アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Thaumiel
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPの入り口は以下に示す施設に存在します。全ての入り口には常時警備員5名と監視カメラ6台による監視が行われ、SCP-XXXX-JPの調査を除くあらゆる侵入を防ぎます。有事の際には機動部隊し-0が派遣されます。
入り口のある施設
サイト-8100及びその周囲██km以内に存在する財団サイト。
国会議事堂、警視庁本部、最高裁判所、その他サイト-8100周囲██kmに位置する日本国の主要施設。
サイト-81██内に存在するSCP-XXXX-JPへの入り口
SCP-XXXX-JP発動権は日本支部理事会に委ねられ、Kクラスシナリオ発生時にのみSCP-XXXX-JP使用の判断が可能になります。SCP-XXXX-JPの使用が決定されるとサイト-8100及びその周囲██km(以降この範囲をSCP-XXXX-JP-1とする)以内に存在する財団サイトに勤務するレベル4以上の職員及びXXXX-JP指定職員は直ちにSCP-XXXX-JP入り口前へと移動しなければならず、その他の人員は速やかにSCP-XXXX-JP-1外への避難若しくは各サイト内のSCP-XXXX-JP入り口を除く自由な場所への移動が可能となります。SCP-XXXX-JPの使用開始時にSCP-XXXX-JP入り口の扉が開き、使用開始後10分以内にその扉を閉め内側から厳重にロックを掛けます。その後SCP-XXXX-JP-1範囲内のXXXX-JP指定を受けたSCPオブジェクトが特別口から搬入され、完了した後搬入口は厳重に塞がれます。
SCP-XXXX-JPは敵対的存在の影響を遮断する為30m毎に三角形型に設置されたスクラントン現実鋲によって覆われ、年に二度検査が行われます。SCP-XXXX-JPメンテナンススタッフは例外無くXXXX-JP指定を受け、SCP-XXXX-JP使用中に発生したシステムトラブル等に技術的に対応します。SCP-XXXX-JPに関する情報はメンテナンススタッフと各サイト管理官にのみ開示され、SCP-XXXX-JP使用が決定すると上記の該当職員に情報が開示されます。SCP-XXXX-JP内部の「機密資料保管庫」等のクリアランス5指定区域には日本支部理事のみが立ち入りを許可され、その他職員への内部情報の公開は行われません。
全該当職員の移動と同時に各政府主要施設のエージェントが日本政府の主要な人物及びその他XXXX-JP指定を受けた要人達をSCP-XXXX-JP内部へと誘導します。この際該当人物にはセキュリティクリアランス0とXXXX-JP特殊クリアランスが付与されます。
SCP-XXXX-JPの使用の原因となったKクラスシナリオの状況によってはプロトコル・ヨセドが発動され、SCP-2000への敵対的存在をSCP-XXXX-JPへと誘導します。これはSCP-2000の破壊、機能停止を防ぎ[閲覧には4/2000が必要です]必要させる為の最終手段でありプロトコル・ヨセドは敵対的存在の消滅か人類が再復興するまで続きます。
SCP-XXXX-JPへの避難中にSCP-XXXX-JP-1範囲内に出現する全ての実体を持つ異常存在の確保及び各対応は行われず、その実体の消滅を待たなければなりません。記録されている異常実体は全てこれまでに日本支部が収容しているオブジェクトと一致しています。SCP-XXXX-JP-1範囲内の全ての財団サイトには人類に有用である若しくは最低限確実に保護せねばならないオブジェクトのみが収容され、その全てのオブジェクトはXXXX-JP指定を受けます。また、SCP-XXXX-JP-1範囲内の財団サイトに勤務する職員の90%はXXXX-JP指定を受けた職員で無ければならず、残りは全て食堂や清掃等のスタッフで無ければいけません。
説明: SCP-XXXX-JPはサイト-8100の地下50mから███mまで広がる大規模地下シェルターです。SCP-XXXX-JPには反ミーム領域障壁(AMAB)が備えられており、SCP-XXXX-JPの使用を日本支部理事会が宣言するとAMAB-AがSCP-XXXX-JP-1範囲をサイト-8100を中心とし上空1kmまで展開し外部の敵対的存在からの認識を妨げ、SCP-XXXX-JPを直接覆う形でAMAB-Bが展開されます。AMAB-AとAMAB-Bは基本的な働きは同様ですが、AMAB-Aは逆稼働によって被認識増加促進粒子(PTPRI)を放出し、暴露した対象は直接AMAB-Aを視認せずともその存在を強く認識します。
SCP-XXXX-JP内部には日本政府要人用の区域が設けられており、その区域にオブジェクトに関する情報を持ち込む事は禁止されています。又、外部での問題が解決されるなどしてSCP-XXXX-JPの使用を終了する際には政府要人には財団の関係者以外全員にDクラス記憶処理を行いカバーストーリー「災害発生の為核シェルターへの避難」が適用されます。
SCP-XXXX-JP関連機密情報の秘匿の為機動部隊し-0が構成されました。機動部隊し-0は各身体能力テストと各知能テスト全てを評価+300以上で突破した常時30名の隊員のみで構成され、機動部隊し-0全隊員はレベル3/XXXX-JPを付与され、SCP-XXXX-JP内部を常時5名が巡回します。また、SCP-XXXX-JPに関連した事項で発生したあらゆる異常事態へと対応します。より詳細な情報の開示にはレベル5/XXXX-JP権限が必要です。
