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或る財閥と元老の会話

「君、朝鮮での商売は上手くいつて居るか。」

「御陰様で様々な方面に手を出す事ができるやうになりました。」

「それは良かつた。」

「好景気と云ふものは良い物で御座います。貴族院連邦会議の決定あつてこその現状で御座います。私供も内鮮貿易推進政策を有難く利用させて頂いて居ります。」

「台湾共和国が帝国の加盟国家の地位を獲得して随分経つ。朝鮮も随分工業力が付いて良い頃合いぢやないか。して、工業の方は如何だ。」

「李陛下の準神格化に伴い、日本に並んで朝鮮帝国側の現実性が義躯体制作に都合の良い場所となりましたので何とか赤字は免れて居ります。如何転ぶか肝の冷える思ひで御座います。」

「こちらも立憲自由会の運動が如何にも煩くてナ。衆議院与党になつて以来彼奴らは言う事を言うやうになつて来た。君も気をつけると良い。ただ彼奴らは総理に実直な者が居る時はそう文句を言つて来ない。」

「それは大変なことで……」

「そうだ君、貴族院の朝鮮出身勅選議員にならないか。便利だぞ。」

「成程。閣下の御意見を朝鮮出身の私が帝国議会の議決に反映する。民族自治を信条とする議員らは口出しし難くなる事だらうと思ひます。さうすれば閣下のアノ政策も自由が効きますネ。」

「其の通り。東京、京城、台北を直に繋げたレイルウエーは嘸かし立派に違いない。」

「閣下の政策見事実行の暁にはこの広告にあるやうな自動人形を秘書として御提供致します。元老公設秘書としての寄贈ならば誰も不審に思ふ事はないでせう。」

「あゝ、こう云つた物が良いんだよ。素晴らしいネ、君。最近何かと便宜をはかつて貰う為に続々と訪れる奴等とは訳が違う。これからも宜しく頼むヨ。」

「勿論で御座います。」


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