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SCP-959-JP
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Anomalous Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の低脅威度物品収容ロッカーに生活空間から隔離して保管し、半径約███m圏内では季節家電及び空気の流動(風と呼称)を発生させるものは使用しないでください。新たにSCP-XXX-JPと思われる物品が発見され、さらに近隣に住民が存在した場合は、住民にクラスB記憶処理を行い適切なカバーストーリーを流布してください。
説明: SCP-XXX-JPは模様のあるガラス製の風鈴です。鐘にあたる外見のガラス部分が約6cm、短冊は約8cmであり、吊るした際の全体の長さは約18cmになります。現在まで同様の物品は発見されておらず、後述する異常性の他に非異常性の風鈴との差異は確認されていません。
SCP-XXX-JPの異常性は、SCP-XXX-JPを中心とした半径███m圏内の平均気温が摂氏25°C以上であること、且つ0.3m/s以上の風によってSCP-XXX-JPが揺動していることを条件に発現します。この間同圏内は当該オブジェクトの影響が及ぶ領域(SCP-XXX-JP-aに指定)に変化し、SCP-XXX-JPから遠ざかるにつれて次第にSCP-XXX-JP-a内の影響力も弱まることが判明しています。
実際にSCP-XXX-JP-a内で及ぼされる影響は以下の通りです。これらは全ていかなる状況に於いても共通して報告されたもので、SCP-XXX-JPが非活性化するとともに収束します。
- SCP-XXX-JP-a外の気温に対する無関心化
- 最大21℃までの気温低下
- 作動しているエアコン・扇風機・空気清浄機・除湿機・ヒーター等季節家電に分類される電気機器の不調1
- 発汗の抑制
合計██時間以上SCP-XXX-JP-aが継続すると、継続時間に比例してSCP-XXX-JP-a内の気温は知覚が困難な速度で低下していきます。この下限は不明であり、継続時間の解消は可能なものの、低下した気温は上昇せず恒久的に維持されます。また同様の時間以上SCP-XXX-JP-a内に滞在した人物(曝露者に指定)は暑気に対して平均よりも高い耐性を獲得し、主に日本国内での6月から8月までの期間について通念化している動作や概念等の記憶を過去に渡って喪失2します。耐性の回復はクラスB記憶処理によって可能ですが、この段階まで到達した場合影響の自然な収束は見込めません。
SCP-XXX-JPは当初、実際に納涼効果を齎す風鈴として暫定的にAnomalousアイテムへ分類されていました。しかし20██年7月に実施された実験後、実験担当者であったAO管理者2名が曝露する事案が発生し3、その後改めて行った調査とインタビューにより現在の異常性が判明しました。これらの結果とSCP-XXX-JP-aが狭隘なことを踏まえ、当該オブジェクトはSafeに再分類されました。SCP-XXX-JPが普及している場合、最終的に特定期間内の記憶の喪失と気温の不可逆的な低下を引き起こすことから、延いてはこれまでに定義されていた夏と呼称される季節の消失に繋がる可能性があるため、SCP-XXX-JPと推測されるものは引き続き捜索されます。
O-92執筆チャレンジ企画の「Compact」部門に参加予定です。
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JPではないGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
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- portal:6666282 (11 Sep 2020 11:06)
ないと思います。
全体的にスッキリとしていてとても読みやすかったです。
はい。便利なアイテム→からの→あ、、、
っていう流れは上手く出来ていると思います。ただ、少しインパクトが弱いと感じてしまいました。具体的にどう直せば良くなるのかは思いつきません…すみません。
批評していただきありがとうございます。やはりインパクトが課題点ですね……。
もう少しアイデアを練ってみようと思います。
読ませていただきました。
冷たさを与える風鈴ですね。
懸念されている文章の違和感、内容の理解、矛盾のなさ等は問題ないと考えます。その分ネックなのはやはり独自性の薄さでしょう。これといって類似作品をあげることはできませんが(強いて言うならばSCP-081-JPなど)、風鈴という対象から冷感、夏空といった要素を連想するのは比較的容易であり、"冷たさを与える風鈴"では少々インパクトに欠けるきらいがあります。おそらくそれを和らげるために窒息死という要素を加えたのでしょうが、それは逆に風鈴のイメージと結びつかなさ過ぎて、とりあえず危険にしておくか、というイメージに受け取られかねません。