SCP-XXXX-JP内部には「既知の植物・生物などの種」「世界中のあらゆる書籍のデータ」「財団の標準的研究設備」「人口タンパク質の生成機」「任意の植物を地中に含まれる成分と水分から合成する装置」「紙媒体として保管可能な財団の開発した装置の設計図」「紙媒体に変換可能な限りのあらゆるオブジェクトの報告書」「3000人までが同時に30年間生命維持可能な冬眠装置」「地球上のあらゆる地点へと向けて発射可能な緊急用脱出ポッド五人乗り×1200機」「日本国内で主要な宗教の小規模な施設」「過去の優秀な財団職員の遺伝情報」「SCP-2000内部との通信機器」「紙媒体として保存可能な限りの財団機密文章」等が確認されており、それらはSCP-XXXX-JP内部の然るべき場所へと保管されています。SCP-XXXX-JPの主電源は1GWの液体フッ化トリウム反応炉(LFTR)であり、反応炉の寿命は最大容量で70年です。又、マグマ溜りが付近に存在する箇所も有る為それを用いた地熱発電機が備え付けられています。SCP-XXXX-JPには最大6000人の人員を恒常的に生命維持可能な浄水施設、大気浄化及び再利用システム、水耕栽培棟および居住施設を含んでいます。
SCP-XXXX-JP内部機構の調査によりSCP-XXXX-JPが現在の████年前から存在している事が判明しましたが、その時代にはSCP財団は存在していない筈であると指摘を受けました。その後19██年3月2日の調査によりSCP-XXXX-JPとSCP-2000の間で通信を行う設備が発見されました。また、その調査により過去にSCP-XXXX-JPが使われた際の記録とSCP-XXXX-JPの使用手順が記された論文の束が発見されました。実際の文章はサイト-8100非異常機密文書保管庫███番ロッカーに保管されています。以下に示す全ての説明はその文章を参考に作成されました。
SCP-XXXX-JPは過去に二回使用されたと記されています。その一回目については詳細な記録が紛失していますが、二回目に使用された際の記録は保管されています。二回目使用時のSCP-XXXX-JP外部の詳細な記録はプロトコル・ライトネディフィノスに基づき隠蔽され、閲覧にはクリアランスレベル5若しくはO5評議会の承認が必要です。
SCP-XXXX-JPの使用を行う事を日本支部理事が決定し入り口を一つ開くとSCP-XXXX-JPの異常性が発生します。扉を開いてから10分が経過するとSCP-XXXX-JP-1範囲内に機動部隊し-0と同様の装備に見える10〜20人組の集団(以下SCP-XXXX-JP-2)が適当な地点に現れます。偶然SCP-XXXX-JP-2と遭遇した生物及び異常性を持つ物品はいずれもSCP-XXXX-JP-2によって射殺もしくは破壊されており、避難中のエージェントの報告によると財団職員には危害を加えない事が判明していますが対話の試みは全て失敗に終わったと報告されています。最初にSCP-XXXX-JP-2が出現した後10分毎に同様に新たなSCP-XXXX-JP-2が出現し、この出現はSCP-XXXX-JP入り口扉を全て閉じてから20分が経過すると停止しました。その後出現した全てのSCP-XXXX-JP-2はSCP-XXXX-JPの使用終了を日本支部理事会が宣言すると同時に消滅したと記録されています。尚SCP-XXXX-JP-2がどの様にして出現しているのか等の詳細は不明であり、現在調査中です。SCP-XXXX-JP-2の一体分の細胞片のサンプルをSCP-XXXX-JP内部の生命系データ保蔵室より発見しましたが、過去の隊員を含む機動部隊し-0全隊員の遺伝情報と一致しませんでした。
緊急時、SCP-2000内部からの要請が有る場合は日本支部理事会はプロトコル・ヨセドの実施を宣言せねばなりません。プロトコル・ヨセドの実施が決定されるとAMAB-Aを強力に逆稼働すると同時にAMAB-Bの出力を強めます。AMAB-Aの効果は地球全体に及んで発揮され、特に[閲覧には4/2000が必要です]にはPTPRI増幅器が多数設置されておりSCP-2000へ近づく敵対存在をSCP-XXXX-JPへと誘導します。また、プロトコル・ヨセドの発動を宣言した場合もSCP-XXXX-JP-2が出現します。
XXXX-JP調査グループの提言
SCP-XXXX-JPはKクラスシナリオの発生時に機能する強力なシェルターであり、それと同時に巨大な囮でもある。
SCP-2000が危機に晒された際にSCP-XXXX-JPへと敵対存在のフォーカスを集める事で[閲覧には4/2000が必要です]の確率を増やしていると考えられる。
しかし、それだけの為なら機動部隊擬きの発生は必要無い筈である。
彼らの出現は敵対的存在への武器にも成り得るが、AMAB-Bに護られているとはいえ明らかにも危険であり防御としては諸刃の剣である。
オブジェクトの出現が過去の財団による意図的な物なのかそれとも何らかの別の要因が有るのか、それを調査せねば。 -SCP-XXXX-JP調査グループ代表 竹馬博士
AMAB-A,Bの装置は既に発見済みですが、それらの動力及び内部機構の解析は進んでいません。
あれらには少なくとも20個程の未知の機構が使用されており、それらの幾つかのデータには未知のミーム殺害エージェントらしき物が仕掛けられています。
SCP-XXXX-JP-2は私が考えるにはですがKクラスシナリオからSCP-XXXX-JPを守る為に発生させられているのではないでしょうか。財団の機動部隊がオブジェクトや一般人を即座に射殺する事は到底考えられませんが、彼らに何が起こったのでしょうか。私は断片的な情報しか持っていませんが、彼らが人の体を持つ物である事は知っています。
彼らの発生源は不明であり、彼らに何が起こったのか私は分かってはいません。しかしきっと彼らはシェルターを守る矛となるでしょう。 -SCP-XXXX-JP最高メンテナンススタッフ 竹本
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