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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-644の地下3階の中型ロッカーに収容されています。担当職員はSCP-XXXX-JP上部の差込口および下部の紙屑受けに何も入っていないことを確認してください。SCP-XXXX-JPはその異常性を活性化させるために電力を必要としないことが判明していますが、実験に用いる際には50Hzの交流電流を用いてSCP-XXXX-JP付属のブレードを回転させることが許可されています。また、実施の際にブレードの切れ味が悪く裁断に失敗した、またはする恐れがあると判断可能な場合、速やかにサイト管理者に報告することが義務づけられています。過去にはこのブレードによる職員の傷害事故が報告されていますが、これはSCP-XXXX-JPの異常性に由来するものではないことが判明しています。職員の保護のため、実験の際は刃傷防止用手袋および射撃用イヤープロテクターを装着し、可能な限り遮音性の高い実験チェンバーを使用してください。
説明: SCP-XXXX-JPは19██年に製作された書類細断機です。製造地である████では独裁政権による特定民族の迫害が██年間の間続いており、製造者は反政府組織███の構成員として長期間の地下工作を行っていました。███は活動を秘匿するためSCP-XXXX-JPを含む34台1の書類細断機を製作したことが判明していますが、そのいずれにも同種の異常性は確認されませんでした。
SCP-XXXX-JPはSCP-██████の回収を目的とするフィールドオペレーションの実行中に潜入中のエージェントにより反政府組織███の構成員が細断機として使用しているところを発見2、回収されました。
SCP-XXXX-JPによって細断された文書(SCP-XXXX-JP-1と定義)は、SCP-XXXX-JPに投入される以前に細断された断片ごとに向きや位置がランダムに入れ替えられた文書として修復されます。SCP-XXXX-JP-1には物理的な傷や損傷は一切残っておらず、SCP-XXXX-JP-1を画像処理によって正しく並べ替えた場合、███語で書かれた意味の通らない文書に復元できることが判明しています。
実験-1 (20██/█/19)
実施方法: 実験チェンバー内にSCP-XXXX-JPを設置、Dクラス職員が電源を投入後、上部の差込口に対象を挿入する。
対象-1: ███駅から███駅までの切符
結果: 甲高い不快音とともに細断が行われた。対象-2: ████の正確な地図。
結果: 細断音、細断後の対象ともに正常。通常の細断機同様に細断された。対象-3: 実験当日の████新聞朝刊の一部
結果: 甲高い不快音3とともに細断が行われた。対象は理解不能な印刷が施された新聞紙になった。また、写真部分はSCP-XXXX-JPによる細断が行われていなかった。対象-4: ███博士の家族写真
結果: 細断音、細断後の対象ともに正常。通常の細断機同様に細断された。対象-5: 実験当日付の████新聞朝刊の一部と同サイズの白紙
結果: 細断音、細断後の対象ともに正常。通常の細断機同様に細断された。対象-6: アトランダムに生成された単語の羅列が印刷された紙
結果: 細断音、細断後の対象ともに正常。通常の細断機同様に細断された。対象-7: [編集済]についての詳細な情報が印刷された紙
結果: 甲高い不快音とともに細断が行われた。理解不能な印刷が施された紙になった。対象-8: [編集済]についての詳細な情報が磁気データとして書きこまれた紙
結果: 甲高い不快音とともに細断が行われた。磁気データは読み取り不能となった。対象-9: 19██年に使用されたコンピュータ用パンチカード
結果: 甲高い不快音とともに細断が行われた。パンチカードの穴の位置は変わっていないにもかかわらず、読み取り不能。対象-10: SCP-XXXX-JPにより細断済みの対象-7
結果: 細断音が通常だったため、通常通り細断されていると思われたが、物理的な細断は行われておらず、対象の表面に変化は認められなかった。対象-11: 細断済みの対象-7を画像処理によって整合し、███語の文書として復元したものが印刷された紙
結果: 甲高い不快音とともに細断が行われた。細断後の対象を再度画像処理によって整合し細断前の対象と比較した結果、文章が異なっていることが確認された。
実験-1の際、ブレードの不具合により対象が細断されなかった事故が発生しました4。ブレードにより細断されなかった対象はSCP-XXXX-JPによっても細断されていませんでした。
この結果を受けて、実験-2および実験-3が当日中に実施されました。実験-2では、SCP-XXXX-JPに取り付けられていたブレード部を取り外して対象-1から10までを投入しましたが、いずれの対象にも変化はなく、細断音はしませんでした。実験-3では電源が不要な細断ブレードをSCP-XXXX-JPに取り付けて対象-1から11までを投入しました。この場合には実験-1と同様の結果が得られました。
このため、SCP-XXXX-JPの活性化は対象の物理的細断が条件となっていると推測されます。またこれらの実験を通してSCP-XXXX-JPからブレード部の取り外しが可能であることが確認できたため、以降はブレード部の性能向上が図られました。
実験-4 (20██/█/27)
実施方法: 実験チェンバー内にSCP-XXXX-JPを設置、Dクラス職員が電源を投入後、上部の差込口に対象を挿入する。
対象-1: ██:CD(SD)ラットの雌雄各1個体
結果: まったくの無音で細断が行われた。両ラットは原型をとどめており細断直後は生存していたが、十数分後に痙攣発作を起こし死亡した。対象-2: あやまって切断されたDクラス職員の身体の一部5
結果: 対象-1とともに無音で細断が行われた。対象は原型をとどめていたためDクラス職員に再接着が試みられたものの、縫合手術の最中に急激な拒絶反応を起こし、以降の治療は意味をなさないと判断された。対象-3: Paroedura picta6
結果: 無音で細断が行われた。細断後も原型をとどめており、2週間ほど通常の活動を続けたのちに死亡した。対象-4: 無殻アメーバの一種
結果: 無音で細断が行われた。対象の構造に変化が見られなかったため、現在ゲノム解析が行われている。対象-5: 非ゲノム複製生命体7
結果: 対象は正常に細断された。
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補遺: 実験-1によって細断された対象-1を画像処理によって整合し、文字情報のみを取り出したものが████語圏で活動する要注意組織███████内部の暗号文書として解読チームに送られました。以下に████語話者であるBクラス職員████・███████へのインタビューの一部を引用します。
インタビュー対象: Bクラス職員F████・███████
インタビュアー: ███博士
<記録開始>
███博士: 件の暗号文書が解読できたというのは本当ですか?
