クレジット
タイトル: SCP-XXXX-JP - ノロワレタ真実
著者: Shadow aop does not match any existing user name
作成年: 2020
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: 20██年現在、SCP-XXXX-JPの収容は不可能だと判断されました。SCP-XXXX-JPのあらゆる情報をシャットアウトする為に隠蔽を行ってください。[error]真実を探ってはならない。呪われた真実を知るな。探ルナ。聞クナ。
SCP-XXXX-JPについて把握した人物は隠蔽工作エージェントによる処分を行ってください。SCP-XXXX-JPを取り扱う職員に少しの異常でも見られた際は記憶処理か場合によっては終了して下さい。
SCP-XXXX-JPの一部である███町を有刺鉄線フェンスで囲み一般人の物理的侵入を防ぐ為に███町の周辺に自動警備システムを設置し監視を行ってください。
更新: SCP-XXXX-JPの調査は無期限の中止となりました。
説明: SCP-XXXX-JPは19██年に███県に位置する███村と呼ばれる村(現村跡地。███町)とその周辺で起こった不可解な事件です。この事件は███村の祟りや呪いとも言われており███村に関連した人物が全員不可解な死を遂げている事から発見されました。この事件が起きた原因は未だ判明していません。正確に言うと判明してはならないものです。
SCP-XXXX-JPに関係する███町の初期発見は財団に就く前の ノロワレタ 研究員が自身の事情により町へ向かった所を事件発見の同一者のフィールドエージェントが追跡を行ったところ発見に至る経緯となりました。
SCP-XXXX-JPの[error] ノロワレタ真実を知った人物は不可解な謎の死を遂げます。現在SCP-XXXX-JPの情報が錯綜していたり不足しているのはその性質が原因です。初めて発見に至ったフィールドエージェントが死亡した原因もその性質では無いかと議論されていますが不明です。
SCP-XXXX-JPに関係する███村では日本従来の仏教とは異なった███教と呼ばれる███神を祀った宗教を信仰しています。この宗教は███村だけに伝わる独自の宗教でありそれと共にとても厳しい掟が村民達に伝えられていました。以下の記述は探索任務█-11で回収された文書から判明した ノロワレタ ███村の掟です。
███村の掟
1: 特別な用事が無い限り村からの外出は禁止する。
2: 年に一度行う███村の儀式に必ず参加する。
3: 婚約は村内の者同士で行う。
4: ███村の奥地にある本殿には年に一度捧げられる生贄以外は決して入ってはならない。
5: 村の5人の神元と村長には絶対に従う。
6: 万が一外部者が村に訪れた場合は[不明]。
7: 生贄は若い娘に限り、生贄に捧げられた娘の家族は本殿の前まで同行し[削除済]を待つ。
繝弱Ο繝ッ繝ャ繝?う繝ォSCP-XXXX-JPは███村本殿を除いた場所が解体され19██年に跡地になり建設物が建てられました。この建設物は建設途中や解体途中の建設物があり建設が完了した建設物は数えられる程度です。現段階で確認された建設の完了した建設物は愛捧華総合病院、███キッズテーマパーク、[error]、ノロワレテイル、███の5種が確認されています。また、この建設された物は全て███町化計画の元に計画後、建設された物と見られます。(計画詳細は補遺2 探索任務█-11回収物詳細参照)
補遺1: [閲覧禁止]
SCP-XXXX-JPの大元と推測される███神は美しい目を求める神と呼ばれ年に一度捧げられる生贄の目を[削除済]後、その目を自身の目として扱うと言われています。███神は今の目より美しい目を日々求めその目が美しく無ければ激昴し祟りを起こすと言われています。
インタビュー記録-█
内容: ███村の元村民である███氏に███神について質問。
付記: ███氏はインタビュー当初、精神状態が不安定であった為精神安定剤を███氏に服用させた上でのインタビュー。保安員2名をインタビュー室に配置。記録確認をする███記録官がインタビュー室の向かい側の部屋で確認。
インタビュアー: エージェント・川谷
アンサー: ███氏
<記録開始>
Agt.川谷: ███氏。落ち着きましたか?インタビューを開始しても?
███氏: はい…。[頷く]
Agt.川谷: ではインタビューを開始します。あなた方が在住されている███村が信仰されている███教及び、その███神とは一体何なのか教えて下さい。
███氏: ああ…知ってはいけない真実を知ろうとしているのですね…。ノロワレタ真実に…知ってはいけない…真実に。
Agt.川谷: その真実とは一体?
███氏: [咳払い]まずは███神様についてお教えしましょう。███神様は元々目の不自由な若い娘と言われておりある日親に捨てられその怒りによって祟神となってしまったと言い伝えられています。そしてその怒りを鎮めるのが我々███村の者であり███村の仕来りなのです。
Agt.川谷: 成程。では、その怒りを鎮める方法は?
███氏: 倫理的に許し難い事ですが…███神様と同齢ほどの若い娘を生贄に捧げ…生贄の娘の目を███神様の物にするのです。
Agt.川谷: 何…?なんて事を…[3秒の沈黙]…失礼しました。ではその生贄に捧げられた娘はその後どうなるのですか?
███氏: 首を取られ処分され…体は我々の…ウウッ…
Agt.川谷: 体は?
███氏: [ノイズ発生]
███記録官: 川谷。ノイズのせいで聞こえない。彼はなんと言ったんだ?
