SCP-XXX-JP- 導犬

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クレジット

タイトル: SCP-XXX-JP - 導犬
著者: ©︎hakuyou_shiro
作成年: 2022

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: KeterEuclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは収容することが不可能ですが、監視カメラの映像を差し替えることで一般人の目から隔離しています。SCP-XXX-JPの活性化が特定出来た際は発見した場所まで接近し、暴露者以外の人物がいた場合は記憶処理を施して解放します。また接近時に可能であれば暴露者に接触し、SCP-XXX-JPを消失させてください。

説明: SCP-XXX-JPは白色のイエイヌ(Canis lupus familiaris)です。全部で38匹の個体が存在しており、それぞれの犬種は不明です。夜間に16~6歳の人間(以下暴露者)が道に迷っていると活性化し¹、暴露者の前に出現したあとは暴露者が知っている場所まで誘導します。活性時、暴露者が誘導している道から外れたり無視した場合はSCP-XXX-JPが暴露者の足や服を掴むなどして強引に誘導します。暴露者が知っている場所まで到達するとSCP-XXX-JPは消失します。その際、暴露者はSCP-XXX-JP発見時から移動までの記憶を喪失します。そのため、暴露者は自力で知っている場所に到達したと思い込みます。

補遺1: SCP-XXX-JPは██県で初めて監視カメラに観測したことで財団に発見されることとなりました。その時の暴露者である12歳の██氏を発見しましたが、既にSCP-XXX-JPが消失したあとであったために記憶を喪失していました。██氏は██県に引っ越してきたばかりで土地勘が無く、部活動の帰りに道を間違えたことでSCP-XXX-JPが活性化したと推察します。また、事情聴取にて██氏は当時のことを"不安で立ち止まって泣いていたけど急に歩けるようになって、勘だったにしては迷いなく歩けていた。"と説明しました。監視カメラの映像を確認させても██氏は全く見覚えがないと主張しました。

補遺2: SCP-XXX-JPの個体が2015年から急激に減少し、確認出来ている時点で1匹となりました。出現場所も全国から愛知県までに絞られ、SCP-XXX-JPの活性化前に滞在していた場所が██寺の盲導犬慰霊碑であることが判明しました。また、滞在時に周辺の人がSCP-XXX-JPを知らなかった理由として深夜であったことと、盲導犬慰霊碑の前まで来た途端にSCP-XXX-JPが消失したことが挙げられます。██寺の関係者に監視カメラの映像を見せたところ、SCP-XXX-JPの殆どは盲導犬慰霊碑に祀られた盲導犬であることが判明しました。SCP-XXX-JPの個体が減少した事象については、子供に対して携帯電話が普及したことでマップなどのアプリや保護者のGPSによって道に迷うことが減少したためと推察されます。これ以降、愛知県以外に出現する可能性が無くなったと推察されたため、オブジェクトクラスをKeterからEuclidに格下げられました。

補遺3: SCP-XXX-JPの出現場所が愛知県以外にも確認され、1匹から13匹に増大したことが判明しました。原因を調べるために監視カメラを確認したところ、██寺の前で男性の老人が座っていました。老人について調査したところ老人は認知症を患っており、██寺に居たのは認知症による深夜徘徊から帰る道が分からなくなっていたとのことでした。老人に気付いたSCP-XXX-JPが家まで誘導したことで暴露者の範囲が変わり、SCP-XXX-JPの個体数が増えた原因であるとしています。現在暴露者全員が認知症を患っていることから隠蔽が容易であるとし、出現する時間も深夜に変化したことから映像を差し替える程度になっています。そのため、今後プロトコルの内容を変更する予定です。

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執筆者: hakuyou_shiro

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最終更新: 23 Jun 2022 12:03

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