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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euⅽlid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPがインストールされた端末と

説明: SCP-XXX-JPは"Matcher"と題された異常なスマートフォン用アプリケーションです。SCP‐XXX‐JPは日本国内の人物を対象とした、恋愛/デートを主目的に置いたSNS1の形態をとっており、配信元は「Matcher, Inc.」となっていますが調査の結果同名の企業は存在しない事が判明しています。

SCP-XXX-JPの基本的な機能面においては同カテゴリのアプリケーションと大きな差異は無く、その中で他ユーザーへの好意的反応を示す「いいね!」機能

SCP‐XXX‐JPはその水中に生物学的性が異なる人物2名が身体を接触させた状態で、頭頂から足部にかけての全身を潜水させた際活性化します。この条件下でSCP‐XXX‐JPに潜水した人物(以下、SCP‐XXX‐JP‐αと呼称)は瞬間的にその時点で保持している即時記憶および長期記憶全体への想起能力を喪失する異常な健忘症を発症します。それに続いて、前述の異常性で影響を受けた記憶が不明な方法でもう一方のSCP‐XXX‐JP‐αへと相互的に挿入されます。結果として、SCP‐XXX‐JP‐αはそれぞれ想起可能な記憶が交換される形になります。これらの影響は記憶処理によって取り除く事が可能です。

一連のプロセス進行中においてSCP‐XXX‐JP‐αの脳組織には側頭葉部を中心として激しい活動が認められ、プロセス終了時に対象者の脳組織には重大な負荷が与えられます。この際生じる負荷によりSCP‐XXX‐JP‐αの90%以上は脳機能障害を起こし、それに伴った重度の頭痛やパニック、意識混濁、意識消失またはその場での脳死状態への移行を誘発します。これに加えて現場が水中である事から、いずれのケースにおいても第三者の適切な救助活動がなされない場合、SCP‐XXX‐JP‐αの生還は困難です。SCP‐XXX‐JP内部で対象者が死亡した時点でその死体は如何なる方法を用いても移動させる事が不可能になり、腐敗の兆候を示さなくなります。通常の死体をSCP‐XXX‐JP内部に投入した場合においてはこの異常性は発揮されず、どのようにして対象者とそれ以外の死体を判別しているのかは判明していません。

SCP‐XXX‐JPは付近を遭難していた人物により発見され、下山後に「死体が大量に浮いている湖を見つけた」旨の通報がなされた後、現場の異常な状況を警察組織内部に潜入中のエージェントが把握し、収容に至りました。関係者には記憶処理が施され解放されました。

初期収容時点でSCP‐XXX‐JP内部には87体の水死体が存在しており、その内66体2が男女一組かつ互いの手首を縄で結ばれた状態でした。この状況に加えて調査の結果詳細になったSCP‐XXX‐JPの異常性について、財団が蒐集院を吸収した際に得られた資料の一つとの関連性が指摘されました。以下はその資料の現代語訳です。

異常物品発見調書


上野国の山村付近にて異常物品と思しき湖を発見。村民は大半が陰陽反転教の信者と思われていたが、どうやら分派であるらしく教義や信仰対象に細かな差異が見受けられる。人間の性別変化を神聖と捉えている点は共通しているが、肉体はそのままに精神の性別が変化した者をより強い崇拝の対象としているようだ。件の湖は村民が人身供儀の場として用意したものらしく、手順としては村の中の夫婦から贄を選別し、両者の腕を縄で固く縛り湖へ沈める。そうすれば次の瞬間双方の意識は神の御業にて愛する者の中におり、そのまま安らかに逝けるとされている。この贄はそのまま異常な影響でその場に固定され、湖の神性を維持、向上させると共に、神聖な湖の一部になれるとして信者の間では贄に選ばれる事は光栄な事と捉えられている。これより一連の封じ込め手順を行ったのち正式に蒐集物覚書帳目録へ追加予定。

留意すべき点として、この資料内で存在が示されている蒐集院の正式なSCP‐XXX‐JPの資料は現在まで発見されていません。この件についての詳細は補遺を参照してください。

補遺: 初期収容時点のSCP‐XXX‐JP内部において、前述したSCP‐XXX‐JPの起源との関係が示唆されている66体を除く21体の死体はいずれもが一般的に販売されているウェットスーツ、ダイビングマスク、スノーケルおよびタンク等の潜水用品を装着した状態でした。これらの死体の身元について調査が行われたところ、全ての人物が国内に存在する主にトランスジェンダーを中心とした、性的マイノリティを持つ人物で構成された同一のインターネットコミュニティに所属していたことが判明しました。当該コミュニティにおいてSCP‐XXX‐JPは概して「非常に高い確率で死亡するが、他者と肉体を交換することにより身体の性と性同一性を一致させる手段」として認知されており、主に自身の肉体への極度の拒絶感を理由として利用されていました。

SCP‐XXX‐JPの大まかな性質が当該コミュニティで把握されていた原因として、コミュニティメンバー間のチャットログにて蒐集院の正式なSCP‐XXX‐JPの資料と思われる画像とそれに纏わる議論が行われている箇所が確認されています。同資料が当該コミュニティへと流出した経緯は未だに不明です。この資料は現在もその所在が判明していませんが、SCP‐XXX‐JPの収容体制が確立された点、並びに生存中のSCP‐XXX‐JP‐αを含めた全てのコミュニティメンバーとその周辺の人物の追跡、記憶処理が完了した点から積極的な調査は行われていません。


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