SCP-XXX-JP-環境保全の隔絶シェルター(下書き)

SCP-JP SB3 » 白翼真狼の執筆地点 » SCP-XXX-JP-環境保全の隔絶シェルター(下書き)

クレジット

タイトル: SCP-XXX-JP - 環境保全の隔絶シェルター
著者: ©︎hakuyou_shiro
作成年: 2021

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの敷地は財団によって買収され、カバーストーリー『私有地』を適用させて一般人の侵入を防いでいます。SCP-XXX-JPは半年に1回、指名された女性職員によってメンテナンスによる補強工事が行われ、入る際は必ず身体を消毒されます。また、定期的に食品などを持参して1年に1回はワクチンを接種させています。持参品はワクチン以外の薬品や危険物を含まないようにします。その際、記名台には「客」を選ぶようにしてください。男性職員はSCP-XXX-JPの接近を禁じられます。

説明: SCP-XXX-JPは██県██市の███山に存在する日本家屋です。築50年ほどですが損壊が激しく、今後老朽化や災害などで容易に崩壊する状態です。SCP-XXX-JPの異常性は範囲10m以内に入る人間(以下対象)が男性であった場合¹、SCP-XXX-JPは様々な道具を使用して攻撃を開始します。

対象が女性であった場合にのみ、外に設置された記名台に「住人」か「客」を選ぶことで、SCP-XXX-JPから続く異空間(以下SCP-XXX-JP-A)に移転します。「住民」を選択した場合、住民欄に現在SCP-XXX-JP-Aに居住している対象の名前が並んでいることから、SCP-XXX-JP-Aに永久的に居住すると推察されます。「客」を選択した場合はSCP-XXX-JP-Aに移転した後、約1時間でSCP-XXX-JPに転送されます。SCP-XXX-JP-Aには現在、2423人の女性の人型実体(以下SCP-XXX-JP-B- 12~24)が居住しています。

SCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JPが損壊していた状態にも関わらず、道具なども修復された状態です。SCP-XXX-JP-A内でのSCP-XXX-JPは外に出ることが可能であり、SCP-XXX-JPの敷地内まで出られることが確認されています。SCP-XXX-JP-Aでの動植物は通常と同様に成長します。SCP-XXX-JP-Aで成長した動植物は現実の世界に影響を受けませんが、植物などの物質をSCP-XXX-JPが攻撃をする際に利用されていたことは特筆すべき点です²。その際出現した物質は異常な耐性能力を有しており、出現から24時間で消失します。

後述の事案によって物質以外も扱えることが判明しています。また、物質であれば対象が触れたままでいることで、対象と共にSCP-XXX-JP-Aへ転送することが可能です。それは逆であっても同様です。しかし、生物であった場合は両方からの転送が不可能です。

