SCP-XXX-JP - 諦の鏡像(2022/06/10改稿)
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは常時気泡緩衝材で包まれ、中危険度収容ロッカーにて保管されます。実験などで持ち運ぶ際はレベル3職員の許可が必要です。また被影響者は異常性が喪失するまでは収容、経過観察が行われます。
説明: SCP-XXX-JPは幅32cm、高さ44cmで壁掛け式の平面鏡です。SCP-XXX-JPを構成する素材や外見に異常はありません。SCP-XXX-JPは人間(以下対象)が自分自身の鏡像を認識した状態で特定の職業名を発声した際、異常性が発生します。
発声後、当該職業に従事する上で必要な職業の知識を対象に付与します。この時、対象はSCP-XXX-JPに映った鏡像を一時的に認識出来なくなります。その後、SCP-XXX-JPを設置した場所から最も近い当該職業に関連する建物が対象の働く場所(以下職場)に選択され、以前からその建物を利用していたとして過去改変します。また、職場の状況や職場に勤務していた対象以外の人物(以下同僚)には"対象は最初から職場で働いていた"と言う記憶を改変するため、同僚はお互いに違和感を示しません。また対象の記憶は、この時点ではなく対象が職場に侵入した時点で、自身が以前から当該職場に勤務していたかのように改変されます。。対象及び同僚以外の人物は改変の影響を受けないため、異常を認識することが可能です。
対象が同僚以外の人物から異常についての指摘を受けた場合、対象の改変以前の記憶が回復します。一方で、同僚の記憶が回復することはありません。また、改変された記憶を記憶処理によって操作する試みは現在まで成功していません。
後述の実験から対象が選択可能な職業は非常に広範囲にわたることが判明しており、 発言内容の限界は不明です。また対象が何らかの形で役割を辞退しない限り、一部を除き異常性の効果が恒久的に持続するものと考えられています。
補遺1: 以下はSCP-XXX-JPの異常性の詳細を記録するため、集めた情報を元に行った実験記録の一部抜粋です。実験中にDクラス職員が発言する言葉は、実験を担当した研究班によって問題無いものが選出されました。
実験記録XXX - 1
対象: D-1688
実施方法: 「自分は医師だ」と発言させる。過去医療従事者であったDクラス職員を職場内外に一人ずつ配置する。
結果: 発言後、D-1688は鏡像が別人に変わったと報告しました。しかし直ぐに元の鏡像に戻ったと報告しました。D-1688に医師国家試験を受けさせた結果、試験に合格しました。職場外にいたDクラス職員は職場内に入ったあと、記憶改変を受けないことが判明しました。今後、職場の経営形態によって異常性に違いがあるかを調べる予定です。
実験記録XXX - 3
対象: D-4676
実施方法: 「自分は漫画家だ」と発言させる。解体予定であった███社を職場として利用し、漫画家や出版関係の仕事に携わっていたDクラス職員を職場内に配置する。
結果: 発言後、D-4676は鏡像に対して同様に変化があったことを報告する。D-4676が描いた漫画は███社にて連載開始となりました。しかし、同じ漫画家のDクラス職員は記憶改変などの影響を受けていませんでした。おそらく経営形態が個人事業であったため、SCP-XXX-JPの効果の範囲が変わったと推測します。実験開始から3ヶ月が経過し、D-4676が自殺を行ったことで異常性を喪失しました。生前のD-4676は漫画家としての能力が向上しないことを吐露しており、それが自殺の原因と見られています。D-4676が描いた漫画は回収し、███社は解体されました。後日、自殺以外で異常性が喪失する詳細な条件と、同じ職業で能力に差異があるかを調べる予定です。
実験記録XXX - 4
対象: D-9245
実施方法: 「自分は宇宙飛行士だ」と発言させる。財団によって新たに建設されていたサイト-81█の宇宙ステーションにてしばらく雇用し、職場外にいた宇宙飛行士の経歴を持つ財団職員を配置する。その後、D-9245に辞表を提出させる。
結果: 発言後、D-9245の鏡像に対して同様に変化があったことを確認する。D-9245は選抜試験に合格し、許可された範囲での宇宙開発や実験に携わりました。しかしD-9245と財団職員に能力の差があったことから、知識以外の能力は影響を受けていないことが判明しました。またD-9245に対して財団職員は「知識だけで経験の無さが目立っていた。」と評しました。D-9245に職場内で辞表を提出させると異常性が喪失しました。
補遺2: SCP-XXX-JPは長野県██市に住んでいた嶋永武雄氏の家屋にて発見されました。嶋永氏は██警察署に勤めており、過労によって███病院へ搬送されていました。███病院で検査が行われたことで嶋永氏は現在の職業に必要な能力が不足していた他、経歴から採用試験や資格試験を行っていなかったことが判明しました。主治医がこの事を嶋永氏に問い詰めた結果、嶋永氏は記憶が戻ったことによるショックから意識を失いました。主治医と関係者には事情聴取後に記憶処理を施しました。
当時、嶋永氏の意識が回復しなかったことから事情聴取は関係者に行われました。発見されたSCP-XXX-JPにDクラス職員を用いた実験を行ったことでSCP-XXX-JPの異常性が判明しました。発見から4ヶ月が経って嶋永氏の意識は奇跡的に回復しましたが、後述する容態からすぐに質疑応答が出来るような状態ではありませんでした。以下は鎮静後に行われた嶋永氏へのインタビュー記録です。
対象: 嶋永氏
インタビュアー: 笠松研究員
付記: 嶋永氏は重度の鬱病による転換性障害が原因で、自力歩行が困難となっていました。このため、ベッド上でのインタビューが許可されました。また、嶋永氏は鏡像に対して過剰に怯えていたため、嶋永氏には鏡像を確認出来ないように目隠しの状態で行われています。
<録音開始>
笠松研究員: では質問を始めます。よろしいですか?
