SCP-2198-JP - コロコロ星

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クレジット

タイトル: SCP-XXX-JP - コロコロ星
著者: ©︎CAT EYES
作成年: 2021

SCP-XXX-JP

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは無人探査機によって観測されています。SCP-XXX-JPの存在が公になった場合、適切なカバーストーリーを適用し、情報を隠蔽してください。

現在、オブジェクト指定の変更を検討中です。

説明: SCP-XXX-JPは、エッジワース・カイパーベルト¹内を公転している、直径推定400km 891.64km 2,039.67kmの天体です。SCP-XXX-JPは他の地球型惑星との相似点を多く有しており、発見された1999年4月17日時点では新しい惑星への分類が検討されていました。

地球との相違点として、赤道傾斜角の違いが挙げられます。地球の赤道傾斜角は23.44度であるのに対しSCP-XXX-JPの赤道傾斜角は90度²であり、常に自転軸を太陽方向へ向けて公転しています。また、公転速度は常に1.32km/sで一定を保っています³が、24時間に1回のペースで1～3秒の間公転及び自転が完全に停止します。

SCP-XXX-JPは、スペースデブリや天体との衝突及び付着を繰り返すことで現在も肥大化を続けています。スペースデブリや天体がSCP-XXX-JPに衝突する速度に関係なく付着することが確認されており、この際に衝撃やクレーターなどが発生した事例は観測されていません。スペースデブリや天体が付着する原理については、地球との距離が大きく離れていたことと上記の特徴によって正確な調査が困難であったために2018年まで不明なままでした。

SCP-XXX-JPの惑星軌道上には、1976年に天体█████が発見されていましたが、SCP-XXX-JPが発見されて以降天体█████は発見されていません。SCP-XXX-JPと天体█████は赤道傾斜角や公転速度などが大きく異なっており、その関連性は不明です。

+ 探査結果-1を閲覧する

探査結果-1: 1999年6月24日、無人探査機"こがね"を打ち上げ、2009年1月9日にSCP-XXX-JPを捕捉しました。結果として、SCP-XXX-JPの直径が891.64km⁴であることが判明し、また特徴の裏付けを取ることに成功しました。しかし、最終的にSCP-XXX-JPと衝突、付着したことにより無人探査機の回収が不可能になりました。また、カメラの損傷によってその後の記録は取ることはできませんでしたが、茶褐色の土壌が最後に観測されました。

+ 探査結果-2を閲覧する

Phelotrupes laevistriatus

探査結果-2: 2009年10月30日、無人探査機"だいこく"を打ち上げ、2020年2月15日にSCP-XXX-JPを捕捉しました。結果として、SCP-XXX-JP上にセンチコガネ(Phelotrupes laevistriatus)と外見が類似した個体を発見しました。この個体は更に、SCP-XXX-JPを押すように惑星軌道上を移動する個体(SCP-XXX-JP-A)と、SCP-XXX-JP上で生活する個体(SCP-XXX-JP-B)に分けられています。SCP-XXX-JP-A及びBの大きさは非異常性のセンチコガネと同様です。

SCP-XXX-JP-Aは推進力を不明な原理によって得ています。またSCP-XXX-JP-Bは、自身の排泄物によってスペースデブリや天体をSCP-XXX-JPに付着させています。SCP-XXX-JP-BはSCP-XXX-JP全体を覆い尽くすほど存在しており、内部に存在する個体もいると考えられるため、その総数は不明です。SCP-XXX-JP-Aは24時間に1度、SCP-XXX-JP-Bの1個体と位置を交代します。この間、SCP-XXX-JPの公転及び自転は完全に停止します。

また、この探査によりSCP-XXX-JPの直径が2,039.67kmに変化していることが判明しました。SCP-XXX-JPの軌道周辺にあった天体18個が消失していることが確認されましたが、その天体がSCP-XXX-JPに全て付着していた場合、直径は4,000kmを超えていると推定されます。天体の消失の原因が不明である点と、SCP-XXX-JP-A、Bの存在及び特性から、SCP-XXX-JP-A、Bは付着したスペースデブリや天体を排泄物により分解し食料としていると考えられています。

この観測結果により、異常性はSCP-XXX-JP-A、Bが有していると断定されました。オブジェクト指定の変更は現在検討中です。現在の収容活動は、無人探査機"だいこく"によるSCP-XXX-JPの観測と情報隠蔽に注力されています。SCP-XXX-JP-A、Bの回収は、地球や他の天体へ及ぼす影響の可能性から無期限に延期されています。

Footnotes

1. 太陽系の海王星軌道(太陽から約30AU)から約50AUまでの黄道面付近にある、穴の空いた円盤状の天体密集領域です。

2. この特徴は天王星にも見られます。

3. 通常は、公転軌道が楕円の形をしているため、公転速度は変化します。

4. 地球の約0.07倍です。

scp jp keter 惑星 地球外 昆虫 雑食 未収容

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ページ情報

執筆者: CAT EYES

文字数: 3445

リビジョン数: 53

批評コメント: 6

最終更新: 05 Feb 2023 01:06

最終コメント: 27 Jan 2021 00:30 by CAT EYES

+ 出典

ソース: https://www.flickr.com/photos/92855856@N00/24672807215/
ライセンス: CC BY 2.0

タイトル: Andy Maguire
著作権者: new planet
公開年: 2016年

ソース: https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Aphodius-sp.JPG
ライセンス: CC BY-SA 3.0

