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クレジット
タイトル: 闇寿司ファイルNo.625 "俺"
著者: ©︎CAT EYES
作成年: 2022
http://scp-jp-sandbox3.wikidot.com/draft:6568589-50-5e8f

"俺"
概論
"俺"の名前はデイビット、この闇寿司ファイルの執筆者であると同時に、ここで紹介する寿司そのものだ。以降は名前で書くのも面倒くさいので"俺"とする。
"俺"は1992年9月10日のアメリカ生まれ日本育ち。身長は188cm体重は153kg。好きな食べ物は寿司、そして唐揚げとハンバーガーとピザで、嫌いな食べ物は特に無い。強いて言えば納豆が少し苦手だが、父さん母さんほどではない。
"俺"の自己紹介はここまでにしておこう。正直、"俺"をスシブレード運用するために必要なことは、体重と体力測定の結果くらいなものだ。体力測定の結果は、次のスシブレード運用とともに紹介させていただく。
スシブレード運用
体重
握力
速度
柔軟性
持久力
俊敏性
先ほども申し上げた通り"俺"の体重は153kgで、トラックなどには遠く及ばないにしても、寿司の中でも重量級であるラーメンの数十倍も重いため、"俺"もまた重量級と呼ぶにふさわしいだろう1。また握力はそれなりに強く、飲み会の宴会芸としてリンゴの片手割りを披露していたほどだ。
しかし、他の体力測定の結果はさんざんな結果である。"俺"を運用するにあたってわざわざ体力測定をしてきたのだが、その結果は高校時代より更に悪くなっていた。足が遅いのはもちろんのこと、長座体前屈では身体の硬さに関係なく、腹の肉が邪魔で全く曲がらなかったし、持久走では100mを超えたあたりから膝に激痛が走り、ただの持久歩になっていた。反復横跳びに至っては1往復もしない内に足がもつれ転んだ結果、公民館の床に穴を空けるという醜態を晒してしまった。二度とあんなものやるものか。
ここまで読んだ読者諸君は、「"俺"弱くね?」と思ったことだろう。実際、このままではただ重いだけの動けないデブである。手足を動かせば多少の抵抗にはなるかもしれないが、相手のスシによっては骨折では済まないほどの怪我を負うことは必至だろう。
しかし、"俺"の強さは別のところにある。どうかエピソードの最後まで読むのをやめないでほしい。
エピソード
"俺"をスシにするに至らしめたのはおよそ1年前、長くじめじめした梅雨が明け蝉が鳴き始めようとしていた時期、相棒だった"マルゲリータLサイズ ニンニクチョモランマトマトチーズマシマシコルニチョーネ2バリカタ"が敗北したときまで遡る。当時敵無しだった"俺"は有頂天になっていたせいで油断しており、突然の夜襲に対応できなかった。夜の暗がりに紛れた相手は忍者装束を身にまとっており、出会うやいなや手裏剣による白刃攻撃を繰り出してきた。バリカタコルニチョーネならどうにかできたかもしれないが、あまりの出来事に準備ができてなかった"俺"の相棒はヤワメコルニチョーネになっており、放射線状ではなく縦に8分割されて回転が止まってしまった。相手は夜襲し勝利したことに満足したのか、一言も言わずにそそくさと去ってしまい、"俺"とカットされたマルゲリータだけが残されていた。
スシブレードの敗者は自分のスシを食べなければならない。闇のスシブレーダーの中には食べることができないスシを使用している者が多いためこのルールは殆ど守られないが"俺"の相棒は食べることができる3。
久しぶりに食べた相棒は敗北の味がした。どんな味かというと、最初にチョモランマ盛りされたニンニクの風味がガツンと口の中を占拠したかと思えば、後からトマトの程よい酸味とチーズのまろやかさが追いかけてきて、更にモチモチの生地を噛みしめるごとにそれぞれの主張の強い風味がミックスされ、飲み込むと同時にナポリの暴風が口の中で吹き荒れた。
