SCP-XXXX-JP 風変わりな皮肉屋

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クレジット

タイトル: SCP-XXXX-JP - 風変わりな皮肉屋
著者: Suzuki Sun
作成年: 2022

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-██に存在する低危険度人型実体収容棟内の個室に収容されています。

SCP-XXXX-JPとの対話実験は1週間に1回以上行ってください。無許可にSCP-XXXX-JPと接触、対話することは原則認められません。攻撃的な性格、あるいは精神的に不安定な人物をSCP-XXXX-JPの対話実験の被験者にするのは避けてください。また、現在SCP-XXXX-JPの異常性は確定していないため、Dクラスを除く職員がSCP-XXXX-JPとの対話実験に直接参加することは禁止されています。

SCP-XXXX-JPに傷病が確認された際は、サイト内のスタッフが治療にあたってください。

説明: SCP-XXXX-JPは体長162cm体重45kg推定年齢70歳の外見上日本人と見られる男性です。発見当時からSCP-XXXX-JPの国籍、もしくは戸籍は見つかっておらず、SCP-XXXX-JPの出身や血縁関係は現在も不明のままです。またSCP-XXXX-JPは下記に述べる異常性を除いて一般人と同等であり、財団の収容に協力的なため、SCP-XXXX-JPを職員として雇用することが検討されています。

現段階でSCP-XXXX-JPの異常性は「」とされています。SCP-XXXX-JPはこの異常性を用いながら接触した人物に語りかけます。この際、SCP-XXXX-JPに対して無視をする等の対話の拒否を行った場合、SCP-XXXX-JPはそれ以上の会話を試みません。SCP-XXXX-JPに話しかけられた人物が応答した場合、SCP-XXXX-JPは500〜600文字程度の物語を話し始めます。特筆すべき点として、SCP-XXXX-JPの話す物語の殆どは会話相手をモチーフにしていることが挙げられます。会話相手が複数人だった場合、その中の1人をモチーフにした物語を話すことが分かっています。

物語を話し終えたSCP-XXXX-JPは、会話相手に感想を求める傾向があります。このとき、会話相手が物語について「面白かった」等の好意的な反応を示す、もしくは「馬鹿らしい」等の否定的な反応を示すと、SCP-XXXX-JPは「語った物語のモチーフが会話相手であること」を伝えます。このことをSCP-XXXX-JPに知らされる前に気付いた場合、SCP-XXXX-JPは会話相手に「物語のモチーフ」を知らせません。

SCP-XXXX-JPの話す物語の中には既出の作品の内容と類似することもありますが、その作品とSCP-XXXX-JPとの間に何らかの規則性や関連性はありません。また、SCP-XXXX-JPは自身が語る物語について「その人間を見たときに思い付く作品であり、どれもが必ずフィクションである」と述べています。

実験記録1＜日付:＞

※SCP-XXXX-JPと対話する人物の基本情報

名前: 佐藤雄一（D-245647の本名である）

性別: 男

年齢: 36

素性: 奈良県宇陀市出身。一般的な家庭。

経歴: 国立大学を卒業し、██高校の教師になった。野球部の顧問を務めた際の体罰などが問題となり辞職。その後は2年間定職に就かず、空き巣を狙って金品を強奪して暮らしていた。20██年に不法侵入及び強盗殺人罪で逮捕された。

性格: 自分勝手で粗野な人物。相手を侮るような態度を取ることが多い。教師に就いていた頃は「誰にも優しく生徒思い」と語る人も多かったが、実際には部活動内のいじめを容認していたり、未成年の女学生と関係を持ったり、ミスをした部員を人気のないところに呼び出し罵倒、暴行していたことが判明している。

付記: SCP-XXXX-JPを収容してから最初の実験。短気な性格であるD-245647がSCP-XXXX-JPに危害を加えようとした際に止められるよう、スタッフを2名配置している。-██研究員

監視担当:██研究員

＜記録開始＞

██研究員: ではD-245647、会話を始めてください。

D-245647: はいはい、おいジジイ。何か面白い話しろよ。

SCP-XXXX-JP: ふむ。ならばちょうど今、儂が思い付いた物語があるが。

D-245647: いいじゃねぇか。聞かせろよ。

SCP-XXXX-JP: では。（咳払いをする）ある男がおった。

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