混ぜられた赤子たち

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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPの周辺半径80 150mの区域はカバーストーリー“地震による地盤崩壊”を適用し、高さ4mの有刺鉄線付きコンクリート壁で封鎖され一般人の侵入を防止します。また、現時点では職員の侵入も禁止されます。
侵入を試みる者が発見された場合、即座に捕縛した後に尋問を行い、特に問題がなければAクラス記憶処理を施したうえで解放されます。すでに侵入者がSCP-XXXX-JP周辺まで接近しており、かつSCP-XXXX-JP-aが発生していた場合は、侵入者はすでに死亡したものとみなされ救助活動等は一切行われません。この際、侵入者の身元が判明した場合は、カバーストーリー“山中での事故死”が適応されます。
現時点で、SCP-XXXX-JP-aの発生の防止、緩和あるいはSCP-XXXX-JP-a自体の無力化、相殺のいずれについても有効な手段は存在していません。現状唯一存在する封じ込め手段である“文書: XXXX-JP-1-β”の内容に記されていたSCP-XXXX-JPの封印工程と供述された行為は、倫理委員会および最高委員会における決定により無期限に禁止され“文書: XXXX-JP-1-β”の内容データは削除されています。
SCP-XXXX-JP-aを発生させる実験を行う際は、必ず対象者の所属、職員ID、クリアランスレベル、本名、履歴等を記録媒体に残すことが義務付けられています。
“事件: 20██/█/██”発生以降、SCP-XXXX-JP-aの発生は確認されていません。しかし、“事件: 20██/█/██”と同等クラスの収容違反が発生した際の被害予想の規模が甚大であることをうけてSCP-XXXX-JP-aを発生させる工程の含まれる実験は全て禁止されています。

説明: SCP-XXXX-JPは、京都府の大江山連峰内に存在する石碑と地中に埋葬されている遺骨群の総称です。19██年に登山客から「ガイドブックに載っていない石碑があった。」との通報が地元の観光会社に寄せられ、調査のため派遣された財団エージェントが異常現象を目撃したことからその存在が明らかになりました。
SCP-XXXX-JPを構成する石碑の成分は周辺の岩と同様に泥岩製で、推定で3世紀後半から4世紀中頃に建てられたものと判明しているにもかかわらず風化の痕跡が見当たりません。石碑にはしめ縄と解読が困難な字の書かれた木製の札が取り付けられており、これらは推定で20年から30年以内に付けられたとされています。また、石碑表面としめ縄から、人間の血液由来と思われる染みが発見されています。
SCP-XXXX-JPを構成するもう一つの要素である遺骨群は、前述した石碑の真下の地中に埋められており、少なくとも6個体分の生物の全身骨格が確認されています。これらの骨格の全長はどれも150㎝程度で、大半は人骨と酷似していますが全ての個体が骨格の一部に奇形と評される特徴1を有しています。
特筆すべき点として、遺骨群は常に言語を発していることが明らかとなっています。発せられている言語はメトカーフ非実体反射力場発生装置で発生した力場内の振動を感知することで観測することが可能であり、現時点では相互的な会話は成功していません。
SCP-XXXX-JP-aは、SCP-XXXX-JP付近に人間が接近した場合発生する黒煙に似た異常存在です。SCP-XXXX-JP-aは石碑の周辺から溢れ出るように発生し、岩やコンクリート壁などの障害物を貫通しながらその体積を拡大していきます。この一連の運動は煙の挙動とかけ離れており、直接目撃した職員は「まるで意思を持っているようだった。」と述べています。ハルトマン霊体撮影機を用いて撮影した際、青白く変色した画像が撮影されたことからSCP-XXXX-JP-aは霊的実体であるとされています。
SCP-XXXX-JP-aに人間(以下、対象者)が触れた場合、即座に対象者はSCP-XXXX-JP-aに覆われ、消失します。対象者が消失すると、SCP-XXXX-JP-aは石碑の下に吸い込まれるように消滅します。また、対象者が消失すると同時にその対象者を知るすべての人間の、対象者に関わる記憶が喪失します。この記憶の消える異常性は人間のみに作用し、情報記憶媒体には影響がありません。
SCP-XXXX-JPは“事件: 20██/█/██”発生以降沈静化しており、新たなSCP-XXXX-JP-aの発生と遺骨群の発言は確認されていません。しかし、“文書: XXXX-JP-1-α”に記された内容から推測するに、この鎮静状態は再活性するものであるとされています。よって、当オブジェクトのクラス引き下げ、及びNeutralizedへの変更は却下されました。また、“事件: 20██/█/██”の発生には要注意団体指定の如月工務店が関与していることが明確であり、責任の追及や対抗措置が検討されています。