Agt.川谷: 記録されていない?███氏は今人体模型は村民の[ノイズ発生]になると言いました。
███記録官: 聞こえない。どうなっているんだ…?機械の不調か?いやだが…最近になって使用されたばかりの機械のはずだ…まぁいい。インタビューを続行し…?おい、███氏。どうした?
████氏: 真実を知ってしまった。ノロワレタ真実に手を出してしまった。知らなくともよい真実を。オ前達ハ皆ノロワレタ。ノロワレタ!ノロワレタノロワレタ![急に暴れだす]オイオ前!ノロワレテイルゾ!
Agt.川谷: ███氏?どうしましたか?落ち着いて下さい。███氏!落ち着いて!クソっ!おい、保安員!奴を止めろ!
███氏: オ前達に祟リアレ!███神様がオ怒リニナラレテシマッタ!神ヲ鎮メナケレバ!鎮神ノ儀式ダ!村モ、町モ、病院モテーマパークモ[データ破損]。真実ヲ知ルナ!
保安員: おい!落ち着け![███氏を取り押さえる]
███氏: 貴様ラニ…祟リアレ![数秒後、体の中心から[削除済]。]
保安員: ウワアアアア![███氏の血液を全身に浴びる]
███記録官: ク、クソッ!インタビューを終えろ!直ぐに処理チームを呼べ![記録室から退室]
<記録終了>
報告書: ███氏は死亡しました。また、保護の際に███氏に接近し血液を浴びた███保安員は███氏と同様の錯乱状態を起こし[削除済]。ノロワレテシマイマシタ。
追記: インタビューに関与した職員全員の死亡が確認されました。いずれも原因は不明ですが共通点としてノロワレタと書かれた遺書が置かれています。記録の際に使用された端末は現在は処分されています。
補遺更新: 補遺1が閲覧した職員に危険な影響を与える為削除されました。修正された補遺1を掲載します。
任務: 愛捧華総合病院の探索。及び回収出来る物があれば回収。
付記: 映像と音声の記録。映像はある程度の確認は可能だが全体的に不鮮明である。
探索部隊: 機動部隊█-11("廃墟探偵団")
部隊構成: 11-赤部隊長、11-青部隊員、11-黄部隊員、11-紫部隊員
<記録開始>
11-赤: 記録オン。愛捧華総合病院に到着した。
11-青: 病院…なんでしょうけど不気味です。何かあるのでは無いでしょうか。それに暗いです…。
11-黄: 何かあるからこうやって探してるんだろ?[装備している銃身をいじる]
11-赤: 余計な話は不必要だ。現時刻深夜1:30。2:30までには引き上げるぞ。いいな。
11-紫: 了解したわ。
11-赤: 青が言った通りここは暗い。別れて探索を行うのは危険だ。各員離れるな。
11-黄: ああ…隊長。これはなんだ?
11-赤: どれだ…これか?…ふむ…目の、イラストか?[カメラ映像では不明瞭で見えない]
11-青: ん?[11-青は受付らしき場所を見ている]
11-紫: 青、どうしたの?何かあった?
11-青: これって…フロアマップですよね?1F…2Fと書かれています。
11-赤: 見せてくれ。 確かにフロアマップだな…ふむ…[フロアマップ閲覧]1階は診察室が多い。まずは変わった場所を探そう。1階には手術室Aと書かれたブロックがある。俺が先導するからついてこい。
█-11全隊員: 了解。
[█-11部隊が手術室Aまで向かう]
11-紫: ここかしら?確認するわ。[ライトで照らす]…ここね。ドアに手術室Aって書かれてる。
11-赤: よし…敵対存在がいるかもしれない。気をつけろ…
11-紫: 了解…突入するわよ。[3秒後、11-赤のゴーサインにより突入]……異常なし。死角…クリア。オールグリーン。
11-赤: 了解。各員、続け。[█-11部隊は手術室Aに入室。]
11-紫: 特に変わったところは…無いわね。…ん?待って。[血で汚れた紙を回収]
11-青: 紫。何か見つけましたか?
11-紫: ええ。これなんだけど…。███町化計画書って書かれてるわ。
11-赤: 重要な物だ。保管しておいてくれ。
11-紫: 分かったわ。
11-青: 他に目立ったところは…ありませんかね。
11-赤: ああ…無いな。次は…[ノイズにより不明]に行くぞ。
11-黄: 名前からして危なそうだ。ホントに行くのかよ?
11-赤: 行かないと任務にならない。それとも残るか?
11-黄: まさか。ちゃんとついて行くよ。
11-青: …ん?[立ち止まる]
11-赤: どうした?
11-青: …あ。いえ…ただ…何か気配を感じまして。
11-黄: そんな気味悪い事言うなよ。
11-青: すみません…ですが何かいる気がして…気の所為ですよね。直ぐに[ノイズ発生]へ行きましょう。
11-赤: よし。行くぞ。[█-11部隊は[不明]室に進行。
11-黄: 到着…ん?なんだこれ。ドアに赤い文字で…書かれてる…「ミルナ」…?おい、見るなって書かれてるぞ。しかもこれ…血だ!
