SCP 超常依存症

現在このページの批評は中断しています。


評価: 0+x
blank.png
4/XXXX-JP LEVEL 4/XXXX-JP
CLASSIFIED
classified-bar.svg
classified-bar.svg
classified-bar.svg
classified-bar.svg
classified-bar.svg
classified-bar.svg
Item #: SCP-XXXX-JP
Pending

%E3%82%A4%E3%82%B1%E3%83%A1%E3%83%B3.jpg

SCP-XXXX-JP。

特別収容プロトコル

SCP-XXXX-JPはその性質の嫌疑のため、サイト-8160の高レベル人型実体収容チャンバー内に収容されています。
取り扱いは標準人型実体収容手順に従って行って下さい。

説明

SCP-XXXX-JPは辻村 祐樹つじむら ゆうきと呼称される18歳の日本人男性です。後述の経緯により、以下のうちいずれかの異常能力を有しているか、奇蹟論的儀式を使用する事によってこれらの行使を可能にしていると推測されています。

  • クラスⅢ以上の現実改変。
  • クラスⅢ以上の感情改変。
  • 第Ⅰ確度に相当する確率改変。
  • 第Ⅲ確度程度の未来予知。
  • クラスⅣ以上の因果律改変。

また特筆すべき点として、SCP-XXXX-JPが行使する奇蹟論的儀式には財団が使用したものと酷似する術式が多分に含まれており、引き起こされた事例も類似しています。

補遺1 > 発見経緯

SCP-XXXX-JPの異常性は2020/03/19にレストラン"██████"で初めて補足され、続いてデパート"████"、喫茶店"████████"で観測されました。
以下は監視カメラ等によって観測されたSCP-XXXX-JPの行動の抜粋です。

観測記録1 > レストラン██████

2020/03/19


<記録開始>

<19:20> SCP-XXXX-JPとその家族2人(父母)がレストラン内に入店する。1席が空いていなかったため、立ちながら順番を待つ。その際、全員がスマートフォンを使用している。

<19:31> 席が空いて順番が来たため、A家族は用意された席に座って料理を頼む。それ以外の時間はスマートフォンを使用している。

<19:50> A家族のもとに料理が運ばれてくる。A家族はスマートフォンの使用を止め、食事を開始する。何回か会話が行われる。

<19:53> SCP-XXXX-JPの座っている席に隣接する席に別の家族2が座る。

<20:08> A家族が料理を終え、各々スマートフォンを使用している。

<20:16> B家族の母親にあたる人物がA家族を指さして何かを発言して笑っている。SCP-XXXX-JPはそれに気付き、ワイヤレスイヤホンを外して笑みを浮かべる。

<20:17> A家族の父親がB家族の母親に何かを言おうとするが、SCP-XXXX-JPはそれを制する。

<20:18> SCP-XXXX-JPはバッグから白地のメモ帳を取り出し、そのうち1枚を破る。当該用紙に筆ペンと朱印を使って何らかの図形と文字を書く。監視カメラ映像が鮮明でない為詳細は不明であるが、御札に酷似している。

20111913315_5936281d92_k.jpg

SCP-XXXX-JPが筆記していたものと酷似している御札。

<20:19> SCP-XXXX-JPは執筆を終えた後、上の一部分を破り取って折り曲げる。財布から5円玉を取り出し、折り曲げた紙を穴に通して結ぶ。

<20:20> SCP-XXXX-JPは立ち上がって、紙を結んだ5円玉をB家族の机の端に置く。そしてまた自身が元々座っていた席に戻り、ポケットからライターを取り出す。ライターの火で、破っていた紙のうちもう片方を燃やす。特筆すべき点として、この一連の行為は財団がSCP-███-JPの収容プロトコルとして使用されている奇蹟論法Yeageの工程に数か所類似している。

<20:21> SCP-XXXX-JPはレストランに設置されたドリンクバー方面に向かい、2つのコップに飲み物を注ぐ。それぞれ、烏龍茶と緑茶である。SCP-XXXX-JPはそれをB家族の母親と父親に渡す。

