うわっ！キッタネェ！

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クレジット

タイトル: SCP-2333-JP - うわっ！キッタネェ！
著者: ©︎IROHA168
作成年: 2020

収容直前に撮影されたSCP-2333-JP

アイテム番号: SCP-2333-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2333-JPはその特性のため、完全防水の密閉式ロッカーに保管されます。SCP-2333-JPを用いた実験を行う際は、必ずSCP-2333-JPの付近にDクラス職員を配備し、その他の職員や研究員及び警備員はSCP-2333-JPとDクラス職員の距離よりも遠隔してください。また、SCP-2333-JPを新たに発見次第、収容に向かってください。新たに発見されたSCP-2333-JPに持ち主がおり、譲り受けられなかった場合は財団の資金で買収するか、持ち主にとって所持していればマイナスになる虚偽の情報を伝えるなどして獲得してください。

説明: SCP-2333-JPは鳥(種類不特定)の形を模した、高さ5.4㎝、全長7.5㎝の磁器製の水笛です。いかなる方法を用いたSCP-2333-JPを破壊する試みは、全て失敗に終わっています。SCP-2333-JPの異常性は、当該オブジェクトが液体に触れたときに発揮されます。SCP-2333-JPが液体に少しでも触れると、その液体がSCP-2333-JPの内部に10cc発生します。液体発生後、SCP-2333-JPから最も近い人間を無敵状態(以下、この時点からの対象をSCP-2333-JP-Aと表記)にします。SCP-2333-JP-AはSCP-2333-JPを吹きたいという欲求に駆られ、SCP-2333-JPに向かってほぼ一直線に、あらゆる障害物を破壊、突き抜けながらSCP-2333-JPの元へ走ります。SCP-2333-JPを吹くと、SCP-2333-JP-Aから半径6045m圏内に存在する一種類の鳥がSCP-2333-JP-Aに向かって集まり、SCP-2333-JP-Aの頭上にフンを落とします。鳥の種類はSCP-2333-JP内に満たされた液体によって異なります(実験ログを参照)。二種類以上の鳥類が同時に異常性に巻き込まれることはありません。
発見及び収容経緯: SCP-2333-JPは愛媛県██市在住の████氏によるSNSの投稿で『水笛を吹いたらスズメの大群が押し寄せてきて、大量のフンを浴びせられた。』と書き込まれていたところを財団職員が発見。また、同様の書き込みが計四つ発見されたことから調査するために書き込みの投稿主からSCP-2333-JPを譲り受ける、または財団の資金で買収しました。調査の結果、異常性を顕したので収容に至りました。SCP-2333-JPの製造元███工房では現在SCP-2333-JPと同類の水笛は製造終了しており、聞き込み調査の結果、推定200個のSCP-2333-JPが未収容であると考えられます。

補遺: SCP-2333-JPを吹かせることを阻害するために、SCP-2333-JP-Aを異常性に曝露させる前に拘束し曝露させたところ、拘束は全て解かれました。また、記憶処理による吹きたいという欲望の阻害も全て失敗に終わっています。

+ 実験ログ

実験記録2333-A - 日付2002/05/13

対象: D-83621
実施方法: SCP-2333-JP内部に純水(H2O)を発生させ、D-83621に吹かせる。
結果: 全方位からスズメ(Passer montanus)の大群が襲来、D-83621の頭上にフンを落としていった。
分析: 純水では、スズメが異常性に反応することが解った。また、以下のコメントより異常性が発揮されている間には、対象は自らに降り注ぐ鳥のフンに気が付かないことが解った。
被験者のコメント: 何であんなに沢山のスズメが俺に…..あれ？俺なんでこんなに臭いの？うわぁ！？フンじゃねぇか！！この████！！！！！

実験記録2333-B - 日付2002/05/14

対象: D-96342
実施方法: SCP-2333-JP内部に無水酢酸(CH3COOH)を発生させ、D-96342に吹かせる。
結果: カワラバト(Columba livia)の大群が襲来、D-96342の頭上にフンを落としていった。
分析: 無水酢酸では、カワラバトが異常性に反応することが解った。

実験記録2333-C - 日付2002/06/03

対象: D-80809

実施方法: SCP-2333-JP内部に王水(HNO3＋3HCl)を発生させ、D-80809に吹かせる。

結果: 鳥類の襲来は確認されず。

分析: 異常性が発揮される効果圏内には、王水によって反応する鳥類は存在しなかったと考えられる。

実験記録2333-D - 日付2002/06/04

対象: D-92377

実施方法: SCP-2333-JP内部に水酸化ナトリウム(NaOH)を発生させ、D-92377に吹かせる。

結果: ハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)の大群が襲来、D-92377の頭上にフンを落としていった。