11-紫: ただの落書きでしょ?そんな事無いわよ。
11-黄: 落書きなら良いんだが…まあいいさ。鍵はかかっていない。入れるみたいだ…俺が先導する。
11-赤: 待て…危なくないか?血でも落書きでも見るな、と書かれているんだぞ。
11-青: ですが…調べなければ手がかりは何も…
11-赤: そうだな…よし。俺が先導する。黄は俺と来い。青と紫は待機。
11-青: 了解しました。
11-紫: 分かったわ。
11-赤: 入るぞ。[11-赤と黄が[不明]室に入る]
11-黄: な、なんだここ…?ホントに病院の中か?壁に血飛沫が…
11-赤: ああ…見てるだけでゾッとする。黄は右から頼む。
11-黄: 了解。[11-赤は左から探索。11-黄は右から探索]
11-赤: [数十秒の探索]なんだこれは…?[血まみれのケースに触れる]
11-黄: 赤?何か見つけたのか?
11-赤: あぁ。こっちだ、来てくれ
11-黄: 了解…[11-赤の元に来る]…で、何を見つけた?
11-赤: ああ…このケースなんだが。このケースだけおかしくないか?血まみれだし…この赤い文字を見てくれ。
11-黄: どれ…「真実ヲ…探ルナ」って書かれてるな。なんだこれ?脅しか?
11-赤: 脅しにしては随分と不気味だ。それに…この赤文字…さっきあのドアで見たやつと同じだ。
11-黄: なんだよ。何が言いたい?
11-赤: この2つの文字を書いた奴はおそらく同一…そして、[血文字に触れる。触れると血は落ちた]
11-黄: おい、何して!血が…落ちた?
11-赤: 血は固まる。それは時間が経てば尚更だ。少なくともこの血が我々が入った後すぐに書かれたとしても…我々がこの病院に入って手術室に向かい…そしてこの部屋に着くまでには絶対に血は固まる。
11-黄: 待てよ…それって、誰か居るって言いたいのかよ!
11-赤: その通りだ黄。これは…知ってはならないんだ。我々が知ろうとするのを阻もうとしている。ノロワレタ真実を…知ってはならないんだ。さっき青も言っていたじゃないか。気配を感じるって…我々は見られてる…ノロワレテイル。ノロワレタ真実を知ル我々ニ祟リガ降リ注グ!アアアアアア!
11-黄: おい赤…お前…どうかしているぞ!赤!分からねえよ…何があったんだよ!おい!おい青!紫!赤がおかしくなった!聞こえないのか?おい!
11-赤: オ前モノロワレテイル…███神様ノ…祟リガ!皆、皆、死ヌ![装備している銃を構える]
11-黄: 嘘だろ…おい、お前───[11-赤が銃撃。肩に被弾]があぁっ![罵倒]![逃げる]
11-赤: 皆、皆…死ヌ…何モ怖クナイ[自身の頭に銃を向け、[削除済]。]
11-黄: クソっ!?何なんだよ!これ…こんなのおかしいぞ!呪いが…まさか実在するってのか…?…って…青と紫が…いねえ。何があったんだよ…おい青!紫!どこに行ったんだよ!
11-青: 黄?ここにいますよ。
11-紫: そうよ。何1人で騒いでるの?
11-黄: 青!紫!お前らどこに行ってんだよ!いや、それどころじゃねえ!赤がおかしくなった!大変な事になったんだよ!
11-青: 大変な事?まあまあ落ち着いて。それはそうとこんなものを見つけたんですよ。
11-黄: 回収物なんかどうでもいいんだよ!いいからこっちに[11-青の手を引いて睨む]
11-青: ノロワレテイル。オ前ハ知ルベキデハナイ真実ヲ知ロウトシテイル。
11-黄: お前も呪われている呪われているって…お前ら…おかしいだろ!呪われているのはお前らだ!
11-紫: ヤアネ。ノロワレテナンカイナイワヨ。
11-青: 全ク失礼デスネ。昔カラ貴方ハ自分勝手ダ。
11-黄: 呪われても説教…?クソっ…勘弁だ!失せてくれ![11-青と11-紫に銃撃。11-青と11-紫は[削除済]。]
11-黄: はあっ…はあっ……クソっ…こんなの勘弁だ…おかしいのは俺じゃない…お前らだ…呪われているのはお前らだ!俺がノロワレテイル訳が無いだろ!
11-黄: …樫埜に早く伝えないと…そう言えば…さっき青が何か見つけていたと言ったな…何を見つけたんだ…[11-青の収納ポーチを探る]
11-黄: なんだこれ…メモ?血まみれで分かんねえ…何とか…?わかんねえな…血まみれで読めない。後は…報告書?警察が書いたみたいだな…あとは…紫が持ってた計画書を貰ってと…よし。
11-黄: …今はとにかく…脱出しなきゃならない。この事件の真実を知ろうが知るまいが…放っておけない。悪いな…お前ら。ここから先は俺1人で[映像がノイズにより遮断。遮断以降通信は復旧せず]
<記録終了>
報告: 11-黄隊員との通信は途絶えましたが、 通信遮断から数時間後に帰還しました。11-黄隊員には11-赤隊長の銃撃により負傷した肩以外に目立った外傷は発見されませんでした。尚、11-黄隊員が回収した1部の文書の中に書き記された不明人物は事件が起こって数年経過後、行方不明の後に死亡している事が判明しています。11-黄隊員には約1ヶ月の療養期間を与え、職務に復帰させる事を検討しています。更新。11-黄隊員は█/█に不明原因により死亡しました。新たな部隊編成の上で探索任務を検討していましたが中止されました。我々はここで手を引くべきです。これは警告ではありません。必要なことです。探るべきでは無い真実を探るべきではありません。- 樫埜研究員
追記: 樫埜研究員の提言を却下。SCP-XXXX-JPの調査を続行します。探索任務の続行の為に部隊の再編成を要請します。- ███収容担当官
任務: 愛捧華総合病院の調査続行。
付記: 多人数での行動は意味を成さなかった為、少数人数による探索。装備強化。特殊な錠剤の精神錠剤を装備させ探索させる。
探索部隊: 機動部隊█-12("祟鎮")
部隊構成: 12-A部隊長、12-B部隊員、12-C部隊員 (略3A隊。)
<記録開始>
12-A: 3A隊長アルファ。例の病院に到着した。記録をオンにする。[カメラ記録オン]
12-B: ううん…少し気が引けます。
12-C: なんでだ?アイツらの屍がそのまま置かれてるから?