<20:22> SCP-XXXX-JPは再度ドリンクバー方面に向かい、新しいコップに氷のみを注ぐ。それを、直前にB家族の母親に渡された烏龍茶入りのコップの中に6つ、父親に渡された緑茶入りのコップに2つ入れる。氷の入れすぎにより、母親のコップから烏龍茶が溢れる。

<20:23> B家族の父親が額を拭ってSCP-XXXX-JPに掴みかかろうとするが、地面に転ぶ。再度立ち上がってSCP-XXXX-JPに殴りかかるが、距離が遠すぎたため失敗する。一連の動きの間、SCP-XXXX-JPは動かずにB家族の父親に向かって笑みを浮かべている。

<20:25> SCP-XXXX-JPが財布から別の5円玉を取り出し、B家族の父親のコップに入れる。困惑しているA家族の手を取って立たせ、B家族に向かって2秒間深く礼をしてレジへと向かう。そのままSCP-XXXX-JPの父親は支払いを済ませ、無言のまま店から退出する。

<20:31> B家族が食事を頼む。B家族の母親は震えている。

<20:36> B家族のもとに料理が運ばれてくる。B家族の父親は、A家族が食べた食器に対して何らかの会話をしている。

<20:40> B家族は食事を途中で中断し、会計をして店から退出する。特筆すべき点として、B家族には6歳の娘がいたが、一連の事象の間に1回も会話をしていない。


<記録終了>


その後、B家族は車で移動中に交通事故によって電柱に激突して死亡しました。交通事故の原因はスリップであると推測されましたが、スリップを引き起こすような要因はありませんでした。また、死亡の直接的な原因は衝撃によって電柱に取り付けられた足場ボルトが刺さったことによるものであり、B家族全員(父・母・娘)の頭に刺さっていました。
また、当該事件が発生している最中、レストランにいた人物はその事件について認識していませんでした。これは事件の発生が顧客の死角であったことが関係していると考えられていますが、原因は不明です。
また特筆すべき点として、この事故について類似する事例が1件存在し、それは財団の新人職員3人が2011/03/19にサイト外を酒気帯び運転した際に起きた事故に酷似しています。現在の財団の見解では、酒気帯び運転が起きた日時と当該事故の日時が同じ03/19であることから、何らかの因果関係があると見做されています。

観測記録2 > デパート████

2020/03/21


<記録開始>

<10:21> SCP-XXXX-JPとその母親がデパート内に入り、3Fフロアにある書店を訪れる。

<10:28> SCP-XXXX-JPは「古来の奇妙な儀式」という本を購入する。

<10:35> SCP-XXXX-JPは一瞬驚いたような顔をし、母親の手首を握って走る。

<10:36> デパートの天井が突如として崩壊し、天井から瓦礫が落下する。SCP-XXXX-JPは母親を蹲らせて、真上に向かって両手を揚げた。デパートの構造上SCP-XXXX-JPを中心とする半径10m圏内のうち90%以上が瓦礫で埋まったが、SCP-XXXX-JPと母親の半径1m以内には瓦礫が落下してこなかった。これにより、両者とも無傷であった。


<記録終了>


天井崩落によりデパートに設置された監視カメラが破損したため、SCP-XXXX-JPがその後どのような行動をとったかは判明していません。

観測記録 > 喫茶店████████

2020/03/29


<記録開始>

<12:02> SCP-XXXX-JPが店内に入り、席に座る。SCP-XXXX-JPはデパートで買った本を読んでいる。

<12:04> SCP-XXXX-JPはパフェを頼む。

<12:08> SCP-XXXX-JPのもとにパフェが運ばれてくる。SCP-XXXX-JPは本を読むのを止めて食事を開始する。

<12:15> SCP-XXXX-JPの背後から飲料入りのコップを持った人型実体3が2人近付き、パフェに飲料をかけて笑う。SCP-XXXX-JPは振り返って笑う。