嶋永氏: はい、大丈夫です。
笠松研究員: まず最初にSCP-XXX-JPを見つけた経緯を説明出来ますか?
嶋永氏: いつからあるのかは知りませんけど、僕が引っ越して来た時からずっとあった物なのです。一応、大家さんにも聞いてみたんですけどいつあの鏡を置いたのかは流石に覚えてないと言ってました。
笠松研究員: では、SCP-XXX-JPの異常性に気付いたのはいつですか?また、何故異常性に気付いたかを教えて欲しいです。
嶋永氏: えっと、細かくは覚えてないけど確か1年くらい前だったと思います。鏡を見た時に、都市伝説の『お前は誰だ?』を思い出して何となく鏡の前で「自分は警察官だ」なんて独り言を言いました。でも言っててバカバカしく思って、何だか自分の顔を見るのも嫌ですぐ寝たんです。それで朝に突然警察からの電話が来て、大声で怒鳴られて混乱しました。
笠松研究員: 電話の相手は何で怒鳴ってたんですか?
嶋永氏: 何でも遅刻だって言われたんですけど、本当なら僕はその日休みだったんです。だからと言って何で警察から遅刻だの言われなきゃならないんだって。電話で何回説明しても理解してくれなかったんで、もしかしたら事件とかの事情聴取かも知れないと思って友達に今から警察に行くことを連絡してから、警察署に向かってちゃんと説明しようと思ったんです。容疑者として疑われてたら怖いですし、先に連絡すれば友達は証人として僕は容疑者じゃないと言ってくれると思って。
笠松研究員: 警察署に向かったんですか?
嶋永氏: はい。でも、それでも聞いて貰えませんでした。そのまま流れで働いちゃって。一瞬でも本当にここで働いていたのかと思うくらいやり方を覚えていたけど、働いている間にも友達が心配して連絡してくれたのでやっぱりおかしいままなんだと。
笠松研究員: その後はどうされたのですか?
嶋永氏: 次の日に友達も連れて一緒に説明しましたが結局理解はされませんでした。友達は折れて僕も仕方なく警察官を続けたんです。そしたら、急に僕は最初からここに働いていたと言う思い込みが段々と強くなっていきました。最初に行った時はそんなこと無かったのに。でも分かるのに体が追い付かなくて、それで何で出来ないんだって。
笠松研究員: なるほど。あ、それと後でご友人にも話を伺いたいです。貴方の友人関係だけは把握出来なかったので。
嶋永氏: あぁ、そうだったんですか。友人は一人しかいなくて。で、でも今はどうかな。忙しそうにしてたし、そんなに仲が良いってほどでもないし。
笠松研究員: 分かりました、ではまたそれは後で。それにしても良くこんなに沢山の仕事を任されましたね?担当の医師からは普通は出来ないはずだと聞きましたが?
嶋永氏: 僕は軽度ですけど発達の方に障害がありまして。知能は普通なんですけどそれ以外の能力が普通の人より劣ってます。迷惑をかけてばかりなので、だからこそ人を助ける職業に就いてみたかった。
笠松研究員: 警察官になれないとしても、職業訓練などで支援を受けられるはずですよね?
嶋永氏: それは僕でも考えました。だけど周りから普通に見えるんだからと普通に応募出来る職業を紹介されました。でも殆どが僕が苦手な計算などの細かい作業でして、さっきも言ったように人間関係も上手くいかなくて仕事を転々としたんです。
笠松研究員: だから今まで支援を受けずに仕事を?