SCP-XXXX-JP-a発生実験記録

日付: 2006/4/3
対象者: D-46977
実験担当者: 岩志博士
実験方法: D-46977をSCP-XXXX-JPに接近させる。

<記録開始>
岩志博士: D-46977、聞こえていますか?

D-46977: ああ。聞こえてるぞ。

岩志博士: マイク接続良好。映像機器にも問題なさそうなので…D-46977、早速SCP-XXXX-JPに接近してください。

D-46977: あの気味悪い石碑にか?

岩志博士: そうです。

D-46977: (溜息)了解。

(D-46977がSCP-XXXX-JPに接近する。)

岩志博士: まもなくエージェントが最初に報告したポイントに到達します。D-46977、あなたはそこで発生するであろう煙のような物に接触を試みてください。

D-46977: なあ、その煙は安全なんだろうな?

岩志博士: それを調べるために、今こうして実験を行っているのです。

D-46977: (小声で悪態をつく)そうかよ。

(D-46977が目標の距離に到達すると、周囲の地面からSCP-XXXX-JP-aが発生し始める。)

D-46977: うわっ!何だコレ!?

岩志博士: その煙のようなものがSCP-XXXX-JP-aと呼称される霊的実体です。D-46977、接触を図ってください。

D-46977: 霊ってオイ、ただの煙だったんじゃ…クソッ!

(D-46977がSCP-XXXX-JP-aに接触する。即座にSCP-XXXX-JP-aがD-46977を取り巻き始める。)

D-46977: おい博(ノイズ音)赤ん(ノイズ音)泣き(ノイズ音)

(D-46977の姿が完全に覆い隠される。)

岩志博士: ….えっ?何で、何であの煙が発生してるの…!?

(以後、岩志博士がSCP-XXXX-JPの収容違反を周囲の職員に伝える音声が続く。)
(SCP-XXXX-JP-aが消滅する。D-46977の姿は何処にも見当たらない。)
<記録終了>


メトカーフ法言語観測記録
以下はSCP-XXXX-JP遺骨群の発する言語の観測記録です。また、解読するにあたって判別可能な言語は現代語に翻訳しています。


インタビュー記録2006/9/10:
SCP-XXXX-JPの制作された推定年代が3世紀後半から4世紀中頃という発見を受け、SCP-XXXX-JPの起源を探る目的で地元に伝わる伝承や噂などをエージェントが聞き込みをして調査することになりました。以下は、SCP-XXXX-JPから最も近い地点にある歴史資料館関係者の住宅で行われたインタビュー記録です。


事件: 20██/█/██記録

20██/█/██午後█時██分、SCP-XXXX-JPの大規模な収容違反が発生しました。当時、SCP-XXXX-JP-aの発生実験は行われていなかったにも関わらず突如としてSCP-XXXX-JP-aが半径120mに渡って約15分間発生し、判明しているだけでも137名の職員が消失したとされています。
後の監視カメラ映像を解析したところ、事件発生5分前から映像が途絶えており、音声には強いノイズが発生していました。これらの機器の異常の原因は判明していません。


発見された文書:
以下は、“事件: 20██/█/██”発生から2日後、SCP-XXXX-JPから最も近い財団施設のフロントにて発見された文書2の内容です。

  • 文書: XXXX-JP-1-α
  • 文書: XXXX-JP-1-β

インタビュー記録████・██:
以下はクリアランスレベル3以上の職員のみが閲覧可能な記録です。許可なきアクセスは処罰の対象となります。

職員コード
パスワード

解説

気になっている個所

・ちゃんと「答え合わせ」になっているか
・「インタビュー記録2006/9/10」でのエセ京都弁(翻訳機を用いただけ)は違和感ないか
・客観的な報告書に仕上がっているか


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