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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Yin-Yang1
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JP-1に指定されている領域への進入を防止するため、領域に接続された座標周辺には常に警備員に扮した財団職員が配置されます。また、定期的に領域内の異常性に関する調査が実施されます。
説明: SCP-XXXX-JPは認知阻害の特性を有する異常領域(SCP-XXXX-JP-1)、及びその領域内で発生する携帯電話の着信音(SCP-XXXX-JP-2)の総称です。
SCP-XXXX-JP-1は入口の精算機に記されたロゴより「有限会社 如月工務店」によって建設されたと考えられる、東武伊勢崎線内の路線高架下に存在する車両用駐車場です。前述の通り、当領域は知的生命体に対する認知阻害特性を有しているため、外部からの領域内部の観測、並びに機器による撮影は不可能です。これらの認知阻害特性は駐車場内部においても同様に作用しており、認知増強剤を投与されたエージェントの調査にて、一般車両を計44台収容可能な内部構造を有していることが判明しています。
SCP-XXXX-JP-2はそれら駐車場内の不定の場所から発生する携帯電話の呼び出し音です。この音声はSCP-XXXX-JP-1の認知阻害特性の影響を受けず、結果として当音声の発生源の特定を試みた一般人によってSCP-XXXX-JP-1の存在が露呈しました。後にエージェントによる内部構造調査の際に同時に発生源の特定が試みられましたが、それらは概ね下方からの認識が可能であるとの報告を得るのみに留まり、携帯電話の座標特定は不可能でした。この結果より、SCP-XXXX-JP-1の認知阻害特性は地下に移行すればするほど強力になると推測されています。
補遺: 関係者各位へのインタビュー
当オブジェクトには複数の要注意団体、並びに人物が関連していると推測されており、現在、エージェントの身分を偽る形で団体への侵入、並びに制圧によってそれぞれの関係者へのインタビューが試みられました。以下はその一部の書き起こしです。
インタビュー1: 入間組2構成員 村田英昭
備考: 有村組との不要な抗争を防止するため、当該人物には記憶処理を施し、解放済です。
<記録開始>
<省略>
エージェント・漆: それで、何故あなた方はあの駐車場の存在を認知し、また、利用していたのですか?
村田: 黙秘する。
エージェント・漆: 承知いたしました。[深呼吸] 誠に勝手ながらあの場所に駐車されていた車の内部を確認させていただきました。その過程において、いくつかの物品を押収という形で財団で差し押さえさせていただきました。
村田: 何?
エージェント・漆: その中には先の取引であなた方が取得したと思われる金品等も含まれています。こちらに関しまして、財団への情報提供を条件に返却する提案を差し上げたいと思っております。
村田: [周りを見回す] 考える時間をくれないか。
[インタビューを中止し、5分ほどの小休憩を実施する。その間、村田は微動だにせず思考している様子が確認されている。]
村田: [エージェントを呼びつけて] わかった。あんたらの提案に乗ろう。あの駐車場のことは正に如月工務店を名乗る人間から教えられた。利用料は張るが、ブツの取引に最適な場所があると。
エージェント・漆: その如月工務店の人物とはどのようにコンタクトを?
村田: そこはおやっさんの人脈によるものだから詳細は分からない。ただおやっさんは既に駐車場の利用契約を結んでいたようだ。俺らにはその説明に来たといった様子だったな。
[エージェントが人物の氏名を確認する。要注意人物リストとの合致は見られず、偽名であると考えられる。]
<記録終了>
インタビュー2: 如月工務店職員 笠原
備考: インタビュー1にて得られた偽名をもとにエージェントが当該人物の身柄を拘束しました。インタビューの後、不要な抗争を防止するためインタビューや財団に関連する記憶処理を実施し、解放済です。
<記録開始>
<省略>
エージェント・杉: わかりました。あのオブジェクトへの破壊活動などは実施しないことを約束しましょう。そもそもそれは財団の理念に反します。
笠原: 発見されたことは仕方ないとして [微笑] それがあなた方でよかった。それならば安泰でしょう。
エージェント・杉: 何故、あなた方はあの地点にそこまでこだわりを持っているのですか?
笠原: そこまで答える義理はありませんね。
[エージェント・杉と笠原が32秒間無言で見つめ合う]
エージェント・杉: [嘆息] では質問を変えましょう。入間組にオブジェクトを提供しましたね。それは何故ですか?
笠原: 無論、折角建設したのですから、利用者は居て然るべきでしょう。私たちも技術があるとはいえ、資金は必要です。
エージェント・杉: [資料を確認する] 調査した利用状況を鑑みるに、効率的な資金回収方法とは思えません。本当にそれだけが目的であったのですか?
笠原: ええ。本当に。
[沈黙]
エージェント・杉: 利用者のDNA情報を調査した結果、通常ヒト科の動物からは発見されることのない遺伝子情報が
笠原: お互いにカマを首元に掛け合うのはやめましょう、ミスター。あの場所は、ただの駐車場ですよ。
[以後、笠原はオブジェクトに関する言及を行わない]
<記録終了>
インタビュー3: 日本生類創研 職員X
備考: インタビュー2より数日後。不明な回線を経由し、SCP-XXXX-JP担当チームに直接コンタクトが取られました。以下はその通話記録の書き起こしとなります。ただし、各種情報における信憑性は担保されていないことに留意してください。
<記録開始>
[省略]
エージェント・杉: 仮にあなたが日本生類創研の職員だと仮定して話を続けるのは可能です。ただ、あなたがこのような形で私にコンタクトを取る理由が思い当たりません。
X: 数日前、あなたは笠原と接触していますね?
エージェント・杉: [沈黙] 財団にあなたの協力者がいるとでも?
X: 情報提供先に関しての言及は伏せます。あなた方があの駐車場の担当であることを見込み、情報提供のみとはなりますが、協力を申し出ます。
エージェント・杉: ありがたい申し出とはなりますが、それでらあなたに利がないのでは?
X: いいえ。あなた方はこの情報提供によって関係者の捜索に赴かざるを得ないでしょう。それが私たち側の利となります。
エージェント・杉: [思案] その情報とは、どのような?
X: 一つに。あの駐車場に笠原が拘るのは、件の場所が龍穴3であるが故にです。
エージェント・杉: 大方予想はしていましたが、それは先程の関係者の捜索と関連はあるのでしょうか?
X: 二つに。かの龍穴に関する権利関係は今も日本生類総研が、ひいては総研に所属する、永野陽十郎が有しています。ただし、かの人物の消息は不明です。
エージェント・杉: 合点がいきました。それについて、私たちに調査をしろと?
X: はい。
エージェント・杉: ただ、そうなると件の人物は死亡している可能性もある、いえ、高いのではないでしょうか?
X: 私たちはその可能性は低いと考えています。彼は既に永続性に関する研究を終了したと報告しており、その実践の為にかの地を必要としていたからです。
[以後、永野陽十郎に関する身体的情報などを伝達し、通話は終了する]
<記録終了>
現在、インタビュー3を受け永野陽十郎の捜索が続けられています。
→如月のカノン邪魔
→話の構成自体を少々考える必要がある
→カメラの映像記録などでより分かりやすく?
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任意A任意B任意C- portal:6634493 (10 Jul 2020 08:57)
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