救道者

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第二段階

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ある個体の皮膚における侵食のプロセスを可視化した図。

対象の肉体に黒色の斑点が確認されるようになる。緩やかな時間経過と共に斑点は他の斑点と融合するようにして肥大化し、全身に侵食する。また、斑点の肥大化に伴って体毛は抜け落ち、皮膚や筋肉が軟化して流動的になる。

末期には、臓器や骨にも侵食する。このため、知性を有する個体でも、脳が侵食されるために知性が無くなる。最終的には、骨を含む97%以上の生体機構が侵食され、一見して黒色のスライムに似た流動的な生命体となる。

3/2049-JP LEVEL 3/2049-JP
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Item #: SCP-2049-JP
Euclid
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SCP-2049-JPが発見された聖堂(中心)。

特別収容プロトコル: 2049-JPが収容されている部屋内の床は精製水で満たされ、常に1.5cm以上の水位を保つ必要があります。万が一精製水が不足した場合やその他の事例に備え、キリスト教形式での祈りを込めた聖水タンクを配備しなければなりません。

床を満たす精製水は6時間毎に入れ替えられる必要があります。また何らかの要因によって水が汚染された場合も同様に入れ替えてください。汚染の判断指標は別途マニュアルを参照してください。

説明: 2049-JPは全身が腐敗した死体であり、接触した生命体の生物学的機能を停止させる事で即死させる能力を有しています。現状より腐敗が進む様子は確認されていません。

2049-JPはフランス、プレンテスフォ村の小聖堂に設置された棺に保管されていますが、不定期に覚醒し、棺から脱して周辺の人間を上記の能力を以て無差別に殺害しようとします。この時の2049-JPは異常な膂力を獲得しており、既存の方法でこれを止めるのは困難です。

しかしながら精製水や聖水は2049-JPに対して強い効力を発揮し、これらの水を接触させる事で暴走を止める事が可能です。現在のところ、床一面を聖水で覆う事が最も効率的な収容方法であると判明していますが、覆っていたとしてもその中に足を踏み入れて進もうとします。これらの水が2049-JPに接触すると、接地面から煙が放出されると共に苦しむ様子を見せます。

暴走が止まった後、フランス語で"Il n'existe plus ici.""もう此処には居ないよ。"と話しかける事によって2049-JPは自身が元いた棺に戻り、扉を閉め、その後は再び覚醒するまで機能を停止した状態になります。


補遺1: 2049-JPはフランス南西部の廃村、プレンテスフォ村で発見されました。

プレンテスフォ村が滅んだ原因は不明ですが、中世後期に蔓延した何らかの"疫病"によって滅んだとされています。

財団に発見されるまで、2049-JPはプレンテスフォ村の隣町に在住するメロディ・ジェルヴェーズによって管理されていました。ジェルヴェーズ一族は村を滅ぼした疫病から生き延び、疫病によって生じた魔物(2049-JP)を管理する役目を担っているとメロディ氏は証言しましたが、彼女自身もこれを疑問視していたため、この発言については疑わしい点が多く存在します。

メロディ氏は財団に対して協力的な態度を示し、管理権限の移譲を快諾しました。その際管理方法が伝達され、それらは精査・修正された後に収容プロトコルとして反映されています。


補遺2: メロディ氏の管理形式が充分に収容要件を満たしている事が証明された後、より確実な収容体制への移行を画策して実験が行われました。以下は実験記録の抜粋です。

収容実験1

概要: 機械アームを用いて棺から2049-JPを取り出し、別の収容ユニットへと移す。

結果: 失敗。2049-JPは取り出されると突如覚醒し、機械のアームを壊して脱出した。精製水で満たされた床に着地した事によって2049-JPの動きが鈍ったが、その後近くにいたCクラス職員に飛びつき、その職員は即死した。別の職員による聖水入り放水銃の発砲で更に鈍らせた後、収容担当者が"Il n'existe plus ici.""もう此処には居ないよ。"と話しかけた事により2049-JPは暴走を止め、棺まで戻った。以下、同様の行為を"鎮圧話術の実行"と呼称する。

収容実験2

概要: 棺ごと2049-JPを取り出し、運び出す。

結果: 失敗。棺を鎖で縛って持ち上げた際、2049-JPが覚醒して鎖を破壊した。その後、精製水で覆われた床に着地し、近くにいた職員に向かってよろめきながら歩いたが、苦しむ様子を見せ、歩くのを止めた。その後鎮圧話術が実行されると、2049-JPは棺へと戻った。

計17回の収容実験が行われましたが、いずれも失敗に終わっています。この結果を含む複数の事由を鑑みて、2049-JPが保管されている小聖堂にスプリンクラーを取り付けるなどして現状の収容状態を強化する方針に変更されました。

補遺3: 以下は、財団に管理権限が移譲されてから確認された特筆すべき覚醒イベントの抜粋です。

覚醒イベント1

2049-JPは未明、棺を開けて立ち上がり、軽く見回した後に歩き出した。周囲が精製水によって覆われていたため、数歩進んだが、最終的に歩みを止めた。その後、隣接サイト-NF65に待機していた収容担当者が鎮圧話術を実行し、イベントが終了した。

覚醒イベント5

精製水の入れ替えがDクラス職員によって実施されていた際に発生。2049-JPは覚醒して棺を開けると、すぐさま近くで作業していたD-19080の首を掴んで殺害した。その後、振り返ってもう1人の作業員(D-29678)に向かって走り出した。D-29678は慌てながら放水銃を発砲するも、2049-JPはそれを避けてD-29678の顔を掴み、殺害した。

殺害後、出入口に向かって走り出したが、スプリンクラーから聖水が散布された事によって動きが止められた。その後、部屋に突入した職員によって鎮圧話術が実行され、イベントは終了した。

覚醒イベント12

精製水の入れ替えがDクラス職員によって実施されていた際、覚醒イベントが開始した。2049-JPは棺から出ると、清掃をしていたD-24507を見つめて"においを嗅ぐような"動作をした。

その後D-24507にゆっくりと近付き、触れようとしたが、スプリンクラーの自動起動によって動きが停止し、D-24507が鎮圧話術を実行した事によりイベントは終了した。特筆すべき点としてD-24507はこの清掃の前に別の場所でラベンダー(L. multifida)に触れる機会があり、微かにラベンダーの匂いがしていた。これらの関係性については調査中。


補遺4: 以下は主任のクロヴィス・ジル博士とメロディ・ジェルヴェーズの間で行われた会話の抜粋です。


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  1. portal:6637840 (11 Jul 2020 10:56)
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