タイトル: Unknown species of Aphodius (Dung-beetle).
著作権者: Sten
公開年: 2007年

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  批評コメント批評コメント

  
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  Rhapsodyyyyyy 25 Jan 2021 03:45

  読ませて頂きました。
  好きなジャンルなのですが、設定で「ん？」と思う箇所があり、内容を楽しむ所まで行けませんでした…。
  私が引っかかった部分を列挙します。筆者さんの中で答えをお持ちか、そうでないかによらず、もう少し説明が必要かなと。

  ◆肥大化の原理
  衝突した隕石やら何やらを自身の一部として肥大化し続けている、というのは地球など普通の惑星も同じかと思います。
  大体の隕石は地球の100万分の1ほどの体積も持たないので、肥大化と言うほど体積は変わりませんが…。
  よって、わざわざぶつかった物を自身の一部にしている、という事が特筆されている理由がよく分かりませんでした。
  他の星を遠くから引き寄せてくるのが異常性？と思いましたが、そのようには読み取れなかったので。

  ◆急にでかくなった事
  他の星を遠くから引き寄せてくる異常性が無い限り、体積が10年で急に5倍以上にはならないように思います。そこまで多くの隕石などが特定の星にやってくるとは思えないので。
  また、昔からそういう異常性があったのならとっくに冥王星やら何やらを取り込んで巨大化しているので、ここ10年で急にそういう異常性を獲得したように見えます。

  ◆虫が公転の原因
  こいつは太陽系の惑星なのですから、虫に頼らずとも誕生した時点で公転はしているかと思います。
  虫のお陰で公転しているという論理がよくわかりませんでした。

  ◆総合的に
  惑星の公転の原理、というのはすごくいいテーマで、論理的・科学的納得感があれば面白い記事になると思いますが、それが足りないと変な感じになってしまいそうです。

  最後の編集 25 Jan 2021 03:46 by Rhapsodyyyyyy さらに表示

  CAT EYES 25 Jan 2021 06:52

  批評していただきありがとうございます。

  ◆肥大化の原理
  「SCP-XXX-JPに天体が衝突しても衝撃やクレーターなどが発生せずに付着する」というのは他の天体に見られないと思ったのでこのように書きました。その点が伝わるように改稿しようと思います。

  ◆急にでかくなった事
  確かに10年で5倍は急すぎでした。調整します。

  ◆虫が公転の原因
  この点については、考えたけど蛇足になると思い書かなかった案があるので、それを追記したいと思います。

  改めて、批評していただきありがとうございました。

  Okaka_Onigiri 25 Jan 2021 11:19

  拝読しました．
  アイデアは面白いと思いました．表現等でいくつか気になった点があったので，それが改善もしくは納得できればUVすると思います．

  SCP-XXX-JPは他の惑星との相似点を多く有しており

  惑星と言っても地球型惑星やガスで構成された惑星などのいくつかの種類があるので，もう少し詳しく書いた方が良いかなと思いました．

  地球との相違点として

  地球と比較する描写が多いですが，わざわざ比較する必要があるのかなと思いました．

  SCP-XXX-JPを押すように惑星軌道上を移動する個体(SCP-XXX-JP-A)

  Aがどういう挙動をしているのかイメージが掴めませんでした．また，これが1番のネックなのですが，AがSCP-XXXX-JPを押していることの根拠が書かれておらず，神様視点的だと思いました．赤道傾斜角が90°だったりするのはそういうことなのだとは思いますが，観察しただけではAがSCP-XXXX-JPを押してるのか，SCP-XXXX-JPの動きに連動してAが動いているだけなのかの判断がつかないはずです．Aを適当な物体に乗せる実験などが1回でもできれば断言できるとは思いますが..．(財団世界の無人機のスペックに依りそうです)

  CAT EYES 25 Jan 2021 21:54

  批評していただきありがとうございます。

  惑星と言っても地球型惑星やガスで構成された惑星などのいくつかの種類があるので，もう少し詳しく書いた方が良いかなと思いました．

  確かにその通りだと思いました。明記します。

  地球と比較する描写が多いですが，わざわざ比較する必要があるのかなと思いました．

  身近な天体と比較した方が分かりやすいと感じたためこのように書きました。不要のようなら変更あるいは削除します。

  Aがどういう挙動をしているのかイメージが掴めませんでした．

  神様視点的というのはおっしゃる通りだと思います。観測によってSCP-XXX-JP-AによってSCP-XXX-JPが押されていると分かるような描写を入れたいと思います。

  改めて、批評していただきありがとうございました。

  karmaninja 26 Jan 2021 20:02

  地球との相違点として、赤道傾斜角の違いが挙げられます。地球の赤道傾斜角は23.44度であるのに対しSCP-XXX-JPの赤道傾斜角は90度であり、この特徴は天王星にも見られます。

  地球とか天王星に言及する意味がよくわかりませんでした。赤道傾斜角が90度というだけで良いと思います。

  SCP-XXX-JPは公転面上をコロコロ転がるように自転しているという意図なのだと思います（批評コメントからそう思いました）が、「赤道傾斜角は90度」はそういう動きではないです。もしコロコロ転がる動きにしたいなら、「自転軸を常に太陽に向けて自転している。」とかにしないといけません。

  最後の編集 26 Jan 2021 20:17 by karmaninja さらに表示

  CAT EYES 27 Jan 2021 00:30

  批評していただきありがとうございます。

  地球や天王星について言及したのは、比較対象があったほうが分かりやすいと考えたからです。

  また、SCP-XXX-JPの動きに関しては言葉足らずでした。追記します。

  最後に、批評していただきありがとうございました。

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