嶋永氏: はい。それでも僕は普通の人とは違う、自分の個性はそれしかないと言う焦りがいつもありました。凡人以下なので何か出来ても『それが出来て普通』と言われてきました。だからあの時、限界が来て妙なことを鏡に言ったんです。(沈黙)本当にただの独り言のつもりだった。
笠松研究員: なるほど、そのような経緯があったのですね。ありがとうございます。因みにですが、辞めようとは思わなかったのですか?
嶋永氏: 辞めたいですけど警察官になるのは本当に夢だったんです。ここで普通の人として頑張れば『凄い』って、『普通は出来ない』って言われると思いました。でも、そこで言われたのも『それが出来て普通』でした。今はまるで夢が覚めたような気分です。あと、まだ辞める意思を持てていません。
笠松研究員: 分かりました。職場にはこちらから連絡しておきます。あ、それともう一つ聞きたいことがあります。
嶋永氏: 何でしょう?
笠松研究員: 実験の時とは違って、貴方が映るはずの鏡像に全くの別人が映っています。鏡像を怖がるのと何か関係があるのでしょうか?貴方に聞く前に実験を行ってSCP-XXX-JPの異常性を知りましたが、鏡像に変化があるくらいで貴方のように鏡像を怖がる人はいません。
嶋永氏: そうだったんですか?じゃあ何で僕だけ。
笠松研究員: この人は貴方が知っている人ですか?
嶋永氏: えっと、それは。
笠松研究員: それとも知らない人なんですか?
嶋永氏: (沈黙)良く、分からなくて。
笠松研究員: ちょっと疲れましたかね?結構話して貰えましたし今日はこの辺にしておきましょう。またお話に伺ってもいいですか?
嶋永氏: はい。
笠松研究員: ありがとうございます。
<録音終了>
対象: 嶋永氏
インタビュアー: 笠松研究員
<録音開始>
(無関係な会話は省略)
笠松研究員: そろそろ、彼について話せますか?
嶋永氏: あ、そうですね。僕も早く話した方がいいかなと。
笠松研究員: まず先に何で鏡像を怖がるのか教えて欲しいです。この人は貴方に対して何か危害を加えてきたのですか?
嶋永氏: そうじゃないです。何と言うか、言葉にするのは難しいですけど。
笠松研究員: ゆっくりでどうぞ。
嶋永氏: (沈黙)最初は元の自分が見れてしまうから鏡を見るのがこんなに怖いのかと思ったんです。嫌な記憶を思い出して「本当のお前は違うんだ」みたいに否定されてるんだと。だって実際のところ嘘じゃないですか。でも最近、そうじゃないことに気付きました。
笠松研究員: そうじゃないとは?
嶋永氏: 僕じゃないんです、そこに居ていいのは。知ってたんですよ、そんな事は。人の居場所を奪ってまでここに居たいなんて、最低だってことくらい自分でも分かる。きっと恨んでる。
笠松研究員: 居場所?どう言うことですか?彼とはどう言った関係が?
嶋永氏: (嗚咽)僕の為に用意された場所じゃない。最初からあった場所なんです。最初から僕以外の誰かの場所だったんです。僕が奪っちゃった、これは、この気持ちは罪悪感なんだ。
笠松研究員: 貴方以外の誰かって?すいません、もう少し分かりやすく。
嶋永氏: (沈黙)僕が警察官になりたいって願ったせいで、その人が消えたんです。名札も全部その人の名前のままで、でもそれを指摘したら周りはちょっと不思議に思うくらいで自分の名前に変えてもらったんです。僕が指摘すればするほどその人がいた証拠が無くなっていくんです。
笠松研究員: つまり、元いた人を最初からいなかったことにしたと言うことですか?映っているこの人は一体誰なんですか?
嶋永氏: (拳をベッドに叩きつける)そんなに、恨めしく思わなくてもいいじゃないか!お望み通り普通になったのに何が不満なんだ!殺してもいないのに!最初から普通だったら僕だってあいつと!何であいつだけ、僕だけ!
笠松研究員: インタビューを中断します。
(鎮静剤が打たれ、インタビューが中止される)
<録音終了>
対象: 嶋永氏
インタビュアー: 笠松研究員
付記: 鎮静した翌日、嶋永氏の容態が落ち着いたことでインタビュー継続の許可が降りました。嶋永氏への悪影響を避けるため、嶋永氏には異常性が喪失する方法を開示しています。
<録音開始>
笠松研究員: 少しは休めましたか?
