ある禁忌の末路
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注: 現在、現実改変により画像が適切に表示されない状態になっています。詳細は補遺を参照してください。

4/XXXX-JP LEVEL 4/XXXX-JP
CLASSIFIED
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Item #: SCP-XXXX-JP
pending
image

カメラに向かってピースするSCP-XXXX-JP。


特別収容プロトコル: 破滅的な脅威を招くおそれがあるため、SCP-XXXX-JPの更なる調査と干渉は現在禁止されています。

説明: SCP-XXXX-JPは若年のアジア系男性に見える、箕怜亞(ミレヴァ)という名の特殊な現実改変者です。SCP-XXXX-JPは半径10.4m以内にある物体を未知の赤黒い物質に変換する能力を持ち、その物質の大きさ・重量・硬度などあらゆる物理的性質を自由に操作する事が可能です。本人はこの赤黒い物質を「告凋(こくちょう)」という名称で呼称しています。

この能力はSCP-XXXX-JPに装着された首輪によって大きく抑制されています。首輪には慣性ロック効果が付与されていました; 慣性ロックとは、物体に対して与えられた破壊行為・摩擦・熱などの外的作用を吸収して内部に貯蔵する性質の事です。しかし吸収できる外的作用は無限ではなく、限界に達せばそれまでに貯蔵されたエネルギーが瞬時に放出されます。この現象が発生した場合、膨大なエネルギーによってSCP-XXXX-JPが死亡すると考えられるため、首輪の破壊や除去の試みは禁じられています。

ある時点まで、SCP-XXXX-JPの異常性は以上のみと考えられていました。



SCP-XXXX-JPの出自については、一般社会から大きく外れた異常社会である[削除済]に属していた事が判明しています。以下の旧い物語は、SCP-XXXX-JPが異常性を得た経緯について記載されています。

禍いを告げるは凋んだ空の底から


第一節
この[削除済]の東端に位置する崖下には、禁忌の力が存在する。偽りの日すら当たること叶わぬ冥い崖の下、底も境も見えぬ先の先に、一筋の赤が見えるだろう。赤は激情であり、力であり、そして禁忌である。その赤を体躯に宿したならば、その力を御することが出来るだろう。しかし並の者では崖下の地面を踏みしめる事も叶わぬ。地に辿り着こうとする者には大いなる試練が待っている。禁忌の力を手に入れられる者は、遍く試練を乗り越えし者、正しき勇気を持つ者のみだ。

第二章
卑しい地の出身なれど真なる勇気を持つ者、儡因逗ラインズは、人づてに禁忌の存在を知る。彼はある目的のため、その禁忌を得ようとした ― しかし彼には勇気を充分に発揮できる体力に欠けており、無謀な方法で崖下を目指そうとした。それを止めたのが彼の旧い友人、箕怜亞ミレヴァである。ミレヴァはラインズが禁忌を手に入れようとする動機を聞かされ、感心し、ラインズに体力を付けさせるための訓練を主導したのだ。


第三章
ラインズは訓練により屈強な肉体を得て、ミレヴァの後押しにより禁忌を得る旅に出た。崖下への道のりは遥か長く、地面に辿り着くまでに彼を襲った試練は身体を蝕んだ。心が折れそうになる度にミレヴァの顔を思い浮かべ、足を動かす勇気を沸かせた。やがて彼は試練を乗り越え、終に地へと足を付けたのである。傷だらけの身体を動かした先には、赤黒い何かがあった ― その何かに触れると、それは彼の内側へと入り込んだ。刹那、彼の体躯は瞬時に治り、眼は赤く染まった。禁忌がその身に宿ったのだ。彼は湧き出る様々な感情を抑えるが如く叫んだ後、禁忌の力を用いて崖上まで赴いた。そこにはミレヴァが彼に向かって微笑み、手を伸ばしていた。

ラインズはミレヴァの手を取った。

ミレヴァはラインズを引き上げ、互いの呼吸が感じ取れるほどに近付いた。

次の瞬間、ラインズの脳には刃が刺さっていた。

ミレヴァは禁忌の力を手に入れたラインズの脳を刺して殺し、宿った禁忌を奪い去った。彼はラインズを利用していたのである。勇気のない自分では禁忌を得られないと悟った彼は、勇気を持つラインズを唆し、禁忌を得させるよう仕向けた。そしてそれを横取りしたのである。彼は快楽に身を任すように、禁忌の力で周囲を赤に染め始めた。


第四章
ミレヴァの噂は周囲に伝わり、迅速な対処が試みられた。幸いなことにミレヴァは禁忌の力を充分に使いこなせなかったため、被害は最小限で捕縛された。許されざる方法で禁忌を得た彼の処遇は数日にわたって審議され、その結果、封印の首輪をつけた上で人間界に流罪となった。その後の行方を知る者は誰もいない。


第五章
[未記入]


