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クレジット
タイトル: SCP-3197-JP - 田園デンエン/田圃たんぼ/█████/田舎いなか
著者: CAT EYES
作成年: 2024
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アイテム番号: SCP-3197-JP
オブジェクトクラス: Euclid

中冠村
特別収容プロトコル: 中冠村は廃村として完全に封鎖し、周辺50km内の都市開発は適切なカバーストーリーによって阻止してください。また、山間部からの侵入を考慮してエージェントを巡回させてください。
SCP-3197-JPを物理的に収容することは不可能ですが、数名の村民とともに中冠村を隔絶することで収容状態を維持しています。異常性拡大阻止と村民の精神状態安定のため、積雪していない時期は常に中冠村内の水田及び水路に水を張る必要があります。また、SCP-3197-JPが周辺地域へ移動するおそれがあるため、21時から4時の間に中冠村を出入りすることは禁止されています。

足跡
説明: SCP-3197-JPは北海道中冠村なかかっぷむらに生息する、個体数不明の異常人型実体群です。SCP-3197-JPは中冠村に居住している男性以外には視認、接触することができないため、彼らの証言が事実であると証明する既知の手段は現在のところありません。しかし、それらが残した痕跡──例として、手形、足跡、臭気、物体を動かした痕跡、村民へ与えた外傷など──は彼ら以外でも視認することができるため実在することは証明されています。その痕跡は主に中冠村の土壌、水分、廃棄物、そして男性村民のDNAで構成されており、その他生体組織由来の成分や指紋は現在に至るまで検出されていません。
覚書: なお、「中冠村に居住している男性」の定義は非常に曖昧です。収容担当チームは、SCP-3197-JP発生に切っ掛けがあり、それに関係する村民の血筋や遺伝によるものであるという仮説を立てていますが、確証には至っていません。外部の人間が中冠村に移住する、もしくは長期滞在することでSCP-3197-JPの影響下になるか検証する提案は保留されています。少なくとも、調査のため中冠村に3ヶ月滞在したDクラス職員及び研究員には影響がありませんでした。
以下は男性村民の証言から得られたSCP-3197-JPの特徴です。
SCP-3197-JPは全身が黒色であり眼窩や口腔は存在しません。また夜行性であり、日中1は存在しないか、もしくは水田や水路の水中に溶け込んでいます。特に5月~8月の間は活発であり、時に住居侵入、村民への襲撃・強姦などを行います。また、SCP-3197-JPに一定時間接触した村民はいずれも強烈な睡魔を感じ、昏睡状態に陥ります。
SCP-3197-JPは2.5m前後の個体(A個体)、1.7m前後の個体(B個体)、そして更に小さい個体(C個体)に分類されます。
- A個体: 全個体の中で最も活発的に活動しており、夜間は中冠村内を巡回するように移動します。住居侵入、村民への襲撃、強姦も主にA個体が行います。また8月上旬には稲や杭にC個体を産み付けます。なおA個体には乳房が確認できるため性別はメスであると考えられます。
- B個体: 夜間でも水田からほとんど移動せず、水田内をゆっくり歩行しているか水中に潜っており、C個体を保護するような挙動をしています。A個体と比べると比較的温厚な性格ですが、C個体を攻撃すると攻撃的になります。C個体から5m以上離れるか完全に破壊されると再び温厚な性格に戻ります。
- C個体: A個体によって産み付けられ、大きさは個体、時期ごとに異なります。8月上旬頃は直径2~3mmほどの卵型であり、A個体によって、稲や杭などに100個体ほど付着されます。中旬頃には10mm程度の幼児の形状に変化し、そこから冬にかけて周囲の水分、廃棄物、昆虫、他のC個体を吸収しながら1.0m程度まで成長します。
積雪している期間SCP-3197-JPは目撃されず、雪解けが始まる2月下旬頃から再び目撃されるため、この期間冬眠状態にあると考えられます。また雪解けの際にはC個体が確認されないことから、AもしくはB個体に成長したか死亡したものと考えられます。
発見経緯: SCP-3197-JPが初めて発生した1987年には、中冠村は周辺市町村の警察署などに応援要請を出していましたが、男性村民以外は視認できないため事件化することはなく、逆に集団幻覚を疑われることになりました。それから中冠村は2006年まで外部にSCP-3197-JPの情報を流出することはありませんでした。しかしネットの普及に伴って、中冠村から移住した村民数人がSCP-3197-JPの情報を匿名掲示板などに書き込んだことで財団に発見され、収容に至りました。
補遺1: SCP-3197-JP発生について、1697年に発生した虫害及び人身御供、1901年から行われている慰霊祭、1987年の樂安寺住職の死去が関連していると考えられています。またSCP-3197-JPの特徴には昆虫種、特にタガメ(Kirkaldyia deyrolli)との共通点が見られます。そのため収容担当チームは民俗学部門、昆虫学部門、霊障部門、財団神秘収容部門と協力してより確実な収容方法を現在も模索しています。一方、ヒューム値、アキヴァ放射値及びMorris値2に異常が見られないことから、それらの関連性には疑問の余地があります。
覚書: SCP-3197-JPとタガメの共通点として、夜行性であること、水田や水路を主な生息地としている点、冬眠する点、そしてオスが保護している卵塊、人で謂う所の胎児を破壊する「子殺し行動」を取る点が挙げられます。「子殺し行動」はライオンやハヌマンラングールなどにも見られますが、昆虫種の中ではタガメ以外に例がありません。行動理由は「種の繁栄、保存のため」ではなく「自分自身の子孫数を最大にするため」であると考えられ、SCP-3197-JPも同様の行動理由であると推測されています。なお、女性村民が視認、接触できないようにSCP-3197-JPも女性村民に接触することはできず、殺害されている胎児も男児に限られています。そのため、中冠村の男女人口は2006年当時、女性村民452名に対して男性村民219名となっており、その内20歳未満の男性村民は6名のみでした。
補遺2: 中冠村は2006年、カバーストーリー「周辺市町村への合併」を適用し廃村となりました。それに伴って財団は記憶処理を施したうえで村民を外部へ移住させる計画を立案しましたが、身寄りがない、もしくは中冠村から移住したくないと主張する村民が多数いました。収容担当チームとサイト上層部が協議した結果、村民不在による外部への異常性拡大の可能性を考慮し、移住を希望しない村民の残留を許可しました。そのため、現在も532名の村民が中冠村で生活しています。
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- portal:6568589 (20 Jun 2020 11:11)