分析: 水酸化ナトリウムでは、ハシブトガラスが異常性に反応することが解った。

実験記録2333-E - 日付2002/06/07

対象: D-78569

実施方法: SCP-2333-JP内部にトマトジュースを発生させ、D-78569に吹かせる。

結果: SCP-2333-JP内部には純水が発生し、スズメの大群が襲来、D-78569の頭上にフンを落としていった。

分析: トマトジュースなどの混合液では、その液体内にある水分が反応、純水が発生し、スズメが襲来したと考えられる。

実験記録2333-F - 日付2002/06/10

対象: D-90876

実施方法: 水酸化ナトリウムと純水を用いて、混合比３:２で水酸化ナトリウムを薄める。SCP-2333-JP内部に生成した薄い水酸化ナトリウムを発生させ、D-90876に吹かせる。

結果: SCP-2333-JP内部には水酸化ナトリウムが発生し、ハシブトガラスの大群が襲来、D-90876にフンを落としていった。

分析: 液体どうしを混合させた場合、より分量の多い液体が発生、当実験では水酸化ナトリウムが発生したため、ハシブトガラスの大群が襲来したと考えられる。

実験記録2333-G - 日付2002/06/17

対象: D-65980

実施方法: 水酸化ナトリウムと純水を用いて、混合比２:３で水酸化ナトリウムを薄める。SCP-2333-JP内部に生成した薄い水酸化ナトリウムを発生させ､D-65980に吹かせる。

結果: SCP-2333-JP内部には純水が発生し、スズメの大群が襲来、D-65980にフンを落としていった。

分析: 上記、及び当実験により、液体どうしを混合させた場合、より分量の多い液体が発生することが判明した。

実験記録2333-H - 日付2002/06/20

対象: D-78090

実施方法: 水酸化ナトリウムと純水を混合比１:１で水酸化ナトリウムを薄める。SCP-2333-JP内部に生成した薄い水酸化ナトリウムを発生させ、D-78090に吹かせる。(この手順を7度繰り返す。)

結果: SCP-2333-JP内部に発生した液体はその度ごとに交互に入れ替わり発生、交互でスズメとカラスが襲来し、それぞれD-78090の頭上にフンを落としていった。

分析: 液体どうし混合比１:１で混合させた場合、それぞれの液体が交互に入れ替わりで発生することが解った。

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以下は、SCP-2333-JPの実験が行われた後のインタビューを記録したものです。

対象: D-78090

インタビュアー: オカピーナ博士

<録音開始, （2002/06/20)>

オカピーナ博士: (鼻をつまみながら)これよりインタビューを開始する。君を対象に行った先程の実験についてだ。実験開始から終了までの一連の流れの所感を説明してくれないか。君の事情は話さず、この実験に直接的に関することのみを話してくれ。

D-78090: (舌打ちをする。)あぁ…わかった。先ず、あの水笛の中でなんかの水が溜まった時だった。近くにいた俺はその水笛が吹きたくて吹きたくて堪らなくなった。空腹や便意の比じゃねぇ。それこそ息を止めて限界まで我慢した時のような必死さだった…。吹かなければ死んじまいそうな気持ちだったからすぐさま水笛の元へ駆け寄り、水笛を吹いた。吹いた瞬間だ、気づいたときには全身鳥のフンで白く、汚ねぇ色に染め上げられていたんだ。臭いのなんのでそれこそ死にそうだったぞ？お？…お前にはわかるかこの気持ちが!!!俺はあれの…

オカピーナ博士: 関係の無い話は慎みたまえ。大人げなく冷静さを失うことは控えてほしい。

D-78090: 〈舌打ち〉

オカピーナ博士: もうひとつ訊くが、気づいたときには具体的にどのような所感だった？

D-78090: ………あれはまるで、就寝していつの間にか夢の中にいたようなものだった。そうさ、時間に空白が出来ているとはまさにこのことだな。ベッドで横になって、気づいたときには夢の中でフンまみれになっていた状況を思い浮かべると分かりやすいだろ？

オカピーナ博士: なるほど…。インタビューはこれにて終了だ。協力に感謝する。

<録音終了>

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  これは無視してください

  IROHA168 13 May 2020 06:16

  [[collapsible show="+ テキストを表示" hide="- テキストを隠す"]]
  [テキスト]
  [[/collapsible]]

  ██████

  __**実験記録XXX - 日付YYYY/MM/DD**__

  **対象:**

  **実施方法:**

  **結果:**

  **分析:**

  Passer montanus　スズメ
  Corvus macrorhynchos　ハシブト

  最後の編集 13 May 2020 06:56 by IROHA168 さらに表示

  スタッフ・ポスト: Close

  Nanigashi Sato 02 Mar 2021 17:45

  不正なタグを除去しました。サンドボックスⅢではタグの直接編集が禁止されていますので、以後お気を付けください。

  • サンドボックスⅢ利用ガイド > ルール > 禁止されていること > タグを直接編集する: サンドボックスⅢ内ではポータルページであろうと下書きページであろうと、いくつかの例外を除いて原則禁止です。ページコンソールに表示されるステータス及びジャンルタグのボタンをクリックしての編集のみ認められます。
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