12-B: そうですよ。死体ですよ?死体…ましてや仲間の死体なんて…
12-A: 気にしてられるか?とにかく行くぞ。前回の部隊は1階の調査でやられたから我々は2階を捜索する。
12-B: 分かりました…
12-C: 隊長。先行します。
12-A: よし。チャーリーに続くぞ。ブラボーは私の後に続け。
12-B: はい。
[12-Cが先行をしたまま2階に到達]
12-C: 到着…あぁ…暗い。
12-A: ブレーカーボックスなどは見当たらない…このまま探索を続行しよう。ライフルの側面に装着されたフラッシュライトを点灯しろ。
12-B: 了解。[フラッシュライト点灯]
12-C: [フラッシュライト点灯]
12-A: 樫埜から預かったフロアマップのコピーだ。これで調べよう。
12-C: そう言えば、何故樫埜はこの調査を否定したんですかね?
12-A: さぁな。とにかくフロアマップを見て気になる所を…
12-B: ん?ここ…気になります。[12-Bはフロアマップ2Fの第2手術室を指さす]
12-A: ふむ…手術室か。
12-B: 何かあるのでは無いかと。
12-A: 一理あるな。第2手術室を探索だ。ブラボー、先行を頼めるか?
12-B: 了解しました。
[12-Bが先行をしたまま第2手術室に到着]
12-B: ここか…よし、開けてみます。
12-A: 気をつけて入るんだぞ。
12-B: はい。[3秒後、突入]
12-A: 突入。[続いて12-AとCが突入]
12-B: 死角クリア…オールグリーン…異常…あり。床が血まみれです。それに血腥い。
12-A: どうなっているんだ?まあいい。探索だ。
[探索を開始。目立った物は無かった。]
12-B: 何もありませんでした。
12-C: こっちもだ。隊長。何かありました?
12-A: いいや…何も…読み外れたのかもな。
12-B: すみません…
12-A: 気にするな。誰にだってミスはある。それにお前はこの事件のせいで死んだ両親の為にも絶対に事件を突き止めるって言っただろ。落ち込むな。行くぞ。
12-B: はい。
[█-12部隊は第2手術室から退室]
12-C: そうだ。第3手術室もあった気が。しかも…そこは出産室とも書いてありました。
12-A: 出産室…よし。行こう。私が先行する。
[12-Aが先行。出産室に到着]
12-A: ここだな…ここだけは…何故から危険な感じがする。
12-B: 私が最初に突入しましょうか?
12-A: いや…待て。私が突入する。
12-B: 分かりました。ではその後に続きます。
12-A: ああ。チャーリーはここで待機だ。
12-C: 了解。
12-A: 突入。[12-Aが突入。続いて12-Bが突入]
12-B: ここも…特に何も無い。いや…待ってください。壁に赤文字が!
12-A: 見せてくれ。…ん?待て…これは…ブラボー…君の名前だ。
12-B: そ、そんな訳…どうして…私の…姉の名前まで…[壁には赤文字で詩織、奈月、[削除済]、と書かれている]…奈月…私の名前です。それに詩織は…姉です…[削除済]…?わ、私の……私の…母です…
12-A: おい…どういう事だ。何故ブラボーの名前がここに?それに…どうして家族の名前があるんだ!
12-B: 私だって知らないですよ!何でここに名前があるのか!あまつさえ…この病院については知らされていなかった!どういう事だって聞きたいのは…私の方です!
12-A: 待て!分かった…落ち着け。ブラボー、装備された錠剤を飲んで落ち着くんだ。
12-B: うう…お母さん…お姉ちゃん…[錠剤を手に取る]
12-A: …くっ!?み、耳鳴りが…それに頭痛まで!ぐうっ!
12-B: あ、頭が…痛い…![カメラ映像が乱れる]
[カメラ映像が一時的に遮断。数秒後に復旧]
12-A: 何だったんだ。今のは…
12-B: 分か…りませ…ん…?[12-Bのカメラ映像には不明人物が映される]
12-A: あれは誰だ…?
12-B: お、おかっ…お母さん…
12-A: 何…?お母さんだと?彼女は母親か?
12-B: お母さん!こんな所で何をしているの!?早くここから───[不明人物の首が[削除済]。]
12-A: なっ…!
12-B: [叫ぶ]
12-C: なんだ?どうした!?何があった!