以下は発見当時のSCP-XXX-JP-B郡の情報です。

類別	名前	年齢とその他
SCP-XXX-JP-B-1	羽角トキ子	91歳。SCP-XXX-JPの元家主。現在は老衰で死亡。
SCP-XXX-JP-B-2	林田由利香	12歳。SCP-XXX-JP-B-4の娘。
SCP-XXX-JP-B-3	林田智歩	14歳。同上。
SCP-XXX-JP-B-4	林田千夏	36歳。3児の母親。娘の1人が事故で死亡し、他に息子がいた。夫は行方不明。
SCP-XXX-JP-B-5	廣世彩夏	7歳。SCP-XXX-JP-B-6の娘。喘息持ち。
SCP-XXX-JP-B-6	廣世友子	28歳。1児の母親。看護師を勤めていたがDVから看護師を辞め、仕事を探すためにSCP-XXX-JP-B-5をSCP-XXX-JPに預けていた。
SCP-XXX-JP-B-7	寺田咲良	18歳。家出をしていた。SCP-XXX-JP-B-8とはネットで知り合った。
SCP-XXX-JP-B-8	細口愛海	13歳。同上。
SCP-XXX-JP-B-9	福島莉樺	41歳。2児の母親。度重なるDVと虐待によりSCP-XXX-JPに居住。
SCP-XXX-JP-B-10	福島沙耶香	11歳。虐待の後遺症により心的外傷後ストレス障害を患っている。
SCP-XXX-JP-B-11	福島愛菜	5歳。健康上問題ないが、虐待の後遺症からか自身の髪の毛を抜く癖がある。
SCP-XXX-JP-B-12	宮嶋朋美	25歳。SCP-XXX-JP-13の母親。元夫のDVによりSCP-XXX-JPに居住。
SCP-XXX-JP-B-13	宮嶋菜月	1歳。SCP-XXX-JP-B-12が保護されたあと、SCP-XXX-JPで出産。
SCP-XXX-JP-B-14	大川由梨	17歳。家出をしていたところを保護される。
SCP-XXX-JP-B-15	安達陽菜乃	49歳。SCP-XXX-JPにてボランティアで護身術を教えていた。
SCP-XXX-JP-B-16	中田正栄	24歳。同上。
SCP-XXX-JP-B-17	酒井優綺	19歳。虐待から逃げていたところを一時的に保護される。
SCP-XXX-JP-B-18	佐織淳子	34歳。2児の母親。自身の子供への虐待が発覚したのち、SCP-XXX-JPに居住した。
SCP-XXX-JP-B-19	佐藤明美	7歳。虐待の影響で所々に火傷痕がある。
SCP-XXX-JP-B-20	佐藤遥香	2歳。発達障害持ちだが、知能指数は平均的。
SCP-XXX-JP-B-21	桃原陽子	61歳。元々SCP-XXX-JP-B-1との交流があったため、SCP-XXX-JPでの炊事担当だった。
SCP-XXX-JP-B-22	荻田心美	22歳。養父による性的虐待で男性恐怖症になり、回復目的でSCP-XXX-JPに居住。
SCP-XXX-JP-B-23	伏谷恵美	15歳。親にネグレクトを受けていたことで一時的に保護された。栄養失調により背骨の変形が見られる。
SCP-XXX-JP-B-24	伏谷茉麻	8歳。SCP-XXX-JP-B-23の妹。栄養失調により身体的な成長に遅れがある。

SCP-XXX-JPは現在、補強工事によって状態を保っていますが未だに修繕不可能な状態であるため、崩壊によってSCP-XXX-JP-B- 12~24がSCP-XXX-JP-Aに閉じ込められるのは時間の問題です。他の資材を活用して補強する試みは現在に至るまで成功しておらず、今後の課題となっています。

補遺1: SCP-XXX-JPの発見当時、複数人いた男性の1人が火事によって山中の家屋が暴走しているのを目撃し、通報したことによって発見されました。男性はSCP-XXX-JPから放り出されていたとされる男児を保護しており、後に財団が孤児として保護されました。他の男性はSCP-XXX-JPによる攻撃で重傷を負っており、軽傷であった男性に以下のインタビューを設けました。

+ インタビュー記録を開く

- インタビュー記録を閉じる

インタビュー記録-XXX - 2019/12/08

対象: 山岡氏

インタビュアー: 笠松研究員

<録音開始>

笠松研究員: ではまず、どうしてあの場所にいたのですか？

山岡氏: いや、まぁ、友達と一緒に花火でもやろうと思って。

笠松研究員: 花火ですか？冬なのにですか？

山岡氏: は、はい。皆忙しくてですね、中々夏に集まれなかったのをその日に決行したんです。

笠松研究員: ではあの火事は花火が原因なのですか？

山岡氏: そうです。花火が原因と言うよりは、花火に火を付けるための蝋燭がいつの間にか燃え移ってたみたいで。

笠松研究員: その家に人がいたことはご存知だったのですか？

山岡氏: いや、あんなに山奥にあったので廃墟だったのかと。後から悲鳴が上がったので、それで中に人がいたと気付いたんです。

笠松研究員: なるほど、その家屋に来たのは当時が初めてなのですね？

山岡氏: は、はい。

笠松研究員: なら、何故使ったとされる花火がその場で見つからないのですか？どこに捨てたのですか？

山岡氏: えっと、その。

笠松研究員: 答えてください。

山岡氏: し、知らない！

笠松研究員: 知らない？一緒に花火をしてた貴方が、知らないなんてことはないでしょう？

山岡氏: 知らないってば！

笠松研究員: もしかして、さっき言ったことは嘘なのですか？

山岡氏: (沈黙)