嶋永氏: はい。迷惑を掛けて本当にすみませんでした。
笠松研究員: 大丈夫です。気にしないでください。でもまた辛いと思ったら教えてくださいね。
嶋永氏: はい。(沈黙)あの。
笠松研究員: 何ですか?
嶋永氏: さっき、この異常性が無くなるやり方を聞きました。僕は辞めなければいけないんですよね?
笠松研究員: そうです。そうじゃないとダメなのは貴方が一番分かってるはずです。
嶋永氏: そうですよね。
笠松研究員: それとインタビューを始める前に人間関係や職場などを再度調べてみました。(沈黙)何故黙っていたんですか?貴方のご友人が警察官で、消えてしまったのを。映っている鏡像はそのご友人ですよね?
嶋永氏: (沈黙)
笠松研究員: すぐに情報が出なかったのは多分、貴方が言ったように指摘したことで同僚が友達の情報を処分していたからでしょう。ただ戸籍等は残っていたので助かりました。それと、貴方の態度からは友達に対して何かしらの恨みがあったと言うことでしょうか?
嶋永氏: (沈黙)そんなんじゃないです。あいつが消えたのは本当に偶然なんです。憎くなかった訳じゃないけど消えて欲しいなんて思ってなかった。あの時、一緒に行ったのは友達じゃなくて母親です。連絡も全部。嘘を付いてごめんなさい。
笠松研究員: 嘘を付いたことはもう良いです。でも次からは嘘は付かないでください。
嶋永氏: すいません。あの、本当に辞めなきゃダメですか?出来れば辞めたくないんです。ここまでしておいて凄く往生際が悪いと思います。だけど、本当に。
笠松研究員: 貴方は普通であることにかなり固執しているようですが、私達にとってはこんなことをする前から貴方は普通であると言う認識です。気休めになるかは分かりませんが、映っている貴方のご友人はそんなに恨んでいるようにも思えません。
嶋永氏: (沈黙)そうですか。でも、辞めたとしてもあいつが戻って来るか分かんないですよ。
笠松研究員: その時はその時です。見つかるまで探しましょう。だからお願いです。私達が保護すべき対象である人類に戻るため、出来るなら貴方の意思で夢を諦めて頂きたい。
嶋永氏: (沈黙)
笠松研究員: それでもやはりおかしいと思うのなら、これは普通ではないと少しでも思うのなら。
嶋永氏: (沈黙)分かりました。
笠松研究員: ありがとうございます。
<録音終了>
補遺3: インタビュー後、研究班ではSCP-XXX-JPは過去改変が可能と推察されていました。しかし、過去その業務に就いていた人物の情報は改変されずに現存しており、職場の地位のみが置換されていたと推測されています。また、実験中の職場は財団によって用意されていた場所でしたが消失した人物は確認されていません。これは同じ立場の同僚を職場内に配置していなかったためであると考えられています。しかし"自分は漫画家だ"と発言したD-4676の場合についても、同様に消失した人物は確認されていません。したがって、SCP-XXX-JPの異常性は職場内にいる同じ立場の同僚の有無、経営形態が個人、組織なのかによって置換される対象が変化すると推測されています。
嶋永氏へのインタビューから2週間後に辞表が提出され、嶋永氏は異常性を喪失しました。嶋永氏には記憶処理を施し、解放しました。その際、消失した人物の出現は確認されていないため、消失した人物の捜索を現在計画中です。
<録音開始>
狼谷博士: こんにちは笠松さん。今日は実験とインタビューの記録について気になったことがあったので呼んだ次第です。
笠松研究員: 実験って私が担当したものですか?
狼谷博士: はい、そうです。
笠松研究員: 気になったところって何でしょう?何かやらかしていましたか?
狼谷博士: いえ、失敗とかそう言うものではありません。ただ、周りと違うところがあったのでその事を聞きに来たのです。
笠松研究員: 周りと違う?
狼谷博士: まず実験記録からです。他のところには最初「報告」と書かれているのですが、貴方が担当した実験では「確認」に変わっているんです。これに間違いはありませんか?
笠松研究員: そうって、本当に自分の目で確認したかどうかってことですか?
狼谷博士: そうです。
笠松研究員: もちろんです。私は何事も見逃さないように隅々まで見ていました。その事で何も思わなかったのは他の人はDクラス職員が鏡の前にいたから見えなかったのかと。
狼谷博士: 確かに2つの実験記録にはDクラス職員がそう報告をしたことが書かれていますが、それは担当した財団職員には何も見えなかったから「報告」としか書けなかったんです。
笠松研究員: そうだったんですか?じゃあ、これは新たに見つかった異常性と言うことですか?