12-B: お母さんが…お母さんがああ![叫ぶ]
12-C: 待て。落ち着け!何も無いぞ!
12-A: 嘘だ…[カメラ映像には[削除済]された不明人物の姿は無い]…何…?無い…今のは…なんだったんだ。
12-B: オ母サンガ…ノロワレタアア!
12-A: おい。落ち着け!ブラボー!聞こえているか!意識を取り戻せ!おいチャーリー!錠剤を飲ませろ!
12-C: りょ、了解![12-Bを無理やり抑えて錠剤を飲ませる]
12-B: ウウ…げほっ!げほっ…![嘔吐]…
12-A: ブラボー!正気を取り戻したか?
12-B: もう嫌だ…帰りたい…です…
12-A: …嫌だろうな。が、しかし…ここまで来たらもう後戻りは出来ない事は分かっているな?
12-B: うう…はい…
12-A: 調査を続行する。
12-C: …了解。ブラボーはこちらで援護します。
12-A: 頼む。ブラボー、出来るだけ合わせるから無理はするな。
12-B: はい…[█-12部隊は出産室から退室]
12-C: さっきは一体なんだって…ん?
12-A: どうした?
12-C: 自分の目が正しければ…頭のような何かが…[肥大化した頭部のみの何かを凝視]
12-B: あれ…?そう言えば…インタビューで首は取られて人体は…分からないけど…それって頭…関係ありますよね…?
12-A: ま、まさか…そんなはず…
[不明実体が目を見開いて向かってくる]
12-C: [罵倒]!来やがった![銃撃]
12-A: ダメだ!通じていない!逃げろ![退避]
12-C: なんでこんな目に遭わなきゃならないんだ![12-Bを連れて退避]
12-B: ま、任せて下さい…攻撃します…[走りながら拳銃で銃撃]
12-C: ブラボー!やめろ!逃げる事に集中し───どあっ!?クソっ!足を取られた![転ぶ]
12-B: チャーリーさん!
12-C: 止まるな!行け!行けえっ!
12-A: ブラボー!早く来い![12-Bの手を引く]
12-B: そんな!でも!チャーリーさんが!
12-C: クソっ…ダメだ!ああ![通信遮断]
12-A: くっ…!逃げ切ったか…
12-B: 何故チャーリーさんを放ったんですか!?助けられるかもしれなかったのに!
12-A: よく聞け。アイツはお前を助ける為に身を呈した。それを裏切るのか?それにこれは探索任務だ。探索を優先とした任務。甘ったれた事を言うなよ。次に死ぬのはお前になるぞ、現実はアニメじゃない。理想と現実を履き違えるな。
12-B: すみません…
12-A: 行くぞ。無駄な時間だ。
12-B: 了解しました…
12-A: そう言えば…祖母もいないんだったか?[1階に戻る]
12-B: あ…はい。実は祖母は…死んでしまったのかどうかは分かりませんが…急にいなくなってしまって。手がかりとしては分かりませんが…部屋には例の███教の事が…
12-A: ふむ…ん?待て。下がれっ!
12-B: えっ?
12-A: [急に謎の物体に潰され[削除済]。]
12-B: いやああああ[叫ぶ]!
データ不明: 生カサレタ意味ヲ知ルナ。全テノ死ニ耐エタ者ノ全テノ意思ヲ呪イニ。オ前ニ祟リアレ。
12-B: イヤ…私は…私は…ノロワレテイナイ!呪われてなんか…いない!逃げないと…ここから…皆さん…ごめんなさい…私は…[入口へと向かうが、突如赤く光る]
データ不明: 樫埜奈月!居るのは分かっているぞ!お前を逃亡と殺害容疑で逮捕する!
12-B: 逃亡…?殺害…?馬鹿を言わないでください!警察ですか?こちらは機動部隊です!それに…殺人なんてしていません!
データ不明: 容疑者は精神異常の可能性があるぞ!慎重に取り掛かれ!
