SCP-XXXX-JP  円終率
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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはその性質上完全な収容は不可能です。SCP-XXXX-JPが記述された文書は発見され次第、回収を行ってください。SCP-XXXX-JPは一般社会で使われることがほとんどないため、積極的な収容は行われません。万が一SCP-XXXX-JPが完全に認識できるような状態で掲載された文書が確認された場合は、その一部の改竄もしくは隠ぺいを行ってください。

オブジェクト内容: SCP-XXXX-JPは一般社会で「円周率」と称される十進数の数字の羅列です。SCP-XXXX-JPは強い情報処理耐性を有しており、それらの全体を認識した生物はSCP-XXXX-JP以外の物事に対する情報処理を行うことがほとんど不可能となります。SCP-XXXX-JPが有する情報処理耐性は、一定の桁数であるときのみ発動しますが、基本的に桁数が多くなればなるほど強い耐性を有していると考えられます。それにより、SCP-XXXX-JPを視認した生物は1か月以内に他の要因で死亡します。一方で、通常の機械ではこの影響を受けることが無く、また生物が視認した場合においても一部が認識できない状態ではこの異常性は発動しません。

経緯: SCP-XXXX-JPは2018年9月に財団の██研究員が死亡した事案の調査過程で発見されました。発見当時、当オブジェクトは死亡した██研究員が所持していたノートに記されていました。それを視認した調査員が当オブジェクトの影響を受け、同様に室内で死亡したことで異常性が確認され、SCP-XXXX-JPに指定されました。後の詳しい調査で、SCP-XXXX-JPが記されていたノートには、それを視認した時にそこに書かれているものを記憶に完全な形で留めさせる異常性を有していたことが分かっています。

実験記録SCP-XXXX-JP:

実験記録001 - 日付2018/12/01

対象: D-26536
実施方法: SCP-XXXX-JP-2を通常のノートに記したものを見せた後、いくつかの簡単な問いに答えさせる。
結果: Dクラスは一切の異常を示すことなく出された問いに答えた。
分析:やはり、普通のノートではだめらしい。いくら異常性を持っているとは言え、一万桁の数字を一度に視界に収めることはかなり難しいだろう。 ー██ ██博士

実験記録002 - 日付2018/12/01

対象: D-26536
実施方法: SCP-XXXX-JP-2をSCP-XXXX-JP-1に記したものを見せた後、いくつかの簡単な問いに答えさせる。
結果: 以下の実験ログを参照。

実験ログ002の書き起こし - 日付2018/12/01

実験参加者: D-26536(被験者),██博士,██記録官
[録音開始]

██博士: それでは、実験を始めよう。D-26536、ノートに書いてある数字をもう一度隅から隅まで黙読してくれ。

D-26536: またするのか?…分かった。

(以下、40分ほどD-26536がSCP-XXXX-JP-2を黙読しているため、省略)

██博士: そろそろ、前回の実験では読み終わっていたころだが、D-26536、まだか?

(D-26536は██博士に応答せず、SCP-XXXX-JP-2を見つめている。口からは不明瞭な言葉が断続的に発せられており、数字を呟いていると推測される。)

██博士: D-26536?おい、D-26536、大丈夫か?

D-26536: 3.14、15、9、2…(以下、円周率の数字を断続的に唱えていたが、小数点100桁ほどで止まり、また一の桁から繰り返し始める。この間、D-26536は██博士の呼びかけに一度も応答しておらず、また呼吸音は確認されていない。)

██博士: D-26536!顔を上げろ、D-26536!

(D-26536は5分ほど呼吸することなく数字を呟き続け、気絶する。SCP-XXXX-JP-2は██博士の手で伏せられ、救護班がD-26536を搬送した。)

[録音終了]

付記: D-26536は後に目覚めたためインタビューが行われたが、実験中と同様に数字を呟き続けるだけで意思疎通は不可能だった。D-26536は現在も経過観察を行うため収容されているが、食事や睡眠、呼吸でさえも自力で行えていなかったため、昏睡状態にある。しかし、脳の活動は眠っているとは思えないほど非常に活発で、いまだにSCP-XXXX-JP-2を処理しきれていないと考えられる。それにしても、100000桁ほどの数列に一体彼は何を見出したんだ? ー██ ██博士

補遺2: ██博士の要請により、人間の脳を完全に再現したAIを用いて、SCP-XXXX-JP-2に関する調査が行われました。調査結果は以下の通りです。
SCP-XXXX-JPの桁数 確認された影響
1桁から小数点10000桁 処理速度の低下
1桁から小数点30000桁 一時的な処理速度の低下
1桁から小数点50000桁 影響は確認されなかった
1桁から小数点70000桁 影響は確認されなかった
1桁から小数点90000桁 影響は確認されなかった
1桁から小数点100000桁 処理速度が著しく低下し、最終的に動作が停止した1
1桁から小数点200000桁 少数点100000桁までの時と比べて、動作が停止するまでの間隔が短くなったことが確認された
1桁から小数点100000000桁 処理動作の即時停止を確認

SCP-XXXX-JPの完全な調査報告書の閲覧を希望する際はSCP-XXXX-JP-2分析報告書を閲覧してください。


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  1. portal:6559206 (03 Aug 2020 04:09)
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