狼谷博士: そうとも言えますが、それはどちらかと言うと嶋永氏のインタビュー記録の方です。
笠松研究員: 嶋永氏のですか?
狼谷博士: 嶋永氏の鏡像にいた友人のことですよ。
笠松研究員: あぁ、それは確かに新たに見つかった異常性ですね。それが何か?
狼谷博士: 私達は嶋永氏の友人なんて見ていないんですよ。嶋永氏以外で見えていたのは君だけです。最初は新たな異常性が見つかった嶋永氏から何らかの異常性が感染したと思っていました。でも違った。やはり私たちの目には何も見えていないんです。
笠松研究員: それって、どう言うことですか?
狼谷博士: まだ推察の段階ですが原因は大方分かっています。
笠松研究員: さっきから何なんですか?私はおかしいんですか?おかしくないんですか?
狼谷博士:(咳払い)一つ、君に伝えていなかったことがあります。 実は実験記録の中に一つだけ貴方には閲覧出来ないようになっているものがあるんです。
笠松研究員: はい?何故そんなことを?
狼谷博士: 君が違和感に気付く可能性があったからですよ。私が今からするのは気付かせるための指摘です。
笠松研究員: 何を。
狼谷博士: 笠松さん、君はどうやって研究員になりましたか?
笠松研究員: え?そんなの大学卒業したら研究所に行って、行って?行って……ない?あれ?
狼谷博士: どの企業にも研究員として雇われたことはありませんよね。それで笠松さん、財団にはどうやって来たんですか?
笠松研究員: そんな、嘘だ。あれは夢のはずじゃ。
狼谷博士: D-2561、これは嘘じゃないんです。嶋永氏や暴露した対象だけに見える鏡像の変化をどうにか見る方法を探すため、能力の差が出ないように研究員として雇えたのは君だけでした。
笠松研究員: 私以外にもいるんですか?もしかして、私のせいで消えた人も?
狼谷博士: 君は嶋永氏のように鏡像が別人に変わっていたことなんてないでしょう?消えた人がいない証拠です。
笠松研究員: この私は嘘なんですか?でも私はちゃんと存在してそれでも違うって。私は、どっちなんですか?何でわざわざ嘘だったなんて伝えたんです?
狼谷博士: 落ち着いてください。これはちゃんと記憶が戻るかどうかの確認でもあるんです。今は辛くてもいずれそのことを忘れます。それと推察してきた点をまた実験で確定的なものにしたい。その前に。
笠松研究員: 私は、私は、一体誰なんですか?
狼谷博士: (沈黙)その前に一応聞いておきますが今後も辞めずに続けますか?それとも諦めて辞めてしまいますか?
<録音終了>
終了報告書: D-2561は実験の継続を希望した。
SCP-XXX-JPの異常性は
・SCP-XXX-JPの前に立って職業名を発言する
・選択出来る職業に限界は無いので基本的に職業であれば何でもいい
・発言後、対象は一時的に鏡像が認識出来なくなる
・発言した職業に応じた知識を付与されるが、それ以外の能力に変化はない
・対象が働く場所(これを職場と呼ぶ)はSCP-XXX-JPを設置した場所から近い場所が選ばれる
・選ばれた職場は対象が最初から働いていた場所として過去改変されて、選ばれた職場の中にいる人達は対象の同僚として記憶改変される
・対象が職場の外にいた場合、後から職場に入ると記憶改変が発生する
・職場の外にいた人達は後から職場に入っても記憶改変は起きない
・これは経営形態が個人だと同じ職業の人物には影響を受けない
・この影響は辞表を出すと異常性が喪失する
・対象と同僚を職場から離したり、記憶処理を施したりしても記憶改変を受けたまま
・しかし対象が同僚以外から「おかしい」と指摘されると、対象にだけ記憶が正常に戻ります
と言ったものであり、それら全て事情聴取や実験によって判明したものです。
しかし警察署に勤めていた嶋永氏へのインタビューから
・経営形態が組織で同じ職業の人が職場にいた場合、その中の一人と入れ替わって片方は消える
・消えた方は対象の鏡像として現れる
ことが分かりました。その話が嘘かどうかはインタビューを行った財団職員である笠松研究員によって本当であることが分かりました。実は笠松研究員にも嶋永氏の鏡像に全くの別人が映っていたことに気付いていたのです。その人は嶋永氏の友人であり、本来警察官として勤めていた人物でした。嶋永氏は警察官を辞めるのを渋りますが、まだ警察署では記憶改変を受けたままなので早急に異常性を喪失させる必要がありました。そのために笠松研究員は嶋永氏を説得して異常性を喪失させることに成功します。その後、消失した友人を探す計画が立てられました。
これで一件落着かと思いきや、笠松研究員に対しておかしなところがあったと言われてしまいます。それは実験記録とインタビュー記録の両方で、変化が起きた鏡像を唯一確認出来たことでした。しかし笠松研究員はただ仕事をしていただけなので何がおかしいのか気付いていません。実際、嶋永氏以外で友人の鏡像を見れたのは笠松研究員だけでした。その理由は実は笠松研究員は実験によってSCP-XXX-JPの影響を受けたDクラス職員でした。だから影響を受けた対象同士、鏡像の変化を見ることが出来たのです。
