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アイテム番号: SCP-3714-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-3714-JPの露見を防ぐため、財団WebクローラがSNS等を監視します。それと同時に、各宇宙開発機関がSCP-3714-JPを確認した場合に備え、財団エージェントはレベル2箝口手順を遂行する準備を整えます。
財団AIは全国の重症患者のうち0~18歳の人物に関する情報を常に収集し、そのうち行方不明となった患者がいた場合、それがSCP-3714-JPと関連するかどうか専門部署に調査させます。関連すると見做された場合、財団が当件に介入することで状態の収拾を行います。
説明: SCP-3714-JPは特に幼少期の人間に発生する現実離脱現象です。SCP-3714-JPの対象となった人物(以下、対象)は、おおよそ23:00から1時間程度かけて徐々に肉体が透過していきます。肉体の透過が進行していくに連れ、対象は物体に対し正常に触れられなくなります。最終的に透過率約70%で透過現象は終了します。
対象は次に、不明な地点からの外力に従って、緩慢な速度で上空へと引き寄せられます。この時、対象は肉体の透過性ゆえに天井を含む様々な障害物を透過しながら浮遊します。1~2時間後には、本来であれば過酷な環境である上空10kmに到達しますが、対象はこれを不快であるとは感じていないようです。これは、肉体の透過性によって周辺環境が肉体に作用していない事が原因であると考えられています。
やがて対象は成層圏や中間圏を通過し、宇宙空間として知られる熱圏まで辿り着きます。酸素がほとんど存在しない領域であるため一般的には呼吸が不可能ですが、対象は不明な素因によって呼吸しているような振る舞いをします。対象は本来ならば致死的であると見做される要因や現象に対する耐性を持っていると考えられており、宇宙空間でも死亡せず意識を保った状態で上昇し続けている事が確認されます。
その後、対象は自身を引き寄せる外力に従って様々な惑星を公転するように移動します。対象は月の海、水星のクレーター群、金星のマクスウェル山、火星の極冠、木星の大赤斑、土星および土星の環を順不同で24~48時間かけて移動し、天王星および海王星を通過して地球から離れていきます。
一定の距離を移動した後、対象をこれまで引き寄せていた外力は突然に消失し、対象は宇宙空間を漂流することとなります。対象は数十分ほど漂流した後、胎児のようにうずくまると共に意識を失い、透過状態から急激に回帰し、肉体から発光を伴う強いエネルギーを放出し始めます。この時の対象の体密度は異常に高く、それと同時に体表面の温度も劇的なスピードで上昇していきます。
やがて、対象の肉体は発光しながら1つに融合するように球体と化し、見かけの等級(地球から見た天体の明るさ)基準で7~4等星程度の恒星となります。対象は一般的な恒星としての振る舞いを見せており、数千万年程度の寿命を経て発光のための動力を失うと考えられています。
SCP-3714-JPの対象となる人物は0歳~10歳までの範囲で顕著です。しかしながら14歳の男性や17歳の女性がSCP-3714-JPの対象となった場合もあり、これまでのところ、0~18歳までの子供が対象として選出されやすいと推定されています。
なお特筆すべき点として、いずれの対象もSCP-3714-JPが始まる数日~数か月前に病院で余命宣告を受けている事が挙げられます。
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- portal:6637840 (11 Jul 2020 10:56)
拝読しました。全体的な流れは特に問題ないと感じました。そのため以下は単体で気になった要素についての批評となります。
p51様、ご批評ありがとうございます。頂いた意見を全て反映致しました。
引き続き意見・批評を募集します。
拝読致しました。
リビジョン11時点での批評です。
面白く読めたのですが「宇宙空間でも死亡せず意識を保った状態で浮遊を続けます。」と言うのはどの様に観測したのかが気になりました。飛んでいっている場面は何か観測方法があるとはわかるのですがあらゆる物質を透過し、高速で飛び立っていく実体の行方を追うだけならともかく生死の有無、意識の有無が分かると言う観測方法があるのかと少し思ってしまいました。
記事作成頑張ってください。
雰囲気記事として良い作品であるように思います。太陽系を巡る旅を描いた後、個人の生死に帰着する、美しい話として纏まっているように思います。現状の評価はUVです。
公用文などでは「~することができる」の「できる」は漢字ではなくひらがなで表記されます(報告書の作成について財団職員の個々人の裁量が大きいと考えている場合には、漢字でも良いかも知れませんが)。
報告書で「~あたりで」とは普通記載しない気がします。「透過率約70%で」を推奨します。
「不愉快」は他者の言動を受けて気分を害することを指します。肉体的な苦痛について述べるなら「不快」を推奨します。
他の惑星や衛星は特徴的な地形が挙げられているのに対し、火星だけ惑星単位で指定されている点で統一感が損なわれているように感じました。オリンポス山だと金星と山被りするので避けたいですが、ドライアイスで構成された極冠とかどうでしょうか。
加えて、月を除いて太陽系の内惑星から順番に巡行しているような記載になっていますが、物理的によく考えると少し大変だなという気がします。太陽系の惑星はやはり全て太陽の周囲を公転しているわけですので、例えば水星と金星が太陽を挟んで正反対に位置することだってあるわけです。最悪の場合、月→太陽→水星→太陽→金星→太陽→火星→太陽→木星→太陽→土星→太陽→天王星→太陽→海王星……のように太陽系の反対側まで逐一往復しなければならないケースも考えられるので、この順番を遵守すると大変回りくどいルートを通る子どもも居そうです。こんなことを気にする読者はそんなに居ないとは思いますが、順不同で巡回して太陽系から脱出していくようにした方が楽そうです。
絶対等級(星自体が持つ絶対的な明るさ)なのか見かけの等級(地球から見た時の明るさ)なのかが記載されていません。
バランスが悪い気がします。「なお特筆すべき共通点として、~されていることが挙げられます」とする方が文が頭でっかちにならないように思います。
Tutu-sh
Kajikimaguro様、Tutu-sh様、ご批評ありがとうございます。指摘いただいた点については全て修正させていただきました。
引き続き意見・批評を募集いたします。
「地球からの」見かけと言った所でしょうか?
内容はとても良かった(UV)です。文字通りのお星様になったのか……。切ない。
調べたところ、等級には少なくとも絶対等級、実視等級、見かけの等級という3つの指標があるらしいです。正直、どれがどんな指標なのか私にはサッパリですし、専門的に書いたところで読者にとってもサッパリでしょうから、後程分かり易く情報を提示した形に修正しようと思います。
追記: 「見かけの等級(地球から見た天体の明るさ)」という文章に修正しました。