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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8102の生物収容セルの収容されます。収容セルの窓は全面をマジックミラーで覆い、内部の監視カメラもマジックミラーで覆ってください。給餌は定期的に給餌用ドアから押し出し棒を使って行います。SCP-XXX-JPへの実験以外での接触は禁止されています。実験を行う際は、餌を使って実験用の箱に誘導し、完全に密閉した上で取り扱います。SCP-XXX-JPを用いた実験は現在中止されています。如何なる文章記録媒体もSCP-XXX-JPの視界に入れるべきではありません。SCP-XXX-JP-Aに変化した記録媒体は全て処分し、SCP-XXX-JP-Bに変化した職員にはAクラス記憶措置を施してください。
説明: SCP-XXX-JPは異常性を有するホンドタヌキ(学名: Nyctereutes procyonoides viverrinus)です。性別はオスで、異常性を有すること以外に関しては一般的なホンドタヌキとの差異はありません。性格は比較的臆病に見え、人間に対して怯える様子を見せます。
SCP-XXX-JPの異常性は、SCP-XXX-JPに視認された文章記録媒体や知性体に影響を与えるというものです。SCP-XXX-JPに視認された文章記録媒体(以下SCP-XXX-JP-Aとする)は文章内に"た"が無作為に挿入されます。SCP-XXX-JPの視認可能な視界から外れると、"た"は削除されます。これは挿入された分に限らず、元の文章内の"た"も削除されます。SCP-XXX-JPに視認された全ての知性体(以下SCP-XXX-JP-Bとする)は発言内容や記述する文章、思考に至る全ての文言を扱う行為に対し、文章内に"た"が無作為に挿入されます。また、SCP-XXX-JPの視認可能な視界から外れると文章において"た"を扱うことができなくなります。SCP-XXX-JP-Bは自身に起きている影響を認識することはできませんが、記憶措置を受けることにより元に戻ることができます。SCP-XXX-JP-A・SCP-XXX-JP-Bは、いずれもSCP-XXX-JPに視認されない限りは、視界に入ったとしてもSCP-XXX-JPの影響を受けることはありません。
SCP-XXX-JPは████県内の山中にてトレッキング中だった一般人の████氏よって発見され、████氏が警察に"た"を不自然に挿入された通報をしたことが、警察に潜入していたエージェントの報告により財団の耳に入ることとなりました。████氏には記憶措置を施した所、SCP-XXX-JPの影響から解放されたことが確認されています。
以下はSCP-XXX-JPの実験記録です。
実験記録SCP-XXX-JP-1
対象: 濁音・半濁音を含むひらがな・カタカナの50音表を印刷したA4用紙。
実施方法: 小さな開閉可能な窓を設けた箱の中にSCP-XXX-JPを入れ、窓の開閉により被検体を視認させSCP-XXX-JP-Aへの変化を確認する。SCP-XXX-JP自身はやや戸惑ったものの落ち着いた様子だったため、実験を実施する。
結果: ひらがな・カタカナ問わず各行の文字の間に無作為に文字と同じ数だけ挿入された。その際、半数以上の文字が"た"に押し出され消失。影響下から解放後、消失していた文字は元に戻り、全ての"た"が消失した。"だ"は濁点のみが残った。
分析: "た"は被検体の文字の数だけ挿入されると考えられます。"だ"は"た"の傍に濁点を記載した文字、だから消失したのでしょうか。 - 牧田職員
実験記録SCP-XXX-JP-2
対象: SCP-XXX-JP-1と同じ内容を印刷したA4用紙。ただし上半分にのみ印刷したもの。
実施方法: 実験記録SCP-XXX-JP-1と同様の方法で用紙の下側から順にSCP-XXX-JPに視認させていく。
結果: 一番下の文字が視認された時点で異常性が発現した。
分析: 対象となる文章が視認されない限り影響は出ないことから、ただ記録媒体が視認されるだけでは異常性は発現しないと考えられます。 - 牧田職員
実験記録SCP-XXX-JP-3
対象: アルファベット・記号・絵文字1をそれぞれ1行に10個ずつ計3行を印刷したA4用紙。アルファベットはフォントを変更して印刷した。
実施方法: 実験記録SCP-XXX-JP-1と同様
結果: アルファベット・記号の行には各文字の間に無作為に"た"が10文字分挿入された。アルファベットの行に挿入された"た"はフォントも同様に同じものに変化していた。絵文字の行には何も挿入されていなかった。
分析: 元の文章に合わせて挿入されるようです。絵文字は文字と認識しないようですね。 - 牧田職員
実験記録SCP-XXX-JP-4
対象: 牧田職員の声を録音したボイスレコーダー。適当に話したり、歌等を収録したもの。
実施方法: 実験記録SCP-XXX-JP-1と同様
結果: 各句の文字数の数だけ"た"が無作為に挿入された。歌は歌詞の途中に"た"を無作為に挿入しながら歌唱されていた。録音ファイルの長さは延びておらず、句毎に溢れた分の音声は消失した。SCP-XXX-JPの影響下から解放されると、音声ファイルの長さをそのままに、"た"の音のみ消失。"だ"の音は残っていた。
分析: "た"の音が歌い方から声質に至るまで収録音声と同様であることには驚きました。音声の場合"だ"の音が残っていたのは、"た"と"だ"は音としては違うもの、ではないかと考えられます。 - 牧田職員
実験記録SCP-XXX-JP-5
対象: D-541742
実施方法: 実験記録SCP-XXX-JP-1と同様にSCP-XXX-JPに視認させ、インタビューによりSCP-XXX-JP-Bへの変化を確認する。
実験結果の会話ログ:[記録開始]
牧田職員: D-541742、何か変化は感じますか?