<12:16> SCP-XXXX-JPは手振りで2人を席に座るよう誘導する。2人はSCP-XXXX-JPの真向かいに座る。

<12:17> 飲料が入ったパフェを2人の前に差し出し、笑みを浮かべて何かを言う。唇の動きから、「食べろ」と言っている事が推測される。
2人は怒りの表情を向け、数分間口論を行う。SCP-XXXX-JPはそのほとんどの状態を笑顔で過ごしている。

<12:19> 2人のうち新井氏がSCP-XXXX-JPに殴りかかる。新井氏の拳はSCP-XXXX-JPの左目に命中するが、SCP-XXXX-JPは笑ったままである。SCP-XXXX-JPはその状態でポケットからライターを取り出し、近くに置いてあったデパートで買った本を燃やす。2人は困惑している。

<12:20> SCP-XXXX-JPは卓上ベルを鳴らして店員を呼び、料理を注文する。店員は燃やされた本に気付いていない。

<12:21> SCP-XXXX-JPはポケットから紙を取り出し、何らかの文字を書く。書き終えた後、それを半分に割いて片方を自身のコップに、もう片方を新井氏が持っていたコップに入れる。SCP-XXXX-JPは何かを話しているが、内容は分からない。また、聞いていた2人も首を傾げて耳を近づけた事から、小さな声で話しているか、言っている内容が理解できていないか、もしくはその両方であると思われる。
この紙を利用した儀式は財団が奇蹟関係アノマリーの確保や収容の際に恒常的に使用しているToram-xenos手法に酷似している。

<12:23> SCP-XXXX-JPの元にフライドポテトが運ばれる。SCP-XXXX-JPは2人に食べるように手振りで促す。2人は警戒して手を付けない。

<12:24> 新井氏が持っていたコップの中に入っていた紙が発火する。2人が驚いて口を開けると、SCP-XXXX-JPは複数のフライドポテトを持って新井氏の口の中に入れる。

<12:25> SCP-XXXX-JPは2人に再度、食べるように手振りで支持する。2人はフライドポテトを手に取って食べ始める。

<12:27> SCP-XXXX-JPは高笑いし、ポテトを1つとってライターの火に近付ける。ポテトに火が付くと、SCP-XXXX-JPはそれを食べる。2人は困惑している様子である。SCP-XXXX-JPは13秒間真顔で2人を見つめ、ライターを新井氏に渡そうとする。新井氏はそれを拒否すると、SCP-XXXX-JPは席に置いてあったティッシュを1枚とり、4つに破いて等間隔で机に置く。そのうち1枚をライターで燃やす。
その後、SCP-XXXX-JPはライターを机の上に置き、レシートを取って席から立ちあがる。SCP-XXXX-JPは刑部氏に耳打ちし、レジで支払いを済ませて店から退出する。

<12:28> 刑部氏は震えている。新井氏は数十秒頭を抱えている。その後、ライターを取ってポケットに入れ、支払いを済ませて店から退出する。


<記録終了>


SCP-XXXX-JPが店を退出して1日後、新井氏の姉と母が乗っていた車が発火し、一酸化炭素中毒によって死亡しました。4日後には新井氏の父親が家に居た際にガス爆発が発生し、一酸化炭素中毒で死亡しました。13日後、新井氏は外出して刑部氏の家を訪れ、刑部氏を誘って近くにあった██山に向かいました。その後については判明しておらず、両者とも現在まで行方不明です。

補遺2 > インタビュー

SCP-XXXX-JPは04/03に自宅にいるところを確保されました。SCP-XXXX-JPの家族及び関係者には記憶処理治療を施しました。
以下は、収容後に行われたインタビュー記録の抜粋です。

インタビュー記録 > XXXX-JP

インタビュアー: 桃井 素子博士
インタビュイー: SCP-XXXX-JP


<記録開始>

桃井博士: 体調はどうですか?SCP-XXXX-JP。

SCP-XXXX-JP: 大丈夫です。ところで、なんで僕の事をSCP-XXXX-JPと呼ぶのでしょうか?