伸びきっていた天狗の鼻をへし折られたことに対するショックは思いの外大きく、顔面は涙と鼻水でまみれていた。口の中に入ってきたそれらは仄かに酸味があった。
──ここで"俺"は違和感を覚えた。なぜ涙がすっぱいんだろうか。相棒を食べたばかりだからだろうか。それにしては塩分を全く感じなかった。今思えば肌もちょっとカチカチしていたのかもしれない。
"俺"はすぐ自室に戻りこの違和感の解明に勤しんだ。その頃には涙の味は元のしょっぱさに戻っていたため、当時の状況の再現から始まり、血液検査やレントゲン検査など様々な検査をおこなった。メタボリックシンドロームや糖尿病などの診断結果と同時に、ある衝撃の事実が判明した。
それは、「スシブレードを食べると、そのスシの能力、効果を行使できる」ということである。
例えば"ダーク・ハンバーグ"を食べれば皮膚は少し炭化し硬くなるし、"かっぱ巻き"を食べれば機動力が増す。また、"イカスミスパゲッティ"を食べれば汗や唾液が黒く変色し飛散させることで相手を妨害することもできるのだ。更に2つ以上のスシの能力を行使することもできるため、そのカスタマイズ性はかなり高い。
色々実験した結果、どうやら精神酢飯漬けをした者にしかこの効果は現れないようである。なぜ今までこの事実が気付かれなかったのか。それは以下のような理由が考えられる。
- 闇のスシブレーダーは、食べられないスシを回している場合が多い。
- 闇のスシブレーダーは、負けてもスシを食べない者が多い。
- 食べた場合でも、1貫では効果が薄いため気付かない4。
次に、"俺"をスシにするための課題点及び解決策を書いていく。
まず、食べられる量によって効果が変動するということである。上述した通り、スシを1貫食べただけでは本来のスシの能力を完全には行使することができないためたくさん食べる必要がある。しかも長時間維持するためには更に多くのスシを食べなければならない。小食の人ならば、1つのスシの能力を短時間維持するのが精一杯だろう。
ただ食べるだけの場合、100貫食べてやっと1分間の能力行使ができる。これは明らかにコスパが悪い。これの解決策として、簡易結界型スシ・フィールド5を展開することをオススメする。簡易結界型スシ・フィールドを展開しながら食べることで、10貫程度で1時間の能力行使を実現できるようになる。
更にこの簡易結界型スシ・フィールドは、「回れば目も回って気持ち悪くなる」という課題点も解決できる。自分が回るため、食べれば食べるほど気持ち悪さのピークに達するのが早まり、最終的にその場を汚物だらけにしてしまう。相手に絶大な精神攻撃を与えることはできるだろうが、食品衛生法に厳しい闇親方に半殺し以上のことをされることは間違いない。精神を酢飯漬けされ廃人にされることだってありえるのだ。そのため、簡易結界型スシ・フィールドの展開は2つの課題点を解決するために必須の能力と言えるだろう。
そして3つ目の課題は、「どうやって自分自身を回すのか」ということである。自分を割り箸で挟み、更に湯呑で箸頭を全力で叩くのはかなり難易度が高い。ブレイクダンスの技であるヘッドスピンを使用する手もあるが、回転力が足らず押し負けることは必至である。
どうしたものかと頭を抱えていた"俺"の目に飛び込んできたのは闇寿司ファイルNo.795-D "地球"だった。当ファイルでは暗黒卿ガ・ガが地球を回すためにホログラム装置を使用し、箸の幻像の一方は手元に、もう一方は地球を挟むように調整し、湯呑で箸頭を叩くことで地球を回していた。このように地球を回せるのだから人を回すことなど造作もないことだろう。残念ながら紛失していたことが判明したので、ドクタートラヤー氏に頼み込んで、似たようなものを作ってもらった。しかもポケットサイズまで縮小化することに成功している。これを使用することで、難なく"俺"を回すことができるわけだ。