F████・███████(以下F): 解読……というか、あの時は「読めた!」って思ったんだよ。「あれ? なんでこんなのが読めなかったんだ?」って。それで読んでみたらなんの変哲もない新聞記事で、「こりゃハズレだ」と。だから俺はさっそく(編集済)に報告したんだが……。
███博士: では内容が確認できたんですね?
F: ああ、確かに。確かにその時は読めた。だがそれから数時間眠って起きて確認したら……なんて言えばいい? 俺は幻覚を見ていたのかもしれない。わからないが内容についても間違ってるはずだ。当てにしないでくれ。だってそのとき俺は……。
███博士: 暗号文書の内容はなんでしたか?
F: 新聞記事だって思ったんだ。█月の……もうすっかり忘れかけてた、航空機の失踪事件のことが書いてあるって。
███博士: 今は読めないのですか?
F: ああ、まったく。確かに████語のようだから、音読してみせることはできるが。
███博士: 「読めた」ときのあなたについて教えてください。
F: ……あまり大きな声じゃ言えないんだが、(編集済)をキメてグダグダになってたんだ。ほら、だからわかっただろ。ちゃんと真面目にやるから勘弁してくれよ。
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実験-5 (20██/█/██)
実施方法: 実験チェンバー内にSCP-XXXX-JPを設置、Dクラス職員が電源を投入後、上部の差込口に対象を挿入する。
対象-1: 実験1の対象11(以下「1-11」と定義)の未細断の複製(以下「1-11'」)
結果: 実験1同様、甲高い不快音とともに細断が行われた。細断後の対象を再度画像処理によって整合し比較した結果、もともとの対象とも、実験1の際に得られたものとも文章が異なっていることが確認された。対象-2: 1-11'を再度画像処理によってつなぎ合わせたもの(以下「1-11''」)
結果: 甲高い不快音とともに細断が行われた。細断後の対象を再度画像処理によって整合し比較した結果、これまでに得られたものすべてと文章が異なっていることが確認されたが、単語の配置パターンにおいて「1-11'」とは約21%の相似が見られた。対象-3: 1-11''を再度画像処理によってつなぎ合わせたもの(以下「1-11'''」)
結果: 甲高い不快音とともに細断が行われた。細断後の対象を再度画像処理によって整合し比較した結果、これまでに得られたものすべてと文章が異なっていることが確認されたが、単語の配置パターンにおいて「1-11''」とは約34%の相似が見られた。対象-4: 1-11'''を再度画像処理によってつなぎ合わせたもの(以下「1-11''''」)
結果: 甲高い不快音とともに細断が行われた。細断後の対象を再度画像処理によって整合し比較した結果、これまでに得られたものすべてと文章が異なっていることが確認されたが、単語の配置パターンにおいて「1-11'''」とは約47%の相似が見られた。上記の画像処理プロセスと細断を█回繰り返した結果、█度目の実験で得られた文書を整合したものと█度目以降に得られた文書のものの単語配置パターンが100%一致した。
現在財団では1-11以外の文書をサンプルに用いた再現実験が行なわれています。また、各実験において得られた文書はすべてクリアランスレベル3以上、とりわけ実験-5によって最終的に得られた文書はクリアランスレベル4に設定されています。
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実験-5によって最終的に得られた文書は、以下の7単語からなるユニットの反復になっていることが判明しています。
████神たる ███神は ████神に ████能わず ██████忘却とともに ████其を ██████哀愍す
SCP-XXXX-JPを書類細断機として使用することは一切禁じられています。
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任意A任意B任意C- portal:6451005 (15 May 2020 21:49)
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