クリーピーパスタ

俺の通ってた学校はさ、駅から一本道なのはいいんだけど、何せド田舎だから田んぼと畑に囲まれてるわけよ。
民家なんて一二軒だったし、多分じいさんばあさんが住んでんのか、夜の八時に通った時には明かり点いてなくて。
でも、だからこそあんなことが起こったのかなって思うんだわ。だって都会はそんな話無いからさ。
道端に魚が落ちてるトコなんて見たことないだろ?しかもそれが生きて、ビチビチ跳ねてんだわ。
まぁ畑には囲まれてたけど、近くには側溝しかなかったしな。しかも明らかにその側溝のサイズをオーバーしてたんだわ。
しかもそれはマダイなの。鯉とか鮒とかじゃなくて。嘘じゃねぇ嘘じゃねぇ。お前が聞いた話だろ。最後まで聞けや。目が泳いでるって?気のせいだばあか。

まぁ、とりあえず異常だったし、しばらくざわざわってなってた。だけど学校には遅れるわけにはいかないから、結局無視した。定期テストだったしな。

後から聞いたんだけど、昼休みに確認しに行ったヤツがいたんだけど、きれいさっぱり無くなってたらしい。誰かが持ってったのか、カラスかネコが食べたのか。はっきりはしなかったけど、みんな自分なりに結論づけてそれから誰も話題にしなくなった。

で、これから続きがあるんだが…あ?いや話すよ。だいじょぶだいじょぶ。体調なんて悪くないから。

まぁ、その日は俺のデートの帰りだった。デートの調子が良くてな。気持ちよくそいつを家まで送ってたわけだが、家まで百メートルぐらいのとき、彼女が「あ!」って言ったんだ。そいつが指さした先をみたら、ネコがどうも変な挙動をしてる。なんもない、空間にむかって口を開け閉めしてる。何か食べてるみたいにな。

きっと頭がやられちまってるんだろうなと思った。し、それならもう長くないとも思った。だけど彼女は、あー…言いにくいな。XXXは、そういうのを見逃せない質だった。
相変わらずなネコを抱きかかえて、病院に連れてくって言って、俺の返答なんて待たずにダッシュして、角を曲がって俺の視界から消えちまった。

近くに小さな動物診療所があったから、そこに行ったのかと思って急いだんだけど、そこにはいなかった。携帯に電話しても出ないし、もちろんあのネコを家に連れ帰ってるわけでもない。

正真正銘、行方不明になった。そんで俺は、その事件の重要参考人ってやつになった。

多分お前も名前ぐらいは聞いたことあったろ?気い遣わなくてもいいぞ別に。
警察に対して、俺は知らない、わからないとしか言えなかった。頭おかしくなるんじゃないかってくらい怒鳴られたし、そもそも抗議なんてできるような精神状態でもなかったし。
結局起訴はされなかったけど、とても街には居られなくなって、ここに引っ越してきたってわけ。運がよかったのは、それが大々的に取り上げられなかったことかな。その年は大雨が降って、それの被害だの対応だので政治家が叩かれてた頃だったから。

結局それから捜索も打ち切られたらしいけど、そりゃそうだろうなって思うんだ。



だって、さっきそいつは俺の横を横切ったし、今もお前の横に座ってるんだから。
それがずっとついてくるんだわ。取調室でも、ファミレスでも、誰かといてもずっと。
だけど怖くはないんだよ。俺がおかしいのかもしんないけどさ。


やっぱり、録音しようとしても無駄のようである。

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