他にも「嫌いなネタを食べると効果は半減する」6「負けたら自分を食べる必要がある」7などの小さな課題点はあるものの無視できる範囲であり、以上3つの課題点を解決できれば自分をカスタマイズ性の高いスシにすることができるのだ。
なお、この寿司の最大の課題として「強さはスシブレーダー本人の胃袋のキャパに左右される」ということが挙げられる。この課題は簡易結界型スシ・フィールドでも解決することができなかった。そのため「10貫しか食べられない」という人は奇襲対策をするのは潔く諦めて、こちらが襲撃する前に食べておく戦法を取るのが効果的だろう。
重量
キャパ
攻撃力
防御力
機動力
持久力
それでは最後に、"俺"が研究に研究を重ねた結果の"俺"のパラメータを紹介させていただこう。食べているネタ以下の通りである。
- "マルゲリータLサイズ ニンニクチョモランマトマトチーズマシマシコルニチョーネバリカタ" 100貫
- "あずき軍艦" 100貫
まず"俺"の相棒である"マルゲリータLサイズ ニンニクチョモランマトマトチーズマシマシコルニチョーネバリカタ"は元々スペックが高く、特にバリカタコルニチョーネによる防御力、そして滑らかな底面によって速度減衰が少なくなることによる持久力が魅力である。しかし円形のため攻撃力が少々低く決定打に欠けていた。そのため、"あずき軍艦"を食べることで攻撃力を底上げし、更に四肢をジタバタすることで予測不可能な攻撃を繰り出すことができる。
そしてこれを100貫ずつ食べることで10時間の能力行使が可能になった。これでいつどこから奇襲を仕掛けられてもすぐ反撃することができる。また"手裏剣"を使うあの忍者が来たら8分割された相棒の仇を必ず取ってやる。
他の活用法
ちなみにこの能力行使は概念寿司などにも有効で、例えば"弱みの握り"を食べれば相手の弱みを取り出すことができ、それによって様々な型を使用することができるし、相手をゆすることもできる。また、"マヨコーン軍艦"を食べれば縦回転できる。
後日談
とりあえず"俺"の相棒もとい毎日の朝食は決まった訳だが研究が終わることはない。"俺"はいつ奇襲されても対抗できるよう"マルゲリータLサイズ ニンニクチョモランマトマトチーズマシマシコルニチョーネバリカタ"を10貫だけを食べ、研究の準備に取りかかる。店にある石窯でジェノベーゼを焼き上げつつ、寿司桶も松竹梅それぞれを出前で調達した。
さて昼食もとい研究を始めようとしていた、まさにそのときである。軽快なベルが鳴り響くとともに店の扉が開き大柄な女性が「相変わらずこの店の扉は狭いね」と良いながら身体をねじ込むように入ってきた。
???: やあ"ピザハット"、邪魔するよ!いや、今は"ピザカッターのデイビット"って呼んだほうが良いかい?
"俺": お前は、"バーガークイーン"……!?
彼女の名前はディビナ、"俺"と同じく東京都内で店を構える闇寿司ブレーダーだ。昔は仲良く"ピザハット8"と"ピザクイーン"と互いに呼び合い研鑽に励んでいたが、2年ほど前に緑茶が野菜か飲み物かで口論になり仲違いしてしまった経緯がある9。
"俺": 今更なんの用だ?
ディビナ: いやね、そろそろどっちが真のスシ"デブ"レーダーか白黒はっきり付けようと思ってね!
"俺": 緑茶を野菜だと抜かすお前が勝てるわけがないだろう。
ディビナ: ふん、忍者ごときにやられた間抜けの言葉とは思えないね!
こいつ、去年に"俺"が闇寿司忍者にやられたことを知っているのか。正直良い気持ちはしないが、"俺"はあの敗北を糧に更に強くなった、こいつに負けることはない。
"俺"&ディビナ: 3、2、1、へいらっしゃい!