笠松研究員: お願いします。何が起きたのかをハッキリさせたいのです。嘘を付かず、正しいことを言ってください。

山岡氏: じ、じゃあ警察に言ったりしないか？

笠松研究員: えぇ。

山岡氏: 本当か！？

笠松研究員: もちろんです。だから、あそこで何があったのか教えてください。

山岡氏: (5秒の沈黙)実は、あの家のことは前から知ってたし、家の中に人がいることも知ってた。俺たちはあの家の女共に腹が立って、その、いたずらとかをしてたんだ。

笠松研究員: それが放火に至るまでになったと？何故そこまであの家に執着したのですか？

山岡氏: 俺たちがあの家に泊まらせてくれって言ったんだ。それをあの女共は「ここは女しか住めないからダメだ」とか言いやがった！それに腹が立ったんだ。

笠松研究員: それだけで？

山岡氏: 明らかな差別だろうが！お陰で俺たちは寒い寒い言いながら過ごしたさ。嫌でも腹が立つだろ！

笠松研究員: 分かりました、では放火の当時を聞きたいのですが。

山岡氏: 俺たちは女共の居場所を消してやろうと思ったのさ。火を付けて外に追い出せばそれで良かったんだ。ただあの時は乾燥してたのもあって、結構火が移るのが早くてな。想像以上に燃えた。なのに思ったより早く火が消えた気がする。

笠松研究員: その後ですよね。貴方達がSCP-XXX-JPに襲われたのは。

山岡氏: あぁ、そうだ。まさか家に襲われるとは思わなかった。最初は火を付けたやつが狙われて、次に近くにいたやつが狙われた。俺は引っ掛けられた程度だったから軽い怪我で済んだけどな。だけど女共はまだ燃えてるのに出ようとしなかったな。

笠松研究員: そうですか。そう言えば、外に放り出された男児を保護したのは貴方ですよね？

山岡氏: あぁ、逃げてる途中に泣き声がしたんでな。何かと思ったらあの赤ん坊だ。多分女共の息子か何かだろう。赤ん坊が男だったから、女共は自分らだけで助かろうとして捨てたんじゃないか？最低な奴らだな。

笠松研究員: 何故赤ん坊を助けようと？

山岡氏: 助けようと思ったと言うか、何でこんなところにいるのかって言う疑問から抱き上げただけだ。あとは逃げるのに必死だったんでな。

笠松研究員: 分かりました、インタビューはここまでです。協力して頂いてありがとうございます。

山岡氏: 良いよ良いよ。

<録音終了>

補遺2: Dクラス職員を用いた実験によって、女性であればSCP-XXX-JPに侵入出来ることが判明し、「客」を選択した場合は1時間後にSCP-XXX-JP-AからSCP-XXX-JPへ戻れることが判明しました。また、SCP-XXX-JP-Aには24人のSCP-XXX-JP-Bが存在しており、その時は「客」を選択したことによる結果の確認のため、簡単な接触しか行われませんでした。以下はエージェント・白尾によって、接触を目的としたSCP-XXX-JP-Aへの侵入が行われた調査記録です。

+ 調査記録を開く

- 調査記録を閉じる

調査記録-XXX - 2020/03/06

<録画開始>

エージェント・白尾: ごめんくださーい。誰かいますでしょうか？

SCP-XXX-JP-B-1: はーい。どなたですか？

エージェント・白尾: すいません、私は白尾と言います。ここで起きた事件を事情聴取しようとしまして。

SCP-XXX-JP-B-1: 警察、の方でしょうか？

SCP-XXX-JP-B-2: 誰？男の人じゃない？

SCP-XXX-JP-B-3: ううん、女の人だよ。男の人はいないね。

SCP-XXX-JP-B-4: こらっ！隠れてなさいって言われたでしょ！

エージェント・白尾: あ、お気になさらず。私達は警察とは少し違います。今この家で起きてるような、おかしな物を調査する組織に属しています。

SCP-XXX-JP-B-1: おかしな物。と言うことは、少なくとも私の話が通じると言うことでしょうか？

エージェント・白尾: えぇ、その通りです。我々は一般人よりもこの様な状況を沢山見ています。

SCP-XXX-JP-B-3: この家おかしいの知ってるって！やっぱりおかしいんだよこの家！

SCP-XXX-JP-B-4: だから顔出さないの！

SCP-XXX-JP-B-1: 分かりました。玄関で言うのも何なので客室までどうぞ。

エージェント・白尾: ありがとうございます。あまり長くは居られないので、なるべく短めに話しますから。

(エージェント・白尾が客室に案内される)

