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患者ID 17749807
患者氏名: 砂羽 ██ 様
昭和 51 年 9 月 █ 日 生 33 歳
1.病名及び所見:
奇蹄病。両腕が不明な鳥類の翼に、両足が逆関節になり、こちらもまた不明な鳥類の脚に変形している。
骨密度を測定した結果予測される強度よりも大幅な強化が見られる為歩行不可とはならないが、翼の面積が飛行に適したものでは無い為日常生活に支障が見られる。なお翼の先端は人間の指の様に鉤爪として分化しており、細かい作業には適していないが基本的な行動は問題なく行える。
両脚の鉤爪、及び関節構造は歩行に支障が無いが、一般的な衣服及び靴が殆ど着用不可となっているため、財団技術部門が開発した専用の衣服及び専用着用具を支給した。この技術は複数の衣料量販店等に分譲しているので、今後はデザイン等も多様性が広がる事に期待できる。
精神状態は良好で、自身が置かれた状況を良く理解していた。彼女の近縁及び友人が非常に理解度の高い人物で構成されていた為に、このような状態で安定していたのだと推測している。ただし寄生虫やその他の障害を避けるため羽毛を頻繁に手入れしなければならず、その点は少し大変だと話していた。
上記のとおり診断する
2009 年 11 月 5 日
北海道札幌市█条██丁目█番地
北海道財団異常疾患研究・治療センター
医師 卯都木 紫陽
- portal:6611312 ( 04 Jul 2020 01:21 )

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