特有の体裁を持たない文書を書くために

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tale

1: a story created using the imagination, especially one that is full of action and adventure.

2: tale (of something) an exciting spoken description of an event, which may not be completely true.

──Oxford Learner's Dictionaries

　皆さんはオブジェクトの報告書の体裁にも慣れたでしょうか。その一方で財団内で存在するのはオブジェクトに関する報告書だけではありません。それはそうですよね。人事書類然り、Anomalousアイテム然りです。この中にはGoI──要は、財団以外で異常性と相対している組織の文書を読んだことがある方も当然いるでしょう。そういったものも数こそ多くないものの、しっかり保管されています。

　しかし、まあ、そういった文書にはある程度決まった体裁というものがあります。反省文であたかも文豪のような切り口で書き始めたら、きっとその提出するための量は倍ならまだお優しい上司の方でしょうね。首が繋がっているだけありがたいものです。大人というか、社会人としてそういった面は意識しなければいけません。財団といえども例外ではありません。参加する際の注意にはちゃんと目を通していますか？

　ところで、そういった体裁が無いもしくは統一されていない文書をご覧になったことはございますか？もしかしたら、ちらっと眼を通したことがあるくらいや全く読んだことが無いという方もいらっしゃっても不思議ではありません。日本支部だけでも職員は数千人と居ますから、そういった方がいるのも当然であるといえましょう。

　普遍的な呼び方として、そういった文書を財団では"Tale"と呼んでいます。はい、あの英単語の、物語とかお話しといった風に訳される、あの"Tale"です。ここで大切なのは、"Tale"にも収蔵・保管そして調査・研究する意義、理由があるということです。決して体裁が整えられていない文書が無条件で保存されるわけではありません。そして、"Tale"の中には『財団が意図して作成した』ものも含まれているということです。

　──ああ、そうは言ってもオブジェクトの収容のために作ったものだけじゃなく、例えば人事に関する報告書だったり研究ノートだったりもあるんですよ。要はオブジェクトに関する報告書ではないものが大抵の場合"Tale"という分類で保管されているという話です。なのでクリアランスがほぼ素通しのTaleだってありますよ？このオリエンテーションが終わり次第、資料室を開けておくので興味がある方は一読するのもよろしいでしょう。

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