注)財団は不動産屋ではありません

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SCP-XXX-JP

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Keter Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、現在神奈川県██市に存在するマンションの60█号室に収容されています。SCP-XXX-JPが外出する際は、2名以上の職員が同行してください。

説明: SCP-XXX-JPは、発見時点で64歳のコーカソイド男性です。SCP-XXX-JPは毎週金曜日自発的に入居者のいない部屋にSCP-XXX-JPの所有物(以下、SCP-XXX-JP-A群)と共に転移します。基本的にSCP-XXX-JP以外がSCP-XXX-JP-A群を移動させることは不可能ですが、SCP-XXX-JPが許可した場合のみ移動させることが可能になります。また、SCP-XXX-JPが消費した物品(食品や煙草など)は24時間後にSCP-XXX-JPの半径1m以内に再出現します。

SCP-XXX-JPが転移を行う際、SCP-XXX-JPが居住していた痕跡1は残りませんが、SCP-XXX-JPが住んでいた部屋への感想が書かれた一枚のメモ書きが残されます。このメモ用紙はSCP-XXX-JP-A群にはないことが確認されており、どのような原理でSCP-XXX-JPが残しているのか不明です。

SCP-XXX-JPは2018年6月19日午前10時に、空室の標準人型収容室に転移したため発見されました。その際、SCP-XXX-JP-A群は標準人型収容室に入りきらず、一部が廊下にはみ出した状態で転移していました。以下は、SCP-XXX-JPの出現時に行われたインタビュー記録です。

対象: SCP-XXX-JP

インタビュアー: エージェント・河野内

<録音開始>

エージェント・河野内: こんにちは、SCP-XXX-JP。

SCP-XXX-JP: SCP……?なんだそれは、部屋番号か何かか?まるで刑務所みたいな呼び方だな。

エージェント・河野内: お気に障りましたか?

SCP-XXX-JP: 少しな。だが、それがここでの決まりというなら仕方ないだろうよ。

エージェント・河野内: ありがとうございます。それで、いくつか質問させてください。まず、あなたはどうしてここに転移してきたのですか?

SCP-XXX-JP: 前に住んでた所は、人通りが多くてうるさいせいでよく眠れなかったんだ。それで空き部屋を探してたらここを見つけたって訳だ。ここは皆引きこもってて騒音の心配もなさそうだしな。

エージェント・河野内: なるほど、ではどのように転移する場所を決めているのですか?

SCP-XXX-JP: それは特に決めてないな。ただ、前の家で悪かったことが無いところに引っ越すようにはしてるよ。

エージェント・河野内: 分かりました、ありがとうございます。それで、この家具なんですが……

SCP-XXX-JP: やっぱり邪魔か。とは言っても、この部屋は少し狭すぎるな。無理矢理入れても今度は私の居場所がなくなってしまうし……

エージェント・河野内: 他に収容、じゃなくて収納できる部屋がありますが、そちらに移しますか?

SCP-XXX-JP: そうか、では是非お願いするよ。何しろこの歳じゃ箪笥とかとても持てなくてね。

エージェント・河野内: 分かりました。

SCP-XXX-JP: ああ、ちょっと待ちたまえ、君。これは何だ?

エージェント・河野内: それは監視カメラですね。

SCP-XXX-JP: こんなもの必要ないだろう。これも持っていってくれ。

エージェント・河野内: すいませんが、それはここではとても必要なものなので、要望には応えられません。

SCP-XXX-JP: そうか、それは残念だ。

<録音終了>

補遺1: 2018年6月26日午前10時、SCP-XXX-JPがSCP-XXX-JP-A群と共に標準人型収容室から転移しました。その際、標準人型収容室には以下のメモ書きが残されていました。現在、SCP-XXX-JP及びSCP-XXX-JP-A群を捜索中です。