桃井博士: 規則だからですよ。さて、今日は貴方に質問があってここに来ました。宜しいですか?

SCP-XXXX-JP: いいですよ。何を聞きたいのですか?

桃井博士: レストランでの口論やデパートの崩落など様々ですが…まずはレストランの事について。貴方はレストラン████で他の客と口論になった。違いますか?

SCP-XXXX-JP: 概ねそうです。

桃井博士: 貴方はその時、奇妙な行動をしましたね。ボールペンに何か御札に書かれてるようなものを書いたり、飲み物を取りに行ったり…あれはどういうことなのですか?貴方は何かこう…意図的にそれらを行っていたのですか?

SCP-XXXX-JP: 意図的、ってことは合ってますよ。

桃井博士: ふむ。貴方はあの一連の行動を起こす事で、あの家族を交通事故に遭わせたのですか?

SCP-XXXX-JP: 交通事故?交通事故があったのですか?

桃井博士: え?その、貴方に絡んできた母親を含むあの家族はレストランから出た後に交通事故に遭って亡くなっています。全員の頭に電柱の釘が刺さっていましたよ。

SCP-XXXX-JP: それは…残念ですね。ご冥福をお祈りいたします。

桃井博士: "残念ですね"?"ご冥福をお祈りいたします"?何か話が噛み合ってないような気がします…貴方がレストランで行った儀式のせいでこうなった訳じゃないのですか?

SCP-XXXX-JP: 儀式?僕が?

桃井博士: ええ。レストランでやった…紙に何かを書いたりだとか氷を注いだりだとか。

SCP-XXXX-JP: [高笑いして]何言ってるんですか!僕が儀式だって?

[桃井博士は困惑している。]

SCP-XXXX-JP: いやいや、すみません。失礼ですが、貴方達は誇大妄想症でも患っているのですか?

桃井博士: 何を仰ってるのです?

SCP-XXXX-JP: まさか本気で、僕が儀式か何かをやっていると思っていたんですか?

桃井博士: はい?ではあの行動は何だったんです?

SCP-XXXX-JP: 何の意味もありませんよ、あんなの!ごめんなさいね、貴方達の求めるものはここにありませんよ。

桃井博士: 意味の無い行動?アレが?え…何の為に?あれはどう見たって奇蹟論的儀式では。

SCP-XXXX-JP: 奇蹟論?何のことを言っているか分かりませんが、私はただあの家族を怖がらせたかっただけですよ。確かに食事が終わってすぐに音楽を聴き始めた僕も悪いのですが…あの母親は僕達に向かって、『どうやったらあんな子供に育つんだろう』って言ったんです。僕はそれが許せませんでした。

桃井博士: それだけの理由で、そんな事を?

SCP-XXXX-JP: それだけの理由?目の前で家族がディスられてるんですよ。反抗する理由としては充分でしょう。
まぁともかく…僕はあの家族共をどうにかして怖がらせたいなと思って…でもこの顔じゃ脅迫しようにもナメられるだろうと思いました。だから僕はこの行動に出ました。

桃井博士: …はぁ。何を考えているのやら…理解し難いです。

SCP-XXXX-JP: でも、結果的にこれが最適解だったと思いますよ。僕の意味の分からない行動は、五円玉は、氷は、彼らに恐怖を与えるには充分でした。

桃井博士: あ、貴方はなぜ紙に図形や文字を書いたのですか?どうして上だけ切り取って、折り曲げて五円玉に結んだんですか?どうして切り取ったもう片方をライターで焼いたんですか?それらも意味の無い行動だと?

SCP-XXXX-JP: ええ、当然です。紙に書いた文字も図形も、ちょっと前に神社で見た御札を見よう見まねで描いたやつです。五円玉に結んだのは、ライターで焼いたのは…そこに五円玉とライターがあった、それだけの事に過ぎません。ご理解頂けますか?

桃井博士: いいえ。それならデパートでの1件は何なのですか?デパートの天井が崩落する前から貴方は走り出し、崩落しない場所まで移動したじゃないですか!

