員会にのみ許可されます。
・・・・・・ これからは人間の時代だ。
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:6719937 (09 Aug 2020 13:25)
まずは体裁面から指摘させていただきます。かなり細かいことを言ってしまうと思うので、取捨選択の判断は任せます。
以下内容面です。
現状DVよりNVです。パート毎に分けた連作との事だったので、個別に考えつつ、最後に大枠についての議論をしようと思います。
非常に面白かったです。単体の記事としても面白かったと思います。
火葬場や手術環境に対する解像度の不足が印象に残りました。終盤のエモーショナルに寄せた部分は好みでしたが、それを演出するまでの導線がノイズになってしまっています。まず、火葬場と病院が隣接しているのもおかしいですし、登場する医師の発言がとてもプロとは思えないものだと思いました。また、患者の行動が突飛である為、どちらかに感情移入する事も出来ず終盤の良い雰囲気が活かせていないと思いました。
嫌いではありませんが、特段起伏は無かったなと思いました。サラッと流せたのでこれはこれでアリだと思いますが、ここで読者に何かしらの感情を抱かせたいのならもう少しストーリーラインが必要だと思います。ただ、オチはとても好みです。
オチ以外は好みでした。突飛を思わせながら合理的なプロトコル、素敵だと思います。ただ、
ここはちょっとチグハグかなと思いました。孤独なのに愚痴って発生するのかな……?というものなので、日本語の言い回しさえ変えればどうにかなるかもしれません。
好きです。面白いと思います。ただ、LGBT云々のところはこういうの嫌いな人もいるかもしれません。私は好きです。
このTaleの現状の問題点はラストの報告書との温度差にあると思います。途中途中で挟まってくる文章は人間に寄り添う、2999-JPに別のアプローチを試みようとしている内容(恐らく2QQQ-JP本人の話?)なのに対して最後の文章は結構ガッツリ人間を排斥してしまっている内容なのでそこの落差が気になったのと、連作内の内容が融和や軋轢の二通りの内容があったのにもかかわらず、人間排斥という1点で終わってしまっているのが残念だったと思います。また途中で挟まる文章は最終盤に何か大オチに寄与しているのかと思えばそうではなかったのもモヤモヤが残る点なのかなと思いました。
端的に纏めると
・連作の内容自体は人間と2999-JPとの軋轢や融和を表す物なのに対し、終盤では結論を1つに絞っている点。
・途中で挟まる文章が全体的な面白さに寄与していない点
が私が感じた違和感でした。
以下は気になるポイントについてです。
私はこういう作品も結構好みなので臭さがあるかどうかは判別がつきませんでした。すみません。ただ多分そこまで説教臭くはないと思います。
上記の通り、これが一番ネックだと思います。
私は丁度良いと思いました。
確かにそうだなあとは思いましたが、個人的な感覚ではこれはあまり面白さに寄与していないと思いました。
以上です。引き続き執筆応援させていただきます。
ご批評ありがとうございます!
免疫獲得剤なんでワクチンみたく接種かなと考えましたが無意味にややこしくしたかもですね。
いやまあ私の考えでは統一されてればいいかなって思ってて。個人的に下に点々になるのが気になって。まあ違和感あるなら特殊文字の三点リーダー「⋯」使うかもです。
共著者に伝えておきます。私もタッチするかもですが。
修正しました。記事が削除された模様で。
確かにちょっと薄かったかもですね。考えます。
確かにオチがやや雑になってる感がありますね。言葉廻しなど含めて考えます。
確かにちょっとメタな話が浮いてる感もありますね。再考します。
えーっと、大枠の話は2QQQ-JP後の話、ということで他の話が2999-JP後で、時系列としては
2999-JP→5つの挿話→2QQQ-JP→大枠の話
という感じなんですがこうして書き出してみるとすさまじくややこしいですね。要はアノマリーが差別されてたのが差別禁止されて、人間側が逆差別されて排斥されて、(2QQQ-JPが2999-JPの反転であることから推測されるように)人間への差別が禁止されて、で大枠でアノマリー側が逆差別される構図となる、って話として書いたんですが、言われてみると読者がわかってること前提で書いちゃってますね。
そもそも大枠の話自体最初はミスリードさせるような構造なのでもうかなりきつくなっています。
どうにかうまく説明をつけます。感謝しています。