scp jp euclid 道具 記憶影響 建造物 知識
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アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史
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hakuyou_shiroのportalページが存在しません。利用ガイドを参照し、portalページを作成してください。 |
利用ガイド
タイトルの「諦」は「まこと」と読みます。結構展開を変えたので要素を詰め込みすぎて、読みづらくなっていないか心配です。
ファイルページ: SCP-XXX-JP
ソース: http://scp-jp-storage.wikidot.com/file:6593510-69-2o2r
ライセンス: CC BY-SA 3.0
タイトル: 鏡
hakuyou_shiro
著作権者: ©︎
公開年: 2022年
補足:
されていないと考えられています。だと思います。
問題ないものが選出されました。
Dクラスが基礎訓練を受けたので主従が逆になっていると思います。
事情聴取が関係者に行われ、だと思います。
全体的にてにをはやあれ、それがどこを指しているのかわからない文章があります。一度読み返してみてください。
コンセプト自体は面白いと思いました。オチは予想できないほど突飛なものではありませんが、丁寧に書くことで印象を強く残せるものだと思います。
そのためには上に指摘したようなてにをはや文の不備を直すのが重要です。他の記事を読んで分の書き方を学ぶのがよいと思います。
取り敢えず指摘して貰った点を修正させて頂きました!
またオチの印象を強くするため、粗を直しながら他の記事を参考にしていきます!
追記: スポイラーを追加しました。
全体的に読点が多く読みづらいです。構成は良いと思うので表現等の違和感を取り除くことができれば評価は得られると思います。
ご指摘ありがとうございます!指摘して頂いた点は今すぐ直して行きます!句読点が多いようなので読みやすいように少しづつ減らしておきます!
追記: 指摘してもらった点の殆どは修正させてもらいました!それと異常性に説明不足な部分もあったようなのでそこも修正しました!しかし「後述の実験から」の部分は他の人の指摘もあったことから、変更したところと合わせるためにあえて残しています!改めて批評ありがとうございました!
(投稿後に被りに気が付きました。Tsukajun氏と被っている部分は無視していただいて結構です)
文章に不自然な部分が見られます。以下に列挙します。
「ありません」「存在しません」「非異常です」等と言い切ってしまっていいでしょう。間接的な表現は弱気でクリニカルでない印象を当てます。
自ら発言する以上、自ら指定していることは自明であり、言う必要がありません。発言というと意見を述べるという印象を受けるので、「発生」等の方が違和感が少ないと思います。また発声されるのは職業名です。「対象が特定の職業名を発声することで」などとした方が良いと思います。
「後述の実験から」という連用修飾句の修飾先が不在です。「○○に」「○○から」等の連用修飾を使う場合はかかる先の動詞(述語)とセットで考えてください。例えば、「太郎にあの家が来年取り崩されるらしい」という文は不自然です。なぜなら、「太郎に」「~する」の「~する」の部分が欠けているからです。「太郎にあの家が来年取り崩されるらしいと聞いた。」とすれば、「太郎に~聞いた」というセットが出来上がり、自然な文章になります。
今回でいうと、「後述の実験から、対象が選択可能な職業は非常に広範囲であることが判明しており、発言内容の限界は不明です」とした方がよいでしょう。
概念という単語は難しい意味を持つ単語であり、安易に使うべきではありません。細かい意味を説明すると大変ですが、この用い方は不適当です(「消防士」も「コック」も概念であり、概念的な言葉です)。「労働内容が定まらないような指定」といったような表現が良いでしょう。
1. 「は」の使い方に違和感があります。
実際問題として、「は」は「主語を示すもの」として予想されることが多いです。要は読み進める際、「○○は~」という文章が出てきた場合、読者は「○○が何かをするんだ」と予測して読み始めることになります。そのため、それからずれると文章が読みにくくなる傾向にあります。もっと簡単にいうと、「が」に置き換えられない「は」は避けたほうが読みやすい文章になります。
