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春期のSCP-XXXX-JP内部の植物。撮影は機械式カメラによるもの
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPを有する土地周辺は財団フロント企業が買収し、民間人の立ち入りを禁止してください。侵入者が確認された際であっても関与はせず、当該人物を行方不明者として扱います。なお帰還した対象を発見した場合は警察に扮したエージェントが事情を聴取し、記憶処理に加え適切なカバーストーリーの流布を行います。
説明: SCP-XXXX-JPは██県██市[編集済み]自然公園跡地で不定期に発生する空間です。内部は当該公園を模しており、SCP-XXXX-JP内での公園外と指定される区域へ出る試みは現在まで失敗しています。特筆すべき点として、SCP-XXXX-JP内では電池式・充電式・発電式を問わず電気で作動するあらゆる機械類が使用不可になることが挙げられます。
SCP-XXXX-JP内に進入した人間(以下、対象)は現実空間から瞬時に消失します。GPSによる場所の特定は上記の特異性により成功していません。
SCP-XXXX-JP-1は、現実空間の同位置に存在する実体と状態が同様の樹木1です。通常の枝の他に輪状の枝が一本生えており、この枝を通過することが唯一現実空間へ帰還する方法であると判明しています。枝を除くと非異常性の樹木と同一であり、SCP-XXXX-JP内の他の植物と違い現在枯死が進行しています。
SCP-XXXX-JP内の景観及び環境の変化は対象が進入時点で認識している季節に依拠し2、落花・落葉・降雪等の動きはあるものの、現実空間の影響を殆ど受けずに固定されます3。この景観や環境は対象の移動行為によって大きく変遷し、公園内を最短距離で1周した場合は少なくとも6回季節の遷移が起こります。また季節が遷移する度に生物の気配・天候の変化等四季を構成するものが一定まで増加します。なおSCP-XXXX-JPに於ける時間は、現実空間で換算すると加速する形で経過します。
Dクラスを用いた実験の結果、SCP-XXXX-JP内ではいかなる生理的欲求や加齢、身体の損害・代謝も発生しないことが判明しています。その為現実空間に帰還した対象の大半が、自身の認識と実際の経過時間の差による混乱を示します。
調査の結果、特定の時間より先の帰還者を発見できていないことや樹齢の観点から、SCP-XXXX-JP-1が出口として使用できるのは現在から約██年後までと考えられています。SCP-XXXX-JP-1の起源は判明していません。SCP-XXXX-JPが原因と見られる行方不明者の内、現在帰還していないと推測される人数は█割を占めます。
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- portal:6666282 (11 Sep 2020 11:06)
拝読しました。
スポイラーで書かれていることは大方伝わりましたが、全体として内容に引っ掛かりが無いまま読み終えてしまい、あまり面白味がありませんでした。
「時間が早く過ぎる楽園」というネタは浦島太郎を代表としてかなり定番なので、新鮮味のある仕掛けが無いと面白さを出しづらいと感じます。また、現状の「楽園」は「歩いていると季節が高速で移りゆく」というだけであり、侵入者が時間を忘れて楽しむには少し弱い気がします。
本記事の独自要素である「脱出ゲートの枯死」については、SCP-XXX-JPとSCP-XXX-JP-1のルーツが全く語られないこともあり唐突な印象を受けました。
性質面の既視感を減らす為独自性のある突飛な異常性を折り込むか、あるいはSCP-XXX-JPのルーツや侵入/脱出者の様子など具体的な情報を増やし、オブジェクトの仕組みを説明するだけに留まらない構成にするか、といった方向で改稿すると良いかもしれません。
返信が遅くなって申し訳ありません。批評ありがとうございます。
お察しの通り浦島太郎を元ネタにしています。
悩んでいましたがやはり既視感が強いですか……。異常性の変更か、場合よっては記録系の追加も視野に入れてみます。
SCP-XXX-JP-1はメタ的な要素から付け加えたものであり、スポイラーの内容が伝わるかどうかを重視していました。そのため関連性が薄くなってしまったことを失念していました。現在考えている案があるのでそれをもう少し練ってみようと思います。