まず、「冷感を感じさせる風鈴」、「依存性を有する風鈴」のどちらを要素として選びたいか考えてみてはどうでしょうか。前者の場合は冷感の発生するシステム、冷感の利用方法などに話が発展できるでしょうし、後者の場合はオブジェクトの起源や、依存性、強迫性の理由などにも広げていけるでしょう。その過程でさらにいい案が出ればそちらにシフトすることもできるでしょうし、何にせよドンドン発想を広げていくことが求められると考えます。
以上、個人的な意見でしたが記事作成の一助となれば幸いです。
批評していただきありがとうございます。
一度別の異常性で完成させた後に改めて書き直したので、余計にそう見えてしまうのかもしれませんね。（最初はどちらかといえば「冷気を感じさせる風鈴」という方向で考えていたのですが、パッとしないかなとやめてしまいました）
この部分は自分でも唐突気味だと感じたので、もう少し考えてみたいと思います。
拝読しました。
夏の風物詩である風鈴の感じ方がこうも変わるとは……とても面白くて良かったです！
高さと言うのがよく分かりませんが、本体であるガラス部分が50cmということでしょうか？または、釣り上げられた状態の頂点からぶら下がってる短冊(たんざく)部分も合わせた物でしょうか？
「高さ」ではなく「全長が」か「全体の高さ」が良いかと思います。
また、説明の言葉を変えるなら
「SCP-XXX-JPは紐で繋がれたガラス製の風鈴です。鐘部分であるガラス部分が6cm、舌の部分が4cm、短冊の部分は10cmであり、吊るした場合の長さは約30cmになります。」などが良いと思いました。
(単純にガラス部分だけが50cmだったら大きすぎる…金魚鉢サイズかな？)
漢数字は読み間違える時があるので控えていただいた方が良いかと思います。変えるなら「同様」または「類似」などが良いかと思います。
室内または外気の気温か気になります。
ここの風は電気を使わずに、手などでうちわで扇いでも同様に効果があるのか気になりました。しかし、不要に付け足さ無くても問題ないかもしれません。
全体的に問題は無く、しっかりと要点を書いてあるのでスッキリと読み終わりました。
夏にこの風鈴を鳴らして涼みたい……とそう思えて逆にじわじわと苦しくなるのが最高でした。(夏はクーラーで涼むのが1番かもしれませんね。)
批評していただきありがとうございます。
こうしてみると結構粗がありますね……。また明日いくつか修正しておきます。
以上を行いました。変更に伴い矛盾がある・文章がおかしくなっている・詰めが甘い等色々とあるかと思います。自分自身でも見落としているところがよくあるのでその際はドンドン聞いてください。
批評もどき
「風」というだけではかなり個人個人で考えが違ってくる気がしますので「空気の流動」または「空気の流動(以下、風と呼称)」とした方が良いのではないでしょうか
この事を受け、当該オブジェクトはSafeクラスへ再分類されました。とした方が過去のことですので文章的にあってるかな…？と思います。
総評
UVです。スッキリした文章に綺麗にまとめられた最近では中々みられない様な記事で好みです。
記事作成頑張ってください、応援しています。
批評していただきありがとうございます。
なるほど、言われてみれば確かにその通りですね。分かりやすかったので「空気の流動」を使わせていただきます。
「当該オブジェクトはSafeに〜」前の文章が思い浮かばず、この文章の文末に「た」を使用するのは個人的にしっくりこないなと思い現在進行形にしていました。
こちらも書き加えておきます。
UVありがとうございます。簡潔に纏めるように努めたので、そう言ってもらえると励みになります。
まだ修正を続けていくつもりなので、本投稿の際はさらに良くなっているよう頑張ります。
以上を行いました。引き続き批評をよろしくお願いします。
以上を行いました。引き続き批評をよろしくお願いします。
初めて批評をさせていただきます。
気になった点は言葉遣いだけです。
この「だった」を「であった」としたら財団の報告書っぽさが増すのではないでしょうか。他にもこのような財団の公式報告書として微妙に違和感のある言葉遣いがあったような気がします。（気にしなくていいかもしれないですが。）
内容は好きです。元anomalousがsafeに格上げされた経緯もゾクッときますしなにより分かりやすく、怖すぎず、かといってひねりが足りないわけでもないので、SCP初心者からプロまで楽しめる記事としてまさに完璧だと思います、いざナンバリングが済んだら友達に紹介したいと思います。
批評していただきありがとうございます。
全く気づきませんでしたがこの部分はミスですね。ご指摘感謝します。
内容が好きと言っていただけてとても嬉しいです。本投稿の際はさらに内容が良くなるように頑張ります。