エージェント・白尾: えーとまず、ここって一軒家にしてはかなり広いですよね？

SCP-XXX-JP-B-1: はい、そのように作るよう依頼したものでして。

エージェント・白尾: 依頼で作られたのですか。では、あの方達は明らかに家族には見えませんが、何か理由があるのでしょうか？

SCP-XXX-JP-B-1: そうですね。元々この家は産屋で妊婦さんが出産する為の場所でした。その家を改築して、最初は栄養失調で母乳を上げられない女性が、母乳を分けられる乳母を尋ねるための家だったんです。それ以外にも、家事が忙しかったのはどの家もそうでしたから、子育ての手伝いをする場所でもありました。戦後は特に使ってくれていました。

エージェント・白尾: なるほど、だからこの家には女性が多いのですね。では、この家は女性以外は入れないと言うことでしょうか？

SCP-XXX-JP-B-1: いえいえ、もちろん男性も入れますよ。そもそも、この家を快く改築してくれたのは紛れも無く男性です。一人でいたい人が一人だけで自分の家なんて作るわけがないじゃないですか。そこはみんなで助け合ってこそです。特に男性には仕事をするには栄養が足りないと言うことで、食事を提供してたりしたんですよ。

エージェント・白尾: あ、そうだったんですね。飛んだ勘違いをしていました。見る限り女性しかいなかったもので。

SCP-XXX-JP-B-1: 最近は夫が亡くなって稼ぎが無くなった女性や、暴力から逃げてきた女性がこの家に来るようになってね。正直言って男性が来るのはかなり少数だったんですよ。だから自然と、この家には女性しか住まなくなりました。まぁ住むと言っても、殆どは長くて3~4年で離れます。少しずつ使う人が多くなったので、より支援出来るように一時的な保護シェルターとして認めてもらいました。

エージェント・白尾: そうだったんですか。つかぬ事をお聞きしますが、去年あたりに来たらしい男性達は何故追い返したのですか？

SCP-XXX-JP-B-1: 男性達？

エージェント・白尾: あの〜。

SCP-XXX-JP-B-5: え、怖い人いるの？

エージェント・白尾: わっ！

SCP-XXX-JP-B-1: あら、みーちゃん。お母さんは？

SCP-XXX-JP-B-5: 畑！ねぇ、まだ怖い人いる？

エージェント・白尾: 怖い人？

SCP-XXX-JP-B-1: すいません白尾さん。ほらみーちゃん、お姉さんのお仕事を邪魔したらダメだよ。外で遊んで来なさい。

SCP-XXX-JP-B-5: はーい。

(SCP-XXX-JP-5は玄関に向かっていく)

エージェント・白尾: 確か、男性達に嫌がらせを受けたとか。

SCP-XXX-JP-B-1: まぁ、そうですね。

エージェント・白尾: どんなことをされたか聞いても？

SCP-XXX-JP-B-1: 大丈夫ですよ。最初は落書きやイタズラ電話とかだったんですけどね。次第に畑や井戸を壊されるようになったんです。ある時、一人の女性が襲われかけた時はしばらく外に出られませんでした。寄りによって男性恐怖症を克服中だったあの子が。その後ですね、家が変になったと言うか、暴れ始めたのは。

エージェント・白尾: 放火された時ですか？

SCP-XXX-JP-B-1: はい。家中混乱していました。でも、少なくとも火を消そうとしていたのは分かりました。家の中はあまり燃え広がらなかったのが幸運でした。何とか鎮火させたんですが、一人の女性の悲鳴が聞こえてその方向に向かったんです。そしたら家中の紐が男の子の首を絞めようとしていました。

エージェント・白尾: 何もしてない男の子を？

SCP-XXX-JP-B-1: そうです。理由は分かりませんでしたが、とりあえずみんなで紐を解いて尚も襲いかかってくる紐を見て、「早く逃げて」とその母親に伝えたんです。しばらくしてやっと静かになったんですが、逃げたはずの母親の手に男の子はいなかったんです。

