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ようこそ財団職員様
表示される画像を直視し、その場で待機してください
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1度は宇宙へと行きたいと願った
子供は宇宙を泳ぐ夢を見る
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特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPから20km離れた位置にスクラント現実錨とカウント計測器を搭載した衛星機器を巡回させ、オブジェクトの観測を行ってください。サイト-40の駐在職員はアメリカ航空宇宙局(NASA)及び各機構の職員に扮した財団エージェントと連携し、SCP-XXXX-JPの発生物露見や情報漏洩を防いでください。万が一、オブジェクトの露見が確認された場合、カバーストーリー"宇宙の果てから来訪者"が実行されます。
各国に滞在しているフィールドエージェントはSCP-XXXX-JP-evを発見次第、確保し、最寄りのサイトへ移送してください。移送が完了次第、エージェントはインタビューを行い、SCP-XXXX-JPの情報を入手してください。インタビュー終了後、SCP-XXXX-JP-evに対して微弱な記憶改竄を起こすF・プロトキシマを施し、解放してください。入手した情報は専用デバイスを介して、サイト-40の情報セクタ―へ送られます。
説明: SCP-XXXX-JPは直径500mのクロイツ群1に属する彗星です。SCP-XXXX-JPは既知の彗星と同様に、コアが発光しダストの尾を有していますが、コアを形成している物質の一つに人間の頭骨や凍結した血液があることが後の研究によって判明しました。また、コアを中心とする半径15kmの球形領域内はヒューム値が0.38と希薄であり、長時間の暴露は、物体をSCP-XXXX-JP自体のヒュームレベルに近づかせ、物体自身のヒュームフィールドが崩壊するに従って重篤な組織や構造の損傷を引き起こします。
SCP-XXXX-JP-evは幼少期にSCP-XXXX-JPを肉眼又は天体望遠鏡を介して発見した者を指します。後述するインタビュー記録より、対象はSCP-XXXX-JPを観測した後に睡眠を行うと、一定の確立で非現実的な夢を体験します。対象はその夢を「幼少期に親から聞かされた絵本や話によく似ている」と主張します。また夢の終着点では一貫して「誰かと一緒に彗星に乗って星を渡る」と主張します。SCP-XXXX-JP-evが主張する彗星とSCP-XXXX-JPとの関係は不明です。
SCP-XXXX-JPは19██年██月に、アマチュア天文家の████・███(47)によって発見されました。その後、NASAによる観測や研究が本格的に始められ、その過程で当時潜入していた財団職員がコアのヒューム値が極端に希薄であることに気づき、直ちに情報改竄やNASA職員に記憶処理を施し、財団の天文学部門の職員に連絡したことによってオブジェクトのナンバリング及び収容方法の確立が行われました。
現在までにSCP-XXXX-JPの公転周期や公転軌道など詳細な進行経路は不明なものの、過去の衛星画像や記録からSCP-XXXX-JPは楕円軌道に沿った形で移動していると推測され、約██年後に太陽へ再接近することが予測されています。
補遺1: 20██年██月、フィールドエージェント・トリシュッがロッシュ・ミング氏(SCP-XXXX-JP-ev-1)を発見し最寄りのサイト-33へ移送、インタビューを行いました。以下はその時のインタビュー記録です。
日付: 20██/██/██
インタビューア―: フィールドエージェント・トリシュッ
対象: ロッシュ・ミング氏(21) (SCP-XXXX-JP-ev-1)
場所: サイト-33
<記録開始>
トリシュッ: ロッシュさん、あなたは[SCP-XXXX-JPの仮名]という彗星を知っていますか?
ロッシュ氏: あぁ、知っているよ。まだガキの頃に、ラジオで今夜はその彗星が見れますってのを何回も聞いたからな。だから、俺はどんな彗星なのか興味が湧いて、望遠鏡越しによく夜空を眺めていた。外が極寒だからといって、毎晩ホットコーヒーを用意したのも覚えているよ。
トリシュッ: その話を詳しく聞いてもいいですか?
