蛸壺

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CANADA 2021/10/22 (Fri) 19:34:11 #11092234


Great_Blue_Hole.jpg

Great_Blue_Hole.jpg

突然だが、ブルーホールって知ってるか?
よく画像で見たことがある人もいると思う。サンゴ礁に囲まれたところに現れる、ぽっかりと空いた真っ青な穴。あれがブルーホールだ。
縦穴の洞窟や鍾乳洞がなんらかの理由で水没したものらしく、特にベリーズのものが有名だろう。
ネット検索で出てくる画像には、ベリーズのブルーホール……”グレート・ブルーホール”が必ずと言っていいほど出てくる。
ベリーズ珊瑚礁保護区。名前の通り巨大なサンゴ礁であり、絶滅危惧種の生物が住み着く。ウミガメが産卵のために大航海し、たどり着く場所でもあり、その希少価値は高い。無論ながら世界遺産に登録されている。

このベリーズ珊瑚礁保護区のうち、ライトハウス・リーフと呼ばれる環礁にこの”グレート・ブルーホール”は存在する。
水深約130m、直径約313m。海に開いたこの大穴は、奇妙なことに、現地住民からは”海の怪物の寝床”と呼ばれている。
いや、奇妙というのは間違っているかもしれない。ぽっかりと空いた大穴の奥底に、何がいるかなんて誰も知らないのだから。

私の友人Aが、このブルー・ホールで体験した話をしようと思う。だいぶ前に聞いた話なので、忘れているところもあるかもしれない。

CANADA 2021/10/22 (Fri) 19:43:54 #11092234


その日、Aはもう一人の友人であるBと共にベリーズへバカンスに行っていた。
目的はスキューバダイビング。美しい珊瑚礁と、その上を泳ぐ魚達。誰もが一度は想像するそれに、彼らは憧れていた。
ベリーズに着き、観光もほどほどにいざ、とガイドと共に海へと潜る。
数多もの珊瑚と行き交う魚達。想像よりも美しい光景にすっかり魅了されたAとBは、ガイドと共に海を堪能する。
そして、AとBは前々から気になっていた”グレート・ブルーホール”へと向かうため、小型船に乗り込む。
僅かな船の振動と波に揺られながら、海の匂いを感じていると、奇妙な白昼夢を見たそうだ。

”グレート・ブルーホール”を俯瞰して見ている。世界はセピア色に褪せていたが、あの大穴だけは真っ青に見えた。
その上を帆船が通りがかる。木造の船体に、骸骨が描かれた旗。大航海時代にあったような海賊船だ。
次の瞬間、海賊船は何かに巻き疲れると、軋み、歪み、悲鳴を上げながら沈んでいった。大量の気泡を水面に上げ。
暫くして、旗の一部だけが浮かび上がってきた。

ここで、Aはガイドに肩を叩かれた。”グレート・ブルーホール”に着いたようだった。
ダイビング用の装備を付け、ガイドの合図で海へと潜る。
ある程度潜ると、開けた空間となり、いくつもの柱のようなものが見えた。鍾乳石だ。
かつて”グレート・ブルーホール”が洞窟だったころの名残であり、表面に着いた生物たちがその古さを物語っていた。
”グレート・ブルーホール”は壺のような形になっていて、そのツボの中央はサメのたまり場となっているらしく、本来なら早めに上がる予定だったらしい。
しかし、その日はどういうわけかサメが見当たらなかった。だから、調子に乗ってもう少し深いところまで潜ってみることにしたそうだ。無論、ガイドの許可は取ってある。
鍾乳石を観察していると、何かが鍾乳石に引っかかっているのを見つけた。
慎重に触ってみると、それが加工された木であると分かった。こんな人工物がなぜ?そう思った時に、先ほどの白昼夢を思い出す。


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