12-B: 精神異常…?私が?有り得ないです…!そんな訳!逃げなきゃ…逃げなきゃ!助けて…誰か助けて![映像遮断]
<記録終了>
報告: 機動部隊█-12は全員死亡と判断されました。今後の調査は禁止されました。現在当報告が行われた時点で樫埜研究員の行方が不明です。捜索チームを要請し樫埜研究員を捜索して下さい。
更新: 20██/█/█にSCP-XXXX-JPの研究を専門とした臨時サイト-████が自己終了により破壊されました。臨時サイト-████に所在した職員全員の行方が不明ですが、全員が死亡したと断定しています。これを持ちSCP-XXXX-JPの関与を一切の禁止とします。サイト-81███ 主任
補遺2: 探索任務█-11回収物詳細
内容: 探索任務█-11で回収された物の記録。
文書1: ███町化計画書
文書内容(模写): この地域は昔から孤立している為か、非常に活力が無い。そこで我々███町会が一致団結し孤立したこの███村を活発にする為にこの計画が考案された。新たな文化を取り入れ活力を得るこの計画は大成功を収めるだろう。尚、当計画の資金に関しては計画協力者により負担。 - 計画責任者 沢村 ███
考案1: ███キッズテーマパーク
当計画では███村の若年層に目をつけた。孤立した村とは言え若年層は多く親子の割合も高い。そこを狙いこのテーマパークを立案した。親子をターゲットとして誰でも気軽に楽しめるようなテーマパークに作りあげれば大きな見込みがあると思われる。- ███キッズテーマパーク考案者 前田 ███
考案2(重要事項。計画考案者と幹部のみ閲覧を許可): 愛捧華総合病院
当病院は表向きでは重病対策、妊婦への対応を重点的に置いた病院という名目で███神の生贄及び若い娘の目について会議を行う極秘会議所である。特定の用語を限られた従業員に言った者は関係者と見なされる。会議室は一般には知られないよう地下1階に位置させる。この病院の設立が成功すれば経済活動の発展、生贄に関する調査の進展が見込める為必要だろう。- 愛捧華総合病院考案者 大林 伊佐九郎
大林氏のメッセージ(手紙 年 19██): お忙しい中失礼します。沢村氏にお伝え致します。当病院の建設が完了したことをお知らせ致します。つきましては是非とも当病院の視察にいらして下さい。会議室を見ておくという上では無駄足にはならないかと。お待ちしております。あと1つ質問があるのですが、███事務所の建設に担当していた███氏が急に居なくなってしまいました。見かけたらご一報をお願い致します。- 大林
前田氏のメッセージ(手紙 年 19██): 沢村氏。大変な事になりました。███事務所の建設を担当した███氏が自宅で死亡していました。私が███氏の自宅を尋ねた所███氏が[削除済]していたのです。その時は既に息はありませんでした。殺人事件として警察による調査お願いしているのですがもしかしたら███神様の祟りに触れたのかもしれません。それを視野に入れた上で今後の活動をしましょう。- 前田
文書2: ███警察 事件報告書
文書内容(A): 事件調査を行った担当リーダーの███です。当事件についていくつか不可解な点があったので報告します。まず死亡者についてなのですがいずれも何者かに殺害されたような痕跡はありません。また、そのような証拠となる物も発見されていません。それに付け加えて判別が出来ない遺書のような物が置かれていました。これまでに死亡した全員に言える事です。いずれも読めませんが文字にはカタカナでノと書かれた物が見えた気がしました。あと、1つ言わなければならない事があります。当事件の調査に携わった警察官の内3名が急に行方をくらましてしまいました。私の確認ミスである事には変わらないですし言い訳にしかならない事は承知です。しかし言わせて頂きたい。あの事件には何か裏があるはずです。今後とも調査を続けさせていただきます。あと…樫埜さんの祖母の捜索の事なのですが…いえ、失礼しました。調査を続行します。- 調査担当リーダー ███巡査
文書内容B(文書内容Aから数日経過。): 担当変わりまして、原川と申します。前担当リーダーであった███巡査が突然急死してしまった為担当を代わりに担う事にさせて頂きました。いくつか報告させて頂きたい事がありますので報告します。現在調査を続行している事件の事ですが調査を担当する警察官数名の死亡が確認されました。つきましては特殊部隊による調査をお願いしたいです。当事件は殺人事件と見て捜査していますが、これ程までに不可解かつ訓練されたであろう警察官が数名に渡って死亡しているのはただ事ではありません。よって特殊部隊による調査をお願い致します。- 調査担当リーダー 原川巡査
文書3: 不明人物の記録。
[データが削除されました]
お前達は皆ノロワレタ
補遺█ ノロワレタ真実: [error] [音声記録]
内容: 皆死ヌ
日時: 20███/█/█
場所: 愛捧華総合病院 地下1階
詩織: 奈月…起きて!奈月!誰か助けて!助けて!ここから出して!
データ不明: 真実は知ってはならない。███についての事実は全て隠されるべきなのだ。
詩織: ねえ…あなたは誰なの!誰なのよ!
データ不明: [データ破損]
詩織: あなたは…何を言っているの…?
データ不明: [データ破損]
詩織: 真実を知ってはならないから…私を殺すの…?なんで!
データ不明: この███の祟りは誰にも知らなければ…何も起こらない。永遠に。真実を…知る者が居なければ。…だがある時、その真実はある日[データ破損]。
詩織: それは…私の祖母の名前…何故あなたが知っているの!?
