朝の5時。やっと地平線が明るみ始め、濃紺の空に茜が射し始める頃。
四人が眠る狭い部屋に、起床を知らせるアラームが3つ鳴り響いた。
ほとんど反射的と言ってもいいほど速く2つのアラームが止まる。一つは、鳴り続ける。
はぁ、またか。向かいで起き上がった██と顔を見合わせる。…まぁいつもの事だ。
「おい、起きろ。朝礼に遅れたいのかお前は」
「んぇ…もう朝か…」
「いいから早く起きろ、そして着替えろ」
枕元立って、少しドスの効いた声で寝坊助野郎を起こしてやる。全く、いつになったらこいつは一人で起きれるんだろうか。
まだ目を擦ってやがる阿保の頭をひっぱたく。案外、いい音がした。
この寝坊助野郎は██、俺は██。全員今年から財団に就職することになった同期だ。
そして、研修期間中に入れられる養成施設の寮で相部屋になった。
さっさと服を着替え、すでに準備を終わらせていた██と着替えも遅い寝坊助野郎を待つ。
やっと着替え終わった寝坊助野郎を前に立たせ廊下を歩く。
「今日の朝礼の内容ってなんだっけ」
「阿保、今日はサイト-81██から顧問として優秀な先輩方が来るって言ってただろ」
「そうだぞ、シャキッとしろ。ここでお眼鏡に叶えばそのままそこにいけるかもしれないだろ」
「ん?ああ、そういえばそうだったね。機動部隊の人もくるんじゃなかったっけ?」
「それは来週だ。なんで来週のことは覚えてるのに今週は覚えてないんだ…?」
「えへへ」
「「褒めてねえよ」」
と、まあ██はいつもこんな感じで、若干抜けてるがどこか憎めない。そして██は常に冷静だがユーモアがある。
部屋のメンツとしては申し分無い。あいつはもっと早く起きるべきだが。
「ちょっと遅かったけど間に合ったね」
「他の奴らはほとんど並び終わってるぞ」
「お前は早く起きろ」
「良いから並ぶぞ、そろそろ時間だ」
ちょうど列に着いたと同時に壇上に長官が上がる、長い長い朝礼が始まった。
「おはよう新人職員の諸君、今日はサイト-81██より先輩方がいらっしゃっている。後ほど自己紹介をしていただく。これは君達へのチャンスでもある。その為—
大抵予測できていた話が続く、周りの奴らも上手いこと聞き流している感じで暇そうにしている。
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- portal:6383945 (30 Apr 2020 09:07)