回転する"俺"に対してディビナが放ってきたのは"トリプルエビフライバーガー"だった。手足をばたつかせながら楽勝だと確信していたが、衝突する寸前で"トリプルエビフライバーガー"が"俺"の上を大きく跳躍した。どうやらただのエビフライではなく、まだ生きているエビをフライにしているらしい。それを濃厚なタルタルソースとともにバンズで挟むことで跳躍しても分裂することなく形状を維持している。
この数秒で分かった。今の"俺"ではディビナを倒すことはできない。真のスシ"デブ"レーダーにはなれない。
ならばどうするか。答えは簡単だった。"俺"は回転力を少し落としながらテーブルの上に置いてある寿司桶に手を伸ばし、掴んだ寿司を口の中に放り込む。結果として"マヨコーン軍艦"、"ハンバーグの握り"、"ミニイカスミスパゲッティ"が"俺"の胃の中に吸い込まれていった。後味、食感、どれも最悪だったがなり振り構っていられない。"俺"の身体は徐々に縦回転を始めた。
さあ、反撃開始だ。回転力を上げようとしたところで、ディビナが口角を気味悪く上げているのが分かった。
"俺": 何を笑っている……!
ディビナ: あら、バレちゃったかい?お前が見事に罠に引っ掛かって嬉しくなっちゃってね。
"俺": 罠……?
ディビナ: お前が食べたのはね、ただの寿司桶じゃないよ。"粗悪な寿司桶"さ!お前が頼んだ出前寿司とすり替えておいたんだよ!
"俺": なん……だと……
してやられた。しかし、食べた寿司の効果を発動するかどうか"俺"は選べない。こんな重大な弱点があることを見落としていた"俺"は、服の下で何かの塊が転がり出しているのに気付いた。ディビナは遂に耐えきれなくなったのか高笑いしている。
ディビナ: あーっはっは!無様だね"ピザハット"!そのまま私の"トリプルエビフライバーガー"とダンスしながらボロボロに崩れ死んじまいな!
そのままディビナは「狭いねこの入り口は」と再び愚痴をこぼしながら店の外に出て行った。
"俺"は店の中でただ1人──いや、"トリプルエビフライバーガー"もいるから1人と1貫か──は回り続けていた。"俺"の身体は少しずつ分裂を始めていた。そんな中でも”俺”は、もしかしたら、前にもこんな風に死んでいったブレーダーがいるから「食べた寿司の効果を引き継げる」ということが広まらなかったのかもしれないと暢気に考えていた。
髪がイカスミスパゲッティに、脂肪がハンバーグに、歯が酢飯になってバラバラになりながら、"俺"は縦回転を続けていた。

研究中の今の"俺"
最初に言っておくと、"俺"は生きている。あの時食べた"粗悪な寿司"が3貫だけだったおかげで持続時間は20分程度、効果も3割程度で済んだ。
しかし完全に無事であったかと思うとそうではない。180cm以上あった身長は100cm以下になり体重も30kg近くになってしまった。当然胃も小さくなり、ピザを1貫も食べきれなくなった。今の"俺"を回してもラーメンにすら勝てないだろうが、生きているだけでも儲けものだと考えるしかない。
今は、昔のように"マルゲリータLサイズ ニンニクチョモランマトマトチーズマシマシコルニチョーネバリカタ"を相棒に刺客を打ち倒すことで何とか四包丁の立場を奪われずに済んでいる。いつか必ず前のように、いや、前以上の実力をつけ、ディビナを打ち倒してやる。"緑茶は飲み物"とのたまうあいつを真のスシ"デブ"レーダーと認める訳にはいかない。
関連資料
父公包丁のアリマに聞く 大食いのコツ
「ちょっとしか食べられない」「大食いバトルで優勝したい」という方にオススメ。"俺"もこれのおかげでピザを半分以上食べられるようになった。
ドミノ・ピザ公式サイト
様々なピザやライスボウルを食べることができる。オススメメニューは"ウルトラチーズ Yサイズ"。
バーガーキング公式サイト
肉々しいハンバーガーを食べることができる。"ストロング超ワンパウンドビーフバーガー"の復活を心待ちにしている。間違っても"バーガークイーン"のほうには行くな。