SCP-XXXX-JP: 何を言っているのです?あれはただ天井に僅かなひびが入っているのを目撃して、嫌な予感がしたから母を連れて走り出しただけです。走っている途中、案の定天井が崩れ落ちて、僕はもうだめだと思って体で受け止めようと思いました ― しかし偶然にも僕たちの周りには瓦礫が落ちてこなかった。それだけです。

桃井博士: まさか。不自然すぎる。

SCP-XXXX-JP: 貴方こそ。何でそんなオカルトじみたことを疑っているんですか?奇蹟論だの儀式だの…

桃井博士: え ― いや、じゃあ、あれはどうなんですか?レストランで貴方がパフェを食べている時、後ろから飲料をかけられたじゃないですか。あの時も貴方は異常な行動をしていましたよね?

SCP-XXXX-JP: だから、あれも恐怖を与えようとしてただけですって。恥ずかしいなぁ。

[桃井博士は頭を抱える。]

桃井博士: あ、貴方は何を喋ってたんですか?どうしてライターを持ってたんですか?どうして殴られた時もずっと笑っていたんですか?どうして紙を2つにちぎってコップの中に入れたんですか?どうして紙が自然に発火したんですか?それは流石に"恐怖を与えようとした"などと言う理由では説明が付けられないですよね。

SCP-XXXX-JP: [桃井博士を宥めて]質問はせめて1個ずつにしてくださいよ。殴られた時笑ってたのはただの痩せ我慢ですし、ライターを持ってたのはタバコやってたからです。紙はただ怖がらせたいだけの演出だし、紙が発火したのは多分なにかの偶然でしょう。

桃井博士: 偶然?…フライドポテトは?

SCP-XXXX-JP: え?なんか、ポテトをいきなりライターで燃やしたらあの2人も怖がるかなって思っただけです。

桃井博士: [困惑して]…気持ち悪い…貴方は何というか、こう、狂っていますよ。子供じみた妄想を深慮せずに実際にやるなんて正常とは言い難いです。

SCP-XXXX-JP: なんとでも言ってください。僕にとっては、貴方達の方が狂ってるように見えるんですけどね。ともかくもういいでしょう、全部単なる偶然なんですよ。

桃井博士: …じゃあ、それは信じる事にしましょう。しかしだとしたらなぜ…あの家族はあんな不審な死に方をしたんですか?

SCP-XXXX-JP: 僕に絡んできた家族の事ですよね?あの家族がどんな死に方をしたかは知りませんが…ただの偶然じゃないんですか?

桃井博士: またそれですか?

SCP-XXXX-JP: あの家族、僕が帰る頃には怯えてましたもんね。運転中にハンドルでも狂わせたんじゃないんですか?

桃井博士: しかし、だとしたら電柱の釘3人ともが同じ場所に刺さってるのは何故ですか?身長も頭の大きさも全く違うのに、それも偶然だと?

SCP-XXXX-JP: ええ、偶然ですよ。あの家族が勝手に怯えて、勝手に僕を疑って、勝手に運転中に操作を間違えて、勝手に頭を釘に貫かれて死んだ。僕は何もしていませんよ。

桃井博士: …じゃあもう1つの方はどうですか?新井さんと刑部さんは行方不明ですよ?

SCP-XXXX-JP: ごめんなさい、誰の事ですか?

桃井博士: あ ― 貴方、自分と関わりのあった人の名前すら覚えていないのですか?

SCP-XXXX-JP: ごめんなさい…興味がなかったので。

桃井博士: はぁ…ともかく、貴方に絡んできた新井さんと刑部さんは行方不明なのです。そして新井さんの家族は全員死んでいるんですよ。母と娘は車に乗ってる時に発火して、父は家に居る時に爆発して、どっちも一酸化炭素中毒で死んでます。それも単なる偶然だと言えるんですか?