代替として、本来「に」が入る部分では「には」、「で」が入る部分には「では」を用いるとよいです。「を」が入るべき部分に「は」を用いたい場合、そのまま「は」を用いることもできますが、受け身の形で記述するとより明瞭になることがあります。
2. 冗長な言葉
いちいち「自身の」とつける必要はありません。言わなくてもわかることは省きます。
3. 「が」の連続
「が」が連続しています。一部を「の」など他の助詞に変えたほうがよいです。
4. 「て」の利用
他の部分にもありますが、SCP報告書では「~して、」「~されて、」という表現が用いられることは多くありません。「~し、」「~され、」等とした方が自然です。
5. 受動態による文の複雑化
受動態(受け身, ~されるの文)は文を複雑にします。可能な限り「~する」といった能動態の形に戻すことが望ましいです。
6. あいまいな言葉
「用意されます」とは具体的にどのようなことを指しているかわかりません。
ここまでの指摘を合わせて、「SCP-XXX-JPは発声された職業の知識を対象に付与します。」のように改稿し、その後続く説明の仕方を変更したほうが良いと思います。
後半の下線部は前半部の内容から自明です。省略してよいでしょう。またここの「適用」は「選択」「採用」等の方がよいでしょう。
「同僚」の方が意図している意味に近い言葉でしょう。
項目間には空行を設けてください。
また、「です・ます調」と「だ・である調」が混じっているので、どちらかで統一しましょう。
一文が長すぎて不自然です。読点が二回挟まるような文章になった場合、文を分割したほうが読みやすくなります。また、「~からか」という表現は報告書ではあまり用いられません。「また、実験中の職場は財団によって用意された場所でしたが、消失した人物は確認されていません。これは、同僚を配置していなかったためであると考えられています。"自分は漫画家だ"と発言したD-4676の場合についても、同様に消失した人物は確認されていません。」等としたほうがよいでしょう。
スポイラーは批評者が作者の意図を理解し、それが十分に表現されているか、その意図は面白さを引き出すために効果的かを判断するために用います。したがって「とある条件」のようにスポイラーで何かをぼかすことは可能な限り避けて頂けると助かります。
内容ですが、あまり面白くありませんでした。
まず、オチがかなり突飛に感じました。あらかじめ研究員が元Dクラスであることをにおわす伏線等もないため、説得力に欠けます。
一方で、嶋永氏の持つ鏡への嫌悪感は人間性が出ていて魅力的な部分ですし、友人が実は消えていた、というのもどんでん返しとして使える展開です。これを一つのインタビューで展開するのは非常にもったいないと思います。大枠3つのインタビューに分け、第一インタビューで「友人の存在と今は連絡を取っていないこと」「鏡を避けていること」を何となく示し、第二インタビューで「鏡を避けている感情的な理由」の説明を置き、第三インタビューで「友人が実は消えてしまっていることと嶋永氏の苦悩」を表現できるとよいと思います。
ただ、スポイラーの「とある条件」の部分がよくわからなかったりと、異常性に粗があると思います。異常性を明確にしたうえで要素を整理し、それを読者にしっかり理解してもらえるように書く必要があると思います。
批評に対するご意見・ご質問で返信が必要なものにつきましては、ディスカッションで返信の形で投稿いただいたうえで、PMにご一報ください。SB3のフォーラムは追っていませんので、ディスカッションへの投稿だけだと気づけない場合がございます。
細かい指摘と分かりやすい例までありがとうございます!前の方の修正がまだ終わってないので、修正が終わり次第追記していきます!
追記: 指摘された部分を修正しました!またインタビューを分けた方がいいと言うのは自分も引っかかっていたところだったのでそのように致しました!間違っていたらすいません!改めて批評ありがとうございました!
現状DVです.
既に他の方もご指摘されていますが,全体的に句読点が多くて文章の区切りや塊の把握が難しいです.読みにくさの改善は必須だと思われます.
以下,特に気になった点とコメントです.
文章構造が把握し辛かったです.挿入句が長いせいで主語と述語が遠いことが原因かもしれません.例えば「人間(以下対象)が自身の鏡像を認識した後に指定した職業を発言することで,SCP-XXX-JPの異常性が発生します。」など,意味の塊をできるだけ離さないようにすることで,読みやすさが上がるかもしれません.
すみません,この文章の意味がよくわかりませんでした.この部分に限りませんが,「自ら指定する」「職業を発言する」など,不自然な表現が散見されます.
実験の動機が書かれておらず,財団が何を目的にこれだけの実験をしたのかが伝わってきませんでした.
