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クレジット
タイトル: SCP-6867 - ここに普通の椅子がある(Here Lies An Ordinary Chair)
著者: JakdragonX
訳者: Pain_Candy
作成年: 2022
アイテム番号: SCP-6367
オブジェクトクラス: Safe

ワティソン捜査官による接触の数分前のSCP-6367。
特別収容プロトコル: SCP-6367は、アフリカのアルジェリア北西部 -30.36683, 45.81011に所在します。 周辺は荒れ果てており、機動部隊イプシロン-98 ("サン・ウォッチャー") の唯一の隊員によって警備されます。これ以上の収用手順は不要と判断されています。
説明: SCP-6367は、アルジェリアのグランド・エルグ・オキシデンタル地方にある一脚の木製の椅子です。SCP-6367を設置した人物やその目的は不明です。
椅子自体に外見的な異常は見られません。SCP-6367に座り続けているエージェント・ワティソンが座り続けているため他職員による接触は失敗し続けています。エージェント・ワティソンはSCP-6367が異常であることを認め、それ以上の説明を拒否しています。エージェント・ワティソンのこの知識の発生経緯や、財団に対し情報を公開しない理由は不明です。
エージェント・ワティソンとSCP-6367の関係から考えて、その主張にはある程度の正当性が認められます。また、現時点ではエージェント・ワティソンに対する異常な強制力及び追加の影響も疑われていません。
事前インタビュー: SCP-6367の発見後ワティソン捜査官が座った後異常を報告したことから、ナイルズ・ガストム研究員は異常の詳細についての情報収集のため次のインタビューを実施しました。
[ログ開始]
ワティソン: ああ、この椅子には間違いなくファンキーな事象が起こっている。
ガストム: ファンキー?
ワティソン: そうだ。
ガストム: 例えば?
ワティソン: とても快適だ。
ガストム: はい?すみませんが、意味が解りません。
ワティソン: 言った通りだ、この椅子は普通じゃない。
ガストム: どうして…?
ワティソン: もう腰を上げられなさそうだ。
ガストム: ああ、そのせいであなたは…そこから動けないのですか?
ワティソン: いや。
ガストム: [嘲笑] "いや?"
ワティソン: 動けない感じはない。
ガストム: では、あちらに座れるのですか?
ワティソン: やってみれば、できるかもしれない。
ガストム: ではなぜ立ち上がれないと?
ワティソン: この椅子がファンキーだということだ。
[ログ終了]
補遺1: 事前インタビューの終了後、エージェント・ワティソンは1週間の間椅子から離れていません。更なる質問の結果、以下の状況が発覚しました。
- エージェント・ワティソンは、物理的、形而上的、魔術によるような拘束を受けていない。
- 長時間SCP-6367に座っているにもかかわらず、エージェントの不快感は報告されていません。
- エージェントは事前インタビュー以降、SCP-6367からの離脱に興味を示していません。
- 配備されたセラピストからエージェント・ワティソンの行動の変化は報告されておらず、異常なスクリーニングについても決定的ではありません。
試行 | 結果 |
---|---|
エージェント・ロバートソンが、SCP-6367から離れるようエージェント・ワティソンに正式に要請する。 | 結果無し。 |
エージェント・ロバートソン、ハワード・レインズ博士、トラヴィス・ラピッド研究員によって、エージェント・ワティソンをSCP-6367から無理やり引きはがそうとする。 | 失敗。エージェント・ワティソンは一切離れる様子を見せなかった。 |
エージェント・ワティソンに、調査の妨害として解雇を含む懲戒処分が下される恐れがあると脅迫した。 | 結果無し。エージェント・ワティソンは、自身の財団での立場を気にしていない。 |
エージェント・ワティソンに、SCP-6367を明け渡した際には追加で2週間の有給休暇を提供すると勧告した。 | SCP-6367に座り続けることを優先し、勧告を拒否。 |
エージェント・ワティソンの家族が家に帰るよう説得する映像を流す。 | ビデオの再生が続くのなら、離婚のため財団の弁護士を呼ぶようにと要請。SCP-6367からの移動は無い。 |
エージェント・ワティソンをSCP-6367から引き離すため現実改変を行う。 | 全て失敗した。 |
1AMTのブルドーザーを衝突させ、エージェント・ワティソンの物理的な排除を試みる。 | SCP-6367とエージェント・ワティソンはその場から全く動かず、試みは失敗。使用されたブルドーザーはSCP-6367やエージェント・ワティソンと衝突した場所が大きく凹んでおり、修理に出された。 |
エージェント・ワティソンに、SCP-6367から立ち去った際の見返りは何がいいかと尋ねる。 | 補遺2を参照のこと。 |
補遺2: 補遺1の後、エージェント・ワティソンはSCP-6367から立ち退くよう説得されないかと職員に尋ねられました。さらなる交渉の結果、エージェント・ワティソンは財団が以下の要求を達成すれば自分を退かすことができると言及しました。
時空を跳躍する異常を用い別の時間軸のエージェント・ワティソンを呼び出し、SCP-6367から永久に去るよう説得させる。
財団は要求を了承し、別時間軸のエージェント・ワティソンとの接触の試みを開始しました。最終的に作業はサイト-01のΔtが代行し、エージェント・ワティソン代理(以下では便宜上エージェント・ワティソン-2と呼称)が派遣されました。
到着後、二人のエージェント・ワティソン間の会話が記録されました。
[ログ開始]
ワティソン-2: こんにちは、私。
ワティソン: やあ、私。
ワティソン-2: その椅子の上で何をしているんだ?
ワティソン: どういう意味だ?
ワティソン-2: つまりだ…ただただ座っているのは変に思えないか?他に何もしないのか?
ワティソン: いいや、違う。
ワティソン-2: ほう、どう違うんだ?
ワティソン: だから、お前はこの椅子に座ったことがあるか?
ワティソン-2: 私は… — 不可能だな、お前がそこに座っている限り。
ワティソン: 変わることもできるぞ。
ワティソン-2: あ、ああ、つまりだ…どうしてだ?何がそんなに特別なことなんだ?
エージェント・ワティソンが椅子から起立する。
ワティソン: 確かめてみろ。
ワティソン-2: ああ、わかった。構わない。
エージェント・ワティソンが椅子を離れ、代わりにエージェント・ワティソン-2が着席する。
ワティソン-2: …
ワティソン: …
ワティソン-2: ああ。
エージェント・ワティソンがSCP-6367から立ち去る。
[ログ終了]
ワティソン捜査官はその後、Δtの承認の基ワティソン-2がいた時空へ旅立ちました。 — ワティソン-2も同様にSCP-6367から移動せず、財団職員による移動の試みをすべて退けています。
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任意A任意B任意C- portal:6448496 (15 May 2020 05:25)
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翻訳元記事> https://scp-wiki.wikidot.com/scp-6367
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