データ不明: お前の祖母が真実を知った。だからこうして呪いが起こったのだ。お前の祖母に[データ破損]が取り憑き全てを伝えようとした。お前の祖母が全てを知り、お前の家族に全てを伝えようとして起こったこと。そうしてこの███の祟りがまた蘇ってしまった。それは全て…隠蔽され、誰にも知られずひっそりと潜むべき真実。だがそれは全て[データ破損]
詩織: どうすれば…いいの…
データ不明: もう何もかも終わりだ。お迎えも後ろにいるだろう?お前も、私も、皆も、終わりだ。[データ破損]が終わればこの世も終わるだろう。
詩織: そんな…待って…
データ不明: 案ずるな。樫埜。皆、皆、死ぬのだから。
詩織: …えっ?あなた…どうして私の名前を知って…あなた…まさか…お[遮断] <記録終了>
記録データ[破損]: 樫埜研究員は行方不明ですが死亡と判断しました。樫埜研究員が死亡した翌年の20██/█/█に事件とは無関係の20代の女性と見られる人物による愛捧華総合病院への侵入が確認されました。監視記録による調査をした所、事件とは無関係の一般人の女性であり会話記録に「こんな場所が誰にも知られていないなんて。どうしてなのかな。とりあえずみんなに知らせよう」と記録されていました。
補遺█: 樫埜研究員のメモ 20██/█/█
私は全ての真実を知ってしまった。だからこの命を閉ざします。命を絶ちます。どうか何も探らないで。あなた達であろうと知らなくとも良い事実があるのです。何も聞かないで。探らないで。- 樫埜
補遺█: 樫埜研究員の日記を回収しました。当日記は樫埜研究員が財団に就職する前から、死亡するまで記録された物と見られます。- 回収者 ███隊員
20██/4/10: 祖母が元気にしているかと思い、久々に祖母のいる実家に帰宅した。すると祖母がおらず、様子がおかしいと思って家中を探しても見つからなくて、部屋に入ろうと思ったけど部屋には入るなと言われていたので入れない。祖母はどこに行ったんだろう?しばらく家にいることにした。
20██/4/12: 警察に祖母の捜索願を出した。警察は受理してくれたのでしばらく待つことにした。そう言えば、妹は元気だろうか。就職して独り立ちしてしまってから、全く会っていないので少々寂しい。私の両親は死んでしまって祖父も既に亡くなっている。祖母と私と妹しかおらず、祖母は急に行方をくらまし、妹は就職して家に居ないので私1人になってしまった。早く祖母が見つかるといいんだけど。
20██/4/15: 相変わらず祖母は見つからない。妹にも知らせようと思い電話をした。何故か妹にも電話が繋がらない。仕事が忙しいのかな?そう思う事にして、祖母が一刻も早く見つかる事を祈った。そう言えば、この日記を書く前と前日に、家の中で足音がした気がする。あと…殺してやるって聞こえた気もした。なんだか嫌だな。
20██/4/19: 祖母はまだ見つからない。警察に問い合わせても総力をあげて捜索しているの一点張りで何も答えてくれない。妹にも相変わらず電話は繋がらないし。どうなっているのだろう。何故か不可解な現象も頻繁に起こり始めている。何かの予兆だろうか。鏡に血が付いたり、金縛りにあったり、一番恐ろしかったのは真実を知ったな、とハッキリ聞こえた事だ。恐ろしくてたまらない。早くこの悪夢から解放して。
20██/4/22: そう言えば私のこの家系は昔から珍しい宗教を信じているって言われていたけど、それは私が狐の面を付けさせられている事に関係しているのだろうか。生まれつき私は片目が無い病気と祖母に言われていじめられない為にこの面を付けろと言われた。祖母にはとても感謝している。昔から私を可愛がってくれていて、妹にもその愛を分け与えていたから。私と妹にとっては祖母はお母さんのようなものだ。だからこそ早く見つかって欲しい。
20██/4/27: 私は自分の家系が信仰している宗教について自分で調べる事にした。もしかしたら祖母の失踪と関係があるかもしれないからだ。そして、不可解な現象とも結び付きがあると思い調べることにした。調べると色々な事実が判明していった。まず私の家系は███教と呼ばれる珍しい宗教を信仰しており細かく言えば日本の宗教では無いらしい。どこから伝わったのかも分からない宗教であり信仰された場所のみで伝わる宗教とも言われる。███教は███村のみで信仰された宗教であり███神と呼ばれる神を祀っている。███村は厳密に言うと日本の国籍に入らない土地であり憲法が適用されない為様々な事件があろうとも詳しい事は分からなかった。███町化計画で村は本殿と呼ばれる場所以外は全て解体され跡地となってしまったと言う。その後村の行方を知る者は居ない。また、███町化計画も失敗に終わり全容が明らかになっていないが関与した人物の大勢が死亡したと言われる。調べて思ったのは、███村が計画に利用されて何が起こったのか、と言う所。███村の祟りが起こったのか、知られてはいけない物を知ってしまったのか、全く分からない。とにかくこの事が判明したのであれば黙って見過ごす訳には行かない。きっと祖母もこの事に関わっているはず。私は近日中に███村とその周りの███町化計画で建設された建物を探しに行くことにした。今日はもう寝よう。
20██/4/29: 初めの一歩。ついに家を出て私は祖母の捜索、そして真実を探る事にした。███村は今は跡地となり町となっている。場所は分かっていた。たまたま友人がオカルト好きであり尋ねてみたらすぐに教えてくれた。教えてくれたのは嬉しいのだけど、やけに警告をしてきた。あそこは呪われているからやめた方がいい、とか生きては帰れないとか。私はただの噂だと受け流して町に向かう事にした。
20██/4/29(夜): ███町に着いた頃には随分と暗くなってしまった。町に入ろうとすると警備員らしき人がこちらに来て立ち入り禁止と言われた。妙な話だ。何故警備員がいるのか?と思い一旦そこから退く事にしたが、離れた場所にある裏口が開いており気付かれずに侵入する事に成功した。中までは警備員はいなかった。当然と言えば当然だろうけど。私が███町の中で気になったのは愛捧華総合病院だ。この病院は謎の事故により院内の従業員や患者が次々と死亡していることが判明している。何があったのか気になるし、村の跡地に建てられているのだから気にならない訳が無い。早速病院内に入り何があるのか探索をする事にした。