ライザップ公式サイト
"粗悪な寿司"を食べれば痩せられると思った者はどうか踏みとどまってほしい。このサイトのほうが安全に回りながら痩せることができる。
文責: ピザカッターのデイビット
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アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:6568589 (20 Jun 2020 11:11)
コンセプトと話の展開はいいと思います。中盤でもたつくのが勿体なく思います。
この記事のコンセプトは「スシブレード運用者がスシブレードになる」だと思いますが、中盤で挟まれる理屈がシンプルに強いコンセプトを阻害しています。「スシブレードを食べればスシブレードと同じ能力を得る」というのが嘘としてかなり大きいので並行して取り扱うべきではないでしょう。能力とは無関係に「自分自身が回転すれば強いことに気づいたロバートが強化を名目に様々な食べ物を食べまくり、太る」くらいシンプルな展開でもいいと思います。強くなる口実で単純に飯を食べまくっているだけでもギャグとして成立しますし、後半の展開とのギャップになるでしょう。(参考文献を無意味に長くするなどでふざけ倒せますし)
スシブレードは能力の運用がどうというよりは理屈をつけてどうトンチキを展開するかだと思います。絵面を意識してはっちゃけてみましょう。
批評していただきありがとうございます。コンセプト、話の展開は良いと言っていただきとても嬉しいです。
個人的に、「自身が寿司になる」という展開はかなり突飛であり読者を置いてけぼりにする可能性があると考え、寿司になるための理屈を入れています。しかし、中盤でもたついている印象を与えてしまうという意見もご尤もだと思いますので、短くするか理屈抜きでも納得できる展開にしようと思います。
確かにギャグ要素や後半の展開とのギャップも生まれるため、この描写は追加したいと思います。
(6/5追記: 他の方の批評も参考にした結果、痩せさせました。)
改めて、今回は批評していただきありがとうございました。
個人的には、改稿前の糖尿病になるエンドの方がいいと思います。寿司を食べまくったことにより、人まで食べてしまうよりは健康を害する方が納得感があります。
それはそれとして"俺"の実際の戦闘描写を増やすのはいいと思います。ただ、敢えて相対する寿司やスシブレーダーをより正統的なものにするとさらにシュールさが増すかもしれません。現行の記述では事前に寿司を食べていますが、敵が来てから急いで食べている描写を入れてみるのも面白いと思います。
後、簡易スシ・フィールドについてですが、次元間スシ・フィールドでないスシ・フィールドが存在する描写がある記事が(私の記事含めて)結構あるので、簡易結界型スシ・フィールドといった名称にした方が「空間をゆがめてはいないが簡易的に空間を区切っている」というニュアンスが分かりやすいと思います。
批評していただきありがとうございます。
Twitterのほうでも意見をいただきまして、体調が悪くなるというのが煮干しの握りと被ってしまっていたためこのように改稿いたしました。
敵が来てから急いで食べる描写はかなり面白いと思いましたので追加したいと思います。
(6/5追記: 追加しました。)
こちらについては「簡易結界型スシ・フィールド」に変更いたしました。案をいただきありがとうございます。
改めて、批評していただきありがとうございました。
拝読しました。
aisurakutoさんがおっしゃられているように、インパクト・コンセプト共に十分面白く、ラストシーンも闇寿司の恐ろしさがいい具合に出ると同時に、前半部分のコメディを活かしてギャップを作れています。現状でもUVはできるラインではあるのですが、惜しい点もいくつかあると思います。もっと面白くできると思います。