SCP-XXXX-JPは寓意譚に登場する「ミレヴァ」という人物が自分と同一であることを認めると共に、自身の能力が首輪によって封印されているという旨を自供しました。この事は、作中で示された「禁忌の力」がSCP-XXXX-JPの持つ特殊な現実改変能力であるという事実を示唆しています。



SCP-XXXX-JPは初め、愛宕山の洞窟で暮らしているところを発見されました。これは寓意譚にも記載されている通り人間界への流罪の結果であると考えられており、財団による収容活動にも抵抗しませんでした。財団内でのSCP-XXXX-JPの行動は模範的であり、収容担当の職員らはSCP-XXXX-JPについて以下のように述べています。

現実改変というのは人によって能力の指向性や拡張性が異なるため、財団では現実改変者に対する実験が多数実施される。SCP-XXXX-JPも例外ではなかった。その実験というのは、我々でさえ気が遠くなるような、好青年でも苛立つようなものである。

「まず、8.31m先に5cmのボールを生成してください。では次に8.28m、次に8.26m…」

こんな途方もない実験が幾度も繰り返されるのだ。これは能力の限界やブレを調べるためのものだが、ほとんどの現実改変者はここで集中が持たずに、あるいは苛立ちゆえ改変が出来なくなる。だが彼は違った。彼は我々が疲れるほど実験を続けても、顔色変えず実験に応えたのだ。彼の行使する現実改変は正確さと美しさがあり、あたかも伝統芸能を見ているかのように感じた。驚くべき事に、実験後に誉めると、彼は爽やかに「ありがとう、あなた方もお疲れ様です」と述べたのだ。労いの言葉をかけられるなど前代未聞で、そこには寓意譚に書かれた姑息な人物の影すら無かった。

だから、我々は彼の怪物性に気付けなかったのだ。彼は自分が太古より生きる禁忌の神格である事を、蠱惑的な笑顔で覆い隠していた。私達が彼をただのクラスⅡ現実改変者などと思わず、もっと注意深く視ていれば、あんな事は起こらなかったと、そう後悔している。




SCP-XXXX-JPは財団による保護から3年間にわたって問題行動を起こさず、模範的な存在として知られていましたが、2015/02/08に突如収容違反を試みました。当インシデントでは、これまで確認されていなかった感情改変能力を行使し、周囲を極度の混乱に陥らせました。

当件で、SCP-XXXX-JPがクラスⅨ感情改変能力者である事が判明しました。改変の激甚性は財団の知る能力者の中でも最も強力なものであり、未だその手法が特定されていない高度な改変手法を行使していたようです。結果からの推測では、財団に疑念の目を向けさせないまま感情改変能力を自由に行使できる土壌を形成していたと考えられます。

SCP-XXXX-JPは自身の現実改変能力を封印している首輪を無傷で破壊する方法を探るため、実験担当者らにそのような実験を行わせるよう情動を改変させていました。この試みは少なくともインシデント発生の1年前から行われていました。

最終的に首輪の破壊方法を知ったSCP-XXXX-JPは、その方法を用いて封印を解こうとしました。以下は収容違反の試みをまとめた転写記録です。

明らかに異常な影響を受けたこの収容違反転写記録は、SCP-XXXX-JPのロストと同時間に当ファイルへと出現しました。この記録を編集・削除する試みは全て失敗しています。



当インシデントから2日後、寓意譚の空白のページであった第五章に文章が追加されていました。認識災害効果を含む可能性があるか現在調査中であるため当ファイルには掲載されません。しかしながら、その内容は財団がSCP-XXXX-JPを発見し、収容違反を試みて何者かによってロストするまでを伝承的に語るものでした。

また、財団によって当件が調査されている最中、元々SCP-XXXX-JPが収容されていたセルに手紙が出現しました。その内容は以下の通りです(検閲が含まれています)。

先日はご迷惑をおかけしました。私は[削除済]に住まう神の一柱であり、既に名を失った彼の監視役でありました。彼を人間界へと追放したのは、彼が改心し、勇気と正義のためにそれを扱うことが出来るかを試験するためでした    結果はお判りの通りです。感情を御する能力も首輪で制限する事が出来ましたが、試験のためにそれを制限はしませんでした。その結果ゆえに惨事を招いた事、心よりお詫び申し上げます。

そして傲慢ではありますが、我々はあなた方に警告します。我々はあなた方が封じこめようとする様々な力を持っています。現実を御する力、感情を御する力、言葉を御する力、それをあなた方は目の当たりにしたはずです。それは本来、人間が関わってはならない禁忌の力なのです。

どうか、これ以上我々を詮索しないでください。我々に関わろうとしないでください。我々の社会に近付こうとしないでください。それでも研究を続けると言うならば、言葉の御され、写真の塗りつぶされたかの文書を見て、今一度考えなおしてください。

警告はしました。貴方達が賢明である事を望みます。

更なる研究は保留されています。


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