奇妙な縁

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ryoka.jp 20/11/3 (Tue) 01:21:11 #89978121


こんにちは。奇妙なことを体験したので書き込ませていただきます。
私は男なんですけど、名前が凛香なんです。女の子っぽい名前で。珍しいでしょう?
小学校からの大親友であるHはそのことでよくからかってくるんですけど、ある日Hから、「お前と全く同じ名前の子供が親戚にいるらしい」という電話が来ました。
私は面白がって、「じゃあ今度会ってみてくれ」と返事を返したんです。
そこから一か月後でした。Hからまた電話がかかってきたんですよ、いつになく真剣な声で。
「お前と同名のその子供は、完全に男だった」
思わず背筋がぞくっとしました。私はすっかりとその子を女の子だと思っていたんです。
証拠はと聞いてみると、すぐに画像がメールから送られてきました。
完全に、男の子だったんです。
さすがに顔までは違いましたが、その日は電話を切って寝ました。余りにも悪寒が酷かったもので。

そこから2年ぐらいたったころでしょうか。
Hがまた、その親戚の子、O君に会ったらしいんです。今度は電話は来ず、「やばい」という一言と共に一通の画像が送られてきました。
恐る恐る画像を見ると、そこには少し私に似た、O君の顔が写っていました。
2年前の画像と見比べると、それはより明らかになりました。
本当に奇妙でした。あんなに似ていなかった子供が、私の顔に近づいてきているんです。
その日も酷い悪寒に襲われながら私は寝ました。

そこからさらに月日は流れて20年後。
O君はカメラマンになったとHから聞きました。
さすがに職業までは被らないかと、当時ブロガーだった私は安心していました。
そして画像を合間に挿入しながらブログを書き上げ、投稿をしたんです。
その時、またHからメールが送られてきました。

私が使った画像のその全てが、O君の画像だったんです。

急激に恐怖がこみ上げてきました。その場で膝を着き、恐怖のあまり泣き出したことを覚えています。
さらには、そのO君が私のブログを見ていたらしく、コメント欄に

私の写真を使ってくれてありがとうございます!! 非常にうれしいです!!

と書き込まれていました。
そのコメントを見た時、私は恐怖に完全に押しつぶされました。
暫く鬱病になり、病院に通う羽目になりました。O君には何の罪もありませんが、その時だけはすごく恨んでいました。
Hからもかなり心配されまして。何とか持ち直したころ、花束が贈られてきました。
O君からのものでした。

Hさんからいつも話は聞いていました。今回鬱病になったとのことで、少しでも改善に傾けばと。勝手ながら僕の好きな花を贈らせていただきました。

贈られてきた花束は、私の好きなマリーゴールドでした。
この時だけは、悪寒を感じませんでした。

それから2カ月後。
鬱病が改善して、病院に通う頻度がだいぶ落ちた頃。Hと久しぶりに顔を合わせました。
色々駄弁りながら一緒に呑みにいって互いの本音をぶつけ合って。
ある程度酔いも回ったころ、Hはスマホを片手に、「Oの画像を見せても大丈夫か」と私に聞いてきました。
完全に顔が一致することはないだろうと思いながら、私は了承しました。
そして、ゆっくりとスマホの画面をHは私に向けてきました。
それを見た瞬間、私は酔いと血の気が急激に引いてく感覚を覚えました。
その顔は、私と一致していたのです。

ほくろの位置も。

虹彩の色も。

髪型も。

しみの形も。

眉毛の太さも、形も、鼻の高さも、顔の輪郭も、肌の色も、まつ毛の長さも。

完全に、それは私でした。


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