言霊

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは一部を伏せ字にし、サイト-81██の低脅威度物品保管ロッカーに保管してください。SCP-XXX-JP の閲覧及び実験には、セキュリティクリアランスレベル5以上の職員の許可が必要です。SCP-XXX-JP-a 1~SCP-XXX-JP-a7は標準人型収容室に収容し、発言をさせないようにしてください。コミュニケーションをとる際は、必ず筆談で行ってください。異常が確認された際、即座に収容を行うために、1個体につき3名以上の機動部隊を待機させてください。また、収容室に録音機を設置し、どのような発言をしたか記録してください。SCP-XXX-JP-a 1~SCP-XXX-JP-a7は現在収容されていません。新たなSCP-XXX-JP-a個体が発見された場合、定められた手順に従って異常性を消失させてください。

説明: SCP-XXX-JPは、1872年に渡辺温氏によって翻訳された「通俗伊蘇普物語」の初版に収録されていた「牧童と狼の話」で、現在は「オオカミ少年」として周知されています。SCP-XXX-JPは翻訳の間違いが発見されたため、発行されて2ヶ月後にそのほとんどが回収・処分されましたが、SCP-XXX-JP-1を発見・収容するまで6冊の所在が不明のままでした。また、その後、1873年に訂正・出版された「█████物語」には異常性は見られませんでした。

SCP-XXX-JPの異常性は音読もしくは黙読した後に引き起こされます。あらすじを見聞きしたり、1文以上読まなかった場合は異常性に曝露しません。条件を満たした人(以下、SCP-XXX-JP-a)の発言はほとんどが虚偽で構成されるようになりますが、低い確率で真実になります。真実になる確率は判明していません。筆記や手話、思考することではSCP-XXX-JPの異常性は発生しません。

本人は自身の異常性について自覚することはできませんが、周囲の人間は認識することができ、本人は指摘されることで自覚することができるようになります。また、自覚した人間は発言恐怖症を発症し、いかなる場合においても発言することができなくなります。この症状は、記憶処理によって消失させることが可能です。

SCP-XXX-JP-aは現在7個体(SCP-XXX-JP-a 1~SCP-XXX-JP-a7)が確認されています。以下に特収容日及び収容経緯を表記します。7個体の収容は、同時に全てのSCP-XXX-JPの収容に繋がりました。

番号 収容日 収容経緯
  a1         200█年█月██日 当時14歳男性で、████中学校の元生徒でした。接点が一切無いにも関わらず、女優の█████と交際していたことで異常性が発覚しました。友人に「█████と付き合いたい」と発言していたことが判明しています。本人は自身の異常性について自覚しています。カバーストーリー「家出」を流布し収容しました。また、█████はこの件が原因で芸能界を引退しています。
a2 200█年█月█日 当時7歳男性で、██小学校の生徒でした。消防士の服装や知識、及び「救急救命士」や「大型自動車免許」などの資格を有してたことで異常性が発覚しました。授業の一環で「将来の夢」を発表していた際に「消防士になりたい」と話した同級生に対して批判的な発言をしていたことが判明しています。また、直後に発生した██小学校の火災で消火活動を行いました。本人は自身の異常性について自覚しています。カバーストーリー「父親とともに転居」を流布し収容しました。
a3 200█年█月██日 当時47歳男性で、████大臣を務めていました。また、SCP-XXX-JP-a2の父親です。詭弁家として知られており、SCP-XXX-JP-a2の収容の際に調査した結果、異常性が発覚しました。カバーストーリー「天下りとそれに伴う転居」を流布し収容しました。
a4 200█年██月█日 当時29歳男性で██刑務所に服役していました。██刑務所で原因不明の爆発が4度発生し、そのたびに脱走したため異常性が発覚しました。日頃から「抜け出したい」と発言していたことが判明しています。カバーストーリー「別の刑務所への移送」を流布し収容しました。また、爆発により合計で3名の刑務官と14名の囚人が死亡しています。
a5 201█年█月█日 当時18歳女性で█高校の元生徒でした。14階建てのビルの屋上から飛び降り自殺を図りましたが生存したため異常性が発覚しました。日頃から「死にたい」という旨の発言をしていたことが判明しています。本人は自身の異常性について自覚しています。カバーストーリー「家出」を流布し収容しました。
a6 201█年██月█日 当時6歳女性で、████小学校の生徒でした。事故死した母親が蘇生し、傷も完治していたため異常性が発覚しました。母親の葬式の際に「死んで欲しくない」という旨の発言をしていたことが判明しています。カバーストーリー「誘拐事件」を流布し収容しました。
a7 201█年█月█日 当時46歳男性で、██商社で勤務していました。喫煙室内にいたSCP-XXX-JP-a7の同僚の頭上に金塊が100kg出現し、死亡したことにより異常性が発覚しました。休憩中、同僚に「働かなくていいくらいのお金が欲しい」という旨の発言をしていたことが判明しています。本人は自身の異常性について自覚しています。カバーストーリー「単身赴任」を流布し収容しました。