報告書内で財団がこのオブジェクトの何に注目し,何を不明と感じ,何を解き明かそうとしているのか.それを読者に伝えることができれば,報告書という作品の魅力が大きく上がると思います.
不必要に文章と職員コードの入力欄の間の空白が多いように感じます.
・オチの録音記録
展開がかなり唐突なように感じました.なり代わりを示唆する表現や伏線をそれまでの実験記録に取り入れるなどして,物語として現在のオチに向かっていく流れを構築するべきだと思われます.
スポイラーの「とある条件」が自分にはよくわからず,異常性についてぼんやりとしたまま終わったな,という印象を抱きました.全てを解明しないまま読者に謎を投げかける作品も多くありますが,それらは「何を問いかけているか」に関してはかなり明瞭に描かれています.しかし,現状の下書きでは「何が語られているのか」も「何を問いかけているか」も不明瞭なように感じます.
筆者として記事の方向性を確定させ,そのために必要な要素を盛り込んでいけばより良いものになると思います!
ご指摘ありがとうございます!修正が終わりましたらまた追記させて頂きます!
追記: 指摘して頂いた部分を修正しました!どちらかと言うと語りすぎていないか心配だったのですが、かなり説明不足があったようなのでスポイラーも含めて説明不足だった部分を追加しました!あ、あと伏線等も置きました!まだ読みやすいかどうかは分かりませんが今後も修正していきます!改めて批評ありがとうございました!
オチをこのままにするか、経過観察記録と伏線を消して補遺3までにするか迷っています。そもそも異常性やストーリーが面白くないのであれば教えて頂きたいです。もちろんまだ足りない所や分かりにくい所があれば教えて下さい!
読点の前後で主述が捻じれています。この文だとオブジェクトが職場に改変されることになります。おそらく、「オブジェクトは①職業の知識を対象に付与し、②対象がその職業に以前から就いていた状況に過去改変し、③任意の場所をその職場として改変する」と言うことだと思いますが、現状伝わらないです。この前後の部分を全体的に推敲し直し、内容を整理しましょう。
てにをはがおかしいです。「職場で」とするべきです。
同僚というのが突然出てきますが、これがどういう人物なのか分かりません。これは、対象が改変前に働いていた職場の同僚ということでしょうか。それとも、過去改変によってゼロから生み出されたり、あるいは過去改変によって赤の他人が同僚として書き換わるということでしょうか。先ほどの部分と合わせてですが、異常性の説明部分の文意がかなり取りづらいです。おそらく書いている側としては矛盾が無いように読めてしまうのだと思いますが、改めて音読するなどしてみると、違和感を感じるところが出てくると思います。
内容の前に、まず文章の粗が目立ちます。繰り返しになりますが、おそらくご自身の中ではスジが通っているのだと思います。しかし現在の記事ですと、それが文章内に落とし込まれていないか、文章的な瑕疵によって読者から読み取れない状態になっています。例えば、一度異常性の内容を簡潔な箇条書きにして、それを元に文章としてひとつひとつ起こしていくなど、伝わりやすい文章を主眼に置いたリライトが必要だと感じました。
内容ですが、オチにはある程度の驚きを感じましたが、現時点ではDVです。説明部分で異常性をしっかり説明できていれば、インタビュー内で「鏡像は認識できないのでは?」など、何かおかしいことが起きているなというフックを与えられると思います。また、財団が安全性を確保して実験をしたために異常性の本質を見誤るという話の流れも面白さが感じられます。
DVの要因はやはり文章の瑕疵です。面白くなりそうな要素は含まれていますが、文章が読みづらいせいで全体の絵図が分からないという状態になっているため、現時点ではDVと判断されるのではないかなと感じました。これが修正されて話の内容がすっと伝わるようになれば、十分残る可能性もあると感じます。まだ時間はありますので、徹底的に推敲して考えているストーリーを100%伝えられる文章を目指しましょう。頑張ってください。
批評ありがとうございます!修正次第追記していきます!
追記:同僚と職場外にいる人物を分けたりなどの修正をいたしました!出来る限り分かりやすく伝わりやすいように未だ修正していますが、まだ文章力に乏しい部分があった場合は申し訳ありません!
説明の文章を入れ替えたり、スポイラーを書き直したりなどの修正を加えました。読みやすくなったかどうか自分でも分からなくなってしまったので、ちゃんと読みやすく分かりやすくなったか知りたいです。
改稿後確認いたしました。長いですので以下折りたたみます。
こんなに長い指摘をしてくださってありがとうございます!何とか間に合わせます!
追記:修正致しました!説明部分には報告書らしく言い換えた言葉を少し使わせて頂きました!