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SCP-XXX-JP
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、防腐・冷凍処理を行った上でサイト-8122内の低危険度物品収容ロッカーに収容されている1個体を除き処分してください。
説明: SCP-XXX-JPは、MoLOr1の協会員である杉元 瞳氏によって生産されたと思われるリンゴ(学名: Malus pumila)の果実です。SCP-XXX-JPを摂食した場合、身体能力や知的能力、集中力などの向上が見られます。向上の程度には個人差がありますが、周囲の人間からは一様に「能力の高い人物」と評価されます。
SCP-XXX-JP-Aは、上記の異常性によって能力が向上した人物です。現在までに、計43名のSCP-XXX-JP-Aが発見されています。SCP-XXX-JP-Aは全員がMoLCo2の会員であり、杉元氏から購入し、摂食したと証言しています。
SCP-XXX-JPは、2019年5月17日に行方不明届けが出された杉元氏の自宅の冷蔵庫から発見されました。また、杉本氏の所有する土地からリンゴの樹木が発見されましたが、同様の異常性を持つ個体は発生していません。現在、杉元 瞳氏の行方を調査中です。
以下は、SCP-XXX-JP-Aのうち1人が所持していた、杉元氏による販売時のスピーチ記録から一部抜粋したものです。
[杉元 瞳氏による挨拶、及び重要度の低い内容が続くため省略。]
皆さんは、戦争と聞いて何を思い浮かべますか?おそらく大抵の方は、全世界を巻き込んだ第二次世界大戦や、各地で起こっている紛争などをあげるでしょう。しかし、戦争というのは皆さんが思うよりもずっと身近で巻き起こっているのです。例えば、学校で誰よりも良い成績を取りたいとか、かけっこで誰よりも速く走りたいというのも、一種の戦争といえるでしょう。そのような「誰よりも」という気持ちが原因で起こった戦争は歴史上にいくつもあります。領土を多く持ちたい、武力で優位に立ちたいなどという理由で、今までどれほどの血が流れてきたでしょうか。
しかし、そのような気持ちがあるからこそ、人として成長していけるのもまた事実です。自分の能力を高め、かつ争いの起きない方法は無いのか。そのような考えの元、私が作ったのがこの「GOOD APLLE」なのです。
[以降、SCP-XXX-JPに関する情報が述べられている。説明の内容と同一のため省略。]
インタビュー記録: 以下は、SCP-XXX-JP-Aの1人である高嶺 千秋氏3に行われたインタビュー記録です。高嶺 千秋氏は上記のスピーチ記録を保持していた人物です。
対象: 千秋氏
インタビュアー: エージェント・白藤
<録音開始>
エージェント・白藤: それでは、インタビューを開始します。
千秋氏: はい、よろしくお願いします。
エージェント・白藤: まず、あのリンゴを食べる際に効果について疑問など感じませんでしたか?
千秋氏: 正直、本当かとは思いましたよ。あんなうまい話、リンゴじゃなくても聞いたことないですからね。ただ、私たちは戦争を止めたいという思いでコミュニティに参加しました。身近に戦争の種があって、それを取り除く方法があるというなら、試してみても良いと思ったんです。あの中には、食べなかった連中もいましたがね4。
エージェント・白藤: 分かりました。では、実際にリンゴの効果はどうだったんですか?
千秋氏: 変わったという明確な実感はなかったんですが、部活でも良い成績を残せるようになったし、授業の内容も前より分かるようになりました。なので効果はあったと思います。
エージェント・白藤: そのような効果があったにも関わらず、あなたは先週、1ヶ月の停学処分を受けていますね。
千秋氏: ええ。意欲が湧かなくなったんです。
エージェント・白藤: というと?
千秋氏: 今まで私は、同級生に負けないように一生懸命仕事してきました。学校から帰った後も勉強を続け、結果を残そうと必死でした。部活でも、誰よりも活躍したくて人一倍頑張ってきたつもりです。しかしあのリンゴを食べて、自分が周りよりも優秀になったときに、頑張る意味が分からなくなったんです。頑張らなくても結果を残せるようになったとき、残ったのは無力感だけでした。そんな時に、万引きをしたんです。何がきっかけとなったかは分かりませんが、「魔が差した」というんですかね。ただ、その時のスリルにはまってしまったんです。
[ため息をつき、4秒間沈黙。]
千秋氏: 今は少し後悔しています。今までの努力に自分の手で傷を付けてしまったんですから。これからは、しっかり自分と向き合って、努力していこうと思います。
<録音終了>
終了報告書: インタビュー後、高嶺 千秋氏には記憶処理を施しました。なお、千秋氏はインタビュー後から現在までに計4回の万引き事件を起こし、退学処分を受けています。
補遺: 43名のSCP-XXX-JP-Aのうち、41名が軽犯罪や窃盗、殺人などを起こしていたことが確認されました。インタビュー記録も含め、この事案がSCP-XXX-JPの異常性と関連しているは現在調査中です。
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アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:6568589 (20 Jun 2020 11:11)
拝読しました。
やりたいことは分かりましたが、面白さには繋がらなかったというのが正直な感想です。起承転結で言えば「起」「承」があって「転、結」が繋がっていない感じでしょうか。
「リンゴを食べる」という物質的な異常性トリガーが、何故か「記憶消去」という精神的なもので対処できてしまうところに焦点を当てたり(もしかしたら私の読み違いかも)、リンゴにちなんだ要素を足すのもいいかもしれません。現状、「BAD APPLE」という成語以外で、このオブジェクトがリンゴでなくてはならない理由がないので、そこを掘り下げてみてはどうでしょう。
ただ、異常性を弄るだけだとマジックアイテムの域を超えなさそうなので、何かしら他の展開が欲しいところではあります。せっかく異常性関与の団体を出しているのですから、そこに絡めたストーリーを展開したり、あるいはSCP-XXXX-JP-A-1のインタビューを通じてストーリーを展開しても良いかもしれません。このストーリー展開に関しては、こちらのエッセイが参考になるかもしれません。
細かい点です。
「評価されています」だと状態に言及している(今もリンゴを食べた人がいて、その人の状態を表している)ように感じられるので、「評価されます」の方が良いと思います。
以上、参考になれば幸いです。
批評していただきありがとうございます。いただいた意見を参考にして改稿を重ねていきたいと思います。