SCP-XXXX-JP: 偶然です。

[桃井博士は驚いて声も出ない様子である。数秒間沈黙が続く。]

桃井博士: …貴方に絡んできた家族も、新井さんも刑部さんも、どうして怯えていたんですか?どうして貴方の行動を黙って見ていたんですか?

SCP-XXXX-JP: さぁ?僕がやっている事が意味不明だったから、ただ困惑してただけだと思いますよ?

[桃井博士は再び席に座る。]

桃井博士: …分かりました。貴方が行ったのは全て意味ありげに見えるだけの無意味な行為で、儀式的・超常的な物事の真似をしたに過ぎないと、そう言いたいのですね?

SCP-XXXX-JP: もちろん。むしろ、貴方達はどうして僕にそこまで拘るのでしょう。僕の事を番号で呼んだり、何かこういった超常的な事に固執しているのですか?

桃井博士: だから、規則だと言っているじゃないですか。

SCP-XXXX-JP: 超常的な事を期待してるなら1つ言っておきますが…この世にある全ての事に意味がある訳じゃありませんからね?

桃井博士: どういう事ですか?

SCP-XXXX-JP: 人間は理解出来ないものに意味を求めたり、意味の無いものに意味を持たせようとします。しかし、何も全てのものに意味を持たせる必要はありません。全ての物事が解明を必要としているわけではありません。


<記録終了>





更新

SCP-XXXX-JPに関する詳細調査により、以下の情報を入手しました。

異常嫌疑箇所1

レストラン"████"


調査結果: レストラン内においてA家族が使用した席及びB家族が使用した席では如何なる種類の異常も発見されませんでした。もし本当に奇蹟論的儀式 ― 当該実例では奇蹟論法Yeageを使用していたなら痕跡が残るはずですが、本件においてはその痕跡は発見されませんでした。また、B家族が起こした事故についてドライブレコーダーの調査が行われましたが、ドライブレコーダーの映像は、運転手や家族がしきりにSCP-XXXX-JPについて話し、運転中にたびたびハンドルの操作を誤っていた事を示しています。

異常嫌疑箇所2

デパート"████"


調査結果: デパートの天井崩落は非異常なものであり、デパートの点検員が適切な点検を怠っていた事と老朽化が主な原因でした。SCP-XXXX-JPの周囲に瓦礫が落ちなかった正確な原因は判明していませんが、これはデパートの構造上起こりうる事が偶然起こっただけである可能性が最も高いと推測されます。

異常嫌疑箇所3

喫茶店"████████"


調査結果: 喫茶店内での特筆すべき異常は見つかりませんでした。新井氏のコップの中に入れられた紙が自然発火したのは、紙の一部に禁水性物質4が少量含まれていた事が原因である事が判明しました。
また、新井氏の母親と娘が乗っていた車が発火した原因は依然として判明していませんが、当時道路には少量のガソリンが漏れていた事が判明しています。次に新井氏の父親が家にいる際にガス爆発を起こした事例については、単純に家中にガスが充満していた事が原因でした。父は当時、母親と娘の急逝により深刻な心的外傷後ストレス障害を発病していた事から、恐らくは自殺を図ったのではないかとの推測が立てられています。
新井氏が刑部氏を連れて山へ赴き、そのまま行方不明となった理由は依然として判明していません。


SCP-XXXX-JPが何らかの異常性を持っているのか、それとも当該事件は単なる偶然の連続だったのかについては未だ議論が続けられています。本件に関しては更なる調査が行われる予定です。


tag1 tag2 tag3 …..



ページ情報

執筆者: ponhiro
文字数: 12073
リビジョン数: 51
批評コメント: 0

最終更新: 04 Feb 2021 04:42
最終コメント: 批評コメントはありません

ERROR

The ponhiro's portal does not exist.


エラー: ponhiroのportalページが存在しません。利用ガイドを参照し、portalページを作成してください。


利用ガイド

  1. portal:6637840 ( 11 Jul 2020 10:56 )
layoutsupporter.png
特に明記しない限り、このページのコンテンツは次のライセンスの下にあります: Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 License