ちょっとだけ暇な清掃(下書き)

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携帯のアラームが鳴る。

俺は目を開ける前に現実であることを受け止めながら、起きて机の上に買っておいたパンを食べる。チョコを間に挟んだ好物のパンだ。

「うんめっ。」

俺はパンを口に含みながら支度を始める。ツナギを着て靴下を履く頃には口の中のパンは無くなっていた。まだチョコの味がする。

「いってきまー…あ、帽子!」

俺はマークが付いた帽子を被ってドアを開けた。

そうして始まった仕事は清掃が殆ど。床をモップで拭いたり、窓の周りを拭いたり、溜まったゴミを捨てたり…。まぁ、色々だよ。だって、ほぼ毎日なもんだから同じとこばっかり掃除してるわけじゃないし、日によって変わる。

「今日もお掃除頑張るぞ〜!」

とは言ってもサイト内は凄く広い。みんなで分担して掃除しなきゃ一日じゃ終わらないくらいだし、すぐには会えないので連絡手段は無線通信だ。でも一々連絡はどうしても手間なので、既に掃除した場所に間違えてまた掃除しないように、今日の清掃場所は誰が掃除したのかを、壁に貼ってある掃除表にサインをするんだ。やってなければやればいいからね。誰がサボってるのかくらい分かるぞ。

でも、清掃場所は最初からバラバラじゃなくて、初めから割り当てられた清掃エリアがある。そのエリアには個室も含まれていれば、広い食堂とかも一人で清掃している。俺は殆ど廊下だからラッキーだ。

「ここは…やってあるな。ここも。みんな仕事熱心だなー。先に自分の清掃場所をしてから探すか。今日は意外と暇かもな〜。」

俺はそう思いながら移動していると、向こうから他の職員が近付いてきた。他の職員とすれ違うときは挨拶をするのが習慣だ。笑顔が重要だぞ!顔は見えないだろうけど。

「おはようございます!」

「あ、おはようございます。」
「おはよう。」

この習慣を続けているからか、俺は他の職員に覚えられることが良くある。そこから少し仲良くなって立ち話をすることなんてザラだ。何故かお菓子もくれる。別に仲良くしたくて始めた習慣じゃない。俺も相手も元気になるから止めたくないんだ。今日は特に何も無くすれ違う。

「それで、SCP-██-JPのことなんですが…」
「あぁ。〜〜〜〜はした方が〜〜〜〜…」

また難しい話をしてる。ちょっと気になるけど、俺には仕事があるから聞き流した。ここで働いているからSCiP自体は知ってる。あんなに難しい話が出来るのも、ここの職員は頭が良い人ばかりだからだ。それにSCiPの影響を受けたのか、見た目が人間とは違ったりするけど、俺は色んな人がいて楽しいと思ってる。

「今日は…窓付近がもう汚れてきたな。ここやるか。…うっわ、今日めちゃくちゃいい天気だな。真っ青。」

俺は得をしたと思いながら窓付近を絞った雑巾で吹いていく。やはり埃が溜まっていて、雑巾は段々と黒ずんでいった。洗って搾ってを繰り返しながら窓を拭いていく。

「あー、いい天気過ぎる。このまま寝たい。…あ、何か中庭に人が沢山いんな。機動部隊かな?何してんだろ。」

しばらく見てると機動部隊の人達が腕立て伏せをやり始めた。掛け声が窓を突き破って聞こえてくる。ちょっと耳を塞ぎたいけど、流石に汚れた雑巾を顔に近付けたくない。

「おらぁ!もっと早く出来ねぇのか!」
「イエッサー!」

「うわー、すげぇ…。雨の日でもやってそうだな。……それはないか。」

俺は機動部隊の勢いに若干引きつつも掃除を再開した。大きな声が苦手なだけで機動部隊が嫌いなわけじゃないぞ。むしろ尊敬してるくらいだ。だってカッコイイからね。実を言うと一度目指したことがあるくらいだ。まぁ、別の仕事に就くことになったから止めたんだけどさ。そんなこんなしてる内に、仕事は終盤に差し掛かっていた。

「ふぅ〜…、これでよーし!空調が効いてなかったら今ごろ汗だくだったな。空調様々だわ。あとは、やったことをサインして……」

俺は掃除表にサインをしようとしたとき、突然サイレンがサイト内に鳴り響いた。

《警告》
「サイト内で侵入者が現れました。繰り返します。サイト内で侵入者が現れました。現在、侵入者は逃走中。武器を所持しています。職員は速やかに安全確保をしてください。繰り返します。現在、侵入者は逃走中。」

「うえ、侵入者!?ちょ、ちょっとまっ…」

俺は慌てて準備を始めた。でも慌てすぎたせいで道具を床に落としてしまった。道具を壊したりでもしたら、上司はそれはもうカンカンになる。

「やっべ!怒られる!……ホッ、大丈夫だ。」

傷が無いのを確認して撫でながら周りを見た。周りの職員達も自分の安全を確保しようと奔走している。……が、今日はどうも不運だったらしい。奥の方から怒号が聞こえる。

……侵入者が近くにいる。

「…〜どけ!早くどかねぇと殺すぞ!?」

侵入者はナイフを持ちながらこっちに向かってきていた。

「うわ、マジか…。」

だけど、侵入者は明らかに焦っていた。大方何かしらのミスを犯したのだろう。どうせならナイフで周りの職員を人質くらいは出来るはずなのに、その判断さえパニックで鈍くなってる。

「落ち着け俺。大丈夫大丈夫。」

俺は準備を終えていた。

「おい!そこのお前!さっさと離れろ!殺されてぇのか!?」

侵入者がすぐそこまで来ていた。でも、間に合った。

「……良し。」

俺は前を向いた。

「どけえぇ!!!」

俺は

[発砲音]

「え、」

侵入者はその場で崩れ落ちた。一瞬だったが、その侵入者の頭に銃弾を受けたのが目に見えていた。急所だったようだ。

俺は話した。

「……こちら、処分班。侵入者を処分した。後処理を頼みます。」

《良くやった。処理班をそこに送る。ご苦労だった。》

通信が切れたのを確認して掃除表を見る。

「あ、まだしてなかったか。…今日はちょっと暇な清掃になると思ったのにな。」

俺は掃除表にサインをした。

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