D-541742: ……頭たのたた中たに"た"がたた鳴りたた響たく感たじたただたな。
牧田職員: ……今の自分の話した内容に違和感は?
D-541742: 特にたたたは感たじたなたいたたが。
牧田職員: ……こちらからは途中"た"が入っていて聞き取りにくいのですが。
D-541742: はたぁた!?普た通たたにた言ったてたるただたろたうがたた!
牧田職員: やはり聞き取りづらいです。もう一度話してもらえませんか?
D-541742: だたたからた!!た普通たにたた言たったてたたるだたろたうたが!![憤りながら立ち上がる]
[SCP-XXX-JPが箱の中で一瞬震えだす]
D-541742: 痛たった!!なたんただ急たたにた!?頭たたのた中にたたたたってた急たたにた!![激しく慌てだす]
牧田職員: D-541742、どうしました!?
D-541742: なたんたたたたかずたったと頭たたたに響たたいたたたてたたくたたたるたんだたよ!!たったてた音たたが!!
牧田職員: 頭が痛いのですか!?
D-541742: わたかたたんたねたたたたぇたたよ!!たたたとたにたたたたかたたく頭たたたたにたたたずったたたとたた!!
牧田職員: 一旦落ち着きましょう![箱の窓を閉める]
D-541742: あだだたただだたたたたたたたたただたたたただたたたたっ……!![突如体が硬直、そのまま後ろに倒れる]
牧田職員: ……D-541742?
[記録終了]
D-541742は脳血管が破裂により死亡したことが確認された。
SCP-XXX-JPは怯えるように震えている様子であった。分析: SCP-XXX-JP-Bは脳に"た"のイメージが湧いてくることにより会話に"た"が挿入されて居るということでしょう。そしてD-541742が怒鳴ったことによりSCP-XXX-JPが驚き、その結果D-541742に異変が起きたと考えられます。この状態になると、SCP-XXX-JP-BはSCP-XXX-JPに視認されていなくとも 影響下から解放されることもないのでしょうか。- 牧田職員
実験後、SCP-XXX-JPの様子を鑑みて異常性の拡大を懸念したことにより、今後のSCP-XXX-JPの実験は中止されています。
補遺:
20██/██/██、日本生類創研の放棄された研究施設の調査の際に、発見された資料から"た"が脱字しており、不自然な濁点と見られる点が散見されたものが██部発見されました。内容を確認した所、SCP-XXX-JPとの関連性のあると見られる資料は半数存在していました。現在SCP-XXX-JPと日本生類創研の関連性は調査中です。
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- portal:6428124 (11 May 2020 13:43)
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学名を記載する際は次のように、半角括弧と斜体を用いてみてください。
現状は駄洒落に依存した単発ネタとなっており、それを脳に撃ち込まれて狂うというのも「とりあえずオブジェクトを危険にする」の類型に陥っていると思います。オブジェクトが存在する結果を単純に描くのではなく、そのオブジェクトの設定によって何を表すことができるか(この部分は「結果として発狂する」よりも特殊であった方が独自性が生まれます)を考えてみることを勧めます。
また、オチに日本生類創研を使用していますが、要素として面白味を追加するものにはなっていません。組織絡みである場合、その意図が含まれることが多いので、そうした何かの意図を描くのがメインでないならば外した方がいいでしょう。
批評ありがとうございます!
自分でもどうしようかと思ってた部分があるのでこれを機に直そうと思います!