ロッシュ氏: あぁ、そん頃の俺はとにかく好奇心旺盛でな。自分の興味あるもんは全て手を出していた。オカルト、映画、ホラー、コメディアン、そん中で一番はまっていたのが宇宙だったんだ。夜空の星々の光が綺麗だっていうメルヘンチックな理由もあるが、やっぱり父親が宇宙飛行士だったていうのが大きいな。
トリシュッ: お父様は宇宙飛行士だったんですね。
ロッシュ氏: あぁ、だから子供の頃は毎日のように宇宙の話を聞かしてくれた。童謡のように子供心を掻き立てる、幻想的な表現を使って、俺を楽しませてくれた。だから、あの日も真っ先に父親に彗星が見えたことを無邪気に伝えたんだ。そしたら、「そうかそうか、綺麗な彗星が見えたか。そりゃあ、良かったな。お父さんもお前が見た彗星を見てみたかったぞ」って言いながら、優しく頭を撫でてくれたんだ。[数秒間沈黙]……なんだか済まないな、こんな思い出話ばかりで。あんたたちはもっと違うことを聞きたいはずなのに。
トリシュッ: 構いません、続けてください。ロッシュさん。
ロッシュ氏: 分かった。えぇっと、彗星を見た日俺はある夢を見たんだ。リアルな夢だった。肌で感じられるほどにな。そこは宇宙だった。けど現実にあるもんじゃなくて、お伽話や童謡でよく表現される非現実的で、幻想的な感じのやつだ。普通の奴なら戸惑うだろうが、そんなこと当時の俺には関係なかった。宇宙にいる。その事実が俺を突き動かしたんだ。[笑いながら]まったく馬鹿な奴だろう。
トリシュッ: いえ、そんなことありません。あなたのようにたとえ幻想だろうと夢だろうとそれを楽しむ精神は大切です。
ロッシュ氏: へへ、そう思ってくれてうれしいよ。えぇっと、それでどこからだっけ。そうそう、突き動かされたところだったけか。そのあとは色んなとこを巡ったよ。地球に似た数多の星、ブラックホールのような黒い穴、宇宙の端。図鑑でしか見ることができないものが実際に見ることができたことに感動を覚えたよ。それで…あー、確か誰かと一緒に彗星に乗っていたはずだ。悪いな、ここらはへんはあまり覚えていないんだ。最初のあたりははっきりと覚えているんだがな。
トリシュッ: いえ、ありがとうございます、ロッシュさん。ところで、お父様は今どこに?出来れば彼とも話がしたいのですが。
ロッシュ氏: [沈黙]
トリシュッ: ロッシュさん?
ロッシュ氏: [歯切れが悪そうに]…死んだよ。あの夢を見た二週間後に、NASAの職員が家に来て「彼と連絡が取れなくなった」って言ってきたんだ。
トリシュッ: [息を吞んで]…すみません、配慮が足りませんでした。
ロッシュ氏: いや、いいんだ。不慮の事故だったんだ。誰もが予想できないことだったんだ。まさか、宇宙空間で機械系統が全て壊れるなんて…。
トリシュッ: では、彼の遺体は…。
ロッシュ氏: 今も見つかってない。いや、見つかるはずもないんだって、誰もが思っているんだ。あんなだだっ広い漆黒の空間に1人の人間を探すなんてことは無理なんだって。NASAの職員にも言われたよ、「探すのは絶望的だ」って。でも、俺は必ず父親を見つけ出したいんだ。あんな寒い空間に何十年もほったらかしされたらかわいそうだろ…。
<記録終了>
補遺2: 20██年██月、財団はSCP-XXXX-JPのコアを形成している物質を再研究するため、スクラント現実錨を搭載した無人探査機アキレスを送りました。その10ヶ月後にアキレスはコアへ着陸、サンプルを採取し、20██年██月██日にドイツの████地域に着陸しました。採取したサンプルはドイツ人員によって回収され、サイト33へと移送されました。地域住民及び警察にはカバーストーリー「ガス爆発」が流布されました。回収されたサンプルは現在も分析が進められており、これまでにカンラン石やグリシン2といった既知の物質の他、前述にあったように複数人の頭骨や凍結した血液が発見されました。その中にはロッシュ・ミング氏のDNAと類似する血液が混在しており、身元の特定が進められています。
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- portal:6546777 (02 Jul 2020 10:48)
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批評ではないですが指摘があります。
ページコンソールやOY2010さんの折り畳みが点滅しています。
拝読しました
批評ありがとうございます。直ちに指摘していただいた箇所を修正したいと思います。
またオチについても説明を入れるつもりです。
現状ですが、全体的に情景的な雰囲気・要素を強めている一方で、背景部分やオブジェクトの状態、財団対応の部分に関して、幾つか違和感であったり説明・情報の不足を感じる印象もあり、そこからやや話に集中できなかった気はしています。
例えばですが、オブジェクトを特殊クラスに指定し、従来の特別収容プロトコルから変更するのに加え、対応するサイトスタッフをSCP-XXXX-JP-evによって構成するなど、現状の内容からは特別視するほどの必要性をあまり感じませんでした。
また、SCP-XXXX-JP-evが幼少期にオブジェクトを観測した後、どのタイミングで「幼少期に親から聞かされた絵本や話によく似ている」とされる夢を経験するのかであったり、そもそもの夢の内容とオブジェクトとの相関性がまだあやふやであるように思えたりです。加えて、インタビューを行ったSCP-XXXX-JP-ev-1の父親が偶然宇宙飛行士であったことから、オチの流れとなったようにも見えますが、両親が宇宙関連の職業に付いていなかった場合はどうなるのかなど、(仮に「宇宙へ行きたいと願った子供」たちが対象になるとすれば、その情報が無いために)疑問から最後の補遺で納得感や感情を動かされにくかったかもしれません。
それ以外にも、そもそも彗星の正体がなんであるのか(周辺が低ヒュームである理由、観測者に夢を見せる理由等も)、その正体に財団および子どもたちが気付いたことで、どのような対策・対応・反応を見せたのかなど、前述しました特殊な管理とする上では情報から納得感を強める必要があるでしょうか。(なお、私の場合、オブジェクトの正体については、宇宙での事故によって行方不明となった者たちの成れの果て? とも捉えました)