SCP-XXXX-JP 

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイトー████の標準人型ロッカーに収容されます。SCP-XXX-JPには常に鎮痛剤、精神安定剤を投与し、SCP-XXX-JPの要求によっては睡眠剤、鎮静剤等が投与されます。また3日に一度、もしくはSCP-XXX-JP自身が望んだ際に遠隔でのカウンセリングを行います。SCP-XXX-JPの収容室から10m以内に侵入することは禁止されています。万が一10m以内に侵入しSCP-XXX-JPの影響を受けた場合、その人物は精神医療を受け、必要があるのであれば記憶処理班員による処置がなされます。

説明: SCP-XXX-JPは2█歳の日本人男性です。SCP-XXX-JPは極度の解離性障害を患っており、現在までに治療には成功していません。SCP-XXX-JPは自身を中心に半径約10m以内にいる人物のアイデンティティ1を把握することができ、さらにその人物に影響を与えることができる異常性を持っています。SCP-XXX-JPの影響を受けた人物は即座に解離性障害を患います。またそれと同時に、SCP-XXX-JPは影響を受けた人物のアイデンティティを獲得します。ただし、SCP-XXX-JPが得たアイデンティティは時間とともに消失し、再び解離性障害の状態になります。この消失するまでの時間はSCP-XXX-JPが自身の異常性を使用するたび短くなっていくものと考えられており、最後に異常性を使用した際の消失までの時間は約13分です。

発見経緯: 2006年7月██日、愛知県██市において解離性障害に分類される精神病患者が爆発的に増加しているという報告を受け興味を持った財団が調査を行ったところ、ほぼすべての患者が解離性障害を患う直前にSCP-XXX-JPの近くにいたため財団はSCP-XXX-JPを確保、事情調査を行いその際にSCP-XXX-JP自身が異常性について説明し、その後収容され現在に至ります。

以下はSCP-XXX-JP収容直後にSCP-XXX-JPに対して行われたインタビューです。

対象: SCP-XXX-JP

インタビュアー: 白河博士

付記: インタビュアーである白河博士はSCP-XXX-JPからの要請によりSCP-XXX-JPから10m以上距離がある別室より機材を通しSCP-XXX-JPに質問している。また、インタビュー前にSCP-XXX-JPの精神状況を安定させるためD‐18334にSCP-XXX-JPの影響を受けさせ終了した。

<録音開始,[2006/7/██/12:32:25]>

白河博士: SCP-XXX-JP。調子はいかがですか?

SCP-XXX-JP: ああ、また他人から中身を…ああ…

白河博士: SCP-XXX-JP。聞こえていますか?

SCP-XXX-JP: ……..ああ、…はい。遠隔で音声のみという勝手な要望に応えてもらったことに感謝します。たくさんの人々に迷惑をかけたのに自分勝手すぎますよね…

白河博士: 気にする必要はありませんよ。しかし、なぜあなたはその能力をあんな多くの人々に使用したのですか?

SCP-XXX-JP: …その前に少し私自身のことについて話さなければ説明ができないと思います。

白河博士: かまいません。

SCP-XXX-JP: ありがとうございます。私は1年ほど前、犯罪者になりました。理由は通勤中の電車での性的犯罪です。…おそらく別の方がしたのであろう性的犯罪です。でも、被害者の方は私が犯人だ。間違いないと…私は自身の身の潔白を証明する術がなく、そのまま警察に連行され…私が今回の事件を起こしたということになってしまったのです。

白河博士: …続けて。

SCP-XXX-JP: それから私は会社を首にされました。しかし、当時の私はこの冤罪はいつか晴れるかもしれないし、自分はまだ若いから再就職も大丈夫だと、そう思っていました。でも、違った。すでに周囲には事件の噂が広まっていたようで。どこに行こうにも私は冷たい目で見られました。周りから見れば私は最後まで罪を認めなかった性犯罪者だったのです。再就職もことごとく失敗し、貯金の残高的に経済的余裕もなくなってきました。このころですかね。周りの目線が、私がどのように見られているか怯え始めたのは。私が何者なのかよくわからなくなってきたのは。…細かいことは思い出せませんし、したくありませんが。