エージェント・白尾: 隠したのではなく、家の中にもいなかったんですか？

SCP-XXX-JP-B-1: はい。母親に聞いてみると「どの戸も閉まってて開かなかった。でも唯一窓が開いてるのが見えて出ようとしたのに、透明な壁があって出られなかった。必死になって出ようとして、ふと気が付いた。お包みの先が窓の外に出ていた。そのまま息子を出してみると透明な壁を通った。お包みを厚くして、息子を窓から放り投げた。」と言っていました。男の子がどうなったかは分かりませんが、疲れからかいつの間にか全員眠っていたらしく、起きてみたら家の中が綺麗になったり外は霧に覆われて、敷地よりも外に出れなくなってました。

エージェント・白尾: なるほど、そこからこの異空間に飛ばされたんですね。それと安心してください。男の子は無事です。偶然拾った方がいたので、そのまま私達組織に保護されたんです。

SCP-XXX-JP-B-1: そうなのですか！？あぁ、良かった。無事で本当に良かった。後で母親に伝えておきます。とても喜んでくれると思います。

エージェント・白尾: このことを伝えられて良かったです。あ、それとまだ聞きたいのですが。

SCP-XXX-JP-B-1: 何でしょう？

エージェント・白尾: その男性達に嫌がらせをされた経緯はご存知なのでしょうか？

SCP-XXX-JP-B-1: そうですね。(3秒の沈黙)少なからず原因はあれかと。

エージェント・白尾: それは何ですか？

SCP-XXX-JP-B-1: 確か複数人の男性が突然やってきて「ここに住まわせろ」と言ってきたんです。話を聞いたら「ここは女しか住んでないから家事をやってくれそう」とのことで。仕事はしてるのかと聞いたら「今は働く予定は無い」と言い出したんです。

エージェント・白尾: それで、受け入れたんですか？

SCP-XXX-JP-B-1: まさか！私達は男性を、しかも大人を世話するためにこの家に住んでるんじゃありません。なので「ここはホテルではありません。その様な理由でしたらお引き取りください。」と伝えたんです。あくまで支援に過ぎないので。

エージェント・白尾: え、もしかしてそれが理由で嫌がらせを？

SCP-XXX-JP-B-1: その日以降から嫌がらせが始まったので、そうだと確信しています。それと、そろそろ時間のようですよ？

エージェント・白尾: え？

(エージェント・白尾の身体が薄くなる)

エージェント・白尾: ほ、本当だ。すみません、今日は色々話して頂いてありがとうございました！

SCP-XXX-JP-B-1: 貴方方であれば、また何時でもいらしてください。

<録画終了>

終了報告書: SCP-XXX-JPに行った嫌がらせについて、山岡氏らはその行為を認めました。山岡氏らにはその後、記憶処理を施して解放されています。またSCP-XXX-JP-B-1は調査から5ヶ月後、老衰によって死亡したことが判明しました。遺体は運び出すことが出来たため、検死した後に焼却されました。SCP-XXX-JP-Aへの侵入は今後も続ける予定です。

事案-XXX-JP: 13回目の調査記録にて、男性職員はSCP-XXX-JPの範囲外にいたにも関わらず、SCP-XXX-JPは攻撃態勢に移って4人の財団職員が感染症を発症したことから、SCP-XXX-JPはウイルスを扱えることが判明しました。調査の結果、SCP-XXX-JP-A内のSCP-XXX-JP-B-13が感染病を発症したことが判明しており、SCP-XXX-JP-B-6が医学に詳しかったことから早急に隔離が行われましたが、SCP-XXX-JP-A内では児童を中心に14人が感染しており、治療が優先的に行われて重症化は防がれました。感染病の正体はロタウイルス³であり、感染元であるSCP-XXX-JP-B-13はロタウイルスワクチンを接種していなかったことが原因とされます。

また、男性が範囲外にいてもSCP-XXX-JPが攻撃を開始したのは、SCP-XXX-JP-B群が危機に瀕していたことに気付いたからだと推察されます。感染した職員は既にロタウイルスの免疫を持っていたため、無症状または軽度で済んでいます。また、場所が山中であったことからロタウイルスによる周辺への感染は無く、24時間後に問題無く消失していることが分かっています。この事案から定期的なワクチン接種を行うよう、現在のプロトコルが確立されました。

jp euclid 建造物人間型自我ポータル

ページ情報

執筆者: hakuyou_shiro

文字数: 10604

リビジョン数: 61

批評コメント: 0

最終更新: 19 Nov 2021 15:20

最終コメント: 批評コメントはありません

ページコンソール