概論
ここは特に問題ないと思います。長く書きすぎず適度に遊べています。
スシブレード運用
ここのレーダーチャートの形自体はかなり面白いんですが、「速度」「俊敏性」で被りが生じているのが惜しいです。体力測定っぽさを出すなら「速度」を「巧緻性」などに変えてみるのが良いかなと思います。
現状ではただの肥満男性の体力測定を描くだけになっていますが、闇寿司が体力測定やってる絵面がそれなりに面白くなりそうなのでその辺りの描写をつけても良いかもしれません。ハンドボールの代わりに酢飯を投げるとか(あくまで今思いついただけの一例ですが)。
かなり良いです。ただ個人的なヘッドカノンとして、闇寿司も敗北したら寿司を食わなければならないと思っている(≒『へいらっしゃいの後両手を広げる』以外のルールは守っていると思っている)ので、そこだけ変更できるならしても良いのかなとは思います。ただ、難しいならここはヘッドカノンなので無視しても構いません。
加えて言うとするなら、闇寿司ファイルNo.795-D "地球"で出てきたホログラム装置がどのように地球を回していたのかをこの記事でも少し書いておくと良いと思います。
「食べているネタは以下の通りである。」だと思います。
あとは「他の活用法」で例示しているような弱みの握りなどの特殊な能力がある寿司をもう少しここで食べて、戦闘パートでの風景にバリエーションを増やすように遊びを入れたいです。
他の活用法
前述したように、もう少し遊んでもいいかなと思います。マヨコーンはとても良いです。
関連資料
バーガーキングとドミノピザで役割が被っていて情報量が少ないので、せっかくならもう二つくらい関連資料増やして遊びたいです。あるいは、ここで人体解剖学などを置いておいてラストシーンの伏線を張ってしまうのもアリかもしれません。
後日談
ご自身の描写力との相談にはなると思いますが、ここの会話は闇寿司フォーマット/インタビュー記録のような台本形式ではなく、普通に物語形式で書いてもいいと思います。
縦回転するのは凄くいいと思います。個人的には途中までしゃべっている最中も縦回転していていいと思います。
気になった点はこのくらいです。はじめに書いた通りコンセプトとインパクトは充分なのであとはどれだけ魅せきれるかだと思います。僕が批評して提案した点以外にも、面白く出来そうなところがあればくどくならない範囲でもっと小ネタや遊びを入れて良いと思います。
執筆、応援しています。
批評していただきありがとうございます。
確かに「速度」と「俊敏性」は被っていると気付いたので、いただいた案などに変更しようと思います。
非常に面白い案だと思ったので、ごちゃごちゃしない程度に入れてみたいと思います。
闇寿司も負けたら寿司食べるんですね……地球をどう回していたかは描写します。
良い案が浮かんだらもっと遊んでみようと思います。
他の方の批評と合わせて、改稿を進めていきたいと思います。
改めて、批評していただきありがとうございました。
ブースト込で着地40ぐらいの記事という印象です。消える記事ではありませんが、勝てる記事ではないと思います。
素材の良さはあり、まだまだ遊べるアイデアに見えます。
概論
何をするつもりなのか分かりやすいのは良いですね。それ単体が小さなフックになっています。
勝てなそうだな、と思う要素は『ロバートのキャラ』と『火力不足』です。
ロバートは安い王道をなぞっています。肥満が鈍重で食い位置がはっている、、、というのは分かりやすさはありますが、キャラクターとして魅力にプラスは入りません。寿司はGoIフォーマットの中でもキャラクター創作のしやすさに長けています。キャラクターの魅力は読者を貼り付けにし、多少無茶なウケ狙いに付きあわせる効能があるので、キャラクターを柱にした話を作りやすくなります。
ロバートをフィジカルエリートにする
→強キャラはそれだけで魅力的です。鈍重な属性は排除して良いと思います。
