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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: サイト-3030は常に内部に設置されたカメラによって監視が実施されています。また、サイト-3030への進入は如何なる職員であろうとも禁止されています。
説明: SCP-XXXX-JPはサイト-3030で断続的に発生している、複数の強制力を内包した認識災害の総称です。また、その行動によって引き起こされる不明な物資等の発現現象も含みます。現時点でサイト内で勤務している全ての職員がこの異常性の影響下にあります。ただし、サイト内に設置された監視カメラの映像からそれらの認識災害は検知されていないため、何らかの媒体を介したサイト-3030の内部状況の確認は可能です。なお、この異常において収容違反を含む重要インシデントの発生はありません。
当オブジェクトに暴露した職員は以下のタイムラインに従って行動を実施するようになります。現在までにこれらのタイムラインから逸脱した行動などは確認されていません。
06:00:00 誤差5分~10分の範囲内でサイト-3030に所属する全ての職員が同時に起床する。殆どの職員は身辺整理を実施し、次のタイムスタンプまでの時間を過ごす。
06:30:00 自室から全ての職員が退出。サイト内の食堂へと移動を開始する。殆どの職員が同時に移動しているにも関わらず、会話は一切確認されていない。食堂に到着すると、職員らは毎日特定の位置へと着席を行う。一部の職員は着席せず、配給地点へと入場する。
07:00:00 朝食の配給が開始される。配給地点に近しい職員から、用意された朝食を受け取る。配給されている食事は必ず、殆どのサイトにて取り扱われている食堂の配給表に準拠している。ただし、異常性の発生が確認されてから、サイト内への食糧の入荷は実施されていないため、これらの食事がどのように生成されているのかは不明。
08:30:00 全ての職員が食事、並びに食器等の返還を完了する。配給地点にてそれらの洗浄を実施している職員以外の人員は、それぞれサイト所属時に割り当てられたアノマリーの管理施設へと移動を開始する。
09:00:00 移動を完了した職員から、割り当てられた業務を開始する。収容アノマリーに対しての観察、収容プロトコルの順守、実験、インタビュー等が主な行動となる。なお、定期的にサイト管理官から提出されるレポートに不備や欠損が確認されない、並びに監視カメラの映像で確認可能な範囲内で、正常にプロトコルが作動している事からサイト-3030内の異常収容環境は極めて良好であると判断可能である。
12:00:00 業務が一時的に中断され、誤差5分~10分の範囲内で職員が食堂への移動を開始する。07:00:00~08:30:00と同様に、昼食の配給が実施される。
13:30:00 昼食の終了。業務が再開される。
20:00:00 通常業務終了。それぞれの職員が無人時の収容監視プロトコルを実施し、食堂へ移動する。夕食の配給が開始される。
21:30:00 夕食の終了後、全ての職員が自室へと帰還する。帰還後、アノマリーに関してのレポートの入力等を実施し、終了次第、就寝する。
23:00:00 全ての職員が就寝、業務が終了する。
補遺: 現在、サイト-3030には29名の職員が所属しており、それらの回収についての計画"プロジェクトHy"が立案されています。以下はサイトに所属する職員の一部を纏めたリストです。職員全体の詳細については、人事配属事案:サイト-3030を参照してください。
人名 | 詳細 |
---|---|
アルバート・デイビス | |
スラグ・コナー | |
咬冴舞波 |
メモ:どこかで財団製を匂わせられればなぁ
アルバート: 私たちはそれを心地よいと感じてしまったのです。これは異常ですか? 正常ですか?
- portal:6634493 ( 10 Jul 2020 08:57 )

拝読しました。
サイトナンバーや固有ナンバーの振り分けられない不明な物質等の細い違和の積み重ねで、早い段階でオチに勘付いてしまいました。
異常性が財団にとって都合が良すぎるように思います。オブジェクトが財団製だとすれば自然なことなのですが、だとしてもうまく行き過ぎている感は否めません。
また、あまりにも異常性が「正常」過ぎるように思います。由来不明の食料のような異常はありますが、これもインフラの維持面で有益、どころか食料に含まれる何かが異常性の維持を補っているのでは、とか考え出すと矢張り都合が良すぎて、財団性としか思えなくなります。起源について明確にしていないということは想像に任せるということだと思うのですが、個人的にはもう少し悩まされたいと感じました。
既に無力化されているアノマリーを収容していた収容室に対しても無力化前のプロトコル通りに行動を続けるとか、サイトに収容されているSCiPのプロトコルを変更した際の反応等(収容違反が起きない程度の異常行動を取ってほしい)で「何かが起きている」感を出す等の工夫があれば、もう少し緊張感等を感じられるかもしれません。
現状では報告書の約半分が「模範的職員の行動タイムラインを読む」だけになっており、読書体験として物足りなさを感じます。異常性に対する緊張感等を感じずに読むのは厳しいです。ここが一番の課題だと思います。
三人の職員については自分の知識、認識に自信が持てないためノーコメントとさせて頂きます。
あと、プロジェクトHyが補遺ではなく説明内なのは意図的なものでしょうか。
ここからかなり個人的な妄想、願望になります。無視して頂いて構いません。
例えば異常性が「思考や行動が周りの人物に強く影響される」といったもので、それを財団が利用して模範的職員と問題行動を起こした職員をバランス良く配属した結果、現在のオブジェクトのような矯正施設として成り立っているが、人型オブジェクトの多数同時収容のようなものであり本質的にEuclid相当の危険が常にある、とかだと財団の利益や収容コスト等のバランスを取れるかなと思いました。
LRLG様
サイトナンバーに関しましては他国上のサイトを舞台としています(日本に存在するサイトは81から始まるという決まりはありますが)ので、違和感等はないかと思います。
また、固有ナンバーの振り分けられない不明な物質が何を指しているのか、という点に関してもご指摘いただけますと幸いです。
なるほど……ありがとうございます。異常性に関しましては後半部分にあるご意見を参考に、少し変更を加えていきたいと思います。
意図的なものではありません。補遺として変更させていただきました。
ご批評ありがとうございました!
拝読しました。
率直な感想
面白さを感じるポイントがいまいちわかりませんでした。現状DVです。
コンセプトについて
SCP-XXXX-JPの異常性があまりにも財団に対し都合が良いと感じました。同様に財団がうまいことオブジェクトを使っている件についてはSCP-1677-JPやSCP-3020が思いつきますが、あれらはそうはならんやろという意外性を用いて面白さを演出している一方、こちらは割とそこに行き着くまでが安易です。例えばなのですが、そういうビルがあったとして、それを財団が無理やり買い取ってサイトを作ったとかだと財団の黒さが出るかもしれません。また、財団製であるのなら、報告書としては財団製であるのを明記するのが自然であるように思われます。そこをぼやかすのは不自然ではないかと思います。
また、「常に規則正しい生活環境を繰り返す」という認識災害によって職員の精神状況を管理するという展開が少しわかりにくいと感じました。そこのつながりの飲み込みにくさも関与しているかもしれません。
以上、参考になれば幸いです。