20██/44444/22222999: [判読不可]ノロワレテイタノロワレテイタノロワレテイタ[判読不可] 病院の中は何の変哲もなかったが血まみれであり私の母の死体が見つかった[判読不可]そして地下1階に[判読不可]ノロ ワレ 祟 リ
20██/5/10: 私はとある部屋で目覚めた。ここはどこだろうと思い目を開けてみると、無機質な色の部屋で医療器具が揃えられたベッドの上で寝かせられていた。目を開けてみると隣には妹がおり最初はは死んだのかと思ったが現実だと妹にどやされてようやく現実だと分かった。妹から教えてもらった情報によるとどうやら私は院内で倒れていたらしくフィールドエージェントと呼ばれる現地で業務を行うエージェントが私をここまで連れてきてくれたらしい。私は倒れていたのだ。そしてそのフィールドエージェントは理由も分からず死亡してしまった。私のせいかと言われたのだがそうでは無いと妹に慰められた。しばらく経ったらまた来ると言われて妹は部屋から出てしまった。久しぶりの再会なのに随分と冷たい。それに変なロゴのついたカードをケースに入れて首にぶら下げている。まさか変な団体にでも入ってしまったのかと思っていた時に、白衣のいかにも博士と呼ばれそうな人物が現れて私に話しかけてきた。それもとんだ内容だと思った。研究員にならないかと言われてしまったのだ。いきなり何を言っているんだと思いながら当然嫌だと反論した。そもそもここがどこかも分からないし何故得体の知れない団体に協力しなければならないのか分からなかった。理解すらもできない。話を持ちかけてきた人物はまあそうだよな。と言い残し部屋から出る間際に私に日記を渡してそのまま部屋を出た。誰なんだろうか?分からない。日記のネタになる事は確かだ。
20██/5/17: 本当は13日に日記を書く予定だったのだが日記前回からこの日まで、朝昼晩ずっと話ばっかりでこの日記を書く数分前にようやく解放された。あろうことか私はこの財団と呼ばれる組織で研究員になる事にした。とは言え自分で了承した事だし。何故かと言われると私が気になっていたあの町の出来事を共に突き止めてくれると言ってくれたからだ。どうやらここは私が気になっていた出来事の調査などの専門のサイトと呼ばれる施設でありこの出来事、分かりやすく言えば███村の祟りなど全部をSCP-XXXX-JPと呼称して調査していた。私はその調査を行う一員となりSCP-XXXX-JPの専門研究員として働く事になった。最初は参考人としてインタビューして解放しようって話になったけど何故か私だけ死ななかったから、という理由で研究員になった…。そう言えば私を助けてくれたフィールドエージェントさんは死んでしまっていたのに私だけは何故か死ななかった。まあとにかく、これからは忙しくなり日記を書けそうにない。
20██/6/1: 気づいてしまった。この真実は気づいてはいけないものだったと。知ってはならない呪われた真実だった。このままでは財団が真実に手をかけて全てを知ってしまう。一刻も早く止めないと。
20██/█/█: 私のせいで奈月は死んでしまった。こうなった以上私が行って真実を見つけ出すしか無い。真実を突き止めないと。
20██/██ 全部、知ってしまった。今までの事、これからの事、[判読不可]。ノロイを知ってしまった。私は真実を知ってしまった。私は、私は私は私は
20██/█/█: なつき、ごめんね わたしも、いまそっちにいくからね。
本記事は樫埜研究員が主人公であり樫埜研究員が祖母の失踪を探った故に起きたものです。ちなみに日記にある警備員とは既に呪われた人物であり実在はしていません。樫埜研究員が病院の中に入り呪われてしまい院内で倒れてしまった所を追跡したフィールドエージェントが発見し、サイトに連れて帰る。その間にフィールドエージェントは謎の原因で死亡してしまい樫埜研究員が財団に就職しSCP-XXXX-JPの専門研究員となり自身が犯してしまった過ちに気づいた頃にはもう遅くて最後には樫埜研究員は呪われて死んでしまった、となります。この遅かったは機動部隊█-11("廃墟探偵団")が探索任務を行い始めたことを示しています。機動部隊█-11が探索を行い隊員が呪われてしまい身の回りでもその呪いが起きてしまうというものです。ですから樫埜研究員は調査の中断を申請しましたが却下され結果的に妹が所属する機動部隊█-12("祟鎮")が出動しまた呪われてしまい、最終的に樫埜研究員自身が病院へ向かい最後、[データ不明]に追い詰められ、死んでしまう間際に真実に気づいてしまった、という所で終わりになっています。本記事のコンセプトは「真実を知ってはならない」という事で真実はわざとあやふやにしました。また、事件とは無関係の一般人の女性が発言した所で、「みんなに知らせよう」と記載されています。この意味は知ってはいけない真実が広められる。つまり呪いが終わらないことを示唆しています。
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所謂知ったら死ぬ系の怪異ですね。オチにかけてまで終始それ一辺倒で代わり映えしないのが残念です。オチになにかもっと重大な秘密が隠されているとよいかと思います。現状ですとこちらに当てはまっているかと思います。
知ったら死ぬ系の記事で有名なのだとSCP-444-JPなどがありますね、また、探査記録が魅力的な記事というとSCP-1777-JPなどがあげられます。それらと比較しインパクトや情報量の少なさが目立ちます。もう少し見たら死ぬ以外の要素を追加しそれらをオチに向けて小出しにしていくとよくなるのではないかと思います。
投稿者のシャドウです。ご意見に基づき改稿致しました。ご意見ありがとうございます。今後更なる見直しを行った上、投稿を検討します。