「剛柔を体現した俺にスシブレードの攻撃など通用しない」「俺は体当たりで自販機を破壊できる」「俺が走ると野生動物は恐怖で逃げていく」などビッグマウスを吐かせて、強いロバートの背中を読者に見せるのが効果的だと思います。
ロバートを知的デブにする
→食い意地がはっている、、、突出した価値観は狂気に見えますが、食欲のような王道をなぞったものを当てはめるとキャラが馬鹿に見えます。馬鹿に魅力はありません。
「中は柔らかい肉で、外は硬い皮膚、これは日本刀が強靭である仕組みと同じであり~」「この肉体を維持するためには1日あたり10,000キロカロリー必要。これは成人男性の5倍に~」「これまで食った米の量は〇〇〇トンにのぼり、面積で換算するとモンゴルの領土に匹敵する~」など理屈っぽさのある理論派肥満はキャラにインテリジェンスを与えると思います。知的なキャラクターは使いやすいです。
ロバートをモテるやつにする
→現状のロバートはモテないです(断言)。ゲテモノ系の男が女にモテていると妙に目立ちます。そこに女性に優しそうなキャラがあるとキャラクターが一気にたちそうです。余裕があったら狙ってみると良いかもしれません。
ユーモアが足りていないように感じます。寿司や鮫などのふざける前提のフォーマットは中盤で失速すると終わりです。中盤の立ち上がりのためにも序盤からユーモアを多く入れてフックにすると良いです。
「御蓮寺の店の入り口は狭い。無理やりはいったら入り口を破壊してしまい出禁に」
「ドクタトラヤーは俺を位置エネルギー兵器に転用する計画を明らかにしている」
「何かが背中にあたったと思ったら、軽トラが俺に追突していた」
キャラ属性を意識したユーモアの一例です。また、グラフ部分はもっと遊べるきがします。
エピソード
寿司を多く食うことで寿司の能力を~という部分が良いと思います、ある程度説得力も担保されているのも高得点です。
逆に食べ物に関する描写は多少の不快感と読みにくさを感じます。良い部分を膨らませて展開した方が良いものになりそうです。
寿司はここで稼がないとvoteが稼げません。良い部分にユーモアを混ぜながら展開しましょう。
後日談
ここがかなり頼りないです。ここで拾った票と同じ票を落としそうなセクションであり、構造から見直すことを勧めたいです。
特に相手を食ってしまう描写が弱そうです。前半とのギャップで票を稼ぐにも無理があるよう見えますし、コンテスト意識するならば票の稼ぎ方の効率が悪いです。
逆に、
・生活習慣病になってしまった
・無機物を食えるようになった
あたりは素材の良さを感じます。この辺の要素をエピソードセクションに持ち帰り、話の展開を精査したいです。
生活習慣病~はロバートの失敗であり、ユーモアにつなげやすいです。逆に「スピンによる回転運動で痩せてしまったよ(イケメンの画像を添付)」のような展開でもユーモアある起伏を設置できそうです。
無機物を食えるようになる~は話の更なる展開に有用な要素に感じます。ロバートが悲しきモンスターになることでテイストの違うユーモアが用意できると思います。
それこそ地球を食わせて地球の特徴を獲得させれば回転方法に理屈ついてきます。『NASAが俺に名前をつけようとしてる』『俺をプラネット9と呼ぶ者がいる』みたいな。
批評していただきありがとうございます。
概論や運用でキャラ付けをもっと遊びたいと思います。個人的には、エピソードでたくさん理論を語らせているというのもあるで、知的デブメインで進めていきたいと考えています。
正直、食べ物に関する描写はあまり変えたくないのですが後日談などを改稿する関係上変更箇所も出てくると思うので、その際にお褒めいただいた点を膨らませつつ改稿しようと思います。
現在、「中盤を改稿することで現状の後日談とのギャップを更に引き立たせる」案と「後日談を大幅に改稿する」案の2つの批評をいただいているので、熟考しつつ方向性を決めていきたいと思います。
改めて、批評していただきありがとうございました。