「今回は奇跡論に関する話だ。65ページを開け〜」
声に従い渋々と右下に"P.65"と書かれたページを開く。
"1998年初夏、巨大な神格的実体の出現によって超常を覆い隠すヴェールは拭われた。"誰もが知ってる歴史だ。
超常、今ではもうどこでそれが使われていないかを探すのも大変なほど便利な道具。そう、”道具”だ。道具が増えたところで人の生活なんてかわりゃしない。子供が勉学に励まなきゃいけないのもそうだ。
正直言って便利になったのはありがたいがやはり超常とされる技術を扱うにはきちんとした基礎土台が必要…つまりは子供の学習水準は引き上げられ、昔より確実に多く勉強しなくてはならないのだ。確かにあまり勉強しなくてもいい道はある。しかし、やはり将来の就職に響くと言うのならやらなくてはならないだろう。
確かに人はその日を境に急速に発展した。だが例え超常を掘り出さずとも同じ様に発展していったのではないか?その様に感じてしまう。
あぁ…だがダメだ。超常の介入しない日常、それもイメージできない。その世界線ではどの様に人々は発展するのだろうか?
…かなり注意が逸れてしまった。
「66ページ3行目にある通り現在は機械的に奇跡論を用いる手法が開発され 」
退屈にも感じる授業。勉学というのは面倒だ。だからと言って聞いておかなければ足をすくわれるし、授業だからこそ頭に入ってくるものもある。
「 では実際にこの技術が使われた映像を見てみよう」
先生がパソコンを弄る。窓側に設置され、あまり使われている印象のない大きな画面のテレビが久々に動き始める。
液晶画面に映るその様子には嵐で生まれた竜巻達が映り出した。
歴史好きの先生によるとアメリカの大学が発表とともに公表した嵐の制御実験とのことだ。それは未完成ながらも数多くの専門家に賞賛された。そりゃあ皆が絶賛するだろう。何たって人類が自然現象をどうにかしようと言う実験だったのだ。これが完全に確立されれば悪天候に悩まされる地域の人々が穏やかな天候の中生活することができる。なんて画期的なことだろうか。
技術が発展し、人々がより豊かに暮らす世界、そんな中で人にとって不都合なものは制御される。
映像の中に映る景色はまるで映画の様な作り物にすら感じる。
その竜巻達は実験の開始と共に急速にうねり、変に凸凹になったり大きくなったり小さくなったり、その不安定な人の手が介入したその様相は、なんと形容しようか…あぁそう
まるで”壊れかけの嵐”だ。
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