7個体はいずれもSCP-XXX-JPを読んだ日時の記憶が曖昧です。これはSCP-XXX-JPの異常性ではなく、読んでから長時間経過したためと考えられます。このことから、SCP-XXX-JPの異常性を消失させる目的での記憶処理の使用は、重大な副作用が予測されるため凍結されています。

インタビュー記録XXX-JP: インタビューはSCP-XXX-JP-a7に対して行われました。理由は、思考及び精神状態が7個体の中で最も安定していると考えられるためです。

対象: SCP-XXX-JP-a7

インタビュアー: ███博士

付記: インタビューは全て筆談で行われました。

<インタビュー開始, 201█年██月██日>

███博士: それでは、インタビューを開始します。本日はよろしくお願いします。

SCP-XXX-JP-a7: よろしくお願いします。聞きたいのは、お金が降ってきた件ですよね?あれについては何も知りません。むしろこっちが聞きたいくらいです。

███博士: 大丈夫です。今回聞きたいのは「█████物語」についてです。

SCP-XXX-JP-a7:ずいぶん懐かしいですね。子どもの頃はよく読んでました。

███博士: 最初はいつ読んだか覚えていますか?

SCP-XXX-JP-a7: もう40年近く前のことですから、覚えていません。すみません。

███博士: 構いません。今回の件のようなことは、前にもありましたか?些細なことでも、関係が無いと思うようなことでも構いません。

SCP-XXX-JP-a7: 息子の運動会や遠足の日は、ほとんど雨でした。「明日は晴れるといいね」みたいな会話はしたと思います。あとは、書類を作成して上司に仕事が終わったことを伝えたらデータが全部消えていたり、すぐ帰れるって妻に話したら仕事を増やされて帰れなくなったりしました。他にも色々ありますが、運が悪いなくらいに思ってました。

███博士: それでは、逆に良いことはありましたか?

SCP-XXX-JP-a7: 妻が福引きにチャレンジしたときに「どうせ当たんないよ」とか散々言ってたら1等のハワイ旅行が当たったことがあります。そういえば、ミスが多かったのに今の役職に就いたのは、「昇進したい」とぼやいてたその日のうちでした。ずいぶん急だとは思いましたが、嬉しくて気にも留めていませんでした。

███博士: それでは、今回の件以降に、自身の異常性を使って何かしようとは思いませんでしたか?

SCP-XXX-JP-a7: 全く思いませんでした。むしろ言葉を発するのが怖くなりました。私が何か言う度に何かが起こるのはもう嫌なんです。今は、こんな風に筆談しているほうが落ち着きます。

███博士: ご協力ありがとうございました。聞きたいことは以上で終わりです。

<インタビュー終了>

終了報告書: インタビュー内容及び収容経緯から、距離、時系列など無制限に改変を行える可能性があります。本人も含め、全ての人がこれに違和感を抱くことができるのは幸いといえるでしょう。また、収容経緯はいずれも”真実”が原因でしたが、”虚偽”にも注意しなければなりません。―███博士

事案XXX-JP-1: 201█年█月██日、SCP-XXX-JP-a4が収容違反を起こし、標準人型収容室外の廊下に居るところを発見されました。録音機器により、「ここから出たい」と何度も発言していたことが判明しました。数分後、機動部隊によって収容室へ戻るように命令されましたが、これに応じる様子が見られなかったため、右足に向かって発砲しました。その後、SCP-XXX-JP-a4は心筋梗塞により死亡しました。機動部隊は、SCP-XXX-JP-a4が発砲された際に「死にたくない」と発言していたと証言しています。

事案XXX-JP-2: 201█年█月██日、SCP-XXX-JP-a6が収容違反を起こし、SCP-XXX-JP-a6の自宅へ転移しました。録音機器により、「お家に帰りたい」と何度も発言していたことが判明しました。エージェント3名が収容へ向かい、完了したあとAクラス記憶処理を施したうえでカバーストーリー「幻」を流布しました。以降、SCP-XXX-JP-6は計3回の収容違反を起こしました。

これ以上の6個体の収容は困難であると判断し、███博士は異常性を消失させるための実験を申請し、受理されました。

実験記録XXX-JP 日付201█/██/██
対象: SCP-XXX-JP-a1~SCP-XXX-JP-a7の6個体

実施方法: 記憶処理によって発言恐怖症を治療した後、「異常性が消失しない」と発言させる。

結果: 6個体全ての異常性が消失しました。

終了報告書: 異常性の消失が確認された後、クラスC記憶処理を施し開放しました。今後もしSCP-XXX-JPを発見した場合、同様の方法で異常性を消失させることで、被害を最小限に抑えることが可能です。███博士はSafeクラスへの再分類を申請し、受理されました。

SCiPNET

SCP-XXX-JPについてのさらなる情報の閲覧はクリアランスレベル5以上の職員に限定されます。
職員コード及びパスワードを入力してください。

職員コード
パスワード



scp-jp thaumiel 視覚 語り 文書 嘘コン20



ページ情報

執筆者: CAT EYES
文字数: 9678
リビジョン数: 145
批評コメント: 3

最終更新: 30 Aug 2020 14:47
最終コメント: 06 Aug 2020 12:44 by CAT EYES

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