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当該下書きはこの状態で本投稿し、低評価削除を受けたものになります。下書きのため親ページ登録が出来ていませんが、タイトルにもある通り活人入棺ハブに属しています(活人入棺について簡単に説明すると、「活人入棺」という言葉から連想できるものを書いているならなんでもこのハブに属させていいよ、と言うものです)。
この記事でやりたかった事は「活人入棺」の解釈の部分になるので、異常性とかよりもそちらをメインテーマとして捉えて批評して貰えると助かります。つまりは活人入棺の解釈を生かすためであれば、他の点についてはいかなる変更も厭わないという事です。

運用時のSCP-2649-JP。
アイテム番号: SCP-2649-JP
オブジェクトクラス: Thaumiel
特別収容プロトコル: SCP-2649-JPはCATスキャナへの偽装により職員への定期健康診断において使用され、その計測結果は人事業務において利用されます。
SCP-2649-JPによる測定において高い期待値が検出された職員については、優先的に当該リストにおいて指定された高優先度プロジェクトへの配置を行って下さい。また期待値の微小であった職員については、サイト-AO-101〜134のいずれかへの配置が推奨されます。
説明: SCP-2649-JPは、因果律部門と原理異常部門の共同研究によって開発された異常機構です。その主要な機能として、対象に指定した存在が将来的に変動させる異常エネルギーの総量を測定する事が可能です。
混同の回避を目的とする言及として、対象自体が現在/あるいは将来的に有する異常エネルギーの測定は、レミントン汎的異常測定器による異常存在確度並びに潜在的オブジェクトクラスの測定によって以前より容易に実行する事が可能でした。これに対してSCP-2649-JPが測定するのは対象自体の異常エネルギーではなく、対象が関与する事によって将来的に変動する外部の異常エネルギーです。
SCP-2649-JPが画期的としている点は、異常エネルギーそれ自体が元来的に有する不条理性 ー 即ち異常エネルギーの作用した現象に生じる物理法則からの逸脱に注目した事にあります。
ある現象が物理法則から逸脱する事は、その発生に対して関与した他の現象との間に存在した因果関係に、逸脱の度合いに応じた歪みが発生する事を意味します。これに対して因果律は、慣性法則に基づき発生した歪みによる不条理性を最小限に留める事を目的として働きます。結果として発生した歪みは、異常エネルギーの作用した現象に関与した存在の過去に対して、微小量に分割されて分配される事となります。
上記の理論は即ち、現在において対象に発生している因果の歪みを測定する事で、将来的に対象に作用する異常エネルギー量 ー つまりは対象への作用によって増減する異常エネルギー量を測定する事が可能であるという事を意味します。
因果の分配は歪みの発生した事象に対する要因性の度合いに応じて発生するため、異常エネルギーに対する影響が直接的であるか間接的であるかは測定に影響しません。例として、ある人物が特定のオブジェクトの異常エネルギーを大幅に減少させる機構を開発し、別の人物がその機構を起動した場合、因果の分配は主に機構を開発した人物に対して発生します。
オブジェクトの危険性判断は前述のレミントン汎的異常測定器による測定が適正であるため、現在SCP-2649-JPは主に将来的に職員が達成する収容成果の予測、及びそれに応じた人事判断において運用されています。
対象の計測において測定が可能なのはあくまで対象が変動させるエネルギーの「総量」であり、その変動が何に対して発生するかは測定時点では未確定です。これを利用した場合、異常エネルギーを大きく減少させる事が見込まれる職員を緊急度の高いオブジェクトに対し優先的に割り当てる事で、ヴェールの維持を大きく容易化する事が可能であると予想されます。
またこれとは対照的に、予測される異常エネルギーの減少量が微小であると判断された職員は、優先的にAnomalousオブジェクトの収容サイトに配備されます。意欲の減衰による辞職率の増加を防ぐため、SCP-2649-JPの運用は内部保安部門によって秘密裏に行われます。

サイト-AO-101。低期待値職員の主要な配置先として指定されている。
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:6676539 (25 Jul 2020 14:23)
お疲れ様です。本投稿された際にDVを投じたため、その理由を説明する形でコメントしたいと思います。
前半について
内容がかなり抽象的であり、すぐに頭に入って来ない印象を受けます。特に初読の際には説明:欄の第3・第4パラグラフあたりから読むのがキツくなったように思います。
より具体的に要因となる語を挙げれば、「慣性法則」「因果関係」「因果律」「不条理性」などでしょうか。例えばここで言う「慣性法則」とは、古典力学における慣性の法則と同じものであるのか、あるいは全く別の用語であるのかが読み取れません(物理学において因果律が議論されるようになったのは相対性理論や量子論が登場してからではないかと思います。アインシュタインでも前提とした因果律をニュートン力学の慣性の法則で議論できるようには思えず、初読の際には全く別の概念として受け取りました)。「不条理性」については第3パラグラフに説明がありますが、第3パラグラフも形の無い抽象的な題材を取り扱っているため、さらさらと読む気でいると「なんかいろいろ議論してるけど"不条理性"って何だっけ?」と振り返ってまた読んで、という作業を要求されました。今回の内容であれば、「不条理性」という新語を登場させずとも「物理法則からの逸脱」で済ませてしまえば簡潔で良いように思います。「因果関係」と「因果律」も、この2つの用語(特に後者)の定義を明確に把握せずニュアンスで読んでいると、2語の関係性が複雑に論じられているのを読んで混乱を招くことが考えられるかと思います。
また、本作における独自の意味を持った(ように見える)用語の登場の他に、文の修飾関係が曖昧だったり、そもそもの語が多義的であったりなどして、文意を取りづらくなっている点も読者に負荷をかける要因になっているように感じました。具体的に挙げると以下です。
初読の際には、「より」を "since" でなく "more ~ than" の意味で一瞬解釈したため、やや混乱しました。
「その発生に対して」のかかる先が「関与した」なのか「存在した」なのか、あるいは読点を超えた次の節なのか、といった点が曖昧です。
どちらかと言うと誤字指摘かと思いますが、「逸脱の度合いに応じた」ではありませんか?