白河博士: その後病院に行かれて解離性障害と診断された訳ですね。

SCP-XXX-JP: はい。医師にしばらくは治療に専念するよう言われましたが、私はもう限界でした。医師に自分のことがよくわからず、身に覚えのない罪のせいで後ろ指を指される地獄を味わい続けるのはもう無理だ。と言うと彼は「じゃあ新薬を試してみないか、これはまだ国に認めれられていない薬品だがうまくいけば1錠ですぐに治るらしい。」と言い、私はそれにすがるように是非と答え、薬を受け取って飲みました。

白河博士: その薬であなたは能力を手に入れたということですか?

SCP-XXX-JP: 多分そうだと思います。医師から薬を渡された際に能力についての説明がありました、今となっては胡散臭い話でしたが、当時の私にはおそらくもう考える余裕もなかったんだと思います。その後、病棟内の待合室に戻ってくると医師の説明通り周りの人々からその人はどんな性格で、どんな社会的立場で、どんなことが好きで…とにかくその人を形作るすべてを感じることができるようになっていました。それと同時に、私は自分自身がいかに空っぽであるかを突き付けられたような大きな絶望を感じました。そして、……..そのあとすぐ、他者のあまりにも充実した中身に対し、なんで自分だけこんなにも空虚なんだというどす黒い怒りがこみ上げてきました。…そして私は感情のままそこにいた人のうち1人を奪う能力で…

白河博士: なるほど。分かりました。しかし、あなたが病院を訪れたのは今から1か月以上前です。最近発生した解離性障害の患者は1週間以内、特に前日になられた方がほとんどです。これはどういうことでしょう?

SCP-XXX-JP: …その時はまだ違ったんです。初めて能力を使ったとき、私は突然自分の中に湧いて出てくる自分自身のイメージに驚きましたが、それ以上に目の前で突如パニックに陥りどこかへと走り去っていく、私に中身を吸い上げられた人の姿に驚きました。それを見て私は…ああ…なんというか…人としての一線を、今までは冤罪という嘘の中だけであった人としての一線を、超えるということを…自分は現実でしてしまったと…。私は二度と能力を使わないよう心に決めました。……..でも、ああ、違ったんです。しばらくして自分の中から他人の中身が流れ出ていくとき、そして完全に無くなったその時のあんな苦しさは聞いてなくて、一度満たされたのが理由か無くなった時の痛みがひどく鋭く増していて、この地獄から逃れるためには仕方なくて、でも、でもいくら他人から奪おうと、何故か自分の中に残るのはどんどん短くなって、そしてまた苦しみが激しくなって、ああ、ああ、[不明瞭な発言]。

白河博士: 大丈夫ですか?

SCP-XXX-JP: [不明瞭な発言]、ああ、許してくれ。[不明瞭な発言]。お願いだ。ああ、[不明瞭な発言]。

白河博士: …インタビューを終了します。医療班、彼に鎮静剤を。

<録音終了, [2006/7/██/12:45:32]>

終了報告書: 以上のインタビューによっておそらくSCP-XXX-JPの能力の使用には依存性があり、欲求が満たされない場合強い精神的及び肉体的苦痛を伴うことが分かった。また、能力を使用するたびにその効果時間と効果が切れた際のSCP-XXX-JPが受ける苦痛が強くなると考えられるため、これ以上SCP-XXX-JPが能力を使用しないように実験は行わず、SCP-XXX-JPの周囲に人が侵入することを禁止する。 ー白河博士

補遺: 後にSCP-XXX-JPに薬を提供したと思われる██医師の拘束のため調査が行われましたが行方が分からず、██医師が務めていた病院の関係者の1か月前ほどから連絡が取れなくなったという情報以外得られるものはありませんでした。現在も財団は██医師の行方を調査しています。

(追記)黒山博士によりSCP-XXX-JP担当職員全員にSCP-XXX-JPに関する意見が提出されています。該当者は以下の内容の確認を行うようお願いします。

現在、黒山博士の提案をサイト-████主任とO5評議会に提出するか審議中です。


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