闇寿司御前試合

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・・・・・・ 闇寿司御前試合、それは闇寿司の戦士達による名誉をかけた戦いである!




闇寿司御前試合は闇寿司本社ビル地下闘技場にて執り行われる。今宵の決闘者は近頃実力を伸ばしている二人、満地まんち満吉まんきち地獄町じごくちょう弁天べんてんである。

今回の闘技場フィールドは「オホーツク海」に設定された。直径100メートルの闘技場は凍える温度の海水と流氷で満たされている。中央にある50メートル四方程の巨大な流氷が主要なバトルフィールドとなるだろう。

対戦者達は中央の流氷でスタンバイ済みだ。それぞれが流氷の端と端で試合開始を待ち構えている。


そして闘技場は観客達の罵声とブーイングで満ちていた。

「反則だろそれは!」「何考えてやがる!」「この無礼者共を闘技場から叩き出せ!」

満地の周りには9人の男達がひしめき、10人全員がラーメン丼を構えている。対してボンデージファッションに身を包む地獄町の後ろにはセコンドと思わしきローブで姿を隠した巨体の男が1人だけである。

「何か問題でも?ルールブックには人数制限とか、集団戦の禁止とか、そんな事は書かれてなかったが?実戦形式の試合だと聞いている!」

満地は高笑いしながらブーイングを聞き流している。


闇寿司の親方、闇は静かに経過を見守っている。審判席のSUME-CI倫理委員長、酢本味すもとみりんがマイクに向かって口を開く。

「弁天、合意は取れているのだな?」
「もちろんです、酢本味先生」

地獄町はスマートフォンを操作し画面に映る奇妙な画像を背後の男に見せる。背後の男はローブを脱ぎ捨てた。

ローブの下は全裸であった。2メートル近い肥満体の体は老人性のシミとシワと縮れた体毛で覆われていて非常に見苦しい。顔のみが目と口だけを出す黒いフェイスマスクで覆われ、オホーツク海を模した氷点下の気温にもかかわらず身体中から大量の汗を垂れ流していた。

SMプレイの女王様の扮装をした地獄町は鞭で地面、つまり流氷を打って宣言する。


「闇寿司"お前"『オス豚』!」


一瞬の静寂の後、観客席は再び、より大きな怒号とブーイングに包まれる。

「汚ねえんだよ帰れ!」「ふざけてんのか死ね!」「伝統ある闇寿司闘技場を侮辱するか!」


「確か弁天が勤務する風俗店はSM専門だったな」
「はい。彼女は女王様としては客への思いやりが強すぎて、それが故にプレイが中途半端でイマイチ人気が得られないとか」

闇と酢本味は動じていない。これもまた闇寿司なのだ!


観客席の罵声が止まぬ中、酢本味がマイクを握る。

「闇寿司御前試合、初め!」

「「「「「「「「「「「3、2、1、へいらっしゃい!」」」」」」」」」」」

「ブヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!!!!!!!!」

M字開脚をしたオス豚が奇声をあげながら高速回転し、流氷を滑って満地達へと襲いかかる!

「フォーメーションC!」

大勢の男達が迫る裸の男を取り囲むように展開し、それぞれのラーメンを発射しぶつける!

醤油ラーメン!塩ラーメン!味噌ラーメン!豚骨ラーメン!鶏白湯ラーメン!つけ麺!油そば!家系ラーメン!次郎系ラーメン!

多種多様なラーメンをその身に受けながらもオス豚は回転力を増し続けていた。


闇と酢本味は若干の呆れ顔で試合を観戦している。

「なるほど、マゾヒストに半端な攻撃は逆効果だ。アホらしいが案外強いのか?」
「しかし満地の狙いは別のようですな」

流氷の上で1匹のオス豚と9種のラーメンが激しくぶつかりあっている。
9種?囲む男も9人、もう1人、満地満吉本人は?


流氷の反対側の端、オス豚を操作する地獄町弁天の背後から水柱が上がり満地が姿を表した。

驚く地獄町は鞭を構え防御しようとするが、その前に満地は自らのスシブレード、讃岐うどんを叩き込んだ。

地獄町は気を失いそのまま流氷上を滑っていった。

「フフフ、9人は囮。ワタシはそれに紛れてオホーツク海を潜水し、スシブレード回転をスクリューとして利用して背後に周りダイレクトアタックさせてもらったよ。いやあ氷点下のオホーツク海は冷たいというよりもむしろ痛いんだね」

満地は喜色満面で解説する。服には氷がへばりつき、立てた人差し指の上で讃岐うどんが回転している。

「審判、決着のゴングを。寒くて堪らない」
「満吉、ルールブックは読んだのだろう?試合の決着はどちらかのスシブレードが回転を止めるか、決闘者が死ぬか、あるいは降参するか、もしくは場外に出るか、のみだ。・・・・・・ まだどの条件も満たしていない」

満地は体を一瞬震わせて地獄町が滑っていった先を見た。そこには1人の男だけ回転しながら立っていた。その男は氷上でゆっくりと、10秒に1回ほどの速度で回転しながら、どこから用意したのかわからない服、黒い僧衣に着替えてある。フェイスマスクは外されていて、その頭は禿頭である。


その男は闇寿司四包丁、縁切包丁のニルヴァーナであった。


「いやあ、満地満吉君。満喫させていただきました貴方のプレイを」

アルカイックスマイルを湛えながら破戒僧は包丁を手に持つ。満地は身構えるがニルヴァーナは笑って首を振る。

「包丁には包丁としての役割を果たしてもらうまで」

そう言いながらニルヴァーナは水中に落ちた地獄町を勢いよく引き上げる。その勢いで海水中を泳いでいたサケ、マス、タラ、ニシン、ホッカイエビが空中へ飛び上がった。

ニルヴァーナはその二つ名を象徴する、色彩の無い光を反射する包丁を素早く且つ巧みに扱い、宙を舞う海産物を刺身にした。

そしてその刺身は引き上げられた勢いで服が脱げた地獄町の裸体に降り注ぐ。

ニルヴァーナはスマートフォンを取り出して操作する。

「弁天ちゃんの店ではね、追加料金を払うとSM逆転オプションもやってくれるんだよ」

電子入金が完了し、スマホの画面を弁天に見せる。


「闇寿司"お前"『メス豚』〜女体盛り〜」



満地は自らの寿司と共に打ち飛ばされ、闘技場フィールドを囲む電磁バリアーを突き破り場外へときえていった。


ゴングが鳴らされる。

「闇寿司御前試合!勝者!縁切包丁のニルヴァーナ!」

酢本味が宣言する。闇は既に呆れはて退席している。


「バカヤロー!見物料返せ!」「死ね!今すぐに死ね!」「狼藉者め貴様の首は柱に吊るされるのがお似合いだ!」

闘技場フィールドの流氷上には2人だけがいた。罵声を受けながら両手を上げて勝ち誇る決闘者ニルヴァーナと、嬌声を挙げつつ回転を続けるM字開脚をして裸の上にお造りが乗っただけの姿をしている地獄町弁天という名の寿司。

「ちなみに豆知識ですが、女体盛りでは器となる女体は低体温症ギリギリまで体を冷やしておくのがコツです。体温が高いと刺身がヌルくなりますからね」

ニルヴァーナが微笑みながら解説し、地獄町の右乳首の上に乗ったタラの刺身を食べた。




・・・・・・ 闇寿司御前試合、それは闇寿司の戦士達による名誉をかけた戦いである!

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