「生じた歪みが発生する」では重複しています。
「慣性法則に基づき」が「発生した」、「最小限に留める」、「働きます」のどれにかかるのか不明です。
一応因果律などの言葉は出ていましたが、「過去」といった明確に時間に関連する要素がこれまで登場していなかったため、結構面食らった部分になります。「存在の過去」という内容を一瞬吞み込めずにいたので、「時間軸上の~」などと補ってみると、ああこれから時間に関連する話をするんだな、とすんなり受け止める態勢が整うのではないでしょうか。
こうした物体としての形態を持たない抽象的な議論をし、それでいて未知語や新語が多く含まれる場合には、意図しない読み間違いが発生するものかと思います。誰が読んでも文意が一意に定まるように修飾関係を調整し、難しそうであれば助詞や動詞を使わずとも成立する表現をするのが良いように感じました。
なお「つまりは活人入棺の解釈を生かすためであれば、他の点についてはいかなる変更も厭わない」とのことですのでこのSF的理論の議論にはあまり力を入れられるつもりがないのかもしれませんが、こうした抽象的議論をするのであれば或る西瓜の提言やSCP-5814のように概念図やグラフを用いて内容を可視化する、というのも手かと思います(前者はそれでも重厚過ぎる内容ですが……)。やたらと難しそうな漢字が並ぶだけよりは、幾分取っつきやすさが増し、「理解してみるか」という気が高まるのではないかなと思います。
後半について
初読時の印象は「何が言いたいのかピンと来なかったな」でした。生涯を通じた予想される異常エネルギー変化量に応じて職員を格付けし、それに応じて職務を割り当て、殉職するか退職するまでレッテルを貼り続ける……というのが本作で示唆したいことなのかなあとは思いました。しかし、2つの要素が邪魔をしてそのオチに確信を持てず、のめり込むことができませんでした。
第一に、異常エネルギー変化量は本人の能力を反映していないように感じました。もし職員の選別が筆記試験の成績であるとか、あるいは研究業績やコミュニケーション能力などで評価されるのであれば、低く評価された職員は本人の能力不足を感じて打ちのめされることでしょう。周囲と比較して自尊心を潰され、劣等感を抱き、記事本文で記されているように意欲が減退するかもしれません。
しかし、本項を読む限り、異常エネルギー変化量というものは第四の壁を隔てた読者が重視する個人の能力と一切の関係がないように思えます。読者の世界に存在しない異常エネルギー変化という超能力のようなものが登場したからといって、我々の世界における研究やコミュニケーションなどの各能力と同様に推定値の小さい職員が大きい職員に劣等感を抱くようになるものだ、とは思えませんでした。「まあエネルギー変化は小さくても他の資質があるからね」と割り切る余地もあるように感じました。
もし異常エネルギー変化を読者の世界にある能力と同じかそれ以上に重要な資質として扱うのであれば、『僕のヒーローアカデミア』の冒頭で無個性の緑谷出久が能力者に対して劣等感や羨望を持つことが描かれていたように、そういう前提として冒頭近くで読者と共有しておく(受け入れてもらう)と良いのではないかな、と思います。
第二に、変化量が小さいと見積られた職員がAnomalousアイテムの対応に当てられていますが、そんなに悪い条件ではないように感じました。というのも、SCPオブジェクトとして指定された異常存在には当然人命を平気で奪って想像だにしない被害を与えるものや、そうでなくとも非常に陰湿なものなど様々あります。そんな危険と隣り合わせといっても過言ではない業務にあたるよりは、せいぜい面白アイテムとして一般に受け入れられているAnomalousアイテムを相手する方がよっぽど楽かつ安全で、好条件の業務ではないでしょうか。
もしAnomalousアイテムの研究担当への配属にデメリットがあるのだとすれば、SCPオブジェクトほど複雑だったり価値のありそうな異常性が無く、研究していても面白くないというところでしょうか。安全欲求を覆すほどの退屈さがあるとか、あるいは成果が乏しいので低賃金で待遇が悪い、などの悪条件を明示してやる方が、「Anomalousアイテムの担当になったら何が不都合なんだ?」という違和感を解消できるかと思います。あるいは、いっそ低期待値の民間人をかっぱらってきてDクラスにする、くらい不条理な内容にしても良いのかもしれませんが。
他の方がこれと同様の感想を抱いたかは分かりかねますが、私個人のDV理由としては以上になります。
執筆頑張ってください。
批評ありがとうございます、核になってくる後半部に関して指摘部分にかなり主観的な思い込みがあった事が分かったので、一旦漬けようと思います。
前半部の指摘に関しては適宜修正しておきます。