とても静かで家賃が無いのは素晴らしいことだが、その他はクソだな。まず窓が無い。時間の感覚が狂ってしかたがない。次に外出が出来ない。そのせいで長年続けていた朝の散歩を中断せざるを得なくなった。特に最悪なのは至る所にある監視カメラだ。こんな環境でリラックスなんてできる訳がない。きっと、ここにいる他の奴らはよっぽど心が広いのか、監視されてるのが好きな奴ばかりなんだな。ともかく、この一週間世話になった。私は次の引っ越し先に移るとするよ。

補遺2: 2018年7月3日午前9時54分、神奈川県内に位置するマンションの70█号室でSCP-XXX-JPを発見しました。しかし、発見の6分後に転移が始まり、再び行方不明となりました。なおメモ書きには、窓からの景色は素晴らしいこと、家賃が高すぎることが書かれていました。SCP-XXX-JPは家賃を滞納していたため、滞納分は財団によって支払いが行われました。

補遺3: 2018年7月9日、北海道内に位置するマンションの61█号室でSCP-XXX-JPを発見しました。以下はその際に行われたインタビュー記録です。

対象: SCP-XXX-JP

インタビュアー: エージェント・河野内

<録音開始>

エージェント・河野内: お久しぶりですね、SCP-XXX-JP。

SCP-XXX-JP: ああ、久しぶりだな。そして、私は君達に謝らなくてはいけないことがある。

エージェント・河野内: なんでしょうか?

SCP-XXX-JP: まず、君達が貸してくれた部屋から勝手に引っ越してしまい申し訳なかった。あそこは、どうしても私に合わなくてね。そしてもう一つ。先週、せっかく尋ねてくれたのにろくに話さずに引っ越してしまった。誤解してほしくないのは、別に君達から逃げた訳じゃないってことだ。ちょうど時間だったのだよ。本当にすまなかった。

エージェント・河野内: 分かりました。先ほど「ちょうど時間だった」とおっしゃいましたが、転移する時間は決まっているのですか?

SCP-XXX-JP: ああ、午前10時と決まっている。いや、厳密に決まっている訳ではないが、自分の中でそう決めているんだ。何時に寝て何時に起きるか決めているのと同じだよ。

エージェント・河野内: なるほど。ちょうど明日で1週間ですが、また転移するんですか?

SCP-XXX-JP: そうだな、前の家より良いところは多いが、少しスーパーが遠くてな。次はもう少しスーパーが近い所に引っ越そうと思う。

エージェント・河野内: そうですか……もし、条件に合致した場所を知っている場合は、そこに転移することは可能でしょうか?

SCP-XXX-JP: 試したことはないが、もしかしたらできるかもな。

エージェント・河野内: 分かりました。

<録音終了>

インタビュー後、SCP-XXX-JPから出された条件に合致した物件を探した結果、神奈川県██市に存在するマンションの60█号室が合致しました。このことをSCP-XXX-JPに報告したところ、2018年7月10日午前10時にこの地点へ転移しました。現在は、この一室がSCP-XXX-JPの収容室として利用されています。またこの転移後、SCP-XXX-JPの転移先はコントロールが可能であるとしてオブジェクトクラスがEuclidに再分類されました。

補遺4: 2020年11月26日、SCP-XXX-JPからの要請によりインタビューが行われました。以下はその記録です。

対象: SCP-XXX-JP

インタビュアー: エージェント・河野内

<録音開始>

SCP-XXX-JP: 急に呼んでしまって、申し訳ないな。

エージェント・河野内: いえ、構いませんよ。どうしました?

SCP-XXX-JP: 実は、最近この部屋に飽きてきてな。

エージェント・河野内: ……はい?

SCP-XXX-JP: だから、新しい場所を探してほしいんだ。条件は前と一緒だ。

エージェント・河野内: ……財団は不動産屋ではありませんよ?

<録音終了>


scp-jp euclid 人間型



ページ情報

執筆者: CAT EYES
文字数: 4232
リビジョン数: 19
批評コメント: 2

最終更新: 30 Dec 2020 13:18
最終コメント: 05 Dec 2020 07:11 by CAT EYES

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