対象: [SCP-XXX-JPの研究を担当している████ ███博士]
インタビュアー: [研究員█ ██以下はインタビュアーとする。]
付記: [両者に対して身体検査を行い、拳銃及び自殺が行われる可能性のあるものを没収済み。]
<録音開始, [(2002/8/3)]>
インタビュアー: [████ ███博士本日はよろしくお願いします。]
████ ███博士: [ああよろしく]
インタビュアー: [では早速本題に入りたいと思います。単刀直入にお聞きします、SCP-XXX-JPについてわかったことがあると仰っていたのですが、具体的にはどんなことですか?]
████ ███博士: [そのことについてなんだが、このSCP-XXX-JPの記録を書いた研究員2人が自殺した件を知っているか?]
インタビュアー: [確かにありましたけど、なにか関係があるんですか?]
████ ███博士: [特に2人目が関係している。彼は実験のデータをバックアップごと削除し…いやなんでもない。その後、自殺した。しかしそれほどまでに追い込まれていただろうか。実際SCP-XXX-JPの研究は他のSCPに比べハードなものでもなかった。]
インタビュアー: [確かに私も他のSCPの研究をしたことがありますが、SCP-XXX-JPの研究は比較的楽でした。]
████ ███博士: [だろ、なのに何故か自殺したんだ。2人も。その後の調査によると2人とも仕事も家庭も円満で何一つ自殺する要素がなかったらしい。]
インタビュアー: [じゃあ何で自殺なんてしたんですか?]
████ ███博士: [そこでだ、彼らの自殺には共通点がある。何かわかるか。]
インタビュアー: [生活が充実していたことですか?]
████ ███博士: [それもあるが、重要なのはそこじゃない。]
インタビュアー: [記録を執筆中だったことですか?]
████ ███博士: [それだよ。唯一確実な共通点が記録を執筆中だったことなんだよ。]
インタビュアー: [でもそれがどう関係してくるんですか?]
████ ███博士: [彼らは何かを書こうとして自殺した。1人は追記中にもう1人は執筆中に自殺した。]
インタビュアー: [つまりSCP-XXX-JPにはなんらかのミーム汚染を引き起こす能力があるんで]
████ ███博士: [おい!それ以上言うな。死にたいのか!]
インタビュアー: [ど、どうしたんですかいきなり。]
████ ███博士: [何ともないのか?]
インタビュアー: [はい、特に何も。]
████ ███博士: [そうか、なら良い。すまんないきなり大声出して。]
インタビュアー: [いえ、私が何も考えず発言したのがいけないんです。すみませんでした。]
████ ███博士: [そうか。まあでも君の発言は間違ってはいない。ある意味君のおかげで、このことについて話していいかわかったしな。]
インタビュアー: [やはりSCP-XXX-JPにはミーム汚染を引き起こす能力があるんですね。]
████ ███博士: [そうだ。だがただのミーム汚染では無い。SCP-XXX-JPの場合ある特定の情報がある条件の下、特殊なミーム汚染を引き起こす。]
インタビュアー: [その特定の情報とはどんな情報なんですか?断片的な情報でいいので教えて頂きたい。]
████ ███博士: [すまないがそれは出来ない。]
インタビュアー: [何故ですか。]
████ ███博士: [ミーム汚染がどのレベルの情報で起こるか分からないからだ。一応今のところ記述する事でミーム汚染が起こること表向きにはされているが、はっきり言ってまだ分からないことの方が多い。]
インタビュアー: [表向き?でも何故博士は知っているのですか?]
████ ███博士: [2人目の自殺者が出た実験記録XXX.7の執筆の手伝いをしていたからだ。詳しくは言えないが、私はあまりに衝撃的な内容で腰を抜かしてしまい小一時間何も出来なかったからミーム汚染は起きなかったが、ほか数名は喋ろうとしたり記録に残そうとして全員自殺した。あの光景はいつまでたっても忘れられない、はっきりと覚えている。]
インタビュアー: [ちょ、ちょっと待ってください。情報量が多すぎて頭の処理が追いつきません。]
████ ███博士: [無理もない。知らないであろう情報だらけだからな。]
インタビュアー: [自殺者は1人じゃなかったんですか。]
████ ███博士: [そうだ。実験記録.7に関しては表向きは一人としてきたが、状況を重く見たO5が情報を改竄およびデータの削除をし研究員1名自殺として公表した。その後O5は不都合な事実を隠すために実験記録を最重要機密に指定した。そのおかげでミーム汚染の拡大は防げたとも言える。]
インタビュアー: [なんですか?不都合な事実って。]
████ ███博士: [そうか知りたいか…まあでも世の中には知らない方がいいこともあるんだよ。]
インタビュアー: [せめて何故不都合かだけでも教えてください。]
████ ███博士: [まあいいだろう。ヒントを一つだけ言っておく。人間の歴史ほど曖昧なものなんてない。君は自分の祖先はなんだと思っている。]
インタビュアー: [猿じゃないんですか。]
████ ███博士: [確かに我々の祖先は猿と教えられてきた。だが、それを見た事があるか?]
インタビュアー: [いや、無いです。]
████ ███博士: [なのに人々は猿が祖先だと言ってい..おっと、言い過ぎたな。ヒントは言ったあとは君の見る目しだいだ。頑張りたまえ。まあ、それを知ったところで必ずしも良い結果があるとは限らないがね。]
インタビュアー: [博士?]
████ ███博士: [はあ…これは駄目だったか…まだ死にたくはないが、しょうがない。言えることは言った。迎えが来たらしい。あとは頼んだよ。]
インタビュアー: [博士!やめてください!博士!…..]
(銃撃音)
インタビュアー: [対象…死亡のため…インタビュー終了…]
<録音終了, [(2002/8/3)]>
終了報告書: [規則により削除済み]
コメント投稿フォームへ
批評コメントTopへ