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アイテム番号: SCP-3096-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 3096-JPによる被害の抑制ならびに収容の努力が続けられています。3096-JP関係の被害は適切なカバーストーリーのもとに社会から隔離されます。
説明: SCP-3096-JPは日本国内の公共トイレに遍在する準ヒト科実体です。肌は無毛かつ灰色で、四肢の筋肉と爪が発達しており、手には吸盤状の器官があります。通常時、3096-JPは吸盤によって壁に張り付いたり、トイレ内の空間を歩いたりしています。その際3096-JPは非実体で、見ることも触れることも出来ません。しかしながら3096-JPのいる空間は僅かに歪んで見えるほか、熱を帯びているため、その存在を感知できる可能性は残されています。
3096-JPは非実体であるがゆえに干渉できませんが、その存在を人(以下、対象)に感知された場合にのみ姿を露わにします。出現した3096-JPは金切り音に似た叫び声をあげ、対象の殺害を試みます。この試みは容易に成功する傾向にあります ― その原因は、トイレの使用者が基本的に無防備であるためです。その後3096-JPは元の状態へと回帰しますが、自分の姿が他の対象に目撃されていた場合、その対象の殺害も試みます。目撃者を全員殺害する、または(可能性は低いものの)人の抵抗によって3096-JPが無力化された場合、一連のプロセスは終了します。
3096-JPは古くから存在していたと考えられます。その証拠に、例えば数百年前の厠での変死体の記録は3096-JPによる被害と一致しており、それを「厠に棲む、汚れを栄養とする妖怪の類い」や「見られる事を忌避する」と意味付けする資料も僅かに発見されています。しかし変死体の記録含め「3096-JPに襲われた」という記録は想定よりも極めて少ない状態でした。
この事から3096-JP関係の被害件数が増加したのは最近のことであると判明し、その原因の調査が行われました。その結果、3096-JPがトイレ内の空間を移動する時、近年になって導入された赤外線センサーが3096-JPの熱を検知するようになったことが関係していると判明しました。被害者は典型的に、3096-JPの移動によって作動し、水の流れた水道やトイレに注意を向けることで漠然とした存在感を覚え、(多くは連続して様々な水道やトイレが流れることで)それが次第に「何かがいる」という確信に変わることで3096-JPの出現を招くようです。そのため、赤外線センサーに代わるシステムの開発・代替プロトコルの実行が財団によって計画されています。
更新: ████年4月以降、3096-JP関係の被害件数は緩やかに減少し始めました。これを受けて全国の公共トイレを調査した結果、トイレの開発を担う一般企業が新規導入したシステムと、そしてそれを利用者に伝達するための文言が貼られたシールの内容が偶然に3096-JPの出現を抑制したと判明しました。文言の内容は以下の通りです。
人がいなくても、水が流れる場合があります。
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JPではないGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:6637840 (11 Jul 2020 10:56)
拝読致しました。
オチもしっかり付いていて私的にはUVです。
執筆応援しております。
コメありがとうございます。そのように修正させていただく他、全体的に自然になるように改稿いたしました。
シリアスに見せて最後の一文で落とす、自分の好きなタイプの記事でした。現状でもUVです。一点だけ、
「顕現」は個人的に神格に使う言葉の印象があったので、「出現」の方がしっくりくるかなと思います。理由のある言葉選びでありましたら申し訳ございません。
微細な指摘で申し訳ありません。この記事をサイトで読める日を楽しみにしております。執筆を応援しております。
ありがとうございます。意見に関しては同感でしたので、「露わにする」「出現」の2種を用いて代替いたしました。
拝読させていただきました。最後の部分で面白く落ちている良い記事でした。
ひとつだけ。
偏って存在する方の偏在ではなく、遍く存在する方の遍在ではないでしょうか。
執筆、応援しております。
コメありがとうございます。好感触なようでこちらとしても嬉しいです。
指摘に関して調べてみたのですが、確かにその通りですね!(遍在と偏在で意味が真逆だとは…)
という訳で、そのように修正させていただきました。改めて、コメントありがとうございました。
拝読しました。rev.19時点に対する批評になります。適宜取捨選択していただければと思います。
コメありがとうございます。表現の面はほとんど修正しました。唯一、XXXX-JP表記についてはそのままにします。特にXXXX-JP表記をする事に重大な理由がある訳ではありませんが、単純にその方が私の好みであるためです。
内容の面に関しても、描写不足である点